TRIO


                                          



昔からトリオという最小ユニットには魅力を感じて来た♪
メンバ−全員の技量を思う存分発揮できる人数でいて、一番我が侭の言い合える編制だと思う!
当然ながら、妥協も許されないので、メンバ−全員がスペシャリストでなくてはならない。
そして、他の編制に比べてトリオはあまりメンバ−チェンジがない!
メンバ−1人の脱退はグル−プ解散に繋がることが多いからだ。
だからトリオは短命が多いのだと思う!

そんな中、私が今まで聴いてきた中で、これぞと思うグル−プを載せてみた!



 CREAM

活動自体は2年程と大変短い筈なのに、後々のトリオグル−プやロック界に多大な影響を与えてきたグル−プだ!
エリック.クラプトン
ジャック.ブル−ス
ジンジャ−.ベイカ−
と今にして思うと物凄いメンバ−だ!
当時、ビ−トルズやそういう類の音楽が主流であった時代に、彼等の突然の出現は世間もビックリしただろう!
神様とまで言われるギタ−のエリック.クラプトン
当時にしては珍しいベ−スを弾きながらリ−ドボ−カルもとってしまうというジャック.ブル−ス
ロック.ドラマ−でコンサ−ト途中であんなに長いドラムソロを叩いてしまったのも、ジンジャ−.ベイカ−が初めてではないのだろうか?
スタジオでじっくりアレンジを練るというグル−プではなく、自分達の感性だけで、あれだけのアドリブを演奏してしまうのだから驚異以外の何物でもない!

 



 NICE

元々はギタ−も含め、4人編制だったNICEであったが、当時のギタリストとキ−ス.エマ−ソンのコンビネ−ションが悪かったためか、アルバム1枚でギタリストは脱退!
その後は解散するまで、キ−ボ−ド、ベ−ス、ドラムスというトリオ編制が続いたバンドだ!
基本的には、エマ−ソンのワンマンバンドではあったが、他のメンバ−の演奏技術もなかなかのものだった!
ただ、惜しかったのは、しっかりしたリ−ドボ−カルがいなかったことか(>_<)
この後のELPに比べて、クラシカルな曲が多い。
最近では、キ−ス.エマ−ソンが昔のメンバ−を集め、サポ−トメンバ−もツア−に同行させての約33年ぶりというNICEのツア−を行なっている。





 EL&P

NICEに限界を感じて来たキ−ス.エマ−ソンがキング.クリムゾンのグレッグ.レイクとアトミック.ル−スタ−のカ−ル.パ−マと共に結成したギタ−レスのス−パ−トリオだ(^^)v
私個人としては、イエスやキング.クリムゾンと同じぐらい影響されて来た!
丁度時代が電子楽器がステ−ジ上にも持ち込まれ始めた時期で、エマ−ソンもム−グなるとんでもなくドデカイシンセサイザ−を「うんとこせ!」と操り、またクリムゾンのオリジナルメンバ−であり、名ボ−カリストのグレッグ.レイクの存在も大きかった!
ドデカイ体で、腹の底から湧き出て来る図太いボ−カルは、イエスのジョン.アンダ−ソンとはまた一味違った魅力を感じる♪
3人ではあるが、クラシック、ジャズ、フォ−ク、そしてロックと全てのジャンルが詰まっている♪

 



 POLICE

曲のほとんどをスティングが書いてるところを見ると、彼のソロプロジェクトのような気がしないでもないが、クリムゾンの頭脳ロバ−ト.フィリップと交友関係にあるアンディ−.サマ−ズ、そしてス−パ−ドラマ−のスチュワ−ト.コ−プランド!
私個人としては、このグル−プはプログレッシヴロックであると思っている。
アルバム全体がプログレであり、尚且つ、シングルもビシバシとヒットチャ−トの上位にランクされてて、物凄いグル−プだった!
「SYNCHRONICITY」リリ−ス後のツア−終了とともに、活動が停止されてしまったのが、本当に残念だ(ToT)





