何処までも続く青空。
どこにでもある。




空。





「こんなとこに寝転がって何やってんだ?クソマリモのマネなら止めとけよ。」
「ん〜。」
船尾付近で寝転がってたらサンジにみつかった。
別にゾロのマネしてるわけじゃない。
俺はあんなにいつでも、どこでも寝てられるほど神経図太くない。
そんなことを思いながら上から顔を覗き込んできたサンジの顔を見上げる。
金髪の髪が太陽の光に照らされてキラキラして綺麗。
ホント…この男は綺麗な髪をしている…。
いや、そんな事はどうでもいいんだけど。
ー?」
今度はしゃがみ込んでプニプニとか言いながら人の頬っぺたを突っついてきた。
それに、俺はさらにサンジの顔を見上げる。
サンジは怪訝そうな顔で首を傾げていた。
「空が綺麗だなと思ってただけ。」
「あぁ、今日はいい天気だからな。」
言われてサンジも空を見上げる。
ホントに、いい天気だ。
昨日は嵐だ、竜巻だ、雪まで降って、ホントに無茶苦茶な天気だった。
グランドラインってところはこういうことが普通に起こるから、嫌になる。
でも、今日はホントにいい天気で、特に気候も変わりなくて、ナミがそろそろ次の島に着くだろうって言ってた。
「今度の島はいい食材手に入るといいね。」
俺の横に腰を降ろしたサンジに言うとサンジは空に向けていた視線を俺に向けるとニカッと笑った。
「そうだな。この前の島はろくなもんなかったからなー。」
この前立ち寄った島のことを思い出しているのかサンジは不満そうな顔をする。
それに俺はニコッと笑った。
しばらく何も話さないで空を見上げてた。
雲がゆっくり流れて、空は青くて、ホントにいい天気。
何処でも青い空が広がっていて、この空はきっとグランドラインの端っこにも繋がってるんだろうな…。
「平和だねー…。」
ポツリと呟くとサンジは俺の顔を見てくる。
それにニヘラと砕けた笑顔をむける。
こんな顔するのサンジいる時だ。
やっぱり、サンジといるときが一番ホッとする。
「…お前なー…。」
「え?」
ボソッと呟いたサンジ言葉は俺の耳には届かなくて、聞き返そうとしたらサンジの顔を近づいてきて、唇を塞がれた。
まるで押し倒された時のように多い被さられて、押し戻そうとサンジの肩に手を置いて力を入れるけど、ビクともしない。
元から小柄な俺がサンジに勝てるわけないんだけど、こんな昼間っから…。
しかも、船尾なんて誰がいつくるかもわからない場所で何を…。
「サ…ンジっ…」
唇が離れた時に名前を呼んで咎めようとするが、サンジが止めるどころか、喋ったことで開いた唇を割って舌を入れてくる始末。
馬鹿タレコックが!
「んっ……んん…!」
ドンドンと背中を殴っても止めない。
眼を開ければサンジも目を開けてたから睨みつけても止めない。
それどころか、俺の舌に舌を絡めて口付けを深くする。
次第に俺も力が入らなくなって、殴っていた手は背中に縋りつき、開けていた眼も掠れて見えてくる。
微かに見える青い空と一面に見えるサンジの金色の髪。
光があたってキラキラで、まるですべて夢の中のような…そんな気にさせた。
「サン…ジ……」
息継ぎの合間に名前を呼ぶとまるで宥めるように頭を撫でてくる。
その心地良さに身を任せて、このまま…。
「サンジー!!」
馬鹿なことを思ったときだった。
いつものサンジを呼ぶ馬鹿でかいルフィの声が聞こえてきた。
その瞬間に、サンジがスッと俺が身を話すと、唾液で濡れた俺の口元を親指でグイッと拭うとニヤッといやらしい笑みを浮かべた。
「また後でな。」
そんなことを言ったサンジは立ち上がると、「メシー!」っと叫んでいるルフィのいる甲板の方に歩いて行ってしまった。
「……馬鹿タレコックめ…。」
俺はその場で寝転がったまま蹲ると熱くなった顔を両手で覆った。
こんなとこでしかも昼だぞ!
といいつつ、その気になってた自分が一番ムカつく…。
「あぁーもう!」
多少大きな声で叫んだ俺はそのまま大の字になって、空を仰いだ。
空は変わらず青く、雲は変わらずゆっくり動いている。
「……でも、綺麗だったなー…。」
ポツリと呟いた。
サンジの光の当たった髪は綺麗だった。
透けて青い空が見えるような錯覚を覚える。
そんな感じ。
まぁー実際は見えないんだけど…。
でも…やっぱり…。
「あぁー……」
なんかモヤモヤして、俺はもう一度大声で叫ぶと、大きな溜め息を吐き出した。
そして、もう一言叫ぶ。
許すまじ。
「バカコック!!」
キッチンにいるんだろうサンジがニヤニヤ笑ってる顔が用意に想像できて、ムカついたけど、言わずにはいられない。
「お前なんか…大好きだーーー!!!」
空に向かって大声で叫ぶとキッチンで何かを落とす音が聞こえてきた。
してやったり…。
今度はこっちはニヤリとする番。
俺はそのまま空を見上げたまま寝転がっていた。
皆にも聞こえただろうが、まーいいだろう。
この空に響き渡るくらい叫びたかっただけだから。


この何処までも広がる青い空に叫んで、遠いどこかにいる誰かにも聞いて欲しい。


「大好きだ。」
今度は小さく呟いた。

また、サンジの足音が聞こえてきた。




青い空は何処までも続く。
今日はいい天気だ。





END-→







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サンジ夢って難しい…。
ワンピ夢って難しい…。
勢いだけじゃ書けない…。
まぁーなんとか…。
サンジ君がサンジ君じゃない感じだけど…。
うん…。
精進しよう。



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