Ｙｕ＆Ｍｅ＊妊娠・□悪露

Ｙｕ＆Ｍｅ
～ﾅｰｽｽﾃｰｼｮﾝ～
＊妊娠＊
お産が終わったら

□産後に注意したい症状

産後の回復するまでの期間、６～８週間を【産褥期】といいます。

産褥期は、体力が弱っている時期でもあります。

産後の身体に起こりやすいトラブルには、次のようなものがあります。
ガマンせずに、早めに受診しましょう。
●乳房のトラブル
うつ乳
うつ乳とは、乳管が詰まり、お乳が溜まってしまう事を言います。
その原因の多くは、授乳後の飲み残しミルクの放置であり、これにより古いミルクが固形化し乳管をつまらせてしまうのです。
症状は乳房のしこりと痛み。
うつ乳の対処法は乳腺を開通させるためのマッサージです。
地域の助産婦さんや病院の助産婦さんに相談しましょう。
また、うつ乳の時間が長引くと乳管が狭くなってしまったり閉塞してしまいますが、この場合は乳管拡張術を行います。
さらにうつ乳が長期化すると乳腺炎となってしまいますが、この場合も細菌感染をしていることは少なく、抗生物質の必要はありません。
うつ乳を起こさないためには、日頃の乳房管理が大切です。
乳腺炎
乳頭や乳輪などに傷ができた時にその傷口より細菌感染を起こして炎症が起こる場合と、
出産後、乳汁がきちんと排出できず乳腺内に溜まり炎症を起こす場合があります。
症状は、乳房が赤く腫れる、痛み、発熱。
悪化すると、入院する必要も。
このような症状が現われた時は早めに受診しましょう。
乳腺炎の対処法
・乳房を冷湿布で冷やします
⇒氷やコチコチに凍ったアイスノンなどで急激に冷やすと、母乳を止めてしまうので、回復が難しくなります。豆腐湿布、ジャガイモ湿布やキャベツ湿布などで気持ちよく感じる程度の冷やし方にしてください。
そんなものない、もったいないと言う人は、熱さまシートなどで対応しましょう。
※豆腐湿布
①木綿豆腐を水切りして1センチの厚さに切って布にくるみ痛い箇所にあてる。
②木綿豆腐1/2と小さじ１程度のすりおろしたしょうが、小麦粉を練り混ぜ布にくるんで痛い箇所あてる。
※ジャガイモ湿布
①じゃがいもをすり下ろし、小麦粉を混ぜて耳たぶくらいの固さに練る。
②お酢を1、2滴加え、平らに伸ばしガーゼやキッチンペーパーなどに挟んで痛む部分に貼り付ける。
③この湿布を３～４時間毎に取り替える。
※キャベツ湿布
①キャベツの葉のじくを取り除きおっぱいにあてる。
・乳腺内に乳汁を溜めないようにします
⇒乳腺炎を起こしているおっぱいを飲ませないでいると、ますます悪化させるか、しこりをつくったままの状態になり、乳腺炎を繰り返したり、母乳が止まったりします。
母乳をためないことが大切です。
それには直接赤ちゃんに飲んでもらうのが一番ですが、乳腺炎のおっぱいはマズイらしいので、あまり飲んでくれないこともあります。
そんな時はパパに吸ってもらうか搾乳をしておきます。
・食事に気をつける
⇒甘いもの、高カロリー、高脂肪食、乳製品などは控え、いつもよりカロリーの低いもの、和食中心にして、水分の摂り過ぎには注意してください。
特に温かい飲み物は飲まないようにしてください。
・お風呂はお休み
⇒おっぱいを温めないために湯船には入らず、しばらくの間はシャワーで済ませましょう。
・マッサージに気をつける
⇒基底部マッサージはお乳の血行を良くし、乳汁の分泌を良くする方法。
乳腺炎の時にこのマッサージをすると炎症を悪化させこじらせてしまいます。
排乳、搾乳マッサージを行いましょう。
わからない時は助産婦さんに相談します。
・炎症がひどい場合には、抗生物質を使用し治療を行います。
⇒薬を使用する場合は医師の指示に従います。
・膿瘍を形成している場合には、膿瘍を切除する外科的治療を施します。
⇒炎症がひどく膿がたまってしまうような場合は切開が必要です。
間違っても自分で針で刺して膿を出すなんてことはしないように。
●子宮の回復が遅れるトラブル
産褥期を過ぎても子宮が収縮せず、回復が遅れる場合を【子宮復古不全】といいます。

悪露が多かったり、いつまでも赤い悪露が出る、嫌な臭いがある、お腹が痛いなどの症状がある場合は要注意です。

胎盤や卵膜などの一部が子宮内に残っていたり、子宮の中で炎症を起こしていたりすることが原因です。
稀に子宮の出口を残った卵膜がふさいでしまい、悪露が全くないこともあります。
きちんと医師の診断を受け、適切な処置を受けましょう。

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