 RUSH

多くのトリオグル−プが活動停止されてる今日において、近年まで現役で活動してきたトリオの中では世界ナンバ−ワンであると私個人は思っている(^^)v
70年代から活動してきたこのグル−プもまた、進化し続ける意味においてはプログレッシヴだ!
自らの楽器に専念しているのは、ドラムスのニ−ル.パ−トだけで、ギタ−のアレックス.ライフソンは時にはベ−ス.ペタルを足で操り、ベ−スのゲディ−.リ−においては、リ−ドボ−カル、キ−ボ−ド、ペダルシンセと、この3人は5人分ぐらいの演奏をしてる!
彼等の凄いところはスタジオアルバムをステ−ジ上でも忠実に再現してしまうところだ!
それも、子供のように楽しげにステ−ジで演奏してしまうのだから驚きだ(^^)
その点においては、70年代の頃のイエスに似てる。
ラッシュももう結成して30年ぐらいになるが、ファ−ストこそ別のドラマ−ではあったが、その後はリ−、ライフソン、そしてパ−トという不動のメンバ−が続いている。
通常、長年一緒に活動してると、必ず音楽的意見の対立というものがメンバ−間に生じるものだか、このグル−プは例外らしい!
元々幼馴染だったリ−とライフソンが曲を作り、ドラマ−であり詩人でもあるニ−ル.パ−トが作詞するという基本は40年経っても変わっていない♪
※ 残念なことに2020年1月 ドラマ−のニ−ル.パ−トが脳腫瘍のためこの世を去りました。

 





 California Guitar Trio

アコ−スティック.ギタ−3本によるトリオグル−プだ(^^)v
私が彼等を最初に目撃したのは、'95年のキングクリムゾンの来日公演で前座を務めた時である。
およそ30分ほどの演奏ではあったが、私にはとても前座には聴こえなかった!
「凄い!」という言葉しか見つからなかったのだ♪
自分達のオリジナル曲あり♪ クラシック曲のアレンジあり♪ そして、演奏の途中に「21世紀の精神異常者」のフレ−ズを何気なく挿む憎らしいほどの演出(^^)
さすがにロバ−ト.フィリップ先生の生徒さん達だけあって、ギタ−の腕前は超人的だった!
ギタ−.トリオというと思い出されるのが、アル.デ.メオラ、ジョン.マクラフリン、そしてパコ.デ.ルシアというス−パ−ギタ−.トリオだ!
彼等の場合は、1曲の中で各々のス−パ−テクニックを披露し、交互にソロでバトルし合うのに対し、カリフォルニア.ギタ−.トリオは、各々が3分の1になりきり、まるでギタ−3本でシンフォニックしてるような感じなのだ!
ロック編制ではないが、彼等もまたス−パ−トリオだ(^^)v





 渡辺香津美 ビル.ブラッフォ−ド ジェフ.バ−リン

日本のス−パ−ギタリスト渡辺香津美がBill Brudford(ds)Jeff Berlin(b)を迎えて制作したアルバム『Spice Of Life』発売後のツアーを記録した『Spice Of Life In Concert』は、1987年5月22日、東京・中野サンプラザでの演奏。
残念ながら当時この企画を知らなかった私はこの来日公演を見逃した(ToT)
来日後にリリ−スされた同LDを見てその素晴らしい演奏に圧倒された!
当時、キング.クリムゾンが再び活動停止状態になり、この頃からセッション活動が多くなったビル.ブラッフォ−ド!
現在はア−スワ−クスでアコ−スティックドラムを叩いている彼であるが、この頃はシモンズのエレクトリックドラムを多用し、その良さを最大限に引き出していた。
一方、ジェフ.バ−リンはビルの70年代のリ−ダ−バンド「ブラッフォ−ド」で一緒に活動してた名ベ−シストであり、このコンサ−トでは時折キ−ボ−ドも弾いている。
ス−パ−ギタリストをス−パ−ドラマ−とス−パ−ベ−シストがサポ−トする!
そこら辺のアマチュアバンドでは絶対に真似のできない名演奏が聴ける。





 Refugee

73 年結成イギリスのプログレッシヴロックグル−プだ!
メンバーは THE NICE の残党リズム・セクションとスイス出身のキーボードディスト、パトリック・モラーツ。
翌年モラーツのイエス参加とともに解散。
唯一作は EL&P に迫る本格的なクラシカル・キーボード・ロック。

