ネクシャル・データランド・ファーム・アムラン アムランの教育実習体験記 ホームページトップページへ戻る
 初アップロード日 2005,12,10
最 新 更 新 日 2006,05,20 2005,10,26〜11,9の二週間の体験記と教育実習の参考資料です 教育の泉へ戻る

 

ご 案 内
現在まだまだ見苦しい状態ですが、体験記を読みたいという希望者が多いために、原稿を書いている状態からアップします。順次充実させてまいります。
 
玉川大学通信教育の教育実習の高校公民の課程における記録です ©アムラン

  

インデックス
教育実習までの流れ 教育実習心得 教育実習便覧 教育実習体験記

 

教育実習とは何か
 教育実習とは教師になるためのカリキュラム上のひとつのステップであるが、単なるステップではない。教師になるためには資格としての教員免状が必要であり、教員免状取得のためには、教育学上の教員養成のために構成された課程を履修し必要とされる単位を取得しなければならない。必要とされる単位として教育実習が存在している。
 教育実習とは単なる単位ではない、確かに教員免状は所定の単位を取得すれば授与されるものである。しかし、教員免状は単なる資格ではない。人間を育てていく教育者として寄って立つ出発点なのである。教員免状を持ち、各都道府県や市町村の教育委員会の採用試験に合格して採用されてもまだ教育者を名乗るのは早いのである。教員、教師となり教育者になりきることは資格取得だけではなく心身の自己切磋琢磨が必要であり。コミュニケーション能力と教育技術を日々研鑚し、己の人格と教養を生涯をかけて磨き上げていかなければならないのある。
 教育実習は単なる単位ではなく、教育者になるための前哨戦なのである。

  

教育実習までの流れ
教育実習受け入れ校の開拓
玉川大学の付属小学校 ・ 中学校 ・ 高校における教育実習生の募集が一応はありますけれども、定員枠が少ないために自力で出身地域の学校にお願いするしかないのがほとんどの方の現状だと思います。アムランの場合は高校公民の課程であり、どうにか出身高校にお願いして2005年10月26日〜11月9日の二週間の教育実習を受け入れていただきました。教育実習校の開拓は実習予定の年度の始めかその前(後期の8月以降の実習の場合)の3月のうちに実習希望校を訪問してお願いしておかなければ一応定員がありますので早い者勝ちということになります。少なくとも実習予定の前年度のうちに実習希望校の担当者にお願いする必要があります。
 あと、厳しい現実として相当なコネクションがないかぎり。また、定員に余裕がない限りは卒業生以外の教育実習希望者を受け入れる学校は少ないというのも現状です。
玉川大学の手続きの流れ
玉川大学の教育実習の単位取得にあたっては、大学より「教育実習のしおり」という冊子が配布されますので、各教育実習の学校と単位認定に必要な期間を確認の上準備をします。
流れ図
( 玉川大学内の実習と東京都など一部地域の場合は異なる場合がありますので、教育実習のしおりを参照してください )
      
期 間 状 況
実習およそ1年前 教育実習受け入れ先とのお願いと打ち合わせ
    
実習およそ3カ月前 大学への教育実習受講申し込み
    
大学から関係書類の受領
    
受講料の納入
   
実習校との書類授受
   
2週間前までに終了 大学への関係書類の提出
教育実習受講許可証の受領
   
直前 実習校との最終調整打ち合わせ(オリエンテーション)
   
実習中 実習本番
    
実習終了日 実習校へ評価表と実習日誌提出
    
実習終了十日以内 実習校から書類受領
    
実習終了15日以内 大学への事後提出物提出
     
書類提出後約3週間 検閲済み日誌の受領  日誌の返却によって単位の認定となります
実習校への礼状差出 実習終了後、できれば1週間以内に、校長先生、教頭先生、指導教官、配属のクラスがあれば、そのクラスの生徒達宛にも感謝の言葉をこめたお礼状を出しましょう。

 

