ショウリョウバッタモドキ

精霊飛蝗もどき (バッタ科)


ススキの葉上で休む♂ ススキの葉裏に隠れる♀
2002/8/15 木更津市中尾 2002/9/25 木更津市中尾
ショウリョウバッタモドキ (バッタ科 ショウリョウバッタ亜科)
Gonista bicolor  (de Haan, 1842)
分布 国内: 本州(関東以南)、四国、九州。 平地~山地にかけて汎く分布する。島嶼では伊豆諸島、対馬、種子島、沖永良部島、沖縄本島、久米島、慶良間諸島、大東諸島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く棲息するが産地はやや局地的。
国外: 台湾、中国大陸(華中~華南)、東南アジアに分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。♂♀共にすべて長翅。
季節:
性差: 異型。一般に♀は♂よりはるかに大きい。また♂の触角は♀より長い。
生態 環境: 草上性。イネ科草本の繁茂する草原、林縁、荒蕪地など。明るく開けた環境で、ショウリョウバッタよりも湿った環境を好む。
発生: 年1回。8月~10月上旬に見られる。
越冬:
行動: 昼行性。♂♀ともに活動はあまり活発でない。好んで草の茎などにとまり、危険を感じるとくるりとすばやく反対側に回る習性がある。
食 性 食植性/イネ科草本が中心。
類似種:
保 護: 千葉県:、千葉市:、神奈川県:、埼玉県:NT2(大宮台地/NT1)、群馬県:CR+EN
その他: かつては「キチキチバッタ」と呼ばれていたが、ショウリョウバッタとは異なり発音しないので改名されたという。個体数は多くない。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリなどの大型カマキリ類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。幼虫は このほかにサシガメ類。
寄生: アナバチ科のキアシハナダカバチモドキ(Stizus pulcherrimus  (F.Smith1856))、ジガバチ科のヌカダカバチ(Tachysphex nigricolor nigricolor  (Dalla Torre))が知られる。


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