小説教室・ごはん学校 もどる
ある小説教室である。
ここは西暦2000年以前から始まって今日(2024年)まで続いている。
主催者はバクチが好きで、先物取引に手を出してしまって1億円を超す借金をつくってしまったので、その借金の返済のために小説教室を開いて儲けようと思ったのである。
コンセプトは「将来のプロ作家を目指すための小説教室」とした。
宣伝には、「必ずプロ作家としてデビューさせます」と書いた。
小説教室の名前は、将来プロ作家になり筆一本で食べていける人を育てる、という意図から、ごはん学校、と名づけられた。
立地場所も新宿の一等地にした。
入会費は10万円で月会費は月5万円に設定した。
入会金と月会費はかなり高く、入会者は少ししかいなかったが、「必ずプロ作家としてデビューさせます」の宣伝が効いて、だんだん入会者が増えてきた。
入会者はみな才能がないくせに、自分には才能があるから、この小説教室に入れば、プロ作家になれるという、自惚れだけが強いバカが集まってきたのである。
主催者はしめしめと喜んだ。
しかしこの小説教室には生徒の書いた小説を添削する教師がいなかった。
指導する教師を採用する費用がなかったからである。
そこで主催者は、
「君たちは才能があるから教師は不要だ。作家は作品を書くだけが仕事ではなく、他人の作品の評論文を書くことも作家の仕事だ。その訓練のためにも、お互いに自由に他人の作品を批評し合って文芸評論の腕を磨くのが一番いいと思う」
ともっともらしいことを言った。
ごはん学校の生徒たちはプライドだけあって才能のないバカばかりなので、主催者の言うことを信じた。
それで、ごはん学校の生徒たちは、作品を書き、お互いにそれを評価しあった。
しかし、生徒たちは所詮、才能のないバカばかりである。
なので、この小説教室は、生徒たちが好き勝手な稚拙な小説を書いて、それを生徒同士が好き勝手に品評をするという、荒れた小説教室になってしまった。
みな、自分の駄作には自信を持っていても、他人の作品はボロクソにけなした。
そのため、生徒たちは次々とごはん学校をやめていった。
経営は赤字である。
このままでは、ごはん学校は廃校にするしかないという状況になった。
廃校にするか継続するかで主催者は悩んだ。
しかし、ある時ラッキーなことが起こった。
それは伊藤夜雨という文学好きの絶世の美女が、小説教室ごはん学校に入学してきたことである。
伊藤夜雨は文学、小説をよく読んでいて色々と知っていた。
彼女は小説を書く目的で、ごはん学校に入ってきたのではなく、プロの文芸評論家になるために、ごはん学校に入ってきたのである。
そこで主催者は伊藤夜雨に相談をもちかけた。
「伊藤夜雨さん。小説教室ごはん学校は経営的に厳しいです。それは、小説の執筆を指導してくれる先生がいないからです。先生を雇う経済的なゆとりもありません。なので、生徒たちのレベルが低くなって、書きかけの小説や、駄作、軽い気持ちで書いた思いつきの文章ばかりを書くようになってしまっています。そして、生徒たちが書いた小説を、けなしまくる状態になってしまっています。それで辞める生徒が増えています」
「そうですか。それは私も生徒さん達の書く文章を見ていても感じています」
と伊藤夜雨は言った。
「そこで、あなたにお願いがあるのです」
「はい。何でしょうか?」
「あなたは小説、文学に精通しています。そして、あなたには人を褒める才能がある。ですから、あなたに、生徒たちの書く駄文を褒めちぎる文芸評論家先生になって欲しいのです。生徒さん達の書いた駄文に対する、あなたの批評文を見て、あなたになら、それが出来ると私は確信しました。その方法だけが、小説教室ごはん学校を存続させていく唯一の手段だと思っています」
「そうですか。そう言われましても私も興味本位で、小説教室ごはん学校に入ってみましたが、生徒さん達の書く駄文に、嫌気がさして、ちょうど辞めようと思っていた所なのです。失礼ですが生徒さん達の書く文章は、読む価値の全くない駄文ばかりです」
「そこを何とかお願いしたいのです。どうか生徒さん達の書く文章、すべてに目を通して、褒めちぎった批評を書いてほしいのです。はっきり言って生徒たちはバカばかりですから、誉められれば、うかれて、ごはん学校に通い続けてくれると思うのです。お礼は払います。月に100万円、あなたに支払います。どうでしょうか?」
月100万円という言葉が効いた。
伊藤夜雨は金の亡者だったのである。
「わかりました。私は、ごはん学校の生徒さん達の書く文章すべてに目を通して、褒めちぎった批評文を書きます。その代わり、月100万円は必ず、私の銀行口座に振り込んで下さいね」
「ええ。それは間違いなくします」
こうして、伊藤夜雨はごはん学校の指導者、添削者になった。
伊藤夜雨はごはん学校の生徒の書く文章すべてに、目を通し、作者をおだてる批評を書き続けた。
クズ文にも「お作はとてもいい作品です」と書いた。
具体的にどこがどういいか、ということも作者におだてとわからないように、しっかりと書いた。
そして最後に「執筆おつかれさまでした」と書いた。
ごはん学校の生徒たちはバカばかりなので、伊藤夜雨に褒めちぎられて、うかれて、辞退者は少なくなっていった。
それどころか、ごはん学校には、素晴らしい文芸評論家の先生が来たそうだぞ、という噂が世間に広まった。そのため、ごはん学校に入学してくる生徒はうなぎ登りに増えていった。
