二人の悪童と京子 もどる
純は小学生を卒業して、中学生になった。
今まで、小学校では、普段着だったのが、中学生になって、学校の制服になって、ちょっと、大人になったような、気分だった。
純のクラスには、佐藤京子、という、可愛い、生徒がいた。
純は、一目で、京子を好きになってしまった。
一目惚れというやつである。
というより、綺麗な女は、みな、一目惚れされるのである。
クラスには、山田、と、井沢、という、ナンパな、悪童二人がいた。
もちろん、彼ら二人も、京子を好きになった。
しかし、二人の悪童は、自分が、京子に、好かれないこと、を、十分、わかっていた。
京子のような、美しい、清楚な、生徒が、チャランポランな、自分たちに、好意を持ってくれるはずが、無い。
そのため、彼らは、京子を、からかうことで、京子と、関係を持とうとした。
・・・・・・・・・
京子、は、真面目で明るい、清楚な、生徒だった。
「清楚」、という言葉が、まさに合う少女だった。
しかし、京子、には、お転婆、な、性格もあり、クラスの悪童たちに対しては、お転婆、な、性格となって、クラスの、悪童、たちの、悪ふざけに対して、悪ふざけで、応戦した。
人によって、性格を使い分けていた。
真面目な生徒に対しては、しとやかに、対応し、ふざけた生徒に対しては、ふざけ返した。
山田、と、井沢、の二人は、しょっちゅう、京子を、からかっていた。
京子も、二人に、からかわれると、二人を、からかい返した。
・・・・・・・・
しかし、内気な、純、に対しては、京子、は、礼儀正しく、接していた。
「純君。勉強、教えてくれない?」
と、京子、が、聞いてくるので、純、は、丁寧に、京子、に教えた。
京子、は、
「ありがとう」
と、礼を言った。
京子は、学科の成績も、クラスで上位なので、もしかすると、京子は、理解していることでも、自分に、質問しているのではないか、と、純は思う時があった。
「勉強、教えてくれない?」、と、言ってくるのは、自分と、話したいための、口実なのではないかと、純は、思う時が、まま、あった。
・・・・・・・・・・・
しかし、純、は、京子、の、「お転婆さ」、も、好きだった。
純、も、クラスの、悪童たちのように、からかわれたかったのである。
しかし、人間の性格は、変わらない。
なので、京子、は、純、には、礼儀正しく、接するのである。
しかし、純、は、自分も、悪童、のような、性格で、京子、に、からかわれたい、と思っていたのである。
・・・・・・・・・
昼休みには、山田、と、井沢、という、悪童、二人が、
「スカートめくり」
と言っては、京子のスカートを、めくろうと、ふざけている。
これほど明らかなセクハラはない。だが。京子はお転婆なので。
「ふん。このエロ豚」
と言って、耳を引っ張ったり、「悪戯した罰」、と言って、悪童を、四つん這いにさせ、京子は、その背中にまたがった。
「ほれほれ。ブタブタ。走れ。走れ」
と言ってからかい返す。
悪童、は、「へいへい。女王様。どうも、すみやせんでした」、と言って、京子の罰、に、従って、京子を背中に乗せて、馬のように、這って歩いた。
・・・・・・・・・・
悪童、も、京子も、こういう、ふざけっこ、を、面白がって、楽しんでいた。
京子が、可愛いので、悪童たちは、京子を、「女王様」、と、呼んでいたが、京子の、お転婆な性格も、知っているので、ちょっかい、も、出した。
・・・・・・・・・
純は、悪童たちが、羨ましかった。
自分も、悪童たち、のように、ふざけた性格になり、京子を、「女王様」、と、呼んで、奉ったり、スカートめくりの、ような、悪戯をして、そして京子に、仕返しされたら、どんなに、楽しいだろうか、と、悪童たちを、羨んだ。
