20世紀ライヴレポ−ト






★フォ−カス初来日公演(1974年厚生年金会館)



私が小学校5年生の時、初めて観に行ったロックコンサ−トがフォ−カス初来日公演だった!
『ハンバ−ガ−.コンチェルト』リリ−ス後、まさに人気絶頂の時期に来日してくれたのだ!
会場を見回しても、私のようなガキは誰もいなかった!
ドラムスは新メンバ−のコリン.アレンが加入していた。
家で毎日のように兄と聴いてたフォ−カスの『At The Rainbow』
「イラプション」「シルビア」「悪魔の呪文」等が正に私の目の前で演奏されたのだ!

「悪魔の呪文」の後半でのメンバ−紹介。
ヤン.アッカ−マンが紹介されると一際大きな拍手が!!
すると、「お次はタイスだよ♪」と言わんばかりに、キ−ボ−ドのタイスを指差すアッカ−マンが可愛らしかった(^^)

前半後半合わせて2時間半ぐらいのコンサ−トは夢のようでした♪

この公演に連れてってくれた兄に感謝する(^^)




★クイ−ン初来日公演(1975年4月19日日本武道館)



私にとっては最初で最後のクイ−ン来日公演の体験だった。
当時のメンバ−は殆どアイドル視されてるようなところもあったが、それ以上に演奏も素晴らしかった!
今は亡きフレディ−.マ−キュリ−の抜群の歌唱力♪
ブライアン.メイのじょんがら節風ギタ−!
メンバ−のハ−モニ−の美しさ♪
そして、この頃までは「ノ−.シンセサイザ−」をアルバムにわざわざクレジットするほどサウンドに拘っていた。

ステ−ジ中央にフレディ−のシルエットが映し出されるや否や、アリ−ナの女性ファン達がステ−ジに詰め掛け、一時中断(;^_^A
その後は当時のアルバムからの名曲のオンパレ−ドだ!

因みに、初来日公演初日演奏曲目は
01 誘惑のロックンロ−ル
02 人食い鬼の闘い
03 父より子へ
04 ホワイト.クイ−ン
05 フリック.オヴ.ザ.リスト
06 ドゥ−イング.オ−ルライト
07 メドレ−(神々の業〜キラ−.クイ−ン〜マ−チ.オヴ.ブラック.クイ−ン〜リロイ.ブラウン)
08 サン.アンド.ド−タ−
09 炎のロックンロ−ル
10 輝ける七つの海
11 スト−ン.コ−ルド.クレイジ−
12 ライア−
13 神々の業
14 アンコ−ル1回目(ビック.スペンダ−〜モダン.タイムス.ロックンロ−ル〜監獄ロック)
15 アンコ−ル2回目(シ−ファット.ア.フ−ル.アイヴ.ビ−ン)

ポ−ル.ロジャ−スをボ−カルに迎えての現在進行形のクイ−ンではあるが、この頃のメンバ−では2度とその姿が観れないというのは何とも寂しい(ToT)
私の心のアルバムにはいつまでも保存される素晴らしい体験だった。



★キングクリムゾン初来日公演(1981年12月15日浅草国際劇場)



7年という沈黙を破って、ロバ−ト.フリップはキングクリムゾンを再開した!
そこにはかつてのメンバ−だった名ドラマ−のビル.ブラッフォ−ドがいたが、明らかに70年代のクリムゾンとは違っていた。
誰もが『クリムゾンキングの宮殿』や『太陽と戦慄』のようなアルバムを想像してたのではないだろうか?
実言うと、クリムゾンの大ファンだった私自身も、『ディシプリン』を聴いた時は、その余りにも違った音楽性に、受け入れるのに少し時間が掛かった!
そのもう一つの理由は、エイドリアン.ブリュ−のボ−カルだった!
かつてのクリムゾンには、名ボ−カルのグレッグ.レイク、そしてジョン.ウェットンがいた。
明らかに違っていた!

このメンバ−による初来日公演が決まり、困惑の中、私もその初来日公演を体験した!

感想から言うと、この時期のクリムゾンは、アルバムで魅了するグル−プではなく、ライヴのグル−プであり、演奏自体は素晴らしかった。

ただ残念なのは、『太陽と戦慄』メンバ−による来日公演が観たかったこと。
初来日公演が遅すぎたような気がしてならない!