こうして、ごはん学校は大盛況になった。
しかも伊藤夜雨は25歳でグラビアアイドル顔負けの絶世の美女である。
伊藤夜雨がセクシーな上下揃いのスーツ姿で教室を歩く姿に、ごはん学校の生徒たちは、ただただ茫然とした。
伊藤夜雨は絶世の美女だった。橋本環奈に勝るとも劣らぬ容貌。85、60、85の理想的なスリーサイズ。腰にピッタリとフィットしている膝上までのスカート。夜雨が教室の中を歩く度にムッチリとした腰が悩ましげに左右に揺れた。生徒たちは、その悩ましい美しさに酩酊するのだった。
美しい優秀な小説指導教師が、ごはん学校に来た、という噂は瞬く間に世間に広がった。
小説には興味ないが、伊藤夜雨みたさに、ごはん学校に入学してくる者もうなぎ上りに増えていった。
こうして、ごはん学校は大盛況になった。
ある時、主催者と伊藤夜雨が校長室で話し合っていた。
「いやー。伊藤夜雨さん。あなたのおかげで、ごはん学校は大盛況だ。月の収入は500万円を越している。やはり私の目に狂いはなかった。あなたは天才的な、おだて上手だ。あなたには感謝してもしきれない」
校長は恵比須顔だった。
さあ今月の給料100万円をお受け取りください、と言って、ごはん学校の社長は伊藤夜雨の前のテーブルに100万円の札束をポンと置いた。
伊藤夜雨はニヤリと笑って当然の如くそれを受けとった。
「ささ。伊藤夜雨さん。舶来の高級タバコです」
社長は巻きタバコを伊藤夜雨に差し出した。
伊藤夜雨がそれを口に咥えると、社長はライターで葉巻に火をつけた。
伊藤夜雨は、ふーと一服した。
「社長。100万は確かに頂きました。しかしお礼は言いませんよ。だって内容も何にもない駄文を読むことは凄く苦痛を通りこして不快ですし、作者に気づかれないような、おだての批評文を書くのも物凄く疲れるんですもの。バカ共をおだてるのって胸くそ悪くなるんです。飼い猫とか上松とか、他のヤツラでも、同じ作品を何度も何度も、こうした方がもっと良くなりますよ、とおだててやると、それを真に受けて本当に、書き直してきます。それも一度や二度ではなく、10回以上もですよ。やっぱり才能のないバカ共は、あらゆる面で頭が悪いので、心にも無いおだてを本当に真に受けてしまうんですね」
そう言って伊藤夜雨はふーとタバコの煙を吐いた。
その時である。
校長室の戸が開いた。
ごはん学校の生徒たちがズラリと並んでいた。
生徒たちは刺すような鋭い憎しみに満ちた視線を伊藤夜雨に向けていた。
「おい。伊藤夜雨。聞いたぞ。そういうことだったのか。お前は、誉める批評しかしないから、だんだん、あやしくなっていったんだ。それで、お前の本心を聞こうと思って、こうやって張り込んでいたんだ。オレ達に才能がないなら、ないとはっきり言ってほしかったな。お前のせいで、どれだけ人生の時間と金を浪費したことか」
伊藤夜雨は真っ青な顔になっていた。
「い、いえ。違います。わ、私の本心は皆さんに自信を持ってもらおうと思っていたんです。自分に自信を持った人は必ず人間として成長しますから・・・」
伊藤夜雨は苦し気な言い訳をした。
「ふふふ。伊藤夜雨。もうオレ達は天才的な詭弁のお前の言うことなんか信じてないぜ」
「おう。そうだ。そうだ」
皆、怒りに狂っていた。
証拠にお前が今、言ったことを録音しておいたぜ。
そう言って、生徒の一人がカセットテープの再生ボタンを押した。
すると伊藤夜雨の声がボリュームいっぱいの大きさで再生された。
「社長。100万は確かに頂きました。しかしお礼は言いませんよ。だって内容も何にもない駄文を読むことは凄く苦痛を通りこして不快ですし、作者に気づかれないような、おだての批評文を書くのも物凄く疲れるんですもの。バカ共をおだてるのって胸くそ悪くなるんです。飼い猫とか上松とか、他のヤツラでも、同じ作品を何度も何度も、こうした方がもっと良くなりますよ、とおだててやると、それを真に受けて本当に、書き直してきます。それも一度や二度ではなく、10回以上もですよ。やっぱり才能のないバカ共は、あらゆる面で頭が悪いので、心にも無いおだてを本当に真に受けてしまうんですね」
伊藤夜雨の顔は真っ青になった。
「どうだ。夜雨。何とか言ってみろ」
夜雨は決定的な証拠を握られて返す言葉がなかった。
眉を寄せ苦しそうに唇を噛んだ。
「この落とし前はつけてもらうぜ」
そう言って、ごはん学校の生徒たちは伊藤夜雨を取り囲んだ。
「さあ。立ちな」
「わ、私をどうしようっていうの?」
ここに至って夜雨に恐怖心が起こり出した。
「オレ達をだまして、人生の貴重な時間と金と労力を無駄にさせた、お前を罰するのさ」
そう言って、ごはん学校の生徒の一人が夜雨の腕をつかんで立たせた。
そして彼らは夜雨を、ごはん学校の外に追い出した。
ごはん学校の裏手には荒れた廃屋があった。
夜雨はその廃屋の中に入れられた。
ごはん学校の生徒たちは夜雨に対する復讐に燃えていた。
伊藤夜雨をどうするかで、ごはん学校の生徒たちは、しばしボソボソと話し合った。
「おい。みんな。夜雨の仕置きはオレ達二人にまかせてくれないか?」
生徒Aと生徒Bの二人が言った。
二人は小説創作には興味はなく、伊藤夜雨、見たさにごはん学校に入ってきた生徒である。
「おお。たのむぜ。たっぷりと仕置きしてくれ。オレ達はそれをしっかりと見物させてもらうぜ」
ごはん学校の生徒たちが皆、異口同音に言った。
生徒Aと生徒Bがツカツカと笑いながら伊藤夜雨に近づいてきた。