しかし、純の、内気で、真面目、な性格では、とても、そんな事は、出来なかった。
・・・・・・・
ある時、のことである。
「純。お前も京子のスカートめくりに参加しろよ。京子はスカートめくられるの、あながちイヤじゃないんだぜ」
と、悪童、の一人、井沢、が、言った。
「・・・・」
純は、黙っていた。
「お前だって本当は京子に、エッチな事したいんだろ。無理するなよ」
井沢、が、唆した。
純は顔を赤くして、黙って、去って行った。
・・・・・・・
数日後の、放課後のことである。
井沢、が純の傍らに来た。
「おい。純。面白いものを見せてやるよ。来いよ」
純は、「い、いいよ」、と言って、首を振ったが、井沢は強引に純の腕をつかんで、連れて行った。
そこは校舎の裏で、鬱蒼とした雑木林だった。
どこをどう歩いたのか。小さなボロボロの小屋が見えた。
「ふふ。面白いものを見せてやるよ」
そう言って、井沢、が、小屋の戸を、少し開けた。
「さあ。見てみろよ」
言われて、純、は、小屋の中を、そっと見た。
純は、びっくりした。
小屋の中央で、手首を縛られて、その縄尻を天井の梁に引っ掛けられて、吊り下げられている京子がいたからである。
そして、京子のとなりには、山田がいた。
山田は、清楚なセーラー服を着て、天井に吊られている京子、の顔、や、体を、弄んでいた。
京子は、「いや、いや」、と言って、身をくねらて山田の玩弄に抵抗しているが、拘束されているので、山田の、なすがままになっている。
山田は、京子の、耳を引っ張ったり、胸を揉んだり、髪の毛を引っ張ったり、くすぐったり、スカートの中に、手をしのばせたり、と、じらすように、京子を人形のように、責めていた。
山田、が、京子を、弄ぶ度に、京子は、
「あっ。やめて」
と言ったり、
「お願い。もう許して」
と、山田、に哀願していた。
おおよそ、いつもの、京子の態度とは違う。
正反対である。
山田は、ニヤニヤ笑いながら、遠慮なく京子の体を、触って弄んでいる。お尻や太腿に触ったり、遠慮なくスカートの中に手を入れたり、と。京子は、山田、のなすがままの人形にされていた。
山田が、戸の所にいる、井沢と純を見つけると、
「よう。連れてきたか」
と、ニヤリと笑って言った。
「さあ。入れよ」
と山田、が言ったので、井沢は笑いながら純の背中をドンと押した。
純はよろめいて小屋に入った。
京子は、純を見つけると、「あっ。嫌っ」、と言って、とっさに、顔を真っ赤にして、純から、顔をそむけた。
純も、京子から顔をそむけた。
「お前たち。約束が違うじゃないか。ここには、誰も連れてこない、と言ったじゃないか」
京子が語気を荒くして言った。
「ふふふ。さあ、そんな約束したっけかな。忘れちゃったよ」
と、山田、は、空とぼけて、ふてぶてしい口調で言った。
「さあ。座れよ」
純は井沢に背を押されて座らされた。
井沢は、吊られている京子の所に行った。
純は信じられない光景を呆然と見ていた。なぜ、こんな事が起こりうるのか、理解出来なかったからだ。
山田は得意そうに説明するようにニヤニヤ笑いながら言った。
「ふふ。純。どうしてこんな事が出来るか、教えてやろう。簡単な事だ。京子はマゾなんだよ。な。そうだろ」
と、山田、は、京子の髪の毛を弄びながら言った。
「ち、違うわ」
京子は、あせって言った。
「なに、ウソ言ってんだよ。お前は、おそるおそる、オレ達の所に来て、モジモジしながら、(私を、好きなように、うんと、虐めて)って、言ったじゃないか」
山田、が、京子の、鼻をつまんで、言った。
「言ってないわ。私。そんなこと」
京子は、激しく首を振って、必死に、否定した。
両者の言い分が、正反対である。
どっちの、言い分が正しいのか?