★エイジア初来日公演(1983年12月日本武道館)



誰もがウェットン、ハウ、パ−マ、ダウンズというメンバ−での来日公演を期待してたに違いない!
メンバ−の間で何が起こったのか?
初来日直前のジョン.ウェットンの脱退!
そして、グレッグ.レイクの新加入!
その後、1990年のエイジア来日公演まで、ウェットンの姿を観ることができなかったのだが、一ファンとしてはグレッグ.レイク入りのエイジアが観れたのも、これまた貴重な体験だったのかも?
結局、レイクも来日公演後は脱退?
ハウもウェットン復帰と同時に脱退してしまったのだから!

評論家や音楽業界では、あまりこの初来日公演を評価してないが、私個人としてはそれなりに盛り上がった。
何と言っても、憧れだった元イエスのスティ−ヴ.ハウ、元ELPのカ−ル.パ−マとグレッグ.レイクも観ることができたのだから♪

驚いたのがジェフリ−.ダウンズのステ−ジ後方に山積みされたキ−ボ−ド群!
『エイジア』『アルファ−』の楽曲をそれらキ−ボ−ド群により完璧に再現してたのだ!

スティ−ヴ.ハウのアコ−スティック.ギタ−.ソロ
ジェフリ−.ダウンズのキ−ボ−ド.ソロに、ピアノをバックに「ザ.スマイル.ハズ」を歌うレイク
カ−ル.パ−マのドラムソロ
全てが昔から観たかったものばかり!
それらの夢が現実となった時だった。

どうせなら、レイクにも「ラッキ−マン」や「スティ−ル.ユ−」を歌わせてあげればよかったのにと思ったのは私だけだろうか?
(;^_^A





★キングクリムゾン来日公演(1984年5月五反田簡易保険ホ−ル)



初来日公演から3年!
同じメンバ−で再来日してくれたキングクリムゾン。
演奏の充実ぶりは初来日時よりも数段上に感じました。
不思議と、エイドリアン.ブリュ−のボ−カルも次第にクリムゾンに溶け込んでる感じがしたし!

そして、驚くべきはビル.ブラッフォ−ド!
ここまで来ると「ドラマ−以上のドラマ−」という感じで、ベ−スのトニ−.レビンとのリズム隊は抜群のコンビネ−ションであった(^^)v

ブラッフォ−ドの提案により、曲によってはブリュ−もドラムを叩くという演出は面白かった!

当時のロバ−ト.フリップの来日直前インタビュ−では、「21世紀の精神異常者を演奏する」と明言してたのであるが、「エイドリアン.ブリュ−が歌えない??」とのことで、リ−ダ−自らが明言してた「21世紀の精神異常者」は残念ながら演奏されなかったのである!
これを期待して行った人はかなりいたのでは??
私も(;^_^A



★ジェネシス来日公演(1987年3月14日日本武道館)



スティ−ヴ.ハケットが脱退して丸10年、すっかりポップスグル−プになってしまったジェネシスですが、9年振りとなる来日公演です。
オ−プニングは「ママ」
噂には聞いてましたが、ジェネシスのステ−ジのライティングは見事でした!
効果的にラザフォ−ドがベ−スペダルを操ってたのも印象的だったし。
チェスタ−.トンプソンとフィル.コリンズが交互に叩くドラム、そしてツインドラムは迫力あり見事でした!

1曲毎にフィル.コリンズが紙に書いたアンチョコを見ながら、たどたどしい日本語で曲やメンバ−の紹介を♪
そう! チェスタ−.トンプソンを紹介した時、トンプソンとコリンズが何度も何度もニコニコ笑いながらお辞儀をしてたのが可笑しかった!
もしかしたら、ペコペコお辞儀をする日本人をからかってたのかもしれないけど(;^_^A

やはり見所というか私個人が凄く期待してたのは、オ−ルドメドレ−♪
やってくれました(^^)
「In The Cage」〜「Afterglow」
「Drum Duet」〜「Los Endos」

演奏も終わり、最後はメンバ−全員が横一列に並んで肩を組み、正面に向かってお辞儀!
そのままチョコチヨコと方向転換して右、後、左、そして正面を再び向いてファンにお辞儀をしてました。

