心に沁みた映画♪





テルマエ・ロマエ U

前作同様、ルシウスはローマ帝国と現代日本を行ったり来たりしながら、グラディエーターのための癒しの風呂、子どもらのための風呂、北方で戦い疲れているケイオニウスのための風呂を造っていった。

一方、真実は前作の結末で描いた漫画が「風呂が描けていない」と言う理由でボツをもらい、風呂の勉強がてら温泉紹介雑誌の記者として、前作同様、ルシウスとあちこちの温泉で出会う。

ルシウスは、争いの無い平和路線を推し進めるハドリアヌス帝から、バイアエに温泉保養地の建設を命じられる。

が、しかし〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




遙かなる山の呼び声

[春]

北海道、中標津の酪農地帯。
ある嵐の夜、1人の男(高倉健)が酪農を営む風見民子(倍賞千恵子)のもとを突然訪れ、雨風しのぎにどこでもいいので泊めてほしいと懇願。
民子は男を物置小屋に泊まらせる。
深夜の牛の出産を手伝った翌朝、男は礼を言い立ち去るが、民子の息子から礼金を受け取るときに父親を亡くしたことを知る。

[夏]

再びその男、田島が民子のもとを訪れ自分を農作業員として雇うよう懇願する。
民子は一人息子の武志(吉岡秀隆)を育てつつ、夫の精一が開拓した農場を女手一つで営む未亡人であった。
民子は田島をしぶしぶ雇い入れたが、当初は田島に警戒感を隠さなかった。
ある日、民子に好意を寄せる虻田太郎(ハナ肇)が現れ、民子に乱暴しかける。
それを目撃した田島は水をかけて追い返したが、虻田太郎は兄弟を引き連れ仕返しにやって来る。
そして草原で虻田3兄弟と決闘をする事に。
しかし3人は簡単にやられてしまい、手打ちと言うことで逆に田島を兄貴と慕うようになる。
民子が農場での作業中に腰を痛めて入院している間に武志は田島にすっかり懐いてしまい、その息子の姿や虻田3兄弟に慕われる田島の実直な性格を見るうちに、田島にだんだんと好意を寄せるようになる。
田島も函館からはるばる訪ねてきたたった1人の兄駿一郎(鈴木瑞穂)に、しばらく民子の農場に居るつもりだと打ち明けるように、落ち着きたい気持ちが湧いていた。


[秋]

田島は草競馬に参加して見事優勝。
しかし長居することで身辺に警察の捜査が迫ってきたことを知り、田島は民子らのもとを去る決意をする。
その晩、別れを告げると同時に、隠し通してきた過去を民子に告白。
2年前、田島は借金を苦に自殺した自分の妻を葬式の席で罵った金融屋を殴り殺してしまい、警察の捜査から逃げていると言うのだ。
それを聞いた民子はショックを隠せないで居た。
その夜、牛が急病になる。
民子は急ぎ飲み屋で飲んでいた獣医(畑正憲)を呼んで診察を受けさせる。
稼ぎ頭の牛が危ないという辛い状況の中で、民子は田島に「行かないで。 何処にも行かないで。 私寂しい」とすがりついてしまう。
明け方までには牛の手術も終わり騒ぎも収拾した。
と間もなく農場のそばにパトカーがやって来て、田島は立ちつくす民子と「おじさん!何処行くの?」と泣きながら追いかける武志の元から去って行く。

[冬]

田島に傷害致死として2年以上4年以下の刑が確定。
ラストシーン、美幌駅に停車中の急行列車(「大雪」号)の車中に網走刑務所へ護送される田島を虻田が見つける。
そして民子が田島の座る席まで来るのだが、護送員の目を気にして声をかけられないでいる。
そこで虻田は向かい側のボックス席に民子と座り、彼女が酪農を辞めて武志と中標津の町で暮らしながら田島を待っているということを民子との会話にして田島に聞かせる。
そして民子は黄色いハンカチを田島に渡し、田島は涙を拭いながら窓に顔を向けるのであった。


[Yutakコメント]
2014年11月10日、悪性リンパ腫によりこの世を去った高倉健さん。
数えきれないほど映画出演してきた高倉さんですが、私個人としては高倉さんが主演した映画の中で最も好きな作品です。
俳優としての演技力だけではなく、高倉さんの人生観(ありのままの姿)だからこそ、味わいのある作品に仕上がったのだと思います。
高倉健さん、倍賞千恵子さん、そして、山田洋次監督は本当に素晴らしい映画を作ってくれたと思います。