と、純は考えた。
しかし、これは、明らかだった。
悪童、二人が、京子を、この小屋に、強引に連れてきて、京子が嫌がるのに、京子を、嬲る、などということを、京子が、許すはずがない。
京子が、「そんなこと言っていない」、と、必死で、否定しているのは、純に、自分の、恥ずかしい姿を、見られて、ムキになって、否定しているのだ。
「じゃあ、縄を解いてやるよ」
山田が言った。
悪童、二人は、京子を、吊っている、縄をゆるめていった。
京子を吊っていた縄が、緩んで、京子の手首は、胸の辺りにまで、降ろされた。
山田は京子の手首の縛めも解いた。
これで、京子は、完全に自由になった。
しかし、京子は、逃げようとせず、ばつが悪そうな様子で、立ったままでいる。
純に、恥ずかしい姿を見られてしまって、困惑しているのだろう。
「ジャジャジャ、ジャーン。これから京子のストリップショーだ。ほれ。きている物を一枚、一枚、時間をかけて脱いでいきな」
山田、が言った。
だが京子は立ったままモジモジして困惑している。
「いつもしている事だろうが」
「早くやれ」
と、野次を言われても京子は立ち往生している。
「純。京子は、いつもな、(着ている物を全部、脱げ)、と言うと、(はい。わかりました)、と、しとやかに言って、一枚、一枚、ゆっくりと、脱いでいくんだよ。そして、全裸になると、恥部と、胸に、手を当てて、恥ずかしそうに、モジモジするんだよ。オレ達、に、みじめな、丸裸を見られることに、京子は、マゾの快感を感じているんだよ」
と、山田、が言った。
「してないわ。そんなこと」
京子は、激しく首を振って、必死に、否定した。
京子は、悪童、二人に対しては、恥ずかしさ、が、無いが、純に対しては、「清純な女」、で、いたいから、必死に、否定しているのだろう。
と、純は、思った。
「なに、ウソ、言ってんだよ」
山田、が、言った。
「今日は、純がいるから、京子は、恥ずかしいんだよ」
井沢が言った。
「そうか。今日は純がいるからな。恥ずかしくて脱げないってわけか」
「それなら俺達が脱がすまでよ」
そう言って、山田と井沢は美しい蝶を捕まえるように、抜き足、差し足で京子に両側から近づいていった。そして、サッ、と、飛びかかって、京子を捕まえてしまった。京子は、
「イヤイヤ」
と言いながら抵抗した。しかし、二人は、あれよあれよという間に京子を裸にした。まず上着を脱がせ。次に、シャツを脱がせ。それからスカートとパンツも脱がせた。
京子は、「やめてー」、と、叫んで、抵抗したが、男二人の力には、かなわなかった。
京子は、一糸まとわぬ丸裸にされてしまった。
京子は、片手で、股間を隠し、片手で、胸を隠した。
「ほーら。ほら。京子のパンツ」
と言って、山田は脱がせた京子の服を笑いながらヒラつかせた。
「おい。井沢。この服をどこかに隠してきな」
山田はそう言って京子の服を井沢に渡した。
「オッケー」
井沢は京子の服、全部を抱えて、小屋を出て行った。山田は床にドンと座って、ニヤニヤと、裸の京子を眺めている。程なく、井沢は戻ってきた。
「ふふ。どこへ隠した」
「いつもの場所さ」
二人は顔を見合わせて笑った。
(どうやら京子の服を隠す決まった場所があるようだ)
京子は丸裸にされ、脚をピッタリ閉じ、秘部と胸をひっしと覆って、モジモジしている。
「ふふ。さしずめ山賊に捕まった旅の女だな」
山田が笑いながら言った。
「どうだ。純。面白いだろう」
山田は純の肩に手をかけて言った。
「ふふ。今日はお客さんがいるからな。とっくりと時間をかけて京子のヌードを観賞しようぜ」
そう井沢が言った。
「どうだ。面白いだろう」
と、井沢は笑いながら言った。
純は信じられなかった。
京子は学校では、優等生で、クラスのアイドルで、男子生徒の憧れである。山田も井沢も京子に憧れて、かしずいている。二人は、ほとんど、京子の奴隷に近い。
京子がイヤがる事など、京子に嫌われる事を恐れて出来るはずがない。
