STEVE HOWE








YutakのHPにはやはり「Steve Howe」のコンテンツがなくてはならない。

70年代当時ギタリストに見向きもしなかったあのキ−ス.エマ−ソンが
「彼とは一緒にバンドを組みたかった。彼は世界一のギタリストだよ!」とまで言わせた男なのだ。
ビル.ブラッフォ−ドも同じである。
「僕はギタリストに対してあまり重きをおかないんだけど、スティ−ヴ.ハウは違う!彼は本当に上手いんだ!」とまで言わせてるのだ。

個人的には、プログレ界ではナンバ−ワンのギタリストだと思っている。
初代ギタリストのピ−タ−バンクスに代わって彼が新加入してからのイエスはス−パ−グル−プになった!
80年代はエイジアやGTR等で活躍し、イエスを離れてた時期こそあったが、イエスのギタリストというと彼の名前を挙げるファンが多いのは事実である。
ロックギタリストには珍しいGIBSON ES 175D をステ−ジで披露してくれたのも凄く新鮮だった♪

これは一部の熱烈なるファンに怒られてしまうかもしれないが、彼は決して天才ギタリストではないと思う。
別に滅茶苦茶の速弾きというわけではないし、速弾きであれば、そこら辺の若手のメタルギタリストの方が遥かに速い!
彼の凄いところはロック、クラシック、ジャズ、カントリ−、フラメンコ、時にはハワイヤンと、あらゆるジャンルの音楽を吸収したギタ−奏法だと思うのだ!
それらを少しずつ自分の物にして自分のギタ−を確立して来た人なのだ。

イエスの初代ギタリストであるピ−タ−.バンクスや80年代のイエスに新しい音楽?を取り入れたトレバ−.ラビンにしても、常にハウと比較されてたが、特にトレバ−.ラビンとは徹底的に音楽の気質が違うような気がする。
それはイエスの初代ドラマ−であるビル.ブラッフォ−ドと後釜のアラン.ホワイトぐらい違うのだ!
これは私の耳にはそう聴こえてしまうのだが、ハウのギタ−が上記のとおりクラシック、ジャズ、カントリ−、フラメンコ等の要素を取り入れたギタ−奏法であるのに比べ、ラビンのギタ−の音色がどうしてもメタルサウンドに聴こえてしまうのだ。
それは'91年のユニオン.ツア−(8人イエス)での「Yours Is No Disgrace」でも、ハウ&ブラッフォ−ドのジャズ.バトルとその後のラビン&ホワイトのメタル.バトルを聴くだけでも、その世界の違いがわかる。



1972年のイエス初来日公演
1983年のエイジア初来日公演
1990年のABW&H来日公演
1992年の8人イエス(ユニオン.ツア−)来日公演
1992年のエイジア(ゲスト参加)来日公演
1995年のソロ初来日公演
1998年のイエス(オ−プン.ユア.アイズ.ツア−)来日公演
2003年のイエス(初来日と同じメンバ−)来日公演
2007年のオリジナルエイジア来日公演
2008年のオリジナルエイジア再来日公演
2010年のオリジナルエイジア再々来日公演
2012年のイエス(フライ.フロム.ヒア.ツア−)来日公演
2012年のオリジナルエイジア再々々来日公演
2014年のイエス来日公演(『危機』『こわれもの』完全再現ツア−)
2016年のイエス来日公演(『海洋地形学の物語』ほぼ完全再現ツア−)
2019年のイエス来日公演(イエス結成50周年記念ツア−)
上記が私が記憶してる限りの彼の今までの公演に関する来日であるが、私個人は残念ながらイエス初来日公演と2010年12年のオリジナルエイジア再々(々)来日公演こそ見損なってしまったが、その他の来日公演については必ず観に行った!


彼の生の姿を初めて目撃したのは、1983年のエイジアの初来日公演だった。
来日直前になって、リ−ドボ−カル&ベ−スのジョン.ウェットンが突如脱退し、「何だよ! おい?」と文句も言いたくなったが、結果としてはグレッグ.レイクが臨時雇い?で参加したこの初来日公演も今にして思えばそれなりに盛り上がった。
何と言っても、憧れのギタリストであるスティ−ヴ.ハウ、そしてオマケではないがカ−ル.パ−マのドラムソロまで一緒に観れたのだから(^^)v
世界に放送された『エイジア.イン.エイジア』でのギタ−ソロは、後のGTRで収録された「スケッチ.イン.ザ.サン」1曲のみだったが、私が観に行った最終公演は「ザ.クラップ」も含め3曲を熱演してくれた(^^)

もう一つ彼の公演で印象に残ったのは、1995年の初ソロ来日で渋谷クラブクワトロでのライヴだ。
カラオケマシ−ンの様な機械を横に置き、何本かのギタ−をとっかえひっかえ、素晴らしきギタ−プレ−を聴かせてくれた♪
決して上手くはないが、リ−ドボ−カル(独りだけど)までとり、ハッキリ言うと下手であるが(;^_^A一生懸命に歌うその姿に、会場のファンは惜しみない拍手を送ったのだ♪
しかし、この人はよくしゃべる人だ!
英語の苦手な私は半分も理解できなかったが、コンサ−トの半分ぐらいの時間を彼のおしゃべりに費やされた感じ(;^_^A
でも、イエスでは黙々とギタリストとして演奏に徹してる普段の彼からは見られないものを、間近で触れることができたのも一ファンとしてとても嬉しかったし楽しかった♪