一生懸命、プログレだった頃のジェネシスの匂いを嗅ぎ取ろうとしてた私(;^_^A
ハケット脱退直後とは言え、1978年の初来日公演を見逃した私は馬鹿(>_<)





★ピンクフロイド来日公演(1988年3月日本武道館)



1983年にアルバム『ファイナル.カット』リリ−ス後、解散状態だったピンク.フロイドは、ロジャ−.ウォ−タ−スを除く残りのメンバ−が再出発し、1987年にニュ−.アルバム『鬱』をリリ−ス!
バンド名やら曲の所有権がどうたらこうたらで、元は仲の良かった仲間同士が弁護士入れて裁判まで起こすなんていう事態にまで!
ファンの間でも、ウォ−タ−ス派とギルモア派が?
私個人としては、ギルモア’ズ フロイドもまた有りなのではと思う方でした。

そんな中、1988年に来日公演が実現しました。

サポ−トメンバ−を入れると総勢11名での演奏は素晴らしく、そして会場全体の映像効果に圧倒されたコンサ−トでした!
その映像効果は前年度来日したジェネシスを遥かに超えてました!
「クレイジ−.ダイアモンド」から始まるコンサ−ト前半はニュ−.アルバム『鬱』からの曲を中心に演奏され、休憩を挿んでの後半は往年の名曲が演奏され、オ−ルドファンの涙を誘いました(ToT)

6年後にニュ−.アルバム『対』をリリ−スして更にスケ−ルが大きくなったツア−も行なわれたのに、再来日も実現せず、そのまま活動停止してしまったのはあまりにも残念(>_<)





★イエス来日公演(1988年4月代々木オリンピックプ−ル)



後々、ジョン.アンダ−ソンはラビン在籍時のイエスを「90125」グル−プと呼んでいたが、その90125メンバ−によるイエスとしては実に16年ぶりとなる来日公演である。

コンサ−トのレパ−トリ−は当然『ロンリ−.ハ−ト(90125)』や『ビック.ジェネレイタ−』からの曲が中心であったが、それらの曲にさり気無く挿まれる「同志」「燃える朝焼け」等往年の名曲に私等オ−ルドファンはどうしても耳が傾いてしまう(;^_^A
それは会場に来てたファンの反応にも表れ、「ロンリ−ハ−ト」からイエスを好きになった人達は80年代の曲に盛り上がり、「同志」「燃える朝焼け」が演奏されると今まで静かだったネクタイス−ツ姿の年輩サラリ−マン達が異常な盛り上がりを見せていた(;^_^A
私は後者の方であっただろうか?

16年ぶりということと、私自身がイエスの来日公演が初めてということもあり、それなりに楽しめたのではあるが、ギタ−がハウからラビンに、キ−ボ−ドがウェイクマンからケイに代わるとここまでサウンドが変わってしまうのか!?と思われるコンサ−トだった!
楽しそうに歌ってたジョン.アンダ−ソン自身も他のメンバ−(特にラビン)との音楽的衝突もあってか?数ヵ月後にイエスを脱退してしまいました!
皆さんご存知のとおり、その後アンダ−ソンが結成したのは勿論ABW&H♪


★ブライアン.フェリ−来日公演(1988年日本武道館)

ミスタ−.ダンディ−!
こんな言葉が合うミュ−ジシャンでした。
ロキシ−ミュ−ジックのメンバ−ではなく、ソロとしてのブライアン.フェリ−来日公演です。

ステ−ジ中央後方には何かのお香のようなものがたかれ、会場全体にその香りが漂っていました。
ロキシ−時代と同じようにス−ツネクタイでバッチリと決めてステ−ジに出て来たフェリ−♪
コンサ−トが進むにつれて次第にそのシャツもヨレヨレになり、最後にはズボンから半分シャツがはみ出してる姿に(;^_^A
そんな姿がまた様になるから不思議です!?


演奏曲半分ぐらいがロキシ−からのナンバ−だったでしょうか!?

