最高のロックソングベスト20

第1位   SYMPATHY FOR THE DEVIL/THE ROLLING STONES BEGGARS BANQUET

邦題「悪魔を憐れむ歌」。終始流れるパーカッションとピアノ、突然入っては消えるキンキンの高音ギター、人間の敗北感匂わせるコーラス、ミック・ジャガーの神がかりなボーカル。それらが見事に調和された名曲。ドラマティックな楽曲ではないが、漂う雰囲気は別格。歌詞も逸品、文句なし。

第2位   20th CENTURY BOY/T-REX

ヘヴィでノイジーなギター音2発で決め、あとはボラン・ブギー炸裂の痛快ナンバー。グラムロック最高傑作。他のアレンジは無理、ボラン以外のボーカルも無理な、孤高の曲の極み。東京の溜池でレコ−ディングしたのは有名。

第3位   天国への階段/LED ZEPPELIN  LED ZEPPELINW

3部構成からなる、ツェッペリンのターニングポイント的なナンバー。徐々に盛り上がる展開のスタイルはツェッペリンにしては珍しい。流れるようなギターソロは必聴で、最終章のロバート・プラントの気が狂ったようなボーカルも良し。世界を一つにした曲。

第4位   A DAY IN THE LIFE/THE BEATLES  Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band

日常を描いた歌詞と、壮大な曲のミスマッチに、メッセージ性が濃い奥深いナンバー。ジョンとポールのツインボーカルも絶妙。目覚まし時計の音が印象的。オーケストラによるクレッシェンドは、まるで何かに吸い込まれるよう。

第5位   WON'T GET FOOLED AGAIN/THE WHO  WHO'S NEXT

邦題「無法者の愛」。8分30秒の大曲であるが、飽きさせないどころか、あっという間に終ってしまう感覚に襲われる程、作り込みが素晴しく、ダルさは一切無し。ポップとロックの完全融合。

第7位   WHOLE LOTTA ROSIE/AC/DC  LET THERE BE ROCK

邦題「胸いっぱいロージー」。娼婦であるロージーを歌った曲で、素敵にイヤラシイです。アンガスのリフに合わせ、ボン・スコットの下品な歌いまわしから始まり、ラストまで一気に疾走する、これぞ、というハードロック・ブギーお手本の曲。とにかく、アンガス、弾きまくる、弾きまくる。その中にキラリとセンスが。イヤラシイ。

第8位   MOVE OVER/JANIS JOPLIN  PEARL

ジャニスの魂。言わば神格化された曲。早世すぎたのは残念。以前、人気音楽TV番組で、元アイドルがこの歌を歌っていたが、聴くに耐えられなかった。元VOWWOWの人見元気が歌ったのは素晴らしかったけどね。

第6位   BOHEMIAN RHAPSODY/QUEEN A NIGHT AT THE OPERA

フレディが個人的な思惑で書いた入魂の1曲。オーケストラコーラスとの掛け合いをサビ部に使うという滑稽な展開は、非常に印象的。変な恋愛ソングに落ち着かず、人間の内面をえぐった詩の世界と隙の無い楽曲との組み合わせは特筆もの。

第9位   LIGHT MY FIRE/THE DOORS  THE DOORS

邦題「ハートに火をつけて」。誰もが一度は耳にしているでしょう。映画化されましたしね。ロックオルガンのイントロとジム・モリソンが歌うサビの部分は強烈な印象。古い曲であるが、大人の曲。独特の雰囲気はドアーズならではであるが、ソロがやや長い感あり。同じアルバムに収録されている「ジ・エンド」も良い。

第10位   EVERY BREATH YOU TAKE/THE POLICE  SYNCHRONICITY

邦題「見つめていたい」。偏差値70(推定)の人、スティングが放った、ちょっと嫌味入りのラブソング。しっとりと聴かせるメロディーは万人受け。事実、1983年シングル売り上げNO,1。クセが無く、コンサバなイメージであるが、紛れも無く名曲。.

第11位   HERE,THERE AND EVERYWHERE/THE BEATLES  THE REVOLVER

ポールの歌う究極のバラード。うっとりするほど美しいメロディーだ。ジョン達のコーラスも絶妙で、作品をより素晴らしいものにしている。2分30秒の短い曲であるが、その間、不条理な現実を忘れさせてくれる。ビーチ・ボーイズの「神のみぞ知る」に影響された曲で、ジョンもお気に入りとか。

第12位   HOTEL CALIFORNIA/EAGLES  HOTEL CALIFORNIA

問答無用、人類が果てるまで語り継がなくてはならない名曲。グレン・フライ、結構好きです。最後のギターソロ、最後まで口ずさむことが出来ます。この曲はスタジオ版よりライブバージョンの方が良いです。イーグルスはライブバンドですし。「ならず者」もGOOD。

第13位   SMELLS LIKE TEEN SPIRIT/NIRVANA  NEVER MIND

カッコ良いリフを幾度と繰り返し、マインドコントロールされてしまう曲。メリハリがあり、へヴィな音の中に際立つベースライン。カート・コバーンの情熱と魂がすり込まれた、グランジの斬りこみナンバー。圧巻。

第14位   I WAS ONLY JOKING/ROD STEWART  FOOL LOOSE&FANCY FREE

ロッドならではの流れるようなバラード。完成されたメロディーに乗せ、ロッドの骨太で、かすれた声が心に響く。中間のギターソロはイーグルスのホテル・カリフォルニアのエンディングソロに匹敵する。

第15位   DESIRE/U2

ボノのエモーショナルなボーカルと、エッジのたたみ掛けるギターが放つファンキーなナンバー。「約束の地」のような密度の濃い曲も良いが、U2はこうでないと。

第16位   DON'T LOOK BACK IN ANGER/OASIS  (WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY?

名盤「モーニング・グローリー」のハイライト・ナンバー。ノエルの、いい加減なロックバンドなんかに希望なんて見出すなよ、というメッセージをドラマティックな曲の中に押し込んだ反則曲。

第17位   BLOWIN' IN THE WIND/BOB DYLAN  THE FREEWHEELIN' BOB DYLAN

邦題「風に吹かれて」。ライク・ア・ローリングストーンも良いが、個人的には初期中の初期で、弾き語りであるこの曲が一番好きです。ボブ・ディランの肝である、哲学的な詩の中では比較的分かりやすい。「全ての答えは風に舞っている」という詩がとても良い。

第18位   WALK THIS WAY/AEROSMITH  TOYS IN THE ATTIC

邦題「お説教」。非常に印象深く、完結しているリフを繰り返す為、CMや、格闘家のテーマソング等、幅広く使われていますから、このリフだけでも何気に一度は聴いたことはあるでしょう。初期のエアロの独特なグルーブが漂う、不思議、且つ病み付きソング。

第19位   IT'S TOO LATE/CAROLE KING  TAPESTRY  

女性が男性を確信的な理由無く見切る、その心情を歌った、男性としては恐ろしい曲。好きになるのに理由が無いように、気持ちが消えてゆくのも理由が無い、という一見簡単そうで難しい詩を説得力のあるボーカリングと楽曲で表した。

第20位   BURN/DEEP PURPL  BURN

古典的ハードロックナンバーの代表作。スピード感があり、男心をくすぐる名リフを繰り返すギター、流れるようなロックオルガン、ブルース系のボーカル。全ての音がストレートで分かりやすく、さらにクラシック的要素の高い曲の展開は、癖が無く、誰もが格好良いと思うであろう。この曲を知らなければロックは語れない。