「あなた達。私に何をしようというの?」
夜雨は恐怖心から声を震わせて聞いた。
「ふふふ。何をすると思う?」
Aはふてぶしい口調で言った。
「わ、わからないわ」
「ふふふ。教えてやろう。あんたにここでストリップショーをしてもらうのさ。そしてそれを撮影するのさ。そしてそれをエロ動画投稿サイトに投稿するのさ。佐藤夜雨のストリップショーがネットで全国に知れ渡るというわけさ」
そう言ってAはデジカメを三角脚立の上に固定した。
「卑劣だわ。あなた達が才能のない怠け者だとはわかっていたけれどそんな犯罪までするとは思わなかったわ」
Bが横座りしている夜雨の隣に座った。
Bは夜雨の頬をナイフでピチャピャ叩きながら夜雨の美しいストレートの黒髪をつかんだ。
「ふふふ。夜雨さん。さあ。立ってちゃんと自分の手で色っぽく服を脱いでいきな」
Bは夜雨の髪の毛を弄びながら言った。
「い、嫌です。そんなこと」
夜雨は体を震わせながら言った。
女なら当然言う言葉を夜雨も反射的に言った。
「手間をとらせるな。強情を張るなら強引に脱がしてもっと恥ずかしいことをさせるぞ」
そう言ってBはハサミを取り出して夜雨のロングヘアーを少しジョキンと切った。
切り取られた夜雨の美しい髪の毛が少しパサリと床に落ちた。
「ああー。やめてー」
「ふふふ。これでオレ達が本気だということがわかっただろう。嫌というのならきれいな髪の毛を全部切ってバリカンで丸坊主にしてしまうぞ」
夜雨は渋面で唇を噛んで悩んでいたが抵抗しても無駄で時間の問題で抵抗するともっと酷いことをされると悟ったのだろう。
「わ、わかりました。服を脱ぎます。だからもう髪を切るのはやめて下さい」
と言った。
「わかりゃいいんだよ。立ってちゃんとストリップショーをするんだぞ」
そう言われても夜雨は立てなかった。
女の恥じらいから夜雨はそっと両手を胸に当ていた。
「ほら。さっさと立ってストリップショーをしな」
Bが言った。
しかし夜雨はためらっている。
「ふふふ。別にすぐ脱がなくてもいいぜ。女が恥ずかしいことが出来なくてためらっている姿はサディストの男を興奮させるからな」
Aのこの言葉が効いたのだろう。
「わ、わかりました。脱ぎます」
と言って夜雨は立ち上がった。
「わかりゃいいんだよ。さあとっとと服を脱ぎな」
夜雨は、恐る恐る立ち上がり、ワナワナと手を震わせてワイシャツのボタンを外していった。
AとBとごはん学校の生徒たちは食い入るように夜雨を見ている。
今まで才色兼備の、ごはん学校の憧れの女神と崇められていた夜雨にとって、ごはん学校の生徒たちの前で服を脱ぐのを見られるのは耐え難い屈辱だった。
しかし女のか弱い力では屈強な男二人に抵抗しても無駄ということはわかっているので夜雨は諦めていた。
ワイシャツのボタンを全部外すとAとBの二人は、
「さあ。ワイシャツを取り去りな」
と命じた。
夜雨はワナワナとワイシャツの袖から手を抜きとった。
パサリと夜雨のワイシャツが床に落ちた。
夜雨の豊満な乳房を納めている白いブラジャーが露わになった。
ブラジャーは夜雨の豊満な乳房を窮屈そうに納めてムッチリと膨らんでいた。
「おー。すげー。凄いセクシーなおっぱいだな」
「オレ。いつも夜雨のブラウスの胸のふくらみに悩まされてオナニーしていたんだ。それを拝めるなんて夢のようだぜ」
AとBの二人はそんな揶揄の言葉を言った。
夜雨は顔を真っ赤にして思わず両手を胸に当てた。
AとBの二人はそれを止めなかった。
「ふふふ。別に隠してもいいぜ。そうやって恥ずかしがる女の姿が男を興奮させるんだからな」
しばし、ごはん学校の生徒たちは恥じらっている夜雨の姿をデジカメで撮影した。
「さあ。次はスカートを脱ぎな」
Aが言った。
命じられて夜雨はワナワナとスカートのチャックを外してスカートを降ろしていき足から抜き取った。
これで夜雨はブラジャーとパンティーという下着だけの姿になった。
夜雨の腰部にピッタリと貼りついている純白のパンティーは夜雨の股間の輪郭を包み隠さず露わにしているのでパンティーを履いていても夜雨はもう裸同然に近かった。
むしろパンティーの弾力のためパンティーの中に収まっている恥肉がモッコリとパンティーを盛り上げていた。
「うわー。すげー。凄いセクシーだ」
「まさか夜雨のパンティーを拝めるとはな。オレ興奮して心臓がドキドキしているぜ」
AとBの二人はそんな揶揄の言葉を言った。
夜雨は羞恥心から顔を真っ赤にして思わず両手をパンティーに当てた。
AとBの二人はそれを止めなかった。
「ふふふ。別に隠してもいいぜ。そうやって恥ずかしがる女の姿が男を興奮させるんだからな」
しばしごはん学校の生徒たちは恥じらっている夜雨の姿をデジカメで撮影した。
しはしして。
「さあ。次はブラジャーとパンティーを脱いで素っ裸になりな」
Aが言った。
「お願い。Aくん。Bくん。これ以上は許して」
夜雨は純白のブラジャーとパンティーを必死で手で覆いながら言った。
「ふふふ。だいぶ風向きが変わってきたな。しかし今さらくん付けにしたって遅いぜ。オレ達の怒りはトサカにきているんだから。脱がないというのならオレ達が強引に脱がすだけだぜ」
そう言ってBはカバンから大きな浣腸器を取り出した。
「おい。夜雨。とっととブラジャーとパンティーを脱いで素っ裸になれ。強情を張っているとオレ達が丸裸にひん剥いて後ろ手に縛って1リットルのグリセリン液の浣腸をするぞ」
Aが大きな浣腸器を手にしながら言った。
