ひらがなで書くより漢字で書く方が長い地名の話

 ある地名を漢字とひらがなで書いたとき、漢字1文字あたりひらがなにすると何文字になるかを考えてみたりします。大体の地名は1.5〜2文字前後ではないでしょうか。都道府県名で見ると東京(とうきょう)が2.5文字、逆に三重(みえ)、佐賀(さが)、千葉(ちば)などが1文字です。

 地名全般にわたって考えてみると、多いものは例えば

(おおとり)    (4文字・大阪)
(ひいらぎ)    (4文字・山口・山口)
都城(みやこのじょう)(3.5文字・宮崎)
幸町(さいわいちょう)(3.5文字・各地)

などなど、いろいろあります。逆に少ないものは1つの漢字あたり1文字、というのも数多くあります。

安達太良(あだたら)(福島)
都夫良野(つぶらの)(神奈川・山北)
小牛田(こごた)  (宮城)
津久見(つくみ)  (大分)

などなど。
 しかし、1文字を切るものとなるとそうはありません。その中でも比較的知られているものは

百舌鳥(もず)  (2/3文字・大阪)

ではないでしょうか。2/3文字ではほかにマイナーなものとしては、

七五三(しめ)  (岐阜・糸貫)
保栄茂(びん)  (沖縄・豊見城)

があります。いずれも難読です。
また、漢字3文字でひらがな4文字になるものでは、

西広門田(かわだ) (山梨・塩山)
七五三場(しめば) (茨城・結城)

と言った難読地名もあります。
 福岡県北九州市に「めかり」というパーキングエリアがありますが、これはもともと漢字で「和布刈」と書く地名です。「和布」というのはつまり昆布のことらしいのですが、これを「め」と読んでいるらしいです。

 「もっと字数の多い・少ない地名を知っている」という方は、ぜひぜひ教えてください。
(2001-05-11)(2001-05-31一部改変)