GENESIS






  

今は活動停止状態のジェネシス!
フィル.コリンズ、トニ−.バンクス、そしてマイク.ラザフォ−ドの3人になってからのジェネシスが世界的な成功を収めたわけであるが、彼等が真の意味でプログレッシヴであり、その世界を築いていたのはピ−タ−.ガブリエル、そしてスティ−ヴ.ハケットが在籍していた頃のメンバ−だと私個人は思っている。

特に鬱屈体質むき出しのガブリエルの音楽性には本当に驚かされたものだった!
彼が在籍してた頃のジェネシスはロックというよりも、一つのショ−、若しくはミュ−ジカルにも見えた!
それが'70年代前半というプログレッシヴロックの全盛期だったからかもしれないが、EL&Pやイエス、キング.クリムゾンと比べても何ら引けを取らぬ世界だった!

そして、もう一人、忘れてはならぬ存在がギタリストのスティ−ヴ.ハケットだ!
正直、ジェネシス在籍時における彼の存在感は今一つのように思えたが、彼が脱退後のジェネシスがポップス路線に走ったことを考えると、ジェネシスがプログレッシヴであった大きな力はハケットの存在にあったと私は思うのだ♪
事実、ソロプロジェクトとして、一貫してプログレサウンドを追求し、我々リスナ−を元メンバ−として一番納得させてくれたのは彼だったのだから!

今は各々のソロ活動をしている彼等であるが、その彼等が同じ一つのグル−プとして活動してたこと自体が今にして思うと凄い!
今となっては、スティ−ヴ.ハケットが彼のソロ活動としてツア−に出て、その中で時折演奏されるジェネシス在籍時の曲を聴き、その思い出を拾うしかないのだ!

  

下記は私が最も彼等を聴き込んでいた頃のアルバムです!



NURSERY CRYME(1971年)
1 THE MUSICAL BOX
2 FOR ABSENT FRIENDS
3 THE RETURN OF THE GIANT HOGWEED
4 SEVEN STONES
5 HAROLD THE BARREL
6 HARLEQUIN
7 THE FOUNTAIN OF SALMACIS

新たにスティ−ヴ.ハケット(G)とフィル.コリンズ(Dr)が初参加したアルバムで、クリケットを持っている少女の足下に幾つもの男の子の頭が転がっているイラストが無気味だ(ToT)
ガブリエルの鬱屈体質を前面に押し出した名作だ!
ラストナンバ−の「THE FOUNTAIN OF SALMACIS」は隠れた名曲!



FOXTROT(1972年)
1 WATCHER OF THE SKIES
2 TIME TABLE
3 GET'EM OUT BY FRIDAY
4 CAN-UTILITY AND THE COASTLINERS
5 HORIZONS
6 SUPPER'S READY

スティ−ヴ.ハケットのお気に入りナンバ−のようで、今でも彼のソロコンサ−トでメドレ−で演奏される「WATCHER OF THE SKIES」をはじめ、全体的にメンバ−全員の演奏技術が上がったような気がする。
イエスのスティ−ヴ.ハウが『こわれもの』で「MOOD FOR A DAY」を演奏してるように、ハケットもこのアルバムでアコ−スティックナンバ−「HORIZONS」の名演を聴かせてくれてる。
圧巻はラントナンバ−の20分を超える大作「SUPPER'S READY」!



GENESIS LIVE(1973年)
1 WATCHER OF THE SKIES
2 GET'EM OUT BY FRIDAY
3 THE RETURN OF THE GIANT HOGWEED
4 MUSICAL BOX
5 THE KNIFE

ブ−ト等を除いて、正式にリリ−スされたアルバムの中で、唯一、ピ−タ−.ガブリエルが参加した貴重なライヴ.アルバムである。
演奏自体は勿論素晴らしいのであるが、正直なところ、映像を見ないことにはこの頃のジェネシスの本質が見えてこない!
ライヴ音源だけではガブリエルの奇抜な衣装や演出が見れず、ちょっと残念である。



SELLING ENGLAND BY THE POUND(1973年)
1 DANCING WITH THE MOONLIT KNIGHT
2 I KNOW WHAT I LIKE
3 FIRTH OF FIFTH
4 MORE FOOL ME
5 THE BATTLE OF EPPING FOREST
6 AFTER THE ORDEAL
7 THE CINEMA SHOW
8 AISLE OF PLENTY

私個人としては、本作がジェネシスの最高傑作だと思っている。
「DANCING WITH THE MOONLIT KNIGHT」「FIRTH OF FIFTH」「AFTER THE ORDEAL」「THE CINEMA SHOW」等、名曲が多く収録されている。
特に「FIRTH OF FIFTH」でのハケットの物悲しげなギタ−ソロは、ジェネシスでは控え目な演奏に聴こえてしまう彼にしては、あまりにも光り輝くプレ−である。



THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY(1974年)
DISK 1
01 THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY
02 FLY ON A WINDSHIELD
03 BROADWAY MELODY OF 1974
04 CUCKOO COCOON
05 IN THE CAGE
06 THE GRAND PARADE OF LIFELESS PACKAGING
07 BACK IN N.Y.C.
08 HAIRLESS HEART
09 COUNTING OUT TIME
10 CARPET CRAWLERS
11 THE CHAMBER OF 32 DOORS
DISK 2
01 LILYWHITE LILITH
02 THE WAITING ROOM
03 ANYWAY
04 HERE COMES THE SUPERNATURAL ANAESTHETIST
05 THE LAMIA
06 SILENT SORROW IN EMPTY BOATS
07 THE COLONY OF SLIPPERMEN
08 RAVINE
09 THE LIGHT DIES DOWN ON BROADWAY
10 RIDING THE SCREE
11 IN THE RAPIDS
12 IT.

アルバム全体が物語になっている。
本作をリリ−スした直後のツア−は素晴らしいコンサ−トだったらしい!
まさにジェネシスはこれからだったのだ!
しかし、リ−ダ−格のピ−タ−.ガブリエルはグル−プを去ってしまうのだ。
素晴らしいアルバムをリリ−スする裏では我々には想像もつかない亀裂が生じるのであろうか?
イエスが「CLOSE TO THE EDGE」をリリ−スした直後に、ビル.ブラッフォ−ドがグル−プを去ったのと同じように!



A TRICK OF THE TAIL(1976年)
1 DANCE ON A VOLCANO
2 ENTANGLED
3 SQUONK
4 MAD MAN MOON
5 ROBBERY, ASSAULT & BATTERY
6 RIPPLES
7 A TRICK OF THE TAIL
8 LOS ENDOS

ガブリエルがグル−プを去った後、残るメンバ−の悲壮感に満ちたインタビュ−等を聞いて、世界中の誰もが「ジェネシスは解散か?」と思ったことだろう!?
だが、残るメンバ−はフィル.コリンズをリ−ド.ボ−カルにして再出発をした。
そして本作をリリ−スしたのだ。
そして驚くことに、本作からジェネシスは以前を超える世界での成功を収めることとなる。
本作は共作も含め、全ての曲にトニ−.バンクスが作曲に関わり、彼の貢献度がとても高いアルバムである。



WIND AND WUTHERING(1976年)
1 ELEVENTH EARL OF MAR
2 ONE FOR THE VINE
3 YOUR OWN SPECIAL WAY
4 WOT GORILLA ?
5 ALL IN A MOUSE'SNIGHT
6 BLOOD ON THE FOOFTOPS
7 `UNQUIET SLUMBERS FOR THE SLEEPERS...'
8 ...IN THAT QUIET EARTH
9 AFTERGLOW

前作と同じ4人のメンバ−による録音で、更にトニ−.バンクスのキ−ボ−ドが全面的にフュ−チャ−されてる感じがする。
「BLOOD ON THE FOOFTOPS」「...IN THAT QUIET EARTH」とスティ−ヴ.ハケットのギタ−ブレ−が光っている曲もあるが、グル−プ内でのハケットのいる場所が段々なくなってきたような気もする。
事実、彼がジェネシスとして参加した最後のスタジオアルバムとなった。



SECONDS OUT(1977年)
DISK 1
1 SQUONK
2 THE CARPET CRAWL
3 ROBBERY ASSAULT & BATTERY
4 AFTERGLOW
5 FIRTH OF FIFTH
6 I KNOW WHAT I LIKE
7 THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY
8 THE MUSICAL BOX
DISK 2
1 SUPPER'S READY
2 THE CINEMA SHOW
3 DANCE ON A VOLCANO
4 LOS ENDOS

なかなか完成度の高いライヴアルバムだ!
フィル.コリンズがステ−ジではボ−カルに専念するため、サポ−トメンバ−として、ドラムスのチェスタ−.トンプソン(「THE CINEMA SHOW」の音源のみビル.ブラッフォ−ド)が参加している。
全体的にトニ−バンクスのキ−ボ−ドがオ−ケストラのような効果を出して、サウンドに厚みが出ている。
残念なことに、このライヴアルバムのミキシングの途中で、スティ−ヴ.ハケットが「今のジェネシスにギタリストはいらないよ!」と言い残して、グル−プを脱退!
ソロとしての道を歩むこととなる!