夜雨は恐怖心で顔が真っ青になった。
「わ、わかりました」
逆らっても無駄だと悟ったのだろう。
夜雨はブラジャーのホックを外した。
プルンと夜雨の大きな乳房が弾け出て露わになった。
「うわー。すげー。夢にまで見た夜雨のおっぱいを見れるとは。オレ。興奮しておちんちんが勃起しっぱなしだぜ」
そう言ってBはズボンの上からテントを張った股間をさすった。
「オレもだぜ」
Aもビンビンに勃起してテントを張っているズボンの股間をさすった。
夜雨は思わず両手で露わになったおっぱいを隠した。
「ふふふ。いいポーズだぜ」
Bは純白のパンティー一枚だけ履いて両手でおっぱいを隠している夜雨の姿を撮影した。
夜雨の姿はあたかも胸の前で収穫した二つの大きな桃が落ちないように大事にかかえている女のように見えた。
両手で胸を隠しているので夜雨の純白のパンティーは丸見えである。
夜雨の恥肉を収めたパンティーはその弾力によって恥部をモッコリとふくらませ女の恥部の輪郭をクッキリとあらわしていた。
パンティーは女の股間を引き締めて整える効果があるのでそれは全裸以上にエロチックでもあった。男はパンティーやビキニに包まれた女の股間のモッコリに興奮するのである。
「ふふふ。夜雨。股間のモッコリが丸見えだぜ」
Bが言った。
「股間のモッコリは隠さなくてもいいのか?」
Aが言った。
言われて夜雨は股間の防備を忘れていたことに気づき、おっぱいを隠していた両手のうち左手で股間を覆った。
それはボッティチェリのビーナスの誕生の図だった。
「ふふふ。その格好も色っぽいぜ」
そう言ってBは恥じらっている夜雨の姿を撮影した。
「さあ。夜雨。最後の一枚のパンティーも脱ぎな」
Aが言った。
「胸とアソコを隠すポーズならパンティーを履いているより全裸の方が芸術的だせ」
「もうブラジャーは脱いじゃっているんだからパンティーも脱いだ方がスッキリするぜ」
「手でアソコを隠しながら素早くパンティーを脱げばいいじゃないか」
AとBの二人はそんな揶揄の言葉を投げかけた。
しかし夜雨にしてみればパンティーは女の最後の砦だった。
AとBが夜雨にパンティーを脱ぐように命じても夜雨は女の最後の砦はどうしても守りたかった。
「ええい。じれってえ」
夜雨がどうしてもパンティーを脱ごうとしないのでBが夜雨の所に行った。
Bはニヤニヤ笑っている。
「ふふふ。そんなに脱ぎたくないなら脱がないでいいぜ。それよりももっと面白いことを思いついたからな」
Bは夜雨の隣に腰を下ろして意味深なことを言った。
「な、何をするの?Bくん」
夜雨は脅えながら必死に胸とアソコを手で隠している。
Bはポケットからハサミを取り出すとサッと素早く夜雨のパンティーの右側のサイドをプチンと切ってしまった。
片方のサイドを切られたパンティーはもう腰に貼りつく役割りを果たせない。
パンティーの弾力によってパンティーは一気に収縮してしまった。
「いやー」
夜雨はあわててパンティーがずり落ちないように太腿をピッチリと閉じてパンティーを太腿で挟みつけパンティーが落ちないようにした。
そして両手で切れた右側のサイドの端をつかんで縮もうとするパンティーを何とか引っ張って留めようとした。
夜雨は右手でパンティーの右側の切れたサイドの後ろの方の端を必死でつかんで引っ張り、お尻を見られないようにし、左手でパンティーの右側の切れたサイドの前の方の端をつかんで引っ張って、必死で何とか女の恥部を見られないようにした。
必死で片方のサイドが切れたパンティーをそれでも身につけていようとするのは女にとっては最後まで恥ずかしい所を隠そうとする健気な努力なのだが男は皆スケベでサディストなので困っている女の姿は男を最高に興奮させるのである。
両手で切れた右側のサイドの端をつかんでいるので夜雨のおっぱいは丸見えである。
「あっははは。夜雨。サイドが切れたパンティーなんてもう使い物にならないぜ」
「もうそのパンティーは使い物にならないんだから無駄な頑張りはやめてパンティーは脱いじゃいな」
「でもお前が困っている姿は最高にセクシーでエロチックで男を興奮させるぜ。だからお前がそうしたいのならいつまでもその格好で無駄な頑張りを続けてもいいぜ」
AとBの二人はデジカメで惨めな夜雨の姿を撮影しながら夜雨にそんな揶揄の言葉を投げつけた。
そう言われても夜雨は体を覆う最後の一枚を何とか死守しようとした。
「ふふふ。パンティーは絶対脱がないという決死の覚悟なんだな」
Aはそう言うや再び夜雨の所に行った。
そしてハサミを取り出してサッと夜雨のパンティーの切れてない方の左側のサイドをプチンと切ってしまった。
夜雨はパンティーの右側のサイドを両手で引っ張っていたので、そして引っ張らなくてはならないので切れていない反対側の左側のサイドはガラ空きだった。
なのでAは余裕で夜雨のパンティーの左側のサイドを切ることが出来た。
「ああー。いやー」
両サイドを切られたパンティーはもう腰に貼りついておく機能を完全に失った。
両サイドが切れたパンティーは一気に収縮した。
それでも夜雨はアソコを両手で隠した。
しかしパンティーは両サイドが切られているので後ろがペロンと剥げ落ち大きな尻と尻の割れ目が露わになった。
Aはパンティーの切れ端をつかんで引っ張った。
たいした力も要らずパンティーは夜雨の股間からスルリと抜きとられた。
これで夜雨は一糸まとわぬ丸裸になった。