それに京子は女といっても水泳部で体格もよく、女のわりには、腕力もあり、本気になって抵抗すれば男二人に襲われても、身を守れるはずだ。
それなのに怒った顔もせず。意地悪な山賊ごっこを受け入れているかのごとくである。
純は真っ赤になって、顔をそらした。
見るべきではないと思った。
見れば京子に自分がスケベだと思われる。
純は気が小さかったので、そんな事さえ出来なかった。しかし、見ないでガマンするには純の心臓は高鳴りすぎていた。
あの美しい京子の全裸姿が目前にあるのである。
それで純は京子に気づかれないよう、そっと京子に目を向けた。
すると、そこには羞恥に顔を赤らめ、太腿をピッタリ閉じて、秘部と胸を押さえて困惑している美しい京子が間違いなく佇立していた。
それはあまりにも美しかった。
京子は顔を背けているので、京子に気づかれる心配はない。と思うと純は安心した。
純は、ゴクリと唾を飲み込んで京子を見た。
まばゆいばかりに美しい京子が全裸で立っている。
美しい体から放射される女の体の甘い芳香が小屋を満たしているような気さえする。
秘部をしっかり手で覆っている繊細な指。
箸を持つことから、あらゆる物を持つ、日常の実用に使われるための手。
その手が全裸になっても女の部分を隠そうとする、見るも痛ましい、けなげな最後の抵抗をしていた。
隠すために指が女の羞恥の割れ目にピッタリと触れ合っている。
そんな種種の想念が純の官能を激しく刺激した。
純のマラはズボンの中でみるみる怒張した。
「ふふふ。どうだ。面白いだろう」
山田が、せせら笑いながら言った。
純は真っ赤になって咄嗟にうつむいた。
京子は脚をモジモジさせながら、ピッタリ閉じ、秘部と胸をひっし、と覆い隠して立っている。
「よし。じゃあヌード観賞はもう終わりだ。本格的に虐めようぜ」
そう言って山田が立ち上がった。目配せされて、井沢も立ち上がった。二人はニヤニヤ笑いながら全裸の京子にじりじりとにじり寄って行った。京子はおびえた表情で後ずさりした。だが、二人は京子を小屋の隅に追いつめて行って、
「それっ」
とばかりに、おそいかかった。
京子は、手は恥部を隠しながら応戦しなければならず、ろくな抵抗も出来ずに、あっさりと二人に捕まってしまった。
「ふふ。してやったり。美しい蝶を捕まえたぜ」
山田と井沢は京子の両手を背中にねじ上げて、手首を重ね合わせて、しっかりと、つかんだ。
「あっ。何をするの」
「ふふ。なにカマトト言ってるんだ。いつもやってることじゃないか」
山田はニヤついて言った。
「おい。早く。縄で縛るんだ」
山田に言われて井沢は小屋の隅にある縄を拾ってきて、そして二人がかりで京子を後ろ手に縛り上げてしまった。
そして、その縄尻を、天井の梁に、ひっかけて、その縄を引っ張っていった。
京子の縄尻の縄が、天井に引っ張られて、京子は、また吊るされてしまった。
前は、制服を着ていたが、今度は、丸裸である。
京子は秘部を覆う手を縛められてしまったので、恥ずかしい所を隠しようがなくなった。それでも何とか秘所の割れ目を隠そうと脚をピッチリ閉じて腰を引いている。その姿はこの上なくいじらしく、なまめかしかった。
二人は、京子を縛り上げて、吊るすと、大仕事を終えたようにパンパンと手をはらって再びもとの場所にもどり、ドッカと腰を降ろした。
「今度は後ろ手に縛られた、全裸の京子のヌード姿をとくと観賞しようぜ」
山田、が言った。
「ふふ。手を縛られてるから、もうまんこは隠せないぜ。さあ、どうするかな」
井沢、が言った。
京子は脚をピッチリ閉じて脚の寄り合わせで秘所を何とか隠そうと苦しい努力をしている。横向きになろうとするが、あまり横向きになりすぎると尻の輪郭が見られてしまう。その事をおそれて、一定の方向を向くことが出来ず、もどかしそうに腰の向きを時々かえては困惑している。その姿、や、仕草は、いっそう艶めかしく、いじらしかった。
「ふふ。京子。色っぽいぜ。何で今日はそんなに恥ずかしがるんだ。いつもは自分から素直に手首を背中に回すのに」