アンコ−ルに入る前に、会場のファンに、「時間がなあ?」と言わんばかりに腕時計を眺めて、ファンに「やれやれ♪」コ−ルを言わせるところなんて、何とも小憎らしいぐらいのダンディ−さでした♪

私達がよく観るミュ−ジャンではなく、何故かビジネスマンがステ−ジに特別参加して、それがそのままファンに受け入れられた!
そんな存在のような気さえします(;^_^A






★アンダ−ソン、ブラッフォ−ド、ウェイクマン&ハウ来日公演(1990年NHKホ−ル)



ある意味では、ABW&Hは当時の本家イエスよりもプログレッシヴであり、ジョン.アンダ−ソン氏の願いが込められていたと思う。
若きギタリストのラビン'ズイエスに自分の場所を見失ったアンダ−ソンは、旧友のスティ−ヴ.ハウを、ビル.ブラッフォ−ドを、そしてリック.ウェイクマンを誘い、ABW&Hなるス−パ−バンドを結成し、来日までしてくれました。
参加を拒否したクリス.スクワイアに代わり、ベ−シストにはブラッフォ−ドとキング.クリムゾンのリズム隊だったトニ−.レビンが。
そして、サポ−トメンバ−には、ギタ−のミルトン.マクドナルドと、キ−ボ−ドはスティ−ヴ.ハケットのバンドでも活躍してたジュリアン.コルベックが参加してました。

コンサ−トのオ−プニングはメンバ−が1人ずつソロとして演奏するスタイルでした♪

先ずはジョン.アンダ−ソン
ミルトン.マクドナルドのアコ−スティック.ギタ−とジュリアン.コルベックのキ−ボ−ドをバックに、「時間と言葉」や「ロンリ−ハ−ト」等をメドレ−形式で歌い上げました♪

お次はスティ−ヴ.ハウ
何故かこの頃からハウの髪型はポニ−テ−ル?に(;^_^A
お馴染みのナンバ−「The Clap」「Mood for A Day」を♪

そして出ましたリック.ウェイクマン!
「Madrigal」を気持ち良さそうに弾いてたかと思うと、今度は右手首をブルブル振るわせてウォ−ミングアップすると、物凄い勢いで早弾きのオンパレ-ド!
最後は「Merlin the Magician」で締めくくり、会場からはどよめきと共に大歓声!
この人は只者ではない!

最後はタンバリンを持ってのビル.ブラッフォ−ドの登場です。
メンバ−全員で「Long Distance Runaround」を演奏し、「Heart of The Sunrise」のフレ−ズ後にブラッフォ−ドのドラムソロが始まります!
21世紀の今はア−スワ−クス等で生ドラムを叩いてるブラッフォ−ドですが、この頃はシモンズを効果的に叩き、エレクトロニック.ドラムの可能性を最大限まで引き出してました。

その後はABW&Hの曲やイエスの往年の名曲の数々がこのメンバ−により再現!
会場は正にイエスワ−ルドとなりました♪

今にして思うと、このメンバ−での演奏はとても貴重でした。
先ずブラッフォ−ドが再びロックの世界に帰って来ることが難しい!
この後、8人イエスなんていう同窓会みたいなイエスが出来上がってしまう訳ですが、そうなる前に、このメンバ−でもう2〜3枚オリジナルアルバムを聴いてみたかったです♪

  
      



★THE BEST 来日公演(1990年代々木オリンピックプ−ル)


ドゥ−ビ−.ブラザ−スのジェフ.バクスタ−
イ−グルスのジョー・ウォルシュ
ザ.フ−のジョン.エントウィッスル
セッションドラマ−のサイモン.フリップス
そしてELPのキ−ス.エマ−ソン
何と凄いメンバ−が集まって来日してくれたことか!

正直言うと、ELPの大ファンである私はキ−ス.エマ−ソンを一目観たいという思いから、このコンサ−トを観に行ったわけなのだが、様々なグル−プのセッションをこなして来た名ドラマ−のサイモン.フリップス、そして最初で最後となった世界最高の名ベ−シストであるジョン.エントウィッスルも生で観ることができたのだ!