★猿の惑星 創世記
製薬会社ジェネシス社に勤める神経学者のウィルは、ウィルスを用いたアルツハイマー遺伝子治療薬ALZ112を開発し、実験台として雌チンパンジーのブライトアイズに投与する。
ALZ112により劇的に知能を向上させたブライトアイズの成果からウィルは、更なる臨床試験の許可を得ようとジェネシス社幹部達を説得するが、その最中にブライトアイズは密かに身籠っていた子猿を守ろうとして凶暴化し射殺されてしまった。
進めていた研究が凍結され職場を自宅へと移したウィルは、ブライトアイズが遺した雄の子猿を引き取り、その子猿をシーザーと名付け育て始める。
ブライトアイズの遺伝子を受け継いだシーザーもまた成長するにつれて母猿のような高い知性を示すようになり、やがて人間に匹敵する複雑な情緒と、手話による会話を成立させるほどになる。
そんなシーザーの様子を見たウィルは、アルツハイマー型認知症に冒されている父チャールズにALZ112を投与、チャールズの認知症を回復させる事に成功する。
さらにシーザーの怪我がきっかけで知り合った獣医キャロラインとウィルは親しくなり、二人は相思相愛の仲となっていくが・・・・・・・・・・・・・



★猿の惑星 新世紀

人間と同様の知性、そして人間に頼らないエイプ(猿)としてのアイデンティティを得たチンパンジーのシーザーが仲間とともに人類に反旗を翻してから10年後、1人の感染者から始まったALZ113ウィルスによる感染症、通称猿インフルエンザは死亡を含む重篤患者を生むパンデミックとなった。
各国の検疫体制は役に立たずパニックと混乱のうちに人類は数を減らし、お互いに殺し合い、人類による文明は崩壊した。
高い知能を手に入れた猿達は、シーザーが定めた「エイプ(猿)はエイプを殺さない」という掟の下でミュアウッズの森の奥に集落を築き、互いに助け合う平和な生活を送っていた。
猿達の生活はシーザーの敷いた教育により、チームプレーでの大規模な狩りや、手話・アルファベット・口頭を交えた高度なコミュニケーションが可能なほどにまで発達しつつあった。

そんなある日、猿達の集落に武装した人間が侵入し、巡邏していた猿に怪我を負わせるという事件が勃発。
偵察隊の報告からゴールデンゲートブリッジを渡った先に人間の集落が存在する事を知ったシーザーは軍勢を率いて人間の集落へ赴き、「エイプは争いを望まない。二度と近づくな」と互いの不可侵を宣言して去る。
それでもなお再び侵入してきた人間の一人マルコムを捕え、事情を尋ねるシーザー。
実は、猿の集落内に水力発電施設があり、燃料が尽きかけていた人間達はどうしてもそれを使用可能にする必要があった。
知性を持った猿達との開戦を考えるドレイファスの意見に対し、三日間だけの猶予を与えられたマルコムは、作業許可を得る為に猿の集落を訪れたのだったが・・・・・・・・




★X-MEN: フューチャー&パスト

センチネルと呼ばれるロボットの軍隊が、ミュータントと彼らに協力する人間たちを討伐する近未来。
他人の精神のみを過去の自身に送り返すことが出来るキティ・プライドの能力によって、彼女と数名のミュータントは度重なる攻撃を逃れ生き残っている。
キティたちはモスクワで襲撃を受けるが、辛くも窮地を脱出し中国の修道院でストーム、ウルヴァリン、プロフェッサーX、マグニートーと合流する。
ミュータントたちはウルヴァリンの精神を1973年へ送り返し、センチネル創造のきっかけとなったミスティークによるボリバー・トラスク博士の暗殺を食い止める作戦について話し合う。
暗殺は成功したがミスティークは捕えられ、彼女のDNAがセンチネルの設計へと利用された経緯が語られる。
プロフェッサーXとマグニートーはウルヴァリンに当時の自分たちへ協力を求めるよう助言するが・・・・・・・・・・・・・