山田がニヤついてからかった。
「ふふ。今日はお客さんが来ているからさ」
井沢が言った。京子は憤怒の目を向けた。
「お前たち、約束が違うじゃないか。ここには誰も連れてこないと約束したじゃないか」
「ふふ。誰がお前との約束なんか守るもんか。約束の証明書でもあるって言うのかよ」
京子は体をプルプル震わせている。
「ちくしょう。覚えてろ。今度、学校の休み時間には、この屈辱の十倍の屈辱を味あわせてやるよ」
京子は、吐き出すように、捨てゼリフを吐いた。
「ふふ。そういう能書きは、学校に戻ってから言いな。ここでは、お前は、オレ達の玩具なんだよ。それをしっかり自覚しろ」
井沢が言った。
「おい。純。今日はお前がいるから反抗しているけど。いつもは大人しく、自分から脱いで、『縛って』って言うんだぜ。そもそも、この遊びは京子の方から言い出したんだぜ。『私を裸にして二人でいじめて』って言ったんだぜ。さすがに京子が、それを言った時の京子は、頬を真っ赤にして口をブルブル震わせて失神しそうなほどドキドキしていたんだ。俺たちもそれを聞いた時はビックリしたぜ。しかし、もう、この秘密の遊びは何回になるか、わからないんだぜ。『誰にも言わないでね』って、京子が、オレ達に、すがるように頼んだ時の顔は可愛かったぜ。でもだんだん刺激が減ってきたから、こうやってお前を連れてきたんだ。たっぷり見て楽しみな」
と、山田、が言った。
「ふふ。純。いい物を見せてやるよ」
そう言って井沢は小屋の隅にあるダンボールの所へ行って中をゴソゴソと漁った。そしてその中から本を取り出して、純の元に戻ってきた。
井沢は純の前にその本を置いてページを一項一項めくった。
それはオールカラーのSM写真集だった。純は、
「うっ」
と声を洩らし激しく勃起した。美しい大人の女性が丸裸にされて、世もあらぬ奇態な辱めの格好に縛られた写真が項をめくるごとに現われたからである。ほとんどが後ろ手で、手を縛められ、片足を吊られたり、胡坐の姿勢で足首と首を縛られたり、柱に縛りつけられて立たされたり、寝かされて片足を高々と吊り上げられたり、後ろ手に縛られて、四つん這いになって、尻を高々とつきあげたり、股に褌のように縄を食い込ませたり。そんな激しくドギつい写真が次々と項をめくるごとに現われたからだ。純は目を皿のようにして食い入るようにそれを見た。目をそらすには、余りにも刺激的すぎた。
「ふふ。これと、これと、このポーズで京子を縛ったんだぜ」
と、井沢は自慢げに言った。
「縛ったんじゃなくて、京子が自分から頼んだんじゃないか。『今日はこのポーズに縛って』って」
山田、が言った。
純は目を皿のようにして、その写真を見ては京子と見比べた。美しい京子が、こんなあられもない格好に縛られて、山田と井沢に、その姿をまじまじと見られたのかと思うと、純の心臓はドキドキと鼓動が早くなり、興奮のため、おちんちん、は、はちきれんばかりに勃起した。
京子は自分の恥ずかしい秘密が暴かれていくことに、耐えられない羞恥を感じているのだろう。目を瞑って睫毛をピクピク震わせている。
「おい。棒切れをもってこい」
「おう」
山田、に言われて井沢は小屋から出て棒切れを二本もってきた。二人は、それぞれ一本ずつ棒切れ、を持つと、京子に近寄り、腹、や、尻、など、体をあちこちツンツンつつきだした。
「あっ。いやっ。やめて」
叩いたり、強く突いたりはせず、棒切れ、の先であちこち京子の体をつついて、京子を困らせているといった具合である。
しかし、京子は、丸裸を、後ろ手に縛られて、吊るされているので、抵抗できない。
「京子。正面を向いてろよ。純に、お前が虐められている姿をよく見せてやれ」
京子は、何とか、まんこ、を隠そうと脚をピッチリ閉じ、腰を引き気味にしている。
しかし、まんこ、の割れ目は、見えている。
「ふふ。そんなに裸を見られるのが恥ずかしいなら下着を履かせてやるよ」
