Ｙｕ＆Ｍｅ
～ﾅｰｽｽﾃｰｼｮﾝ～
＊不妊・不育症＊
＊不育症の原因
母体と胎児の要因
血液型不適合
母親がRh(－)型の場合に、適当な治療をしないと何度も胎児死亡を起こします。
妊卵の異常
自然流産児の50％に妊卵の染色体異常が認められ、非常に高率です。
受精・卵割異常
通常１個の卵子と１個の精子が受精し、２倍性の受精卵ができます。
１個の卵子に２個の精子が受精した場合、３組の遺伝子を持つことになり三倍体と呼ばれ１００％流産してしまいます。
また、受精後最初の分裂異常で４セットの遺伝子を持つ細胞ができることもあります。
これは４倍体と呼ばれ、これも流産します。
トリソミー・モノソミー
通常１対２本の染色体が３本のものをトリソミー、１本のものをモノソミーといいます。
染色体異常で最も多いトリソミーは１６トリソミーで１００％流産します。
出生の可能性のあるトリソミーでは、１３トリソミーが約５０００人に１人、２１トリソミー＝ダウン症は約１０００人に１人、１８トリソミー＝エドワード症候群は約４０００人に１人といわれています。
１３トリソミー・１８トリソミー
予後は不良で生後１ヶ月以内に約半数、１年以内に９０％以上が亡くなるとのデータもあります。
２１トリソミー＝ダウン症
常染色体異常のなかで最も多い疾患です。
２１番染色体が１本過剰で３本あります。（２１トリソミー）
比較的他の染色体のトリソミーよりも軽度の先天異常で、全ダウン症の７８％は流産となります。。
頻度としては約１０００の１の確率でダウン症が見られます。
知的発達の遅れや、心疾患などの合併症を伴うことものある先天性の症候群です。
平均寿命は５０歳程度といわれています。