ミツオカ ゼロワン マシンリフレッシュ


ZERO1(ゼロワン)とは富山県にある(株)光岡自動車が作った国産スポーツカーです。
こーゆーカッコをした外国のスポーツカー(スーパー7)に憧れた光岡社長が
国産自動車メーカーとして製作しました。初期型ZERO1は99台程作られた様ですが、
私のは21番目のZERO1です。
95年に地元のお店に展示してあったのを5年ろーんで買いました。
エンジン・ミッション・デフ・リア足回りなどはNA6ロードスターの部品がそのまま使われています。
このクルマを作った事により光岡自動車はホンダ以来の「自動車メーカー」になりました。


10数年乗ってきたのでそろそろメンテを行う事にしました。
予定している工程としては・・・

ボディを全部バラして→フレーム&アーム類の塗装→ついでにブッシュ交換→エンジン&ミッションの掃除
→軽量フライホイール&強化クラッチ取り付け→オイル全換え→ボディ各部隙間シール
→エンジン&ミッション 取り付け→ヤフオク¥6,500エキマニ現物合わせ(溶接)→各部組付け後仕上げの
ボディ磨きという様なコースです。


各部錆びやガタも出始めてきたのでここらで思い切ってメンテする事に。
当初は、チューニング(メイン)&メンテ(ついで)だったハズなんですが…。

ゼロワン分解開始
光岡zero1 光岡zero1 オイルクーラー B6エンジン
バラしはじめです。

一滴の漏れもなかったです。

B6エンジン B6エンジン B6エンジン B6エンジンクラッチ
1番楽しい瞬間です。

マツダB6エンジン。 ノーマルクラッチ・カバー&フライホイール。
マルハモータースクラッチキット 光岡zero1 光岡zero1 光岡zero1
マルハモータースのクラッチキット。

エンジンが下りたところ。 ミッションも抜きました。
光岡zero1 光岡zero1 光岡zero1 光岡zero1
大分ばらばらになりました。

リベット&ブチルゴムがやっかいです。 カッターの刃を何本折った事か…。
光岡zero1燃料タンク 光岡zero1リアメンバー 光岡zero1フレーム 光岡zero1フレーム
ゼロワンの燃料タンクです。

NA6のリアメンバー。 削りに入りました。 削り完成。

中間結果
@ 機械部のバラしよりパネルとFRP剥がしに体力を奪われた。
A ボルト類のねじ切れ一切なし。日産車等に比べると強いのは気のせい?
B 思った程、と言うよりフレームの錆に関しては全然OKなレベル。お上の審査が厳しかったせいか相当いい鋼を使って
いる様で錆の進行が皆無に等しく少し研磨すればOK。やらなくてもよかったんでは?・・・とは言えません。
C 各部若干の油脂漏れ等あり。全てシール交換予定。
D ついでなので小物収納スペースを3箇所程追加しようかと思ってます。
E 理想的な重量バランスです。さすがにフレーム単体でも1人では運べませんでした。
F 後付オイルクーラー。アールズのフィッティングさすがです。1滴のオイルにじみすらありませんでした。

ゼロワン塗装&組み上げ
光岡zero1フレーム 光岡zero1フレーム 光岡zero1フレーム 光岡zero1フレーム
足元が1番傷んでいました。

錆び転換剤を塗布しました。 ビフォー。 アフター。
光岡zero1燃料計 光岡zero1フレーム 光岡zero1フレーム 光岡zero1トランスミッション
問題の燃料ゲージ。

フロアトンネルのパネル張り付け。 ミッションを積んだところ。
お掃除後。

リアアーム取り付け。 電装系取り付けに入りました。
ブレーキ配管。

オイルパンです。 お掃除後。 B6ブラックエディション完成(笑)。
光岡zero1 光岡zero1 光岡zero1 光岡zero1
作業終盤です。

アライメント調整。 完成!!

ま・と・め

@ 当初、錆びはあまり酷くない様な気がしてましたが・・・、運転席&助手席の足元が一番傷んでました。
やっかいなのが、見た目は異常ないのに削ると錆が出てきます。
おかげで大分軽量化できました・・・。が、3コート吹いているのでむしろ重くなってるような気もたらーっ(汗)
A 前後共にブッシュのへたりはあまりみられませんでした。しかし折角なのでリア・ミッション部のみ交換しました。
フロントは金属圧入の為プレスがない現段階では無理です。へたりもないし次回プレスを導入した後への
ストックにしました。
B ミッションマウントは完全に性能不足です。後日対作品を検討しなきゃ。
C 各部ガスケット交換とシーリング打ち直しで油脂類の漏れ一切なし(今んトコ?)。
D 純正のタコ足は溶接跡などがすごく(内部)段差研磨でかなり効率アップしそうです。
E 軽量フライホイールでかなりピックアップが改善されました。3.9kgですがもっと軽くてもいいかも。
F オイルパンの中は結構汚れてました。自分で開けるのは初めてですが、前に組んでもらった時の仕事が・・・。
はみ出た液体パッキンが取れてストレーナーにガンガン突き刺さってました。ヘッドの中はとてもきれいで
カムのジャーナルにも傷など見られませんでした。

全所要時間およそ1ヵ月半(基本夜間、たまに昼間)

購入した部品
エンジン・リア周りのブッシュ・シール(MAZDA純正)
フロント周りとデフ・ミッションブッシュ(光岡純正)
軽量フライホイール&強化クラッチセット
その他ファスナー類やコーキング・小物類

使用したカッターの刃50枚位(ブチルゴム剥がしに使用)

使用したリベット4種類合計約450本(全手動)

購入した工具
エンジンクレーン・板金ハンマー&ドリー・インパクトのバッテリー(このタイミングで逝くとはたらーっ(汗))
ナッター(手持ちのやつがM5までしか打てなかった為むかっ(怒り))

飲み物
缶コーヒー約100本(ネスカフェ匠70本・アサヒZEROMAX30本)
お茶1箱(サンガリア「お茶です。」)

あ〜、疲れた。



こうなりゃ一生乗るぞ・・・。



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