全裸の女が男の視線から身を守ろうと片手で胸を片手でアソコを隠している姿は女の羞恥心の現れの芸術的な基本形である。
「どうだ。夜雨。スッポンポンになってスッキリしただろう」
「いくら頭が良くても女を屈服させるのは簡単さ。裸にさせればいいだけのことさ」
「ふふふ。今まで散々コケにしてきたオレ達の前でスッポンポンの裸を晒す気分はどうだ?」
AとBの二人は全裸で女の恥ずかしい所を隠している夜雨にそんな揶揄を言った。
「さあ。夜雨さんの尻もしっかり録画しておかないとな」
そう言ってBは夜雨の後ろに回ってスマートフォンで夜雨の後ろ姿を撮影した。
女にはアソコと乳房と尻という三カ所の恥ずかしい所がある。
しかし手は二本しかない。
なのでアソコと乳房を隠すためにはどうしても二本の手を使わねばならず尻までは隠せない。
「ふふふ。夜雨。大きな尻とピッチリ閉じ合わさった尻の割れ目が丸見えだぜ」
Bがスマートフォンで夜雨の後ろ姿を撮影しながら言った。
そういう卑猥な言葉を投げかけられることによって夜雨の意識が無防備に丸見えになっている尻に行き尻の割れ目がキュッと反射的に閉まった。
「いやー。やめてー。Bくん」
夜雨は思わず乳房を隠していた左手を外し左手で尻の割れ目を隠した。
夜雨はアソコを右手で隠し尻の割れ目を左手で隠しているという姿である。
乳房を隠していた手が外されたので夜雨のおっぱいが丸見えになった。
それは滑稽な姿だった。
「ふふふ。夜雨さん。おっぱいが丸見えだぜ」
Aが言った。
あっはははとAとBの二人は笑った。
自分が滑稽な姿であるということは夜雨もわかっているので夜雨はやむなく尻の割れ目を隠していた左手を胸に持って行きおっぱいを隠した。
そのため尻の割れ目は丸見えになった。
尻の割れ目を撮影されることはやむなくあきらめるしかなかった。
このように女を困らせることがスケベな男達のサディズムをそそるのである。
夜雨はアソコを右手で隠し胸を左手で隠すという基本形にもどった。
10分くらい二人は夜雨が困る姿をスマートフォンで撮影しながら鑑賞した。
「Aくん。Bくん。お願い。もうやめて。許して」
夜雨は耐えきれなくなって丸裸の体のアソコとおっぱいを隠しながらAとBの二人に哀願した。
「ふふふ。ダメだぜ。夜雨さん。こういう事になった原因はあんたが性悪でオレ達をだましたからじゃないか。自業自得ってやつさ。あんたの性悪な性格を徹底的に叩き直してやるよ。あんたをしとやかでつつましい女に調教してやるぜ」
Aが言った。
「よし。じゃあ次の責めといくか」
Bが言った。
「な、何をするの?」
夜雨は脅えながら聞いた。
AとBの二人は立ち上がって夜雨に近づいてきた。
「さあ。夜雨さん。両手を前に出しな」
Aが言った。
「い、いや。こわいわ。何をするの?」
夜雨は何をされるのかわからない恐怖からAに言われても両手でヒッシと女の恥部を押さえているだけだった。
それが夜雨のせめてもの抵抗だった。
「ええい。じれってえ」
AとBの二人は強引に夜雨の手をつかんで胸の前に出させた。
やめてーと言って夜雨も抵抗したが女のか弱い力では屈強な男二人の膂力の前には全く無力だった。
二人は夜雨の両手を体の前に出させ夜雨の手首に手錠をかけた。
「ふふふ。これで、あんたを天井から吊るしてやるぜ」
Aがせせら笑いながら言った。
「おい。B。天井にフックを取りつけろ」
AがBに命じた。
「オッケー」
Bはホクホクしながら椅子を持ってきてその上に立った。
Bは登山用のカラビナが固定されている正方形の板を持っていた。
Bはそれを持って椅子の上に立つと板の裏に瞬間協力接着剤アロンアルファをたっぷりつけた。
そしてその板を天井に貼り付けた。
Bはカラビナを思いきり引っ張ってみたが板が天井にしっかりくっついていて剥がれることはなかった。
「よし。大丈夫だ」
Bが言った。
一方、Aは夜雨の手錠に縄を結び付けた。
そしてその縄尻を椅子の上に立っているBに渡した。
Bはカラビナの輪の中に縄尻を通した。
「ふふふ。さあ。お前を吊るしてやるぜ」
Aがふてぶてしい口調で言った。
「い、嫌。こわいわ。やめて。お願い。そんなこと。Aくん。Bくん」
夜雨の訴えを無視してAはBがカラビナに通した夜雨の縄尻をつかんでグイグイと引っ張っていった。
「ああー。やめてー」
夜雨が叫んだがAとBの二人は聞く耳を持たない。
滑車の原理で二人が縄を引っ張ることによって夜雨の手首はグイグイと天井に向かって引っ張られていった。
夜雨はバンザイさせられた格好になった。
さらに二人は縄をグイグイと引っ張っていき夜雨の手は頭上でピンと伸び夜雨は天井から吊るされる格好になった。
「ふふふ。つま先立ちになるまで引っ張ってやる」
Bが言った。
しかし。
「まて。つま先立ちになるまでは引っ張るな。足の裏は床につける程度にしておけ」
とAが言った。
どうしてだ?とBが聞くとAは、
「まあ。いいじゃないか」
と意味深に笑った。
「よし。わかった」
そう言ってBは夜雨がつま先立ちになるまでは引っ張らず、手は頭の上で肘が少し曲がる程度の所で縄尻をカラビナに結びつけた。
夜雨の手は頭の上にあるので夜雨はもう女の恥ずかしい所を隠すことが出来ない。
乳房もアソコも丸見えである。
もちろん大きな尻も尻の割れ目も。
夜雨の体は美しかった。
スラリと伸びたしなやかな脚。細い華奢なつくりの腕と肩。細くくびれたウェスト。それとは対照的に太腿から尻には余剰と思われるほどたっぷりついている弾力のある柔らかい肉。それらが全体として美しい女の肉体の稜線を形づくっていた。
