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2008年10月26日Sun.

腹をこわしたときに愛飲しているのが、百草丸である。

ゆがんだ。

いま我が家にあるそれは、去年腹をくだした折に買ったものであるが、たまたま置いていなかったのか、いつも求める小瓶が薬局になく、大きい瓶を買わざるを得なかった。

のであるが。
内容量、1600粒

独り暮らしには、いささか多すぎやしないかえ?
たしかに、この薬は朝昼晩の三食後、1回に20粒も飲むことになっている。だからある程度は量がないと、すぐになくなってしまう道理ではあるのだが。
えーと、1600で20/回、ということは、単純計算で80回分である。
まあ、1回の腹くだしにつき1回しか服用しないわけでもないので、経験則で4回としよう。
しかしそれでも20回である。
20回腹をこわさねば、瓶が空にならないのである。
幸か不幸か、いやどちらかというと幸なのだが、昔は便秘と下痢をくりかえしていた我が腹も、成長するに従ってだんだんと丈夫になり、神経性の下痢をわずらった一時期を除けば、お通じもだいたい安定してきている。
ということは、ますます薬の減りがゆるやかになり、このままではいつ飲みきれるか分かったものではない。

で、たまたまなのだが、先ごろ職場で腹を壊す人が続出した。
別に集団感染などではない。単に体調不良や冷えすぎが原因(たぶん)だったのだが。
こういうときこそ、大瓶の出番である。
というわけで、同僚の腹治しに役立ててもらったのだった。

しかしつらつら考えるに、私の腹が丈夫になってきたのは、腰まわりに肉が付き始めた頃からではなかったか。
というのは、薬を分けたうちの一人が30代半ばの庶務さんだったのだが、彼女はスタイルが非常によろしく、ウエストなんざ手でつかめるくらいである。
そのうえ美人さんで仕事もできて、立ち居振る舞いも優雅である、という非の打ち所のない女性なのだが、実は性格は男前で、なおかつ豪快な酒飲みだったりする(ちなみに好きなのは焼酎)。が、まあそれはおいといて。
何が言いたいのかというと、
 痩せている彼女および痩せていた私 = お腹が弱い
 ふくふくと順調にお肉がついてきた私 = お腹が丈夫
ということはやはり、お腹がの脂肪がないと、保温しなくて冷えてしまうのではなかろうか。
体の美しさをとるか、体の楽さをとるか、なかなか困る選択肢だが。
「一緒にふとりましょう〜〜!」とお誘いしたら、即座に却下されたのだった。


ちなみに、脂肪は冷えるので、肉が付いているとかえってお腹を冷やすという説もあり。


2008年10月19日Sun.
誕生日は終電と共に

もはやめでたくもないことだが、先日誕生日を迎えてしまった。
それ自体は別に構わない。すでに何回も経験したことなので、要するにまあ、「365日のうちの1日」 である。
しかしこの1日、なんというか、売上実績と中期計画とでやたらと忙しく、

朝食 コンビニ
昼食 コンビニ
夕食 すき家の牛丼

という、まことに心あたたまる食生活となってしまったのだった。
せめて牛丼にはみそ汁と漬物のセットを奮発した。誕生日だし。
夕食のあとは、戻って仕事の続きである。
結局終電になった。
ノー残デー強化中のがらんとしたフロアの一角で、うちの課だけもくもくと働いているのが哀れを誘う。

しかしせめてもと思われるのが、座席の位置が窓際で、周囲にあまり人もいないため、自席でものを食べるのに気兼ねしなくてもよい、ということである。
おかげさまで、コロッケだのカレーまんだの、匂いのあるものもノープロブレム。
もともと席での飲食にはあまりうるさくない部署で、管理職自ら勤務中に黄帝液を飲むわガリガリ君をかじるわシュークリームをほおばっているわで、そういう点ではストレスを感じることはない。
これが製造事業所だと、ちょっとしたお菓子や飴はおろか、水を飲むこともご法度である。「出向したら、わたしら発狂するかもしれんね」 というのがすなおな感想。

で、食べられないストレスを感じることはなくとも、業務方面からはキッチリかかってくるので、煮詰まってイライラしてくると、つい間食に手が伸びる。
だいたいの人はガムを常備しているし、前の席のにーちゃんは一時期柿の種をチェーンイートしていた。
私の秘密兵器は、昔懐かしいジューCとラムネである。「