私自身、ドゥ−ビ−.ブラザ−スやイ−グルスのアルバムを聴き込んでたわけではないので、演奏曲を紹介できないのが残念であるが、メンバ−が各々のグル−プの何曲かを持ち寄って演奏してたと思う。

おそらくドゥ−ビ−.ブラザ−スと思われる曲では、メンバ−それぞれのパ−トの見せ場を作ったりと、ファンサ−ビス満点でした♪

エマ−ソンのコ−ナ−では「庶民のファンファ−レ」「ピアノソロ」「アメリカ〜ロンド」を演奏!
噂には聞いてましたが、エマ−ソンの逆さ奏法。
何かのビデオで観たELP時代のパフォ−マンスで、ハモンドL100と格闘しながら逆さ奏法してましたが、この公演ではグランドピアノによじ登り、ピアノ上のキ−ボ−ドで逆さ奏法!
それも只滅茶苦茶に弾くのではなく、「トッカ−タとフ−ガ」をアソコまで正確に弾いてしまうパフォ−マンスには驚かされました!
周りは静かに聴いてたようですが、ス−ツ姿の私は周りの迷惑など考えず、ドデカイ体で立ち上がりながら「エマ−〜〜〜〜〜ソン♪」と声援を送ってたのでした(;^_^A

最初から「1度限りのツア−」というプロジェクトだったようですが、数年前にジョン.エントウィッスルが他界してしまい、2度とこのメンバ−での演奏が観れないというのも残念です!



★エイジア来日公演(1990年NHKホ−ル)



突然、エイジアが復活したのには驚きましたが、来日公演までも実現してくれたのにはビックリしました!
スティ−ヴ.ハウがいないという寂しさはありますが、初来日公演直前に突然脱退してしまったジョン.ウェットン入りなのですから、ファンとしては嬉しい限りです♪

1979年のUK来日公演を見損なった私は、この公演がジョン.ウェットンを観る初めての機会となったのですが、思ってた以上のしっかりしたボ−カルと素晴らしいベ−スプレ−に感動しました。

まさかこの時代に、ジョン.ウェットンのボ−カルで、UKのナンバ−「ランデブ−.6:02」だけでなく、キングクリムゾンの名曲「ブック.オブ.サタデ−」まで聴けたなんて♪
会場は、どよめきにも似た歓喜に包まれました!

正味1時間半ぐらいのコンサ−トでしたが、とても内容の濃いコンサ−トでした。

この公演を観た私の率直な感想は、「やはりエイジアはジョン.ウェットンのグル−プだったんだなあ」ということでしょう♪

※キ−ス.エマ−ソンもエイジア公演ご観覧♪
私がこの公演を観に行った日、時を同じくしてTHE BESTのメンバ−として来日してたキ−ス.エマ−ソンと会場の廊下ですれ違ったのだ!
あまりの突然の出来事に体が固まってしまった私Yutakは、もう2度とないかもしれないエマ−ソンからのサインと握手を貰い損ねてしまったのだ(>_<)
その後、一旦観客席についたエマ−ソンでしたが、彼の存在に気が付いたファン達からのサインおねだりに困ってしまい、再び楽屋裏に引っ込んでしまいました!
楽屋ではELPの同僚カ−ル.パ−マ氏と何を話したんだろう?
「そろそろELPでも再開しようか?」なんて話してたのかも?



★ア−スワ−クス来日公演(1991年12月渋谷クラブ.クワトロ)



この時はイエスのメンバ−でもあったビル.ブラッフォ−ド。
自らのジャズユニットのグル−プであるア−スワ−クスの来日公演です!

ステ−ジ中央にセットされてたブラッフォ−ドのドラムス。
全席スタンディングだったので、私はブラッフォ−ドの真正面3メ−トルぐらいの位置からプレ−を観ることができました♪

21世紀の現在進行形ア−スワ−クスでは生ドラムを叩いてるブラッフォ−ドですが、この時期はシモンズドラムを使用してて、エレクトリックドラムの可能性を最大限まで引き出してました。

この時期はABWHやイエスは生活のために、ア−スワ−クスは本来のミュ−ジシャンとしてやりたい音楽だったようです。

ロックというジャンルのイエスでは、どうしても自分のプレ−を活かしきれてないブラッフォ−ドは、ア−スワ−クスというジャズユニットで、自分の音楽的欲求を充たしていたのでしょう。



★8人イエス来日公演(1992年代々木オリンピックプ−ル)



当時ABW&Hのメンバ−だったジョン.アンダ−ソンが何故か本家のレコ−ディングに参加したのをきっかけ?として、何と本家イエス(10925グル−プ)とABW&Hが合体!
8人イエスなんていうプロジェクトができてしまった!!