「ふふふ。夜雨さん。残念だな。もう手で体を隠すことは出来なくなったな」
「ふふふ。いつもは大きなおっぱいでワイシャツに膨らみを作って男を挑発しているんだろうけれど剝き出しになったおっぱいは惨めなもんだな」
「胸にこんな大きな肉の塊を二つもだらしなくぶら下げて恥ずかしくないのか。ちゃんとブラジャーに収めておかなきゃいけねーぜ」
「それにしても大きい乳首だな。頭脳明晰なエリートの才女はこんな大きな乳首をしていちゃいけねーぜ」
AとBの二人は露わになった夜雨の胸をまじまじと見ながらそんな揶揄をした。
夜雨は恥ずかしさで顔が真っ赤になった。
しかし縄で手を吊られている以上どうすることも出来ない。
しかしAとBとごはん学校の生徒たちに乳房と乳首をまじまじと見られていることを思うと夜雨の乳首は大きくなり出した。
それをAとBは見逃さなかった。
「おおっ。夜雨の乳首が勃起し出したぜ」
「嫌がっていてもこうやって見られることに興奮しているんだな」
AとBの二人はそんな揶揄の言葉を吐いた。
夜雨は乳首が勃起してしまったことを死にたいほど恥ずかしく思った。
いっそ荒々しく乳房を揉まれる方がまだマシだと夜雨は思った。
丸裸にされてこんなにネチネチと鑑賞され品評されることの方がはるかに屈辱だった。
二人の男の視線は下に降りた。
夜雨は太腿を寄り合わせて何とかアソコを隠そうとモジモジしていた。
「ふふふ。夜雨さんが太腿をモジモジさせているぜ」
「何としてもアソコは隠したいんだな。いじらしいな」
「B。これでわかっただろう。夜雨を吊るす縄を緩めにしておいたのはこのモジモジを見たかったからさ。女は両手を使わなくても太腿を寄り合わすことで何とかアソコの割れ目は隠せるんだ。このいじらしいモジモジをさせるために縄を緩めにしておいたんだ」
「なるほどな。確かにこの方が面白いな」
Bは納得したようにニヤニヤ笑って言った。
二人の男にそんな揶揄をされても女の哀しい性で夜雨は太腿のモジモジをやめることは出来なかった。
「じゃあこのいじらしいモジモジを撮影するとするか」
そう言ってAとBは夜雨から離れて座って太腿をモジモジさせている夜雨をスマートフォンで撮影した。
二人の男はいつ夜雨の太腿の寄り合わせが緩んでアソコの割れ目が見えるかを気長に待つ方針のようだった。
20分くらい経った。
夜雨は太腿を寄り合せての立ち続けの疲れからハアハアと息が荒くなっていきそして太腿の疲れから太腿の寄り合わせが緩んできた。
それを二人の男は見逃さなかった。
「おっ。夜雨のアソコの割れ目が見え出したぜ」
Aは待ってましたとばかりにスマートフォンのカメラのズームをアップしてカメラの焦点を夜雨のアソコに当てた。
夜雨のアソコは無毛だった。
それは最初からわかっていたことだが。
「どうしてアソコの毛を剃っているんだろう」
「さあな。きれい好きだからじゃないか」
「しかし裸の女の立ち姿のアソコは理想的だな。モッコリ盛り上がった恥肉の下の方にアソコの割れ目がほんの少しだけちょっと顔をのぞかせているなんて。憎いまでに男の性欲を刺激させるぜ」
AとBの二人はそんな揶揄の言葉を夜雨に吐いた。
「お願い。Aくん。Bくん。もう許して。もう意地悪しないで。お願い。虐めないで」
夜雨は耐えられなくなって徹底的に自分を辱しめようとしている二人に哀願した。
夜雨は泣きながらまた太腿を寄り合わせてアソコの割れ目を隠そうとした。
「おい。夜雨。裸は恥ずかしいか?」
「はい。恥ずかしいです」
「じゃあパンティーとブラジャーを身につけたいか?」
「は、はい」
「よし。じゃあ下着を履かせてやるよ。ただしビキニだけどな。オレ達はあんたのビキニ姿を一度見たいと思っていたんだ」
そう言ってAとBの二人は立ち上がって夜雨に近づいてきた。
「ほら。これでおっぱいを隠してやるよ」
そう言ってBがピンク色のストラップレスブラで夜雨のおっぱいを含んで背中で蝶結びにした。これで夜雨のおっぱいはブラの中に収まり乳房は隠された。
「じゃあ下の恥ずかしい所も隠してやるよ。ほら。アンヨを広げな」
そう言ってAは夜雨の太腿をピシャピシャ叩いた。
Aが持っていたのは両サイドを紐で結ぶ紐ビキニだった。
夜雨はアソコを見られるのは一瞬のことだと思って少し足を開いた。
Aは紐ビキニの底を夜雨の股間にピッタリと当てた。
そして両サイドを紐ビキニの紐で蝶結びにした。
これで夜雨は女の恥ずかしいアソコとおっぱいと尻を隠すことが出来た。
ビキニは上も下も際どいハイレグカットではなく十分な面積があり尻はフルバックだった。
夜雨はどうして意地悪な彼らが乳首だけ隠すブラやTフロントやTバックのビキニではなく十分な面積のビキニを履かせてくれたのかわからなかったがともかく普通のビキニを身につけられてほっとした。
「おい。夜雨。ビキニを履かせてやったんだ。お礼くらい言ったらどうだ」
Aが怒鳴りつけた。
「あ、有難うございます」
お礼を言ったものの夜雨はなぜ彼らがビキニを履かせてくれたのかはどうしてもわからなかった。
今までの丸裸に比べたら吊るされているとはいえビキニ姿を彼らに見られることは相当な救いだった。
ビキニを履いたことによりアソコの肉がビキニの弾力によって形よく整えられてビキニの中に窮屈そうに収まりモッコリとした小高い盛り上がりを作っているためそれは全裸よりもエロチックに見える。
胸も同様である。