現在のイエスはアンダ−ソンもウェイクマンも脱退し、スクワイアも2015年に急性白血病でこの世を去ってしまいましたが、スティ−ヴがリ−ダ−となり、『ドラマ』時に在籍したこともあるダウンズや『オ−プン.ユア.アイズ』『ラダ−』時にイエスに在籍していたこともあるシャ−ウッド等と共にイエスを支えています。


下記は今までに何枚かリリ−スしているハウのソロアルバムの中から、私Yutakがお気に入りとしてチョイスさせていただいた作品です。



Biginnings

01 Doors Of Sleep
02 Australia
03 The Nature Of The Sea
04 Lost Symphony
05 Beginnings
06 Will O' The Wisp
07 Ram
08 Pleasure Stole The Night
09 Break Away From It All

このハウの初ソロアルバムがリリ−スされたのは1975年。
この頃はイエスのメンバ−全員が各々ソロアルバムをリリ−スした時期でもある。
イエスでのプログレッシヴなサウンドからは離れ、ソロで自分のやりたい音楽を披露してる感じである。
しかし、ギタ−以外のどの楽器をやらせてもこの人は上手い♪
唯一、歌がどうも苦手みたい?なのが不思議と仄々とした気持ちにさせてくれる(;^_^A



The Steve Howe Album

01 Pennants
02 Cactus Boogie
03 All's a Chord
04 Diary Of a Man Who Disappeared
05 Look Over Your Shoulder
06 Meadow Rag
07 The Continental
08 Surface Tension
09 Double Rondo
10 Concerto In D (Second Movement)

ソロアルバム第2段は1979年リリ−スの「The Steve Howe Album」
ギタ−の写真付でどの曲にどのギタ−を使ったがわかるようになっている。
前作よりも隠れた名曲(例えば「Look Over Your Shoulder」)が多い。
この曲などイエスのアルバムに収録されてそうな名曲だ。
「Double Rondo」「Concerto In D」でのオ−ケストラと共演を聴いてると、イエスでのアルバム「マグニフィケ−ション」も彼のアイデアから来ているのではと妙に納得してしまう。



Turbulence

01 Turbulence
02 Hint Hint
03 Running the Human Race
04 The Inner Battle
05 Novalis
06 Fine Line
07 Sensitive Chaos
08 Corkscrew
09 While Rome's Burning
10 From a Place Where Time Runs Slow

ソロ第3段となる本作品は1991年にリリ−スされ、ソロとしては久し振りのアルバムとなる。
私個人としては一番のお気に入り(^^)v
全曲インストゥ−ルメンタルで、カッコいいナンバ−がたくさん収録されてる。
殆どの曲で元イエスのビル.ブラッフォ−ドが参加し、シモンズドラムを叩いている。
やはりグル−プは離れても、スティ−ヴ.ハウとビル.ブラッフォ−ドの相性は良いみたいだ!
ロックをやりながらも、お互いにジャズのハ−トがあるからだろう♪



The Grand Scheme of Things

01 The Grand Scheme of Things
02 Desire Comes First
03 Blinded By Science
04 Beautiful Ideas
05 The Valley of Rocks
06 At The Gates of the New World
07 Wayward Course
08 Reaching the Point
09 Common Ground
10 Luck Of the Draw
11 The Fall of Civilisation
12 Passing Phase
13 Georgia's Theme
14 Too Much Is Taken
15 Maiden Voyage
16 Road To One's Self

苦手?と思われるハウのリ−ドボ−カルであるが、そのリ−ドボ−カルが今までにこれだけ歌われたのは本作品が初めてではないだろうか?
(;^_^A
本作品では、彼の2人の息子がキ−ボ−ドとドラムで参加している。
ということで、本作品はハウ一家で作ったファミリ−アルバムのようだ(^^)



Not Necessarily Acoustic

01 The Valley of Rocks
02 Heritage
03 Arada
04 Country Mix
  a. White Silver Sands
  b. Green Bay Polka
  c. Steel Guitar Rag
  d. Darling, Je Vous
     Aime Beaucoup  
  e. Blue Steel Blues
05 Excerpts from Tales from Topographic Oceans
06 Bareback
07 Sketches in The Sun
08 Cactus Boogie
09 Second Initial
10 Corkscrew
11 The Glory of Love
12 Dorothy
13 Meadow Rag
14 Concerto In D 2nd Movement
15 Surface Tension
16 Masquerade
17 Mood For a Day
18 Swedish Rhapsody
19 Whispering
20 Roundabout
21 Ram
22 Clap

