「絶対、死ぬな・・・俺ら」

珍しく、大下が弱音を吐いた。

「ごめん・・・。お前まで巻き込んで・・・」

高崎は首を振った。

「勝手に首突っ込んだのは、俺だし。
こんなピンチになったのも、俺のミスだし。
謝るのは、俺の方だよ・・・」

人の気配は絶える事がない。

そのうち、ここも見つかるだろう。

「あは・・・、お前と一緒に三途の川渡る事になるとは
思いもしなかったよ」

「俺もだよ。せめて、いい女とならよかったな」

 

「眠いな」

「そうだな・・・」

「昨日から走り詰めだったからな」

「まあ、功が迎えに来てくれるさ・・・」

「タカが、探し出してくれるよな」

 

二人はそっと目を閉じた。


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