Yu&Me
〜ナースステーション〜
*妊娠*
赤ちゃんからのSOS


お腹の張り・痛み

お腹が張る感じがわからない人もいますね(^_^)

お腹が少し硬い感じになる=張りです。
強い張りは痛みを感じます

妊娠中に起こる「お腹の張り」のほとんどは子宮の収縮によるものです。

子宮は筋肉でできていますので、その筋肉がキュッとなることで張りや痛みとして感じます
1日数回の張りは普通のことです。
長い時間立っていたり、動きすぎた場合などに張りやすくなります。
横になって休めばほとんどが治まります

お腹の張りの回数が多くなったり、常に張っている、痛みがある休んでも治まらない場合は受診が必要です。

*妊娠初期に定期的に張る、中期以降は1日に20回以上張る場合はすぐに受診。
*中期以降は外からの刺激でお腹が張るので、張りがあってもお腹を抑えたりなでたりせず、なるべく触らないように横になって安静にすること。


お腹が張っているときの赤ちゃんは…
子宮が収縮しているということは、子宮が赤ちゃんを押し出そうとしていることです。

張っている間は、子宮の中に流れる血液の量が減るため、赤ちゃんに送られる栄養や酸素が少なくなっています

『ダンナ様にお布団にグルグル巻きにされ、ギュウギュウ締め付けられる自分』を想像してください!…きっと苦しいはず。赤ちゃんはそんな状態だとイメージできます。

妊娠初期のお腹の張り・痛みの主な原因
生理的な子宮収縮
子宮が大きくなろうとしている、便秘などが原因
流産
妊娠初期は要注意。
お腹の張りや痛みがあるときはすぐ受診を。
子宮内膜症がある人
癒着部分が子宮の発達にともない、傷みや張りの症状が出る。
卵巣の腫れ(黄体嚢胞)
妊娠により一時的に卵巣が腫れることがあります
ほとんどは自然に治ります
卵巣嚢腫頚捻転
黄体嚢胞により、腫れた卵巣を支える部分でねじれを起こし激しい腹痛が起こります
緊急に処置が必要です。
子宮外妊娠
卵管妊娠が進行し、卵管破裂した場合、激しい腹痛があります。
母体の生命に関わるため緊急に手術必要。

妊娠中期〜後期のお腹の張り・痛みの主な原因
生理的な子宮収縮
30分に1〜2回程度の不規則な張りは心配ありません
規則的な張り、痛みをともなうもの、間隔が短くなる場合は受診
妊娠晩期では陣痛開始のこともあり。
早産
いつもと違う張り、傷みがある場合は受診
1日も長くお腹にいることが赤ちゃんのためには良い。
常位胎盤早期剥離
胎盤が剥がれ、子宮内に出血が起こります。
お腹がカチカチに固くなり、腹痛があるのが特徴
すぐに受診が必要。
規則的な張り
1日に20回以上または30分に3回以上の張りが続く場合は受診が必要です。
妊娠晩期では陣痛開始のこともあり。

戻る

TOPへ