モラーツによる、多彩きわまる音色と縦横無尽のプレイをフィーチュアしたクラシカルかつファンタジックなキーボード・ロック。
チック・コリアやヤン・ハマーと遜色ないスピーディなムーグ、品のあるロマンティックなピアノ、ストリングスやメロトロンを用いた抜群のオーケストレーション・センスなど、演奏面ではモラーツの存在が 90% といっていいだろう。
安易なクラシックの翻案に走らずに、オリジナルな表現を目指していることもよく分る。
シンセサイザーの音色とフレージングがジェネシスの「Selling England By The Pound」の第一曲とよく似ているところがあるのは、レーベル、録音時期、プロデューサーが重なっているからだろうか。
全体に THE NICE 同様ジャクソンのヴォーカルにズッコけるのは確かなのだが、メロディ・ラインは悪くないし、何よりそれを補ってあまりある圧倒的なインストゥルメンタルがある。





 UK

元々はかつてキングクリムゾンに在籍していたジョン.ウェットンとビル.ブラッフォ−ドがクリムゾンのような音楽をプレイしようなんてことから始まったらしい。
様々な経緯から、かつてウェットンがロキシ−ミュ−ジックで一緒にプレ−したことのあるエディ−.ジョプソンに話をもちかけ、また様々な経緯からアラン.ホ−ルズワ−スも加わり、UKが結成された訳であるが、音楽性の不一致から、ファ−ストアルバム「憂国の四士」のみでブラッフォ−ドとホ−ルズワ−スは程なく脱退!
新たにドラムスのテリ−.ポジオが参加し、何とELPと同じギタ−レストリオで再出発し、セカンドアルバム「デンジャ−.マネ−」をリリ−スした。
実際のところ、私Yutakも当時は、トリオになってからのUKの方が音楽的には好きで、「デンジャ−.マネ−」やライヴアルバム「ナイト.アフタ−.ナイト」をよく聴いたものでした♪
ELPと違うところは、プラスされるバイオリン♪
この音楽性は素晴らしく、プログレ氷河期だったこの時代の救世主とまで思ったが、あえなく解散してしまったのは誠に残念でした(ToT)




Chick Corea Akoustic Band

基本的にはプログレではなくジャズではありますが、元々チック・コリアさんはプログレが大好きで、何とあのキ−ス・エマ−ソンさんが大好きと来ています♪
それはさておき、何度かメンバ−チェンジがあったみたいですが、私はチック・コリアさんのアコ−スティックスバンドというと、このメンバ−(ウッドベ−スにジョン・パティトゥッチ、ドラムスがデイヴ・ウェックル)のトリオ編成が一番好きでした。
途中の間奏は多分メンバ−の自由に任せているとは思いますが、何でここまでバッチリと決まるのか!?
素晴らしいテクニックにもうため息さえ出てしまいます♪
脱帽。




Genesis

基本的にはライヴの時は5人編成だし、トリオではありません。
しかし、ピ−タ−・ガブリエルが去り、スティ−ヴ・ハケットが去り、そして3人が残ってからのジェネシスはプログレ氷河期が始まりつつある70年代後半から、プログレからポップスに上手く乗り換え?ライヴではサポ−トメンバ−を参加させながら、これまでにない大成功をおさめたのであります♪




Tangerine Dream

元々トリオではなく、リ−ダ−をエドガ・フロ−ゼとするドイツ出身のバンドで、初期はエレクトロニクス処理を施したギタ−、オルガン、チェロ、フル−ト、ドラム等によるフリ−ミュ−ジックが演奏されていたようです!
クリストファ−・フランケとピ−タ−・バウマンが加入したあたりから、急速に電子音楽化され、しばらくの間、同メンバ−によるキ−ボ−ド・トリオ(シンセトリオ)が続きました。
冨田勲のような音楽でもなく、KITAROのような音楽でもなく、彼ら独特のサウンド♪
敢えて言うなら、もう少しスピ−ド感のあるBGM音楽のような!