 
通常１つの卵子と精子が受精して妊娠に至ります。
一卵性の場合、受精して着床するまでにひとつの受精卵が２〜３つに分割することで双子や三つ子になります。
２〜３卵性の場合は、本来一ヶ月に１個排卵される卵子が何らかの原因で一度に２つ以上排卵され、その卵子それぞれが受精し着床することで双子や三つ子になります。
不妊治療で排卵誘発剤を使った場合などに２つ以上の排卵が起こることが多いです。
稀に自然に数個の排卵が起こる場合もあります。
一卵性、誘発以外の２卵性ともに、なぜ双子や三つ子になるのかはわかっていません。
 一卵性多胎
１つの卵子と１つの精子が結合し、受精卵になり着床するまでに２人または３人の赤ちゃんになります。
赤ちゃんの袋(胎嚢）は１つで袋の中に２〜３人の赤ちゃんが入っています。
一卵性多胎の場合、元々同じ受精卵なので遺伝子的には同じ、つまり「そっくりな双子」となります。性別も同じ。血液型も同じ。
二卵性多胎
二つの卵子がそれぞれに精子と結合し受精卵になり、それぞれに成長します。
赤ちゃんの袋は別々です。
遺伝的には兄弟とおなじで、顔もあまりにていない場合があります。
性別も違い血液型も違うことがあります。
一般的に胎嚢がみえるのは４週頃、赤ちゃんが見えるのは７〜８週頃です。
赤ちゃんの姿が確認できる８週頃に多胎の確認が出来ます。
二卵性の場合、極稀に、成長過程で片方の赤ちゃんが死んでしまうこともあります。
この場合、死んでしまった赤ちゃんは吸収されますので、出血などに注意して過ごせば特別な処置は要りません。
 
ひとりの赤ちゃんよりも当然お腹は大きくなります。
ただ、大きくなりすぎて破裂してしまうなんてことはないので心配要りません。
ママの身体にあわせた赤ちゃんの成長プログラムが予めインプットされています。
そのため、単体の赤ちゃんよりも少し小さめで育つようになります。
 
多胎だからといっていっぱい食べなくてはいけないということはありません。
量を食べなくてもバランスのよい栄養素を摂るようにしましょう。
 
一卵性のの多胎妊娠とわかった場合は妊娠１０週くらいまでに一絨毛性か二絨毛性かを調べる必要があります。
これは、胎盤１つを共有しているのか、それぞれの胎盤を持っているのかの検査で、エコー検査で診断します。
他に多胎だから特別といった検査はありません。
ただし、単体妊娠の妊婦さんよりも妊婦検診の回数は多くなります。
 
本来ひとりで入る子宮に２〜３人いるわけですので、小さめになることは当然のことです。
ママの身体には「赤ちゃんの体重はこのくらい」とプログラムされています。
そのプログラムされた体重÷人数＝赤ちゃんひとりの体重となるわけです。
小さく生まれても元気に育てば問題ありません。
 
単体妊娠に比べ多胎妊娠のほうが早産の確率はあがります。
これはママの身体が「赤ちゃんの体重がもう生まれてもいい」と判断するために予定日より早く生まれてしまうものです。
 早産関連リンク
 
妊娠経緯が順調で、母子共に健康な場合、１人目の赤ちゃんが頭位（頭が下）の場合は経膣分娩も可能です。
最近では赤ちゃんのリスクも考え、多胎は全て帝王切開としている病院もあります。
また、個人病院の場合、赤ちゃんが未熟児で産まれたときのことを考えて転院を勧められることもあります。
主治医に確認しましょう。
 
残念ながら双子が欲しいからその為の秘訣というものはありません。
双子は神のみぞ知る神秘。
人為的に作ることは出来ません。
双子が欲しいから排卵誘発、これは排卵誘発のリスクもあり勧められることではありません。
基本的には単胎妊娠時と同じですが、身体の負担を出来るだけ軽減すること、こまめに診察を受けることです。
早めの入院、出産も視野に入れて準備をすると安心ですね。
全国各地に多胎育児のネットワークや団体があります。
総合病院などでは病院独自のサークルがあるところも。
積極的に参加してみてもいいでしょう。
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双子ちゃん、三つ子ちゃん情報