PINK FLOYD








訃報
◆シド.バレット
2006年7月7日没
初期ピンク.フロイドのリ−ダ−格であり、アルバム一枚のみで脱退したシド.バレット
晩年はほとんど音楽活動はなかったようだが、それでも熱烈なるファンは彼から離れなかった!

◆リチャ−ド.ライト
2008年9月15日没
ギルモアと共にピンクフロイドのサウンドを支えて来たキ−ボ−ド奏者で、ウォ−タ−スやギルモアの存在があまりにも大きかったために、彼の存在は今一つ控え目な気もするが、そのオルガンやピアノのプレ−は数大きくのプログレファンから指示を受けた!

2人の偉大なるア−ティストのご冥福を心からお祈り申し上げます。



1988年に3度目の来日をして以来、彼等の姿を見ていない。
1983年にロジャ−ウォ−タ−スがフロイド名義のアルバム「ファイナルカット」リリ−ス後、活動を停止!!
残りのメンバ−が1987年にフロイド名義による「鬱」をリリ−スし、ギルモア&ライト&メイスン対ウォ−タ−スという昔は友人であった者同士が裁判まで起こしてしまうという、ファンにとっては何とも切ない事態にまで発展してしまったが、1988年の来日公演ではサウンドを重視するギルモアの演出に、私などは豪く感動してしまったものだ♪
そのギルモア'Sフロイドも1994年の「対」をリリ−ス、その後のツア−終了と共に再び活動を停止してしまった。
フロイドの長い歴史の中で幾度となく活動を停止、そして再開して来た彼等であるから、いつかまたメンバ−が集まり、そして再来日してくれることを心から願っている(^^)v

80年代90年代になって、ギルモアはギタリストとして世界で認められる存在となっていったが、ハッキリ言ってしまうと、このグル−プはテクニックで聴く者を魅了するグル−プではない!
では、彼等の何が凄いのか?
他のグル−プでは決して聴くことのできないその驚くべき音楽性なのだ!
それはセカンドアルバム「神秘」を聴いていただければおわかりいただける筈!
プログレ本来の持つ"進化"と他には真似のできない狂気がそこには存在する。

 

下記は私の好みで紹介するフロイドのアルバムです♪
もし、フロイドのアルバムを聴いたことのない方がいらっしゃれば、下記の1枚でもいいから聴いてほしいのだ♪
聴いてみればわかります!
他のグル−プにはない彼等だけの世界がそこにはあるのです(^^)v



 Saucerful Of Secrets(神秘)
01 Let There Be More Light
02 Remember A Day
03 Set The Controls For The Heart Of The Sun
04 Corporal Clegg
05 A Saucerful Of Secrets
06 See Saw
07 Jugband Blues

ギタ−がシド.バレットからデイヴ.ギルモアにバトンタッチ!!
事実上のピンク.フロイドのファ−ストアルバムと言っていいでしょう!
このアルバムをリリ−スしたのは'68年。サウンドを聴けば、彼等の他には真似できない世界観を肌で感じることができます。
タイトル曲「神秘」の前半での凄まじい演奏、そして後半でのリック.ライトの物悲しいオルガンは鳥肌物です♪



 Ummagumma(ウマグマ)
■Disk1
01 Astronomy Domine (live)
02 Careful With That Axe, Eugene (live)
03 Set The Controls For The Heart Of The Sun (live)
04 Saucerful Of Secrets, A (live)
■Disk2
01 Sysyphus Part 1 - Richard Wright
02 Sysyphus Part 2 - Richard Wright
03 Sysyphus Part 3 - Richard Wright
04 Sysyphus Part 4 - Richard Wright
05 Grantchester Meadows - Roger Waters
06 Several Small Species Of Furry Animals Gathered Together In A Cave And Grooving With
  A Pict - Roger
07 Narrow Way Part 1, The - David Gilmour
08 Narrow Way Part 2, The - David Gilmour
09 Narrow Way Part 3, The - David Gilmour
10 Grand Vizier's Garden Party Part 1: Entrance, The - Nick Mason
11 Grand Vizier's Garden Party Part 2: Entertainment, The - Nick Mason
12 Grand Vizier's Garden Party Part 3: Exit, The - Nick Mason

ライヴと実験的なスタジオ録音との2枚組です。
しかし、アナログ当時、よく聴いたのはライヴの方でした!
小学生の頃、初めてこのアルバムに収録されてるライヴ曲「ユ−ジン斧に気を付けろ」を聴いてとても怖かったのを憶えています(ToT)
そして、ライヴ盤である「神秘」もスタジオ録音とはまた違った白熱した演奏で、ギルモアのボ−カルがまた曲を惹きたてています♪



 Atom Heart Mother(原子心母)
01 Atom Heart Mother
  Medley:
  Father's Shout/
  Breast Milky/
  Mother Fore/
  Funky Dung/
  Mind Your Throats Please/
  Remergence
02 If
03 Summer '68
04 Fat Old Sun
05 Alan's Psychedelic Breakfast: Rise And Shine / Sunny Side Up / Morning Glory