そう言って山田は京子のパンツを持ってきて、京子に近づいていった。
京子は半信半疑な表情でソワソワしいてる。山田は京子の足元に屈むと、足をピシャンと叩いた。
「ほら。パンツを履かせてやるから足を上げな」
言われて京子はそっと叩かれた足を上げた。
山田はパンツを広げて片足を通した。
同様に反対側の足にも通した。
そして、パンツを膝の所まで引き上げた。
しかし、パンツは、膝の所まで、引き上げられたが、それ以上、は、引き上げなかった。
両足にパンツが通されると山田は京子をニヤリと見てパンツから手を離してそそくさと元、居た場所に戻ってしまった。
パンツは、京子の膝の辺りに引っかかったままである。京子は後ろ手に縛られているためパンツを引き上げることは出来ない。
膝に中途半端に、ひっかかっている、パンツは、みじめである。
「も、もっと、ちゃんと、上げて」
京子は、顔を真っ赤にして言った。
山田、と、井沢、は、ニヤニヤ笑いながら立ち往生している京子をインピな目つきで眺めている。京子は山田の意地悪に気づいたが、どうしようもない。
京子は後ろ手に縛られているためパンツを引き上げることは出来ない。
唯一の方法は、「上げて」と頼むしかない。
が、頼んでも山田が上げる保証はない。京子の口から、「上げて」と恥ずかしい哀願をさせることが彼らの目的なのである。京子はどうしようもない、といった困惑した表情で体をモジモジさせている。このままではいつまでも足をピッタリとくっつけたまま立ちつづけなくてはならない。
「も、もっと、ちゃんと、上げて」
京子は、顔を真っ赤にして言った。
「後ろを向いて尻をみせな。そうすればパンツを上げてやるよ」
井沢がニヤついて言った。京子は、しばし躊躇した表情でいたが、意を決したらしく、小声で声を震わせながら、
「ほ、本当だね」
と聞いた。
「ああ。本当さ」
井沢はニヤつきながら言った。
「なっ。山田」、と井沢は山田に相槌を求めた。
「ああ。本当さ。お前の、前姿は、もう十分見たからな。今度は、後ろを向いてしっかり尻をみせな。そうすればパンツを上げてやるよ」
山田、が言った。
京子はしばし躊躇した表情でいたが、意を決したと見え、踵を回しながら、体の向きを、クルリと、180度回転させた。
京子は、首をガックリと項垂れている。
背中の真ん中で重ね合わされて、手首を縛められて、縛められた指をギュッと握りしめている。この屈辱に何とか耐えようとして。その下では弾力のあるムッチリした尻の山が顕わになっている。見られないようにと、尻をピッチリ閉じているため、ピッチリ閉じ合わさった尻の割れ目の輪郭が余計はっきりしてしまっている。羞恥のため、尻の肉が小刻みにプルプル震えていた。
「ふふ。全裸の後ろ姿も色っぽいぜ」
「ふふ。まんこは恥ずかしくて見られたくないけど、尻ならいいってわけか。それじゃあ、とくと、尻の割れ目、を、観賞させてもらうぜ」
井沢と山田はニヤニヤ笑いながらそんな揶揄をした。
全裸の京子の後ろ姿は美しかった。華奢な上半身から弾力のあるふっくらした柔らかい尻の肉へとつづき、ムッチリとした二つの肉の押し合いによって、滑稽なほどはっきりした割れ目が形つくられている。その下ではスラリと伸びた脚がつづき、女の美しい体の稜線を形づくっている。
「ふふ。尻の割れ目がくっきり見えるぜ」
「それは京子が尻に力を入れて必死に閉じているからさ」
あはははは、と山田と井沢は笑った。
「も、もう、いいだろ。下着をちゃんと、履かせて」
京子は小さな声で言った。尻が小刻みにプルプル震えている。
「わかったよ。じゃあ約束だ。パンツを履かせてやるよ」
二人は、よっこらしょ、と言って大儀そうに立ち上がると京子を挟むように京子の両側にドッカと腰を降ろした。
「嬲る」という字は一人の女の左右に男と書くが、まさにその通りである。京子は二人に挟まれてオドオドしている。
「ほら。パンツを履かせてやるから前を向きな」
そう言って井沢は震えている京子の腿をピシャンと叩いた。