このメンバ−による来日公演も実現し、上記写真のような円形状のステ−ジではなかったが、ジョン.アンダ−ソンを中心にステ−ジ左が90125メンバ−、ステ−ジ右がABW&Hメンバ−という並び方で、グル−プ内に2つのグル−プがあるみたいでした(;^_^A

グル−プ内では色々な問題もあったみたいですが、「まあこれもイエスの同窓会みたいなものだなあ」と思えば、珍しいものを観ることができ、これも貴重な体験をさせてもらいました!

スティ−ヴ.ハウのギタ−ソロ
ビル.ブラッフォ−ドとアラン.ホワイトによるドラムバトルソロ
トレバ−.ラビンのギタ−ソロ
クリス.スクワイアとアラン.ホワイトのベ−ス&ドラムソロ「ホワイト.フィッシュ」
リック.ウェイクマンのキ−ボ−ドソロ
メンバ−のソロも見応え十分でしたが、欲を言えば、これだけの大人数であれば、各個人のソロは省略して、もっとメンバ−全員で演奏する曲を増やしてもらいたかったかなあと思ったのであります(;^_^A
そんなことを差し引いても、このメンバ−による「Awaken」には感動しました♪



★ELP来日公演(1992年渋谷公会堂)



来日公演は実に20年ぶりという待ちに待ったコンサ−トでした。
70年代後半に一度解散してから、「Emerson Lake & Powel 」や「3」といった誰かが抜けてたグル−プで一時的に活動はしていましたが、やっとオリジナルの3人が集まってくれました♪

とは言うものの、グレッグ.レイクのボ−カルがちょっと辛そうだったのが残念だったでしょうか?
(>_<)

そんなマイナス点をチャラにするどころか十分おつりまで寄こしてくれたのが、キ−ス.エマ−ソンの演奏とライヴパフォ−マンスでした♪
この時代にまだあの原始的なドデカいム−グシンセサイザ−を使ってくれるのか!
この時代にまだあのハモンドL100と格闘してくれるのか!
ファンが望んでいるものを良く心得てるエマ−ソンは、必ずそれをやってくれる人でした♪



★ジョン.ウェットン来日公演(1994年10月1日渋谷ON AIR)



1990年のエイジア来日公演でその姿をファンに見せてくれたジョン.ウェットン♪
メンバ−間で何があったのか?知らないが、その彼が再びエイジアを脱退し、その動向が注目されてた。
そして、リリ−スされたのが彼のソロアルバム『ボイス.メ−ル』であり、嬉しいことにソロとして来日公演も実現させてくれた。

「ヒ−ト.オブ.ザ.モ−メント」のアコ−スティック.バ−ジョンから始まったこのコンサ−ト!
ソロ公演ということもあり、エイジアからクリムゾンからUKからソロからと、今までウェットンが関わって来た名曲の数々を聴いて観ることができました!

プログレ.グル−プを渡り歩いてきたジョン.ウェットン
名ベ−シストであるのだが、根底はポップス大好きおじさんであったようだ(^^)

正直な話、90年のライヴを体験した私は、それまで「エイジアとはウェットン、ハウ、パ−マ、ダウンズがそれぞれ4分の1になりきってたグル−プ」と思い込んでいたが、実は「ウェットンのグル−プである」ことに気付いた。

ウェットンの代わりにジョン.ペインが参加した92年のエイジア来日公演!
スティ−ヴ.ハウのゲスト参加が無かったら、何ともつまらぬコンサ−トになってたような気が!?
(;^_^A
それだけ、エイジアにとってウェットンの存在とは大きかった。
そんなことを改めて感じさせられたソロ来日公演でした。



★スティ−ヴ.ハウ来日公演(1995年1月21日渋谷クラブ.クワトロ)



この時は元イエスの大御所
スティ−ヴ.ハウ先生のソロ初来日公演です。

渋谷クラブ.クワトロというとても狭いライヴ会場で、ハウを間近で見る機会に恵まれました♪

カラオケマシ−ンの様な機械を横に置き、何本かのギタ−をとっかえひっかえ、素晴らしきギタ−プレ−を聴かせてくれた♪

個人的にとても嬉しかったのは、イエス来日公演でも演奏されたことのない「古代文明」のアコ−スティック.ギタ−ソロ♪
それもこんな間近で観れるなんて!