ザ.ナイスがEL&Pがイエスがム−ディ−.ブル−スがやはりオ−ケストラとの共演をしましたが、フロイドも「原子心母」という素晴らしいアルバムをリリ−スしています。
彼等にとっては実験的なアルバムであり、挑戦であったかもしれませんが、テクニックで演奏するというよりもオ−ケストラの一員となってメンバ−が演奏しているようにも聴こえます。



  Meddle(おせっかい)
01 One Of These Days
02 Pillow Of Winds
03 Fearless (interpolating You'll Never Walk Alone)
04 San Tropez
05 Seamus
06 Echoes

オ−プニングの「吹けよ風、呼べよ嵐」も有名ですが、アナログ版の時はB面まるまるを使った「エコーズ」には痺れます!
彼等のライヴ映像"ライヴ.アット.ポンペイ"でもオ−プニングに収録されていますが、20分以上のこの大作、リック.ライトのエコ−がかかったピアノの音から始まり、そしてピアノの音で終わる。
背筋が寒くなるほど緊張感が漂います。



 Dark Side Of The Moon(狂気)
01 Speak To Me
02 Breathe
03 On The Run
04 Time
05 The Great Gig In The Sky
06 Money
07 Us And Them
08 Any Colour You Like
09 Brain Damage
10 Eclipse

リリ−スされて30年が経ちますが、未だに色褪せる事のないサウンドそして音楽の世界!
このアルバムが現在でも多くのリスナ−に支持され、そして売れ続けているのは、最初にこのアルバムを聴いた少年達がやがて大人となり、そして彼等の子供達もが聴き始めたからだと思う!
世代を超えた不朽の名作である。



 Wish You Were Here(炎)
01 Shine On You Crazy Diamond(Part 1)
02 Welcome To The Machine
03 Have A Cigar - Roy Harper
04 Wish You Were Here
05 Shine On You Crazy Diamond(Part 2)

実はこの「炎」がフロイドの歴史の中で私の最も愛するアルバムなのだ♪
前作がウォ−タ−スの歌詞を重視した名作だとすれば、本作はギルモアのサウンドを重視した名作だろう(^^)v
オリジナルメンバ−であり、リ−ダ−格であったシド.バレットを歌った"SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND"は名曲中の名曲!
'88年来日公演でのオ−プニングの名演が思い起こされる。



 Animals(アニマルズ)
01 Pigs On The Wing
02 Dogs
03 Pigs(Three Different Ones)
04 Sheep
05 Pigs On The Wing 2

1977年に発表した本作は、実在するロンドンの工場に実際に巨大なブタ型の気球を飛ばした図柄をジャケットにしたことでも話題に。
シンセを多用した音が広がりを持ちつつあった当時、彼等はむしろアコースティックなイメージのサウンドやシリアスな歌詞の面を強調。
人間社会への警告ともいえるメッセージを発し始める。



 Momentary Lapse Of Reason(鬱)
01 Signs Of Life
02 Learning To Fly
03 The Dogs Of War
04 One Slip
05 On The Turning Away
06 Yet Another Movie
07 Round And Around
08 A New Machine (Part 1)
09 Terminal Frost
10 A New Machine (Part 2)
11 Sorrow

ロジャ−.ウォ−タ−スが脱退し、残るメンバ−であるギルモア、メイスン、ライト、そして実力派のセッションミュ−ジシャンにより作られた本作品。
賛否両論だったようだが、私はギルモアがリ−ダ−になったフロイドもまた真のピンク.フロイドであると思う!
'83年にリリ−スされた「ファイナル.カット」がウォ−タ−スのソロアルバム的感じだったが、本作はかつてのフロイドくささが戻ったような感じがする。



 Division Bell(対)
01 Cluster One
02 What Do You Want From Me
03 Poles Apart
04 Marooned
05 Great Day For Freedom
06 Wearing The Inside Out
07 Take It Back
08 Coming Back To Life
09 Keep Talking
10 Lost For Words
11 High Hopes

基本的には前作の延長線上の感じがする本作品。
しかし、前作以上にリック.ライトが活躍し、そして名曲が多い!
アルバム最後を締めくくる"HIGH HOPES"(運命の鐘)でのオ−ケストラを思わせる壮大なアレンジ! そしてギルモアのスティ−ルギタ−の名演奏は圧巻で、今までのフロイドには無かった新たな魅力を感じる。
本作を最後にフロイドはまた長い活動停止期間に入ってしまった。



Live At Pompeii - Director's Cut
01 Echoes (Part 1)
02 Careful With That Axe Eugene
03 A Saucerful Of Secrets
04 Us And Them
05 One Of These Days
06 Mademoiselle Nobs
07 Brain Damage
08 Set The Controls For The Heart Of The Sun
09 Echoes (Part 2)

イタリアのポンペイ遺跡での観客のいない野外ライヴ映像を収録したヴィデオが「ディレクターズ・カット」で待望のDVD化!
“エコーズ”“ユージン斧に気をつけろ””神秘”“吹けよ風、呼べよ嵐”“太陽賛歌”“マドモアゼル・ノブス”といった楽曲の神がかったパフォーマンスと、ロンドンのアビーロード・スタジオでの『狂気』レコーディング中に収録されたドキュメンタリー映像を収録。
さらに「ディレクターズ・カット」の謳い文句通り、11分もの未発表映像を追加収録!エードリアン・マーベン監督のインタビューやオリジナル・コンサート・フィルムなどなど映像特典も満載!



