アラスカ日記10

 第6日目 エピローグ 旅の終わりは快晴


 12月30日

 朝4時。(涙)

 モーニングコールと目覚ましにたたき起こされ、半睡眠状態で空港へ。チェックインのとき、例によって相手の言うことの1/3も分からなかったが、「サンフランシスコ」とだけははっきり聞こえ、
 「ノー、シアトル
とあわてて訂正。

 バゲッジがそのままシスコに行ってしまうところだった。あぶねえ。

 係のおねえさんは、「オー」とか言いながら手続きをやり直すが、なぜかコンピュータがロック状態に。
 まさか、私のチケットに、ウイルスが仕込まれていたとか? (んなバカな)。
 別のカウンターの端末で打ち直して、無事通過。

 アラスカ航空の機中では、睡魔に襲われてほぼ意識不明。
 ミールサービスに何を出されたのかも、まったく覚えていません。ジュースをすすっていたのはおぼろげに記憶にあるのだが、よくこぼさなかったものだ。

 行きと同じに、シアトルでトランジット。
 童話のような町並みをかすめるように旋回して、成層圏へ。
 ホイップクリームのような雲の切れ目より、アリューシャンの海を見はるかす。

 まーしかし、私のことだから、凍傷で指の1本や2本はやるかと思ったが、とにかく無事に戻ることができてよかったよかった。


 雲の上は、いつも快晴。

2003年1月記