★ターミネーター:新起動/ジェニシス

2029年、「審判の日」から30年以上に渡る人類とスカイネット率いる殺人機械群との戦いは、未来を知る男ジョン・コナーに率いられた人類側の勝利に終わった。
窮地に陥ったスカイネットはジョンの母親サラ・コナーを殺害することで彼の存在自体を抹消すべくタイムマシンでターミネーターT-800を1984年に送り、人類側もそれを阻止すべく志願したカイル・リースが送り込まれることになる。
しかしタイムトラベルの瞬間、カイルはジョンが何者かに背後から襲われるのを目撃して、転移する。
そして、転移中、「スカイネットはジェニシス」「審判の日は2017年」といった謎の光景を見る。

1984年に到達したカイルを待っていたのは、液体金属ターミネーターT-1000の襲撃だった。
予想外の窮地へ追い込まれたカイルを助けたのは、屈強な女戦士となっていたサラと、彼女に「おじさん」と呼ばれる中年姿のT-800(守護者)だった。
サラは幼少時にT-1000の襲撃によって両親を失い、彼女を護るべく何者かが派遣した守護者の保護と教育を受けてきたという。
そしてスカイネットから送り込まれていた青年姿のT-800も、サラと守護者によって倒されていた。

カイルは、自分がジョンから聞いていた過去と違うことに戸惑いつつも、追撃してきたT-1000を倒す。
そこでサラが、タイムマシンを制作していたことをカイルに明かす。
彼女は青年姿のT-800の頭脳から摘出したチップを使い、「審判の日」の起こる1997年にタイムトラベルしてスカイネットを起動直前に破壊しようと考えていた。
だが、それに違和感を覚えたカイルは、謎の光景の事を伝える。
守護者によれば、謎の光景は「別の時間軸の記憶」であると告げられ、カイルはそこで見た2017年へタイムトラベルすることを主張する。
サラを説得し、T-1000との戦闘で生体組織を損傷してタイムトラベルできなくなっていた守護者を残し、二人は2017年に向かう・・・・・・・・・・・・




★RED

主人公フランクは、元CIAの腕利きのエージェント。
現在は引退し、田舎で一人のんびりと刺激のない年金暮らしをしていた。
刺激と言えば、親しくなった年金の電話担当サラとの会話ぐらいだった。

ある夜更け、家に武装した集団が侵入したが、フランクはこれを片付け、更には外で銃弾を放つ敵もかたなく葬り去る。
サラにも危害が及ぶと考え彼女の家へと向かい、事情を話すが全く信じてもらえず、言い争いの中で新たな敵が襲い掛かる。

襲撃した者がCIAに関わりがあることを知ったフランクは、かつての仲間であるジョー、マーヴィン、元MI6の名狙撃手であるヴィクトリア、現ロシア大使館長のイヴァンと共に、陰謀に立ち向かう。



★REDリターンズ

CIAが最も恐れた超一流の元スパイ達、RED「Retired Extremely Dangerous」(引退した超危険人物)。
そのリーダー的存在のフランクは、相棒のマーヴィンの命が狙われ、世界中の諜報機関が自分たちを抹殺しようとしていることを知る。
フランクは自分たちの暗殺計画とともに“世界の危機”を知り動き出すが、まさにその時、世界一の殺し屋が迫っていた…。



★クライマ−ズ・ハイ

1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落、その一報が北関東新聞社に入る。
編集部で全権デスクに任命された悠木和雅(堤真一)は記者として扱う一大ニュースに対する興奮を禁じえないが、中央紙とのスクープ合戦や組織や家族との衝突を経て、命の重さに対しわき上がる使命感を覚える。
感情が激しく交わる濃密な1週間の人間ドラマに圧倒される。

[Yutakコメント]
個人的にも忘れることができない日航機墜落事故。
事故当日、夕方のニュ−スで「日航機123便が消息を絶った。」と報道されたのをしっかりと憶えています。
映画のタイトルにある「クライマーズ・ハイ」とは、登山者の興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態のことである。
今は引退した元北関東新聞社の悠木和雅がかつての同僚の息子と登山するシ−ンと、日航機123便墜落事故当時の1週間の人間ドラマが交錯し、感慨深いものにしています。
謎に包まれた部分が多い日航機墜落事故。
数十年が経ち、事故そのものを疑問視する声もあるこの悲劇を、一国民として改めて考えさせられる作品です。