教育実習心得

 ・ 大事なことは礼儀作法と感謝の気持ち。
 ・ あいさつは気持ちよく大きな声でしよう。
   
服 装

質素ながら、清潔感のあるスタイリング。個性は控えめに。
男子は地味な色のスーツやネクタイが望ましい。
女子はアクセサリーはつけない。
小学校の場合は実習校と打ち合わせをして動きやすい、ある程度は汚れてもかまわないような服装であることが必要です。
中学 ・ 高校の理系の科目の場合は、授業中に実験がある場合などは白衣の使用も考える。
生徒に不快感を与えず、教師としての格式も保てる服装を考える。
     
生徒とのコミュニケーション

たかが実習と思わないこと、生徒は見ています。誠実に質実剛健でいくべき。曖昧さは生徒にも自分にも益なし。自分自身の発言や行動を生徒がどう捉えるのか十分に留意して行動すること。小学校・中学校・高校と生徒の年齢や一般的な社会評価としての進学校とかいう先入観は持ってはならない。ボケてもよいから自然体で真摯に誠実に、そして元気にコミュニケーションをしましょう。
    
持ち物
 
 ・ メモ用紙 連絡、各種伝達事項が多いです。
 ・ 筆記用具 ボールペン、鉛筆だけではなくペン(万年筆)も用意しておく。万年筆は100円ショップで手軽に買えます。
 ・ 修正液 自分の好みのタイプのものを用意。
 ・ 整理用ノート 30ページくらいの薄いものを2〜3冊用意するといろいろ使えて便利。
 ・ 国語辞典 理系・文系・科目を問わず、字の間違いは恥ずかしいのと、正確に。
 ・ ハンカチ チョークで結構手は汚れます。(多めに)
 ・ ちりかみ 身だしなみですが、小学校などでの実習の場合、多めに用意すると何かと役に立ちます。
 ・ パソコン あると便利です。実習校によっては持ち込めない場合があるので注意。
 ・ ホチキス 作成した指導案と資料のまとめやその他重宝します。
 ・ 印鑑と朱肉 出勤簿に押印のため、忘れずに用意。
 ・ のどあめ のどの保護にお世話になりました。できれば児童・生徒に気づかれないように使用しましょう。
 ・ 上履き 疲れない軽いものを選びましょう、デッキシューズかテニスシューズが楽です。サンダルは、教育実習生ということできちんとした靴を履く事をお勧めします。
 ・ 原稿用紙 大学への実習レポート提出などにも使用しますが、学校内の印刷物などに寄稿を頼まれる事がありますので、あると重宝します。100円ショップなどで買っておくと便利です。

 

教育実習便覧
    
実習日誌のつけ方

誤字脱字は禁物。 です・である体など他人が読むことを前提に書くこと。日記ではないことに注意、きちんと感じたことや反省をふまえて丁寧に一日につき、2000字以上は論点をまとめて記述することが重要。多少は感情もいれて教育への情熱と教室で体験した感動も表現したい。
   
指導案の書き方

どのように指導するのかということを計画するためのものであることを念頭に置く
教師の活動と生徒の活動を明確に計画するものである。
  
 以下は学習指導案の書式例であるが、実際には以下の書式に準拠していろいろな様式がある。
 大きさも玉川大学の通信教育の各科目教育法の単位認定レポートではB5サイズに圧縮して作成して提出するために、かなりいびつになる場合が多いが、実際にはB4版の縦の大きさである。 
 以下の見本も掲載の都合で若干いびつになっていますので、ご了承ください。
  
         学 習 指 導 案

日時     年  月  日   ( ) 校時 教科   科目  
クラス     年  組    名   (男子  名  女子  名) 指導者  
使 用
教科書
  
単元   配当時間   時間中
  時間目
単元の
目 標
 
本時の
目 標
 
   学習内容 ( 指導内容 ・ 学習活動 ) 時 間  指導上の留意点
導入


展開



まとめ
     
評価   
   
指導案記入例  
記入例ですので、参考ということで完全なものを掲載しません。
指導案は各科目によって表現方法は異なりますし、単元や単元目標の設定は学年や学校によって異なります。
実習先校の指導教官の指導を仰ぎ単元目標を吟味して作成する。
指導案を見れば、誰がやっても同じように教室で授業を行えるような内容にする。
自分の指導案の通りに授業展開できるか、板書の練習も含めて、自宅でシミュレーションとロールプレイングをして指導案を充実させることが大事です。
  
