第一者ターラン、キシーユに会う M/M

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 トゥーリナは、捨てられたとはいえ、家族の愛に飢えているので、ギンライを親父と呼び、愛しています。ギンライはキシーユを想い、病気もあって、正気を保っている時間がたまにしかありません。ふと、トゥーリナは、キシーユは本当に地獄で親父を待っているのかもしれないと思います。ターランにその事を話しました。第一者のみ、神や閻魔大王に会う特権を持っています。しかし、トゥーリナは、個人的理由で閻魔大王に会えないのを知っています。ただ、話を聞いてもらいたかっただけです。
「話しただけだからな、絶対に行くなよ。」
 ターランは、トゥーリナの為に、自分はどんな罰を受けてもいいと、会いに行ってしまいます。会って欲しいのに、ターランの身を案じて行けとは言わなかったトゥーリナの心が嬉しい彼は、太陽になりながら、地獄へ降り立ちます。輝く黄金の羽根の聖なる光が、地獄で罰を受けている者達の苦しみを和らげます。閻魔大王は仕方ないので急いで自分の元へターランを呼びます。
 キシーユが呼び出されました。彼女はギンライの罪を少しでも償う為に天国に行かず、責め苦を受けていました。本来なら、肩代わりは禁じられています。でも、ギンライの罪は深いし、キシーユの気持ちを汲み取って、特別に。
 ギンライの病気は、憶測が当たっていて、極悪人が生きているうちから贖罪する為に神様が与えたものでした。しかし、ギンライは正気を失っているので、効果が薄れています。閻魔大王はギンライとキシーユを会わせます。ギンライは完全に正気に戻り、殆どの時間を病気がもたらす痛みに耐える事になりました。
 戻ってきたターランは、トゥーリナに沢山怒られます。結果としては、閻魔大王に「俺は悪魔じゃない。」と言われて、何の罰も受けずに済んだのですが。
 心配させ、勝手な事をした罰にお尻を一杯叩かれた後、ギンライを救ったお礼にHしてもらいます。ターランは、お尻の痛みを思い出す度に、嬉しくなります。


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