OASIS/(WHAT'S THE STORY)MORNING GROLY?(1995)
現存するバンドでは最強である。90年代から現在までのシーンを引っ張り続けるサウンド・メーカー、ノエル・ギャラガーの功績は大きい。デビュー時はビートルズを意識した音と出で立ちであり、影響されたのは事実であろうが、ノエル自身がそれを演出したかったのかは疑問である。彼は既にその時から十分に自身の世界を形成出来る能力を持っていたからだ。曲の良さは保証しよう。なぜなら、彼はジャニス・ジョップリンやジム・モリソンのような繊細さは無く、ひたすら万人が受け入れられる最大公約数な曲を作り続け、自分がミュージシャン達のベンチマークであることを追求する俺様タイプ。しかし、実力は相当で、ビックマウスよろしく有言実行ゆえに全てのアルバムの完成度は高く、伴い世界的人気は高い。特にこの「モーニング・グローリー」は全く隙が無く、ほど良い緊張感と流れるようなメロディーは芸術に近く、ほぼ完璧な完成度を誇る内容となっている。常にボーカルで弟のリアムとの兄弟喧嘩は有名であるが、恐らくリアムの奥さんが元エースワンダーのボーカル、パッツツィ・ケンジット(美しい)だからであると睨んでいる。