THE ROLLING STONES/EXILE ON MAIN ST.(1972)


惚れ惚れするアルバムである。今の若い人達はストーンズを「有名な曲は結構知っているけど、古くから長く頑張っているオヤジ達」というイメージであろう。実際に、70年代中盤以降のアルバムは捨て曲が非常に多く、各種出ているベスト盤をを1〜2枚持っていれば事足りる。語れば長くなるが、とにかく、この「メインストリートのならず者」と、その前3作のオリジナルは聴いてもらいたい。全盛期である、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ミック・テイラー(第2期サイドギタリスト。1期はブライアン・ジョーンズ、3期以降はロン・ウッド。この2期ではジミー・ペイジが加入予定だったのは驚き)の才能が存分に発揮されており、そんな曖昧で過去形な見方は変わってくるであろう。何しろ、アメリカ黒人ブルースを手中に収め、ロックにふったイギリス白人バンドの凄みを感じられる。ストーンズを不動の横綱にしたのも、このアルバムであろう。2枚組みであるが(CDは1枚)、各曲レベルが高く、緩急付いた選曲、曲順のため、一気に聴かせてくれる。以降に影響されたミュージシャンは数知れずであり、このアルバムと前3作こそが本来のストーンズの特有の味を知るアルバムであり、彼等を認めざるを得ないアルバムたちである。ストーンズの曲って、誰が参加してもジャガー/リチャーズでクレジットされる事が多いらしい。う〜ん