トコジラミの仲間

( Cimicoidea / Anthocoridae,Nabidae,Cimicidae )

　カスミカメムシ科､ダルマカメムシ科と共にトコジラミ上科(Cimicoidea)を構成する｡
　ハナカメムシ科(Anthocoridae)は､前翅に明瞭な楔状部をもち､♂の交尾器の左右が著しく不相称であることが特徴とされ､､全世界でおよそ100属600種ほどが知られる｡大きくハナカメムシ亜科､ズイムシハナカメムシ亜科､ケブカハナカメムシ亜科に分けられ､いずれの亜科の種もわが国に棲息する｡これまでに40種が知られるが､ほとんどの種が微小種であるため､南西諸島を中心に実際にはさらに多くの種が分布する可能性が高い｡
　マキバサシガメ科(Nabidae)は､口吻 は４節､前翅の楔状部と切れ込みを欠くことが特徴とされ､全世界で40属300種が知られる｡わが国では大きくマキバサシガメ亜科とアシブトマキバサシガメ亜科に分けられる｡
　トコジラミ科(Cimicidae)はすべて吸血性で､哺乳類や鳥類に寄生する｡コウモリや鳥類の巣から発見されることが多く､翅は完全に退化している｡全世界に70種以上が知られ､大きく６亜科に分けられ､わが国からはトコジラミ亜科に属する２種が知られる｡

現在日本で土着が確認されているハナカメムシ科は40種､マキバサシガメ科は21種､トコジラミ科は２種｡
そのうち下記の計21種が千葉県で記録されているが､前者については調査は不十分である｡

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