Pulse(驚異)
■Disk1
01 Shine On You Crazy Diamond
02 Learning To Fly
03 High Hopes
04 Take It Back
05 Coming Back To Life
06 Sorrow
07 Keep Talking
08 Another Brick In The Wall (Part 2)
09 One Of These Days
■Disk2
01 Speak To Me
02 Breathe
03 On The Run
04 Time
05 Great Gig In Sky
06 Money
07 Us And Them
08 Brain Damage
09 Eclipse
10 Wish You Were Here
11 Comfortably Numb
12 Run Like Hell

1994年アメリカ〜ヨーロッパを回る77都市、110回の公演で300万人以上を動員した大規模なツアー「Division Bell Tour」は、最先端の技術を駆使したその大掛かりなステージが大きな話題を集めた。
光と音の洪水に加え、宙を舞う牙の生えたブタ、光を放つ巨大ミラー・ボール、会場を爆破するかのような花火...全てが桁違いのスケール!
また、代表作『狂気』を生演奏で再現するというコンセプチュアルな内容もファンの間で話題に!
ピンク.フロイドとしての活動はこのツア−を最後に今日まで停止状態に入ってしまった!



■Roger Waters

 In The Flesh 
■Disk1
01 In The Flesh
02 The Happiest Days Of Our Lives
03 Another Brick In The Wall Part 2
04 Mother
05 Get Your Filthy Hands Off My Desert
06 Southampton Dock
07 Pigs On The Wing Part 1
08 Dogs
09 Welcome To The Machine
10 Wish You Were Here
11 Shine On You Crazy Diamond Parts 1-8
12 Set The Controls For The Heart Of The Sun
■Disk2
01 Breath (In The Air)
02 Time
03 Money
04 The Pros And Cons Of Hitch Hiking Part 11 (aka 5.06am...Every Stranger's Eyes)
05 Perfect Sense (Parts 1 and 11)
06 The Bravery Of Being Out Of Range
07 It's A Miracle
08 Amused To Death
09 Brain Damage
10 Eclipse
11 Comfortably Numb
12 Each Small Candle

ピンク・フロイドの参謀だったロジャー・ウォーターズが12年ぶりに行った1999〜2000年全米ツアー"In The Flesh"ツアーの模様をCDとDVDに収録。
何と言ってもこの音源と映像のポイントはピンク・フロイドの永遠のマスターピースの数々がそのコンセプトを形作ったロジャーの声で再現されたということだ。
2002年のソロ来日公演が思い出される♪
何人かのバックミュ−ジシャンのメンバ−チェンジはあったものの、ほぼ同じ内容のコンサ−トだっただけにその時の模様が鮮明に思い起こされる!



■David Gilmour

Remember That Night : Live At The Royal Albert Hall
01 Speak To Me
02 Breathe
03 Time
04 Breath (Reprise)
05 Castellorizon
06 On An Island featuring Crosby & Nash
07 The Blue featuring Crosby & Nash
08 Red Sky At Night
09 This Heaven
10 Then I Close My Eyes featuring Robert Wyatt
11 Smile
12 Take A Breath
13 A Pocketful of Stones
14 Where We Start
15 Shine On You Crazy Diamond featuring Crosby & Nash
16 Fat Old Sun
17 Coming Back To Life
18 High Hopes
19 Echoes
20 Wish You Were Here
21 Find The Cost Of Freedom featuring Crosby & Nash
22 Arnold Layne featuring David Bowie
23 Comfortably Numb featuring David Bowie

2006年5月に行われた「On An Island Tour」からロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの公演の模様が収録されたライヴDVD。
最新ソロ・アルバム『On An Island』からの楽曲の他、Pink Floydの様々な名曲が披露されており、20分を越す“Echoes”も完全再現!
故Syd Barrettに捧げた“Arnold Layne” “Dominoes” “Dark Globe” “Astronomy Domine”といった楽曲も数多く演奏されている。
ギ−ボ−ドでは旧友のリチャ−ド.ライトも参加してるし、実質上、ピンク.フロイドの復活ライヴといった感じです。
尚、ライヴ本編にはDavid Bowieや、Robert Wyatt、Graham Nash、David Crosbyといった豪華ゲストも随所に登場!