京子はパンツが引っかかっている足をソロソロと回して正面を向いた。
京子は、脚をピッチリ閉じ、腰を引いて、何とか、まんこ、を見られないように、しようと抵抗しているが、それだけでは、まんこ、の割れ目は、隠すことが出来ず、見えてしまっている。
しばし二人は京子の間近で京子の股間をニヤニヤ眺めていた。
二人が黙ってニヤニヤ眺めているだけなので不安を感じ出したのだろう。
京子は小声で声を震わせながら言った。
「さ、さあ。私は正面を向いたよ。や、約束した事をしておくれ」
京子は顔を真っ赤にして言った。
「ふふ。約束した事って何だよ。具体的に言いな」
「パ、パンツを履かせてくれることだよ」
京子は赤面して言った。腿をピッチリ閉じ、もどかしそうに小刻みに足踏みしている。
「ああ。履かせてやるよ。でも、いつ、という事は決めなかったからな。もうしばらくしたら履かせてやるよ」
井沢が言った。
「ひ、卑怯だよ」
京子が言った。
「パンツを履かせてもらえなくて、モジモジしているお前の姿はいじらしくて可愛いぜ。じっくり観賞させてもらうぜ」
「ず、ずるいよ」
京子は真っ青になって、膝にパンツを引っ掛けたまま、大声で怒鳴るように言った。
「わかったよ。そんなに言うなら、今、すぐに履かせてやるよ」
「ほ、本当だね」
「ああ。本当さ」
井沢はなだめるように大人しい口調で言った。
「さ、さあ。約束を守っておくれ」
京子は太腿をピッチリ閉じて訴えた。
「人にものを頼むんだから、もっと謙虚に言いな。『どうかパンツを履かせて下さい』と言いな」
京子は、屈辱に顔を真っ赤にして、命じられたせりふを言った。
「ど、どうかパンツを履かせて下さい」
京子は、顔を真っ赤にして言った。
というより、言わされた。
「よしっ」
井沢は膝の上にかかっている京子のパンツを掴むと、山田に、
「おい」
と合図した。
山田と井沢は二人で、京子の膝の辺りに、留まっている、パンツを、ゆっくり上げていった。
「な、何をするんだい」
1cm引き上げるのに、1分くらいかけて、と極めてゆっくりである。
「だからお前の望み通りパンツを上げてやってるんじゃないか」
二人は、太腿の真ん中くらいまで、パンツを引き上げると、一休み、といって手を離した。
パンツは、京子の太腿の中半に、ひっかかっている。
まんこ、を、隠す役割り、は、全くはたしていない。
「こ、こんなのイヤ」
京子か言った。
「お願い。イジワルしないで」
京子は、泣きべそをかいて、訴えた。
しかし、京子はこんなイタズラをされても抵抗できない。
「ふふ。まんこの割れ目がよく見えるぜ」
「尻の割れ目、も、よく見えるぜ」
しばし、二人は、みじめな姿の京子を、前後から鑑賞した。
「よし。パンツを履かせてやるよ」
二人はようやく京子のパンツの、縁をつかんで、腰まで、引き上げ、京子に、ピッチリとパンツを履かせた。
そして、パンツの縁を離して、ピチン、と音をさせた。
京子はやっとパンツを履けて、ほっとした様子である。
「ふふ。丸裸もいいけど、パンツだけ履いた姿もいいもんだな。アソコが、モッコリと悩ましく膨らんでいて。それに見えないと、見たいという気持ちが高まって興奮してくるからな」
二人は佇立している京子の足をしっかり掴んで、さかんに太腿や尻を撫でた。尻の弾力を確かめるように。また、パンツの女の部分を触ったり、モッコリと膨らんだ部分をつまんだりした。
「ふふ。いい感触だ」
京子は二人のなすがままの人形である。二人がイタズラする度に、
「あっ。いやっ」
と叫んだ。
「嫌なら、また、パンツを下げるぞ」
そう言って、二人は、また、京子のパンツを掴んで、パンツをゆっくり下げだした。
「あっ。いやっ」
二人は、また、パンツを、膝と腰の中間まで下げた。そして、
「一休止」
と言って、手を離した。
「い、いやっ」
「ふふ。まんこの割れ目が見えるぜ」
二人はそうやって何度も、京子のパンツを、履かせては脱がせて、を繰り返した。
