ネクシャル・データランド・ファーム・アムラン | |
初アップロード日 | 2005,07,26 |
最 新 更 新 日 | 2007,01,04 |
小説ジグソーファンタジー | |
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序章 〜崩れた世界〜 |
天高く聳える孤峰、頂上の白亜の神殿にはこの世界を支える要石(かなめいし)と要石を大地と融合させる鍵が護られている。世界が破片としてただよい、いつしか時の流れとともに組み上げられ、様々な営みが繰り返されて幾星霜。世界に忍び寄る影はささやかなものであったが、重大な波乱の幕をあけようとしていた。 |
基 点 世界の最高峰セントラルマウンテンの頂上にある白亜の神殿は暗雲に包まれていた。おりしも月のない闇夜のために、闇に闇が重なっていること自体に気づくことは至難の技であった。神殿の中央には、エメラルド・ダイヤモンド・アクアマリン・サファイヤ・トパーズ・オパール・クリスタル・ルビー・アメジストの九つの宝玉が嵌め込まれた黄金の巨大なカギが要石(かなめいし)と呼ばれる世界を支える石の台座に挿されて虹色の美しいオーラをあたりに漂わせていた。 突如、神殿の中央めがけて青い塊が動き巨大なカギを引き抜くや、神殿の外に広がる暗雲めがけて走り去ろうとする。神殿の外に青い塊が飛び出した瞬間、どこからともなく白銀の矢が青い塊をかすめる。一瞬立ち止まる青い塊であるが、そのまま暗雲に乗って逃げようとする。続けて矢が飛来し、青い塊が暗雲に飛び乗る寸前に巨大なカギについている宝玉の一つにあたり、宝玉が外れて神殿の庭に転げ落ちる。青い塊が憎らしげに振り向くが、さらに矢の雨が飛来したために、そのまま暗雲に乗り、いずこかへ飛び去ってしまう。 神殿の庭に落ちた宝玉を白い美しい手が拾う、そして次の瞬間世界は音もなく崩れ去っていった。 |
日常風景 冒険の始まりは、ささいなきっかけからはじまるものである。パズル大好き少年の一(いちのじ)一(はじめ)は、今日ガラクタ市で手に入れた不思議なパズルに見入っていた。 |