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〜ナースステーション〜
*避妊*
避妊の種類と方法


K緊急避妊法(事後避妊・モーニングアフターピル)

コンドームの破損や脱落、レイプにあった場合などに使われる最後の避妊手段です。

性交後72時間以内に薬をのむことによって妊娠を避ける方法。

この方法は1997年にアメリカ合衆国政府が安全性と有効性を認めてその使用についても許可された方法です。
どんな時に緊急避妊ピルを使うのか?
避妊せずにセックスしてしまった場合やレイプ被害にあった場合などに緊急避難的に使う方法です。
決して通常の避妊目的に常用すべき方法ではありません。

どうしても妊娠を回避したい場合には一時的に使用される避妊法です。
緊急避妊ピルの使用法
性交後72時間以内に中容量ピルを2錠内服します。
そして最初の内服の12時間後に再度2錠内服します。
(避妊に失敗した時点からできるだけ早く内服を開始した方が避妊効果が高くなります。)
これで緊急避妊法は完了です。

緊急避妊法として薬を使う場合には一般のピルと同様に保険が効かないので自費診療になります。
緊急避妊ピルの効果
緊急避妊ピルをのむと絶対に妊娠しないわけではありません。
しかしかなりの避妊効果があります。
24時間以内の内服で避妊効果は95%位です。

副作用は?
一時的な副作用があります。
副作用のほとんどは吐き気と嘔吐です。
もしもこの薬をのんで1時間以内に吐いてしまった場合は薬をのみ直す必要があります。
薬をのんでから1時間以上たっていれば吐いてしまってものみ直す必要はありません。
その他の副作用として一時的に頭痛や乳房のはり感や少量の出血が起こることがあります。

緊急避妊ピル服用後、ほとんどの女性(98%)は21日以内に月経が来ます。
大多数は予定の時期に次回の月経が来ますが、まれに遅れたり早くなったりすることがあります。
使ってはいけない人
既に妊娠している場合には効果がありませんので使用できません。
服用後注意すべき事 
緊急避妊ピルが効いたかどうかは、服用後すぐにわかるわけではありません。
数日ないし数週間後に月経があって初めてわかるわけです。
もし、予定月経が一週間以上遅れるようなことがあったり、心配なことがあれば、速やかにかかりつけの産婦人科医に相談しましょう。 

緊急避妊ピルを服用しても効果がなく、妊娠してしまった場合 でも、異常妊娠であったり、赤ちゃんに異常があったりということはありません。
大切なこと!!
緊急避妊法は継続的に行う避妊法ではなく、最後の手段と思ってください。
あくまでも緊急避難の措置です。
また、性行為感染症の予防にはなりません。
お医者様で貰いましょう
緊急避妊薬は市販されていません。
婦人科を受診し、個々にあった処方がされます。
また、どこの病院でも処方してくれるとは限りません。
費用も病院により違います。
彼氏が持ってきたヘンな薬は絶対に飲んではいけません。
男性が処方してもらうことは出来ないんですよ。
病院で『うちにはありません』といわれた場合
実際はどこの婦人科にもある薬を使います。
ただし、『緊急避妊』自体を知らない医師や、蔓延を恐れてあえて処方しない医師もいます。

「緊急避妊薬ありますか?」ではなく「避妊に失敗してしまいました。妊娠の可能性があるか知りたい。出来れば妊娠は避けたい」と医師に伝えてください。

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