  
         学 習 指 導 案

日時  17 年11 月  日 ( ) 校時 教科 公 民 科目 倫 理
クラス    年  組 41名 (男子21名 女子20名) 指導者  
使 用
教科書
 倫理(東京書籍) アプローチ倫理資料 (東京法令出版) 
単元  第4章 現代を生きる人間の倫理
 A人間の尊厳 3−社会契約説 
配当時間    時間中
   時間目
単元の
目 標
 現代民主主義の基本となる社会契約説を理解させる。
本時の
目 標
 ・ ロックの社会契約説が主権が人民にあることを学ぶ
 ・ ルソーの社会契約説が主権在民を徹底していることを学ぶ
   学習内容 ( 指導内容 ・ 学習活動 ) 時 間  指導上の留意点
導入


展開



まとめ
出欠確認 
前時の残りとまとめ ホッブズの説は民主主義のさきがけ




次回予告
1分 
9分

21分

21分


3分

王権神授説の否定を強調する


発問

評価  ロックの社会契約説が主権が人民にあることを理解する。
 ルソーの社会契約説が主権在民を徹底している事を理解する。 
   
  
板書計画

指導案は指導するための計画書であり。時間配分や科目や単元の重要事項を確認し、児童・生徒にどのように理解させ、理解しているのか評価するために発問の計画も記するものである。指導案の中に板書事項を盛り込んでもよいが、板書は別にノートなどにまとめることが望ましい。自分自身の確認のためと誤字脱字を防ぎ、ビジュアルで行き届いたわかりやすい板書をできるようにするためにも板書のプランは立てて教室での実習に臨もう。
    
板書のポイント

科目によって板書の表現方法は変わってくるが、重複する記述を避けて、記号や矢印、さらには色チョークなどを駆使して児童・生徒の理解を視覚的に促進できる工夫が必要である。

 板書時の留意点として

 ・ 字の大きさは約10センチ四方角前後を目安に小さくならないように下手でも見やすい字で。
 ・ 児童・生徒のノート書きのペースを良く見て進める。
 ・ 児童・生徒がノート書きしている面を自分の体で隠す事のないようにして板書をする。
 ・ 黒板のサイズや種類にもよるが、横書きの場合は黒板を3分割して3列に板書をまとめると見やすい。
 ・ 縦書きの場合は、段落と列のスペースで区切りにメリハリをつけると見やすい。
 ・ 黒板のあまりにも下側まで板書はしない、教室の後ろからは見えない。
 ・ 赤チョークは見づらい色なので、文字ではなく囲みや波線に使い、字は別の色のほうが視覚効果がある。
 ・ 板書の開始と終わりは児童・生徒に対して合図して集中力と意識を黒板に向けさせることも大事です。
 ・ 板書だけに限りませんが、教室では生徒の目線と心に気をつけて指導を行う。
   
授業見学のポイント

 ありがちですが、生徒と一緒になって見学している授業の板書をノートに書きうつさないこと。板書は黒板の使い方や特に自分が興味をもった板書事項をメモ程度にひかえておけばよい。参考のためにどうしてもというのであれば全部書き写すのは個人の判断です。
 授業をしている教師の時間配分と生徒に対してどのようなタイミングで発問しているか、よく観察すること。また、生徒の様子もよく観察すること。教師の授業に対して生徒がどのように反応しているのかを見ること。後ろからみているとよくわかるのは、板書を生徒がどの程度で筆記終わるかということと、生徒の個性が見えてきます。人間の集中力というものが10〜20分くらいしかもたない事が理解できると思いますので、ベテラン教師がどのように授業に対して児童・生徒の集中力を集めているか、授業の見せ場を作っているのか観察することが、授業見学のポイントです。
 授業見学はあくまでも、行われている授業と教師の指導の様子と児童・生徒の反応を客観的に観察して、自分自身が行う授業のための技術を見て学ぶ場です。

 

時間割について
時間割は小学校 ・ 中学校 ・ 高校では一つの授業時間は異なります。45分授業、50分授業、55分授業の3種類について参考資料として一日の流れを併記しておきます。学校によって異なりますので、あくまでも参考資料としてとらえてください。
    