京子はたまらなくなったように、
「もうやめて」
と訴えるように言った。
「しょうがないな。そんなに、パンツをいじられるのが、嫌なら、完全に脱がせてやるよ」
そう言って、井沢は、京子のパンツの縁をつかんで、サー、と、引き下げていった。
「あっ。いやっ。やめて」
京子は、太腿を、ピッチリ、閉じて、パンツを脱がされないよう抵抗した。
しかし、井沢、は、強引に、京子の足から、パンツを抜き取ってしまった。
京子は、また、覆う物、何も無い丸裸になってしまった。
京子は、また、恥ずかしい所を見られないように、太腿をピッチリ閉じ合わせて、腰を引いた。
「ふふふ。京子。お前の好きな、片足吊り、をしてやるよ」
と、山田が言った。
「純。片足吊り、って、いうのはな。京子の、片方の、膝の所を縛って、高く引き上げ、天井の梁に、吊るすんだ。こうすると、股間が開かれて、まんこ、も、尻の穴、も、丸見えになって、どんなに、隠したくても、隠すことが、出来なくなるんだ。ものすごい格好だぞ。京子は、そう、されると、(許して)、と言って、せつない顔で、興奮して、ハアハア、喘ぎ出すんだ」
山田、が言った。
「じゃあ、京子の好きな、片足吊り、にするか」
井沢が言った。
「おう。やろう。やろう」
そう言って、二人は、京子の膝の上を、縄で縛った。
そして、その縄を、天井の梁に、回した。
そして、その縄を、「そーれ」、と、掛け声をかけて引っ張った。
「ああー。やめてー」
京子は、叫んだ。
しかし、二人は、やめない。
縄が、引き上げられるのに、つれて、ピッチリ閉じていた、京子の片足が、吊り上げられていった。
京子の膝は、胸のあたりまで、引き上げられた。
京子の、まんこ、から、尻の穴、へと、続く股間の谷間は、完全に開かれて、丸見えになった。
京子は、何とか、恥ずかしい所を見られないように、吊り上げられた、足で、まんこ、を、隠そうとしている。
その姿が、いじらしい。
「ふふふ。京子。もう、どんなに隠そうとしても無駄だぜ。まんこ、が、丸見えだ。どうだ。気分は」
山田、が、言った。
「ふふふ。京子。尻の穴、も、丸見えだぜ」
井沢、が言った。
「ふふ。京子。どうだ。気持ちいいか」
「お願い。もうやめて」
京子はそう言って純の方に顔を向けて、
「お願い。純君。私のこんなみじめな姿、見ないで」
と言った。そして、今度は、山田、に向かって、
「お願い。純君には、私のこんなみじめな姿、見せないで」
と、京子は、山田、に頼んだ。
山田、は、ニヤリと笑って、
「よし。純。お前は、もう帰れ。京子は、お前がいちゃ、都合がわるいんだとよ」
と、言った。
「おう。純。もう帰ってもいいぜ」
井沢、が、言った。
言われて純は小屋を出た。
出る時、井沢が、
「ふふ。これからもっと面白い事をするんだぜ」
と言って、京子の耳を引っ張った。純は興奮で胸がドキドキした。
・・・・・・・
その晩、純は寝られなかった。あの後、二人が京子に何をしたかと思うと・・・。
・・・・・・・
翌日の休み時間。
学校では昨日の事などまるで無かったかのように、京子は、四つん這いになった、山田に跨り、
「ホレホレ。走りな」
と言って山田に、またがって、尻を叩いている。山田は、
「ヘイヘイ」
と言ってふざけながら京子の命令に従っている。井沢も、
「女王様」
と言って、京子の前にひざまずいて、頭を床につけて、土下座している。
京子は、井沢の頭を靴で踏みつけた。
「ふふ。お前たちは、私の奴隷なんだよ」
京子は笑って、二人をからかい続けた。
・・・・・・・・・
純は昨日の事を思い出し、この京子が、昨日の京子と同一人物だと思うと、言いようのない興奮が起こって、恍惚とした表情で、この光景を眺めていた。
その日の放課後。
井沢が純の傍らに着てニヤニヤ笑いながらそっと耳打ちした。
「おい。純。今度の日曜も京子をあの小屋でいじめ抜くからな。来いよ」
そう言って、井沢は去っていった。
令和2年8月22日(土)擱筆