剝き出しのおっぱいは胸板に貼りついてだらしなくぶら下がっている二つの大きな肉塊であり、それを見られるのが女の恥ずかしさであるがブラジャーはそのカップの中にその肉塊をきれいに収めて、そしてブラジャーの弾力によって女の乳房をせり上げてほどよい弾力のある蠱惑的な小高い盛り上がりを作っている。
「ふふふ。夜雨さん。綺麗だねー。アソコがモッコリしていて」
「オレ一度、夜雨さんのビキニ姿を見てみたかったんだ。上下揃いのスーツをいつも見せつけられてその姿にも興奮させられて毎日オナニーしていたけれど夜雨さんのビキニのモッコリも一度見てみたいと思っていたんだ。まさに夢かなったりだ」
「お臍もかわいいな」
「太腿もビキニの縁からニュッと出ていて物凄くセクシーだな」
「ビキニは女が自分の体を男たちに見せつけるものだからな」
「真面目な夜雨さんも夏は海水浴場に行ってビキニで男たちを挑発するんだろうか?」
「さあな。だがまあいいじゃないか。今こうして目の前で夜雨さんのビキニ姿を見ているんだから」
AとBの二人は心地よさそうにビキニ姿の夜雨を鑑賞している。
夜雨はそれを彼らはもう嬲るのは終わりにしようとしていることだと解釈した。
夜雨は言葉には出さないが(いいわよ。私のビキニ姿を鑑賞したいというのなら)と言いたい気分だった。
しばし二人はスマートフォンで夜雨のビキニ姿を撮影しながら夜雨のビキニ姿を鑑賞していた。
「じゃあオレ。ちょっと後ろ姿も撮影するぜ」
そう言ってBは夜雨の背後に回った。
「うわっ。ヒップも大きくて物凄くセクシーだぜ」
「フルバックのビキニからニュッと出ている太腿も素晴らしいぜ」
Bはことさら驚いたように大声で言った。
夜雨はビキニ姿の前をAに見られスマートフォンで撮影され後ろ姿をBに見られ撮影されているという立ち姿である。
後ろのBは見えないが夜雨は(いいわよ。ビキニ姿を撮影するのなら)と言いたい思いだった。
夜雨はひそかに自分のプロポーションに自信をもっていた。
何だか自分がグラビアアイドルになって撮影されているような心地よさに浸っていた。
「夜雨さん。自慢のヒップを近くで撮影させてもらうぜ。いいだろ?」
Bが背後から声をかけた。
「い、いいわよ」
夜雨は自分がグラビアアイドルになったような酩酊からBの申し出を受け入れた。
返事をするのはちょっと恥ずかしかったが。
しかしそれが油断だった。
Bは夜雨の傍らに来ると夜雨のビキニのサイドを結んでいる紐の両方をスーと引っ張った。
サイドの紐は蝶結びで結ばれているだけなので軽く引くだけで蝶結びは解けてしまった。
「ああっ」
夜雨は思わず悲鳴を上げた。
紐ビキニの両方の紐が解けてしまったビキニは腰に貼りついている機能を失ってビキニはハラリと床に落ちてしまった。
Bはニヤリと笑って立ち上がりストラップレスブラの背中の蝶結びも解いた。
ストラップレスブラは肩紐が無く背中の蝶結びだけが胸に張りついておく機能なのでそれを解かれると、もはやブラは胸に張りついておくことが出来ずスーと床に落ちてしまった。
Bは床に落ちたビキニの上下を取るとそそくさと夜雨の前に行った。
夜雨はまた覆う物何一つない丸裸になってしまった。
「あっははは。夜雨。残念だったな。せっかくオレ達にセクシーなビキニ姿を見せつけていい気分になっていたのに」
「しかしお前のビキニ姿は本当に美しかったぜ」
AとBの二人は笑いながらそんな揶揄の言葉を夜雨に吐いた。
ここに至って夜雨はやっと彼らの念の入った意地悪を理解した。
彼らはビキニ姿を見たいなどとおだてておいて夜雨にビキニを履かせ散々褒めちぎって夜雨をいい気分にさせておいてそれでビキニの紐を解いていい気分に浸っていた自分を元の地獄に落とすのが彼らの計画だったのだと気づいた。
夜雨は彼らの計画に気づかずまんまと彼らの罠にはまってしまった人の良さを後悔した。
夜雨はまた太腿を寄り合わせてアソコを隠そうとした。
しかし胸は手をバンザイさせられているので隠しようがなく二つの乳房がもろに露わになり乳房の真ん中にチョコンと乗っている女の大きな乳首がもろに露わになった。
女の大きな乳首を見られることが恥ずかしいのだと夜雨はあらためて知った。
「お願い。Aくん。Bくん。もう意地悪しないで」
夜雨は泣きながら訴えた。
しかしAとBの二人は夜雨の哀願などどこ吹く風といった様子でニヤニヤと裸の夜雨がモジモジ困惑する姿を眺めている。
「よし。もうたっぷり嬲ったからな。じゃあオレ達は帰るぜ」
「達者でな。夜雨」
そう言ってAとBの二人は踵を返して小屋の戸に向かって歩き出した。
見物していた、ごはん学校の生徒たちも小屋の戸に向かって歩き出した。
「待って」
夜雨が声をかけた。
「何だよ?」
AとBの二人は五月蠅そうに振り向いた。
「あ、あの。いつ縄を解いてくれるの?」
夜雨は小声で恐る恐る聞いた。
「もうオレ達は来ないぜ」
「大声で助けを求める叫び声を出しな。そうすりゃ、いつか運よく通行人が来て、お前がいることに気づいて助けてくれるかもしれないぜ」
AとBの二人は、そう言って、せせら笑った。
夜雨は背筋が凍る思いでゾッとした。
ここは滅多に人など来ない。
夜おそくになれば-10度になる。凍死してしまう。
「お願い。縄を解いて。私、凍死してしまうわ」
夜雨はポロポロと涙を流しながら訴えた。
それを見て二人の心にもっと残忍な気持ちが芽生えた。
AとBの二人は顔を見合わせてニヤリと笑った。