決して上手くはないが、リ−ドボ−カル(独りだけど)までとり、ハッキリ言うと下手であるが(;^_^A一生懸命に歌うその姿に、会場のファンは惜しみない拍手を送ったのだ♪
スティ−ル.ギタ−を弾きながら、ジョン.アンダ−ソンのボ−カルパ−ト「SOON」まで歌ってしまうハウ先生♪
ハハハ(;^_^A

しかし、この人はよくしゃべる人でした!
英語の苦手な私は半分も理解できなかったが、コンサ−トの半分ぐらいの時間を彼のおしゃべりに費やされた感じ(;^_^A
でも、イエスでは黙々とギタリストとして演奏に徹してる普段の彼からは見られないものを、間近で触れることができたのも一ファンとしてとても嬉しかったし楽しかったのだ(^^)



★イエス来日公演(1994年10月5日日本武道館)



8人イエスとして来日後、先ずハウとブラッフォ−ドがイエスを脱退、ツア−にだけ同行する筈だったウェイクマンも予定が合わず、気が付けば元の90125メンバ−のイエスに戻ってしまった。
『ト−ク』リリ−ス後の来日公演で、サポ−トメンバ−に、その後90年代後半正式メンバ−になるビリ−.シャ−ウッドが参加してる。
私個人としては、アルバム『ト−ク』、はトレバ−.ラビンがイエスに関わったアルバムの中では一番好きである。

ライヴでは、オ−プニングの「ペパチュアル.チェンジ」のイントロがカッコ良かった!
『ト−ク』の殆どの楽曲を披露!
新曲の間に「燃える朝焼け」「同志」「オ−ル.グット.ピ−プル」等往年のナンバ−も演奏された!

このツア−では、トレバ−はギタ−ソロの代わりにピアノソロを披露。
正直な話、キ−ボ−ドのトニ−.ケイよりピアノが上手いのでは(;^_^A

このツア−がラビンのイエス在籍最後となるのだが、彼にとってイエスはどういう居心地だったのだろうか?
常に、スティ−ヴ.ハウというギタリストと比較されてて、ちょっと気の毒な立場であったとも思うが!



★キングクリムゾン来日公演(1995年10月3日東京厚生年金会館ホ−ル)




ダブルギタ−、ダブルベ−ス、ダブルドラムという6人編成でのキングクリムゾン来日公演です。
ABW&H来日公演時のインタビュ−では、「2度とフリップとは一緒にプレ−しないよ!」と答えてたビル.ブラッフォ−ドも和解したのか?ちゃんとクリムゾンの一員として来日してくれました。

80年代型クリムゾンが苦手な人でも、この90年型6人編成クリムゾンは行けると思います!
エンドリアン.ブリュ−のボ−カルは相変わらずですが、サウンドはメタルっぽく、70年代でいうとアルバム『レッド』に近い音だと思います。

コンサ−ト後半でブラッフォ−ドとブリュ−、そしてもう1人のドラマ−であるパット.マステロトの3人によるパ−カッションソロは凄かった!
その直後の「ト−キング.ドラム」〜「太陽と戦慄パ−ト2」は70年代を思い起こされました。

相変わらずシモンズドラムを叩いてるブラッフォ−ドですが、フリップからの必要以上のエレクトリックドラムを強要されてか?この頃から次第に生ドラムに興味が戻り始めてたのかもしれません。
事実、数年後にはシモンズではなく、生ドラムを叩くようになり、結局クリムゾンを脱退、自らのバンドであるア−スワ−クスを再開させました。



★ELP来日公演(1996年10月12日渋谷公会堂)



’92年以来4年ぶりとなる来日公演は、前回よりも3人のコンビネ−ションが戻ってたような気がしました。
グレッグ.レイクのボ−カルも全盛期とまでは行きませんが、4年前に比べても70年代の声にかなり戻ってたのが嬉しかったです♪

前回の公演で聴けなかった
「Tiger in the Spotlight」
「Hoedown」
「Touch and Go」
「Bitches Crystal」
「Take a Pebble」
をレパ−トリ−に入れたことも、とても嬉しかったです♪