   55分授業    50分授業    45分授業
時限 時間帯 時限 時間帯 時限 時間帯
登校      〜 8:20 登校      〜 8:20 登校      〜 8:20
SHR  8:25〜 8:35 SHR  8:25〜 8:35 SHR  8:25〜 8:35
1校時  8:40〜 9:35 1校時  8:40〜 9:30 1校時  8:40〜 9:25
2校時  9:45〜10:40 2校時  9:40〜10:30 2校時  9:35〜10:20
3校時 10:50〜11:45 3校時 10:40〜11:30 3校時 10:30〜11:15
4校時 11:55〜12:50 4校時 11:40〜12:30 4校時 11:25〜12:10
昼休み 12:50〜13:35 昼休み 12:30〜13:15 昼休み 12:10〜12:55
5校時 13:35〜14:30 5校時 13:15〜14:05 5校時 12:55〜13:40
6校時 14:40〜15:35 6校時 14:15〜15:05 6校時 13:50〜14:35
7校時 7校時 7校時 14:45〜15:30
SHR 15:35〜15:45 SHR 15:05〜15:15 SHR 15:30〜15:40
清掃部活動 15:45〜16:45 清掃部活動 15:15〜16:45 清掃部活動 15:40〜16:45
     下校時間      下校時間      下校時間
    
 上記の時間割を載せた理由は、指導案づくりと関係があるからです。アムランの実習先の高校は通常授業は55分で行われ、緊急集会などを行ったり、学校行事を通常の時間帯で行う場合のために、短縮授業として50分と45分の時間割としてのタイムスケジュールが存在します。
 授業見学で、たまたま、同じ教科の同じ単元内容の55分間の授業で、全校集会をするための時間をとるために45分授業になった日と比較できる機会がありました。10分の違いは非常に大きいものがありました。授業のテンポを上げて授業の予定内容(指導案を完全に遂行)を行う先生。丁寧に指導展開をして、予定時間が足りずに、次の授業に持ち越さざるをえなくて残念な表情をする先生と授業展開は二つに割れました。生徒の方はというと、緊張感が違いました。やはり、授業時間が長いと集中力にムラがでてきます。そこを集中させるのが教師の腕です。やはり授業構成から行くと、教科書的な重要ポイントをまとめた上で、生徒に強調したい指導点は時間を割かざるを得ないので10分の時間の短縮は大きいと感じます。
 生徒の方は授業時間が短いという心理的な開放感があるようで意外と集中力が出ている傾向がありました。教師が時間の短さを気にして授業のテンポと声のトーンがあがって刺激になっている部分もあるかなという気もしましたけれども。
 授業構成、指導案作成に当たっても時間配分は重要です。45分であれ50分であれ、55分といえども同じく導入して展開してまとめるというパターンにメリハリをつけて授業を計画することが大切です。
 参考としてはテレビとラジオの番組構成もヒントになります。

 

 教育実習体験記      2005年
    
母校札幌東高等学校にて実習   科目は倫理を担当 クラスは1年3組に配属されて担任教師の指導のもと実習
    
 日 時   記 録
     
10月26日 水曜日 天候 晴れ
1時限目 校長講話     北海道の教育の現状。教育に対する理念を持つ事について。
2時限目 倫理授業見学
3時限目 教務部長講話  教務の職務、時間割と課程編成の重要さについて。
4時限目 教材研究     板書計画下書き
5時限目 教材研究     教科主任と授業内容打ち合わせ
6時限目 LHR       配属クラス1−3で自己紹介と学校行事の伝達事項
放課後 SHR・清掃指導
備 考 朝の教職員全体会議で教育実習生全員を代表して教育実習開始の挨拶
    
10月27日 木曜日 天候 晴れ
1時限目 政治経済授業見学
2時限目 倫理授業見学     3名実習生同席
3時限目 教材研究
4時限目 生徒指導部長講話  校務分掌としての生徒指導のあり方。
5時限目 倫理授業見学
6時限目 教材研究
放課後 SHR・清掃指導
備 考
    
