Yu&Me
〜ナースステーション〜
*妊娠*
早産について


早産してしまたったら

赤ちゃんは?

一般的に34週以降に産まれた赤ちゃんは自分で呼吸をすることができます。
ただし、身体の組織や機能は未完成であるため、大きな負担になります。
また、感染症に弱い状態です。

このため、NICU(新生児集中治療室)で保育器の中でケアを受けながら過ごします。
自分で呼吸ができない赤ちゃんは人工呼吸器をつけ、ミルクが飲めない赤ちゃんは点滴をしたり鼻からチューブを入れミルクを与えたりします。
自力で生きていける状態に成長するまでNICUで過ごします
小さな命を救えるようになってきた新生児医療

新生児医療が進歩している現代では、24〜25週までお腹で過ごしていれば、ほとんどの場合が命を救えるようになってきました。

24〜25週の赤ちゃんはおよそ400〜500g。
ちいさなちいさな赤ちゃんですが、少しづつのミルクを与えることでどんどん成長していきます。

機械やたくさんのチューブにつながれた赤ちゃんを見るのはショックも大きいですが、家族や医療者と一緒に赤ちゃんの成長を見守る気持ちで、がんばって生きようとする赤ちゃんを応援しましょう。
ママ自身への影響は?

「自分のせいで早産してしまった。」「障害が残ってしまうのが心配。」「このまま死んでしまうかも…。」と、出産を喜べない、受け入れられないママもいます。

保育器の赤ちゃんは少しずつ順調に成長していきます
頑張る赤ちゃんを応援して、前向きにとらえるようにしましょう。

NICUの赤ちゃんには面会もできます。
病院によっては24時間いつでも面会できる場合もあります。
赤ちゃんとできるだけ頻回に面会をし、順調に発育したり回復している姿をパパ、ママの目で実感しましょう。
きっと元気が出てくるはず!!
おっぱいはどうすればいいの?

産後のママは、乳腺が張り授乳の準備が整います

早産の赤ちゃんに直接吸わせることができない場合は、授乳サイクルに合わせて母乳を搾ります
母乳を出すことで子宮の戻りなどの産後の回復を促します

搾った母乳を赤ちゃんに与えることができる場合は、パックなどに保存してNICUスタッフに渡します。

赤ちゃんが口から飲めるようになったら哺乳瓶で母乳を、哺乳瓶がうまく飲めるようになったらママのおっぱいから授乳できます。
保育器から出れるのはいつ?

赤ちゃんの体重が1500g以上になる頃、保育器からベビーコット(赤ちゃん用ベット)に移ります

この頃の赤ちゃんは口から哺乳瓶でミルクが飲めるようになっています。

病気や奇形などで手術や治療を受けた赤ちゃんは、問題が解決して状態が安定したら保育器からベビーコットへ移ります。

退院はいつ?

状態が安定し、体重が2300gくらいの時期を目安に退院できます。

24〜25週で産まれた赤ちゃんは予定日の少し後、32〜33週で産まれた赤ちゃんは予定日より2週程度早めに退院することができます。

400〜500gと小さく生まれた赤ちゃんは発育に時間がかかるため、場合によっては半年程度の入院が必要なこともあります。

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