「おっと。そうだったな。夜雨。やっておくべ事があったな」
そう言ってAとBの二人は踵を返して夜雨の方にもどって来た。
夜雨はそれを縄を解いてくれることだと思って二人に感謝した。
(やっぱりいい人なんだわ)
と夜雨は思った。
「有難う。Aくん。Bくん」
夜雨の涙は悲し涙から嬉し涙に変わった。
しかし二人の様子が変であることに夜雨は気づいた。
「ほら。夜雨。アーンと口を大きく開けな」
そう言ってAが夜雨の顎をつかんで大きく口を開いた。
「な、何をするの?」
夜雨が聞いた。
「お前が大声で助けを求めて叫んだら、もしかしたら、助け人が気づいてしまうじゃないか」
「だからこうやって、お前が声を出せないようにするのさ」
そう言ってAはハンカチとボールギャグ(口枷)を取り出した。
「ひ、ひどいわ」
夜雨はポロポロ涙を流したがAとBの二人は容赦しなかった。
Aは夜雨の顎をつかんで大きく口を開き、夜雨の口の中にハンカチを詰め込んだ。
そして、その口にボールギャグ(口枷)を咥えさせた。
「ふふふ。これなら声が出せないからな。助けを求められないぜ」
夜雨は真っ青になって、やめて、こんなこと、と叫ぼうとしたが、それは、アグ、アグ、という唸りにしかならなかった。
「ふふふ。それじゃあな。夜雨。達者でな」
「あばよ」
そう言い捨ててAとBの二人は小屋を出て行った。
ニヤニヤ見ていた、ごはん学校の生徒たちも小屋を出て行った。
あとには裸で吊るされてボールギャグを口に咥えさせられて項垂れている夜雨が一人、小屋の中に取り残された。
夜雨の目からはポロポロと涙がとめどなく流れ続けた。
それには自分のしてきた悪業に対する罪責の念からであった。
日が暮れてきた。
(ああ。夜になったら寒くなるわ。私、凍死してしまうわ)
その恐怖が実感として夜雨に襲いかかった。
その時である。
ギイーと小屋の戸が開いた。
一人のイケメン男が入って来た。
それは何と浅野浩二だった。
しかし夜雨は喜んでいいのか悲しむべきなのか判断に迷った。
それは浅野浩二が救助者なのか、それともAやBのように自分を嬲り者にする方の人間なのか、わからなかったからである。
しかし、あえて言えば、自分を嬲りに来た者だと夜雨は思った。
なぜなら夜雨は以前、浅野浩二の人の良さにつけ込んで、浅野浩二が書いた「太陽の季節」という小説を「あちゃーな小説」と言ってボロクソにけなしたことがあるからである。
(浅野浩二さんは、きっとAとBの二人がいなくなってから一人だけで、たっぷりと思う存分、私を嬲りに来たんだわ)
と夜雨は覚悟した。
しかし浅野浩二は夜雨を嬲ろうとはしなかった。
「夜雨さん。つらかったでしょう。すぐ助けます」
そう言って浅野浩二は慈悲に溢れた目で夜雨のボールギャグを外し、口の中に詰め込まれたハンカチを取り出した。
これで夜雨は喋れるようになった。
「ああ。浅野くん。助けに来てくれたのね。有難う」
夜雨は感動で泣いていた。
「今、吊り縄も解きます」
そう言って浅野浩二は椅子の上に昇った。
そして夜雨を吊っている縄を天井から解いた。
これで夜雨は爪先立ちから解放された。
「夜雨さん。すまなかった。もっと早く助けてあげたかったんだがけどね。そうすると、ごはん学校の生徒たちが不愉快になってしまうからね」
そう言って浅野浩二は夜雨の手錠もはずした。
そして浅野浩二は裸の夜雨にコートを掛けてやった。
「ああ。浅野くん。有難う。前に浅野くんの小説を、あちゃーな小説などと言ってごめんなさい。浅野くんて凄く優しくて寛大な人なのね。エロチックな小説も文学であるということがどうしても分からなかった私の頭の方が、あちゃーでした」
夜雨は感動でポロポロと涙を流していた。
「いやー。いいんですよ。僕は気にしていませんでしたから」
と浅野浩二は言った。
「夜雨さん。さあ。逃げなさい。ごはん学校の生徒たちに捕まえられる前に」
浅野浩二は優しく言った。
「有難うございます。浅野浩二さま。ご恩は一生、忘れません」
こうして夜雨は、ごはん学校の生徒たちに殺されることなく逃げおおせた。
・・・・・・・・・・・・・
翌日。
AとBの二人が夜雨がどうなっているか調べに来た。
夜雨がいなく、もぬけの殻で、吊り縄に手錠が無いのを見ると二人は狐につつまれたような顔になった。
「一体、何が起こったんだろう?」
「夜雨のヤツ。逃げやがったんだ」
「しかし、あいつ一人で手錠から抜け出せるか?」
「誰かが来て夜雨を逃がしたんだろう」
「誰だろう。そいつは?」
あいつか、あいつか、と二人は、ごはん学校の生徒で夜雨を逃がしそうな者を推測してみたが、どうしても分からなかった。
なのでAとBの二人は、ごはん学校にもどって、夜雨に逃げられたことを正直に報告した。
夜雨はカナダに逃亡した。
美人教師・夜雨がいなくなってしまったので、小説教室ごはん学校は人気がなくなって廃校になってしまった。
しかし、その代わりに、ネット上で「作家でごはん」という2週間に一作、小説を投稿できるサイトが出来た。
小説教室、ごはん学校に通っていた生徒たちのメンバーのほとんどが懲りずに、この小説投稿サイトに2週間に一作、小説を投稿している。
夜雨にとって文芸評論は生きがいだったので、カナダから、投稿された小説のほとんどに、相も変わらず、愚にもつかない評論文を書いている。
居住地がもう日本ではなく、カナダなので捕まえられる心配もなくなった。
めでたし。めでたし。
2024年9月8日(日)擱筆