10月28日 金曜日 天候 晴れ
1時限目 養護教諭講話    思春期の生徒の心と体の健康指導について
2時限目 教材研究
3時限目 進路指導部長講話 進路情報の収集と生徒のニーズの確認の重要性について。
4時限目 倫理授業見学
5時限目 教材研究
6時限目 倫理授業見学
放課後 SHR・清掃指導
備 考
     
10月29日 土曜日 学校休み 玉川大学科目試験受験  二科目受験
    
10月30日 日曜日 学校休み
    
10月31日 月曜日  天候 曇り
1時限目 教材研究
2時限目 教材研究
3時限目 授業実習(1−7)
4時限目 倫理授業見学
5時限目 政治経済授業見学
6時限目 倫理授業見学
放課後 SHR・清掃指導
備 考
    
11月1日 火曜日 天候 晴れ
1時限目 地理授業見学
2時限目 政治経済授業見学
3時限目 日本史授業見学
4時限目 教材研究
5時限目 教材研究
6時限目 実習生の先輩に聞く会 進路のアドバイスや大学生活の体験を中心に質疑応答の形式で講演会
放課後 SHR・清掃指導
備 考
    
11月2日 水曜日 天候 晴れ
1時限目 教材研究
2時限目 授業実習(1−3)
3時限目 教材研究
4時限目 教材研究 
5時限目 教材研究
6時限目 LHR   担任が生徒と2者面談を別室で行うため。クラス監督と指導
放課後 SHR・清掃指導
備 考
    
11月3日 木曜日 文化の日 学校休み
    
11月4日 金曜日 天候 晴れ
1時限目 教材研究
2時限目 教材研究
3時限目 地理授業見学
4時限目 日本史授業見学
5時限目 教材研究
6時限目 教材研究
放課後 SHR・清掃指導
備 考
    
11月5日 土曜日 学校休み
    
11月6日 日曜日 学校休み
    
11月7日 月曜日 天候 雨のち晴れ
1時限目 教材研究
2時限目 教材研究
3時限目 教材研究
4時限目 授業実習(1−9)
5時限目 教材研究
6時限目 授業実習(1−7)
放課後 SHR・清掃指導
備 考
    
11月8日 火曜日 天候 晴れ
1時限目 教材研究
2時限目 教材研究
3時限目 教材研究
4時限目 教材研究
5時限目 教材研究
6時限目 授業実習(1−1)
放課後 SHR・清掃指導
    
11月9日 水曜日 天候 雪
1時限目 教材研究
2時限目 授業実習(1−3)
3時限目 教材研究
4時限目 教材研究
5時限目 授業実習(研究授業 1−9) 総仕上げで複数の先生方も参観しての授業です
6時限目 LHR
放課後 SHR・清掃指導
備 考 最終日のため後片付けと生徒達への感謝の挨拶と校長室にて教育実習生全員での御礼報告
          
 雑 感
 2週間ではありましたけれども実質は十日間は、長いようでいてあっというまだったというのが実感です。
 授業をするための研究も大変ではありましたけれども、俗に教務という日々の雑用が、教師には非常に多い事に驚かされました。会社にせよ学校にせよ組織を運営するのとはまた別の仕事が、人間という集団が存在すると、集団の行動を円滑にするためには雑用でひとくくりにされがちですけれども仕事は発生するものです。
 雑用は主に連絡事項と確認のための資料作成と配布であり、端的に言うと情報伝達ということになります。原始的とはいえどもメモの回覧や伝令は重要だとつくづく感じました。

     

教育実習後記
   
 母校での教育実習ですので、生徒は全て後輩で、教育実習生も全員後輩という環境での教育実習でした。指導教官をしていただいた先生もたまたま同じ高校出身の先輩という間柄で。母校の香りが100パーセントな実習となりました。
 見るもの聞くもの全てが、新たな発見の連続の日々でした。校舎は多少の増改築はあるものの、ほぼ自分自身が高校生の時を過ごした時の姿のままであり、自分しか知らない悪戯書きが意外にも気づかれずに残っていたりします。
 やはり生徒として過ごした学校というものと、教師の視線で学校を見たときの違いというものは大きいと感じました。教える準備は一時間の時間であっても、その裏には何時間もの研究があるということです。