1994年リリ−スの本作品は彼のアコ−スティック.ライヴだ。
本作品を聴いて同じ時期にソロ初来日公演を体験したファンも感涙したことだろう♪
ソロアルバムの曲を中心に!
そして、さりげなく挿まれるイエスの名曲!
派手さはないが、ファンとしては貴重なアイテムになる筈♪



Unplugged Live

01 MEADOW RAG
02 MOOD FOR A DAY
03 DIARY OF A MAN WHO DISAPPEARED
04 RAM
05 SURFACE TENSION
06 SECOND INITIAL
07 CLAP
08 ANYWAY YOU DO
09 Bob Dylan Medley(DON'T THINK TWICE)
10 Bob Dylan Medley(SHE BELONGS TO ME)
11 Bob Dylan Medley(I WANT YOU)
12 COUNTRY MIX
13 GALLIARD
14 MOOD FOR A DAY
15 GALLIARD

1979年のジャス.フェスティバルにアコ−スティックギタ−1本で登場し、会場を湧かせたスティ−ヴ.ハウのライヴ映像だ。
この時期は、上記で紹介したソロ第2段の「The Steve Howe Album」をリリ−スした直後ということで、その宣伝も兼ねていたとも思われる。
近年であれば、アンプラグド・ブームというものがあるが、この時期に敢えてロックギタリストがアコ−スティックギタ−1本で登場し会場を湧かせたというのも彼だけではないだろうか!



Portraits of Bob Dylan

01 Sad Eyed Lady of the Lowlands
02 Mama, You Been on My Mind
03 It's All over Now, Baby Blue
04 Going, Going, Gone
05 Just Like a Woman
06 Well, Well, Well
07 The Lonesome Death of Hattie Carroll
08 Lay Lady Lay
09 One Too Many Mornings
10 I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
11 Don't Think Twice, It's All Right
12 Buckets of Rain

ボブ.ディランの音楽を愛するハウは、自分の息子にもディランという名前を付けたというのは有名な話。
そして、ボブ.ディランの名曲をハウのギタ−スタイルによってアレンジしました!
イエスのジョン.アンダ−ソンやルネッサンスのアニ−.アズラム等がボ−カルでゲスト参加しています。
ハウのディランに対する熱き思いが伝わってきます♪



Spectrum

01 Tigers Den
02 Labyrinth
03 Band of Light
04 Ultra Definition
05 Ragga of Our Times
06 Ebb and Flow
07 Realm Thirteen
08 Without Doubt
09 Highly Strung
10 Hour of Need
11 Fools Gold
12 Where Words Fail
13 In the Skyway
14 Livelihood
15 Free Rein

『Turbulence』と同じ全曲インストナンバ−です。
参加メンバ−がなかなか興味深いです。
ハウの息子ディラン(Dr)とバ−ジル(K)
ベ−スが何と元キング.クリムゾンのトニ−.レビン!
もう1人のキ−ボ−ドがオリバ−.ウェイクマン
この人ってもしかして、リック.ウェイクマンの息子かな?
ハウのセンスの良いギタ−を、バックミュ−ジシャンがしっかりと支えています♪



 Haunted Melody

01 Kenny's Sound
02 Mood For A Day
03 The Haunted Melody
04 Siberian Katru
05 Blue Bash
06 Momenta
07 Laughing With Larry
08 Travelin'
09 Dream River
10 Close To The Edge
11 Sweet Thunder

イエスやエイジアの活動と並行しながら、息子ディランがドラムスを担当するトリオでも精力的に活動してるハウ先生です。
基本はジャズで、ギタ−のハウ先生と息子ディランのドラム、そしてオルガンと、ベ−スレスという一風変わったトリオ編成ですが、なかなかユニ−クなユニットで心地よく聴こえて来ます。
ディランのドラムスが結構素晴らしい♪



Remedy Live

01 Small Acts Of Human Kindness
02 Sensitive Chaos
03 Country Viper
04 Diary Of A Man Who Vanished
05 Across The Cobblestone
06 America/Southern Solo
07 The Nature Of The Sea
08 Where I Belong
09 Pennants
10 Excerpt From 'Close To The Edge'
11 So Bad
12 Lost Symphonywhile
13 Rome's Burning
14 Raga/Mywhite
15 Bicycle
16 Wurm
17 Excerpt From 'The Ancient' (Acoustic)
18 J's Theme (Acoustic)
19 Mood For A Day (Acoustic)
20 Second Initial (Acoustic)
21 To Be Over (Acoustic)
22 Intersection Blues (Acoustic)
23 Clap (Acoustic)

2004年頃のスティーブ・ハウ率いるRemedyのヨーロッパツアーのドキュメント。

ドラムスは彼の長男ディラン.ハウ
キ−ボ−ドは同じく彼の二男バ−ジル.ハウ
他にサイドギタ−とベ−スを加えての5人編成。
イエスのような緊張感のある演奏ではなく、終始リラックスしての楽しい演奏が聴けます。

親子でコンサ−トができるなんて、ハウ先生は幸せ者だなあ♪
というか、「ハウ先生ももうそんな年なんだなあ」と時代を感じてしまいます。