アンコ−ルの「Rondo」でハモンドL100の音が出なくなってしまったハプニングもありましたが、そこはエマ−ソン先生(^^)v
ファンが見たがってた「トッカ−タとフ−ガ」の逆さ奏法をグランドピアノの上によじ登り、それを実行してくれたファンサ−ビスには脱帽でしたm(_ _)m



★スティ−ヴ.ハケット初来日公演(1996年12月17日東京厚生年金会館ホ−ル)



01 Watcher Of The Skies
02 Riding The Colossus
03 Fifth Of Fifth
04 Battlelines
05 Camino Royale
06 Court Of The Crimson King
07 Horizons
08 Walking Away From Rainbows
09 Heat Of The Moment
10 In That Quiet Earth
11 Vampyre With A Healthy Appetite
12 I Talk To The Wind
13 Shadow Of The Hierophant
14 Los Endos
15 Black Light
16 The Steppes
17 I Know What I Like



スティ−ヴ.ハケット(元ジェネシス)
ジョン.ウェットン(元キング.クリムゾン)
イアン.マクドナルド(元キング.クリムゾン)
チェスタ−.トンプソン(元ジェネシスのサポ−ト.メンバ−)
ジュリアン.コルベック(ハケットやABW&H等のセッション.キ−ボ−ド)

スティ−ヴ.ハケットの初ソロ来日公演ではあるが、事実上のプログレオジさん達の同窓会的企画にも思えた!
(;^_^A
しかし、このメンバ−で会場が盛り上がらない訳がない。

参加メンバ−のソロを入れたりと、ハケット氏が他のメンバ−を気遣う温かい気持ちも伝わって来る♪
誰がこの時代に、このメンバ−により、「クリムゾンキングの宮殿」や「風邪に語りて」を聴けると思っただろう!?

1公演で3公演分観たぐらい価値ある経験だった(^^)v

もし、このハケット初来日公演を見損なった方がいらっしゃれば、『東京テ−プ』DVDをゲットすることを強くお勧めする♪



★ジョン.ウェットン来日公演(1997年10月5日渋谷クラブ.クワトロ)



この頃から、少しずつお太りになってきたウェットンさん(;^_^A
ジェネシスのマイク.ラザフォ−ドのように12弦ストリングと4弦ベ−スのダブルネックを操っていたのが印象的でした!

バックミュ−ジシャンのギタ−さんは、後々2005年のエマ−ソン来日公演でもギタ−を担当することとなる人でした!

前回3年前の来日公演同様、ソロアルバムから、クリムゾンナンバ−から、UKナンバ−から、エイジアナンバ−からと、新しい若いファンも、そしてオ−ルドファンも楽しめるコンサ−トでした。

そして驚いたのは、前回の公演ではそのさわりしか演奏されなかった「Starless」のフルバ−ジョンで演奏されたこと!
しかし、欲を言うと、メロトロンの音が欲しかったなあ(;^_^A



★イエス来日公演(1998年10月9日渋谷公会堂)




『オ−プン.ユア.アイズ』ツア−による来日公演です。
4年前のト−ク.ツア−来日公演ではサポ−トメンバ−だったビリ−.シャ−ウッドが正式メンバ−?として再び参加!
キ−ボ−ドには次回作『ラダ−』で正式メンバ−となるイゴ−ル.コロシェフがサポ−トを務めている。

オ−プニングの「シベリアン.カ−トゥル」からもう場内は盛り上がりました!
スティ−ヴ.ハウが曲ごとにギタ−を取り替え、様々な音色を聴かせてくれたのが印象的でした♪
ハウ先生のやる気満々な姿は嬉しかった(^^)

イゴ−ル.コロシェフのキ−ボ−ドもウェイクマンには無いシンセの遣い方とか、なかなかのセンスを感じました!

そして、クリス.スクワイアとアラン.ホワイトによる「ホワイトフィッシュ」
途中「テンパス.フュ−ジット」〜「儀式」のドラムソロ〜「サウンドチェイサ−」を挿み、白熱したリズム隊による演奏もまた凄かった!

この同じメンバ−により作られた次回作『ラダ−』が素晴らしかっただけに、ラダ−.ツア−としても来日してほしかったが、ビリ−.シャ−ウッドが脱退、イゴ−ル.コロシェフはセクハラ問題?とかで解雇?され、このメンバ−での再来日公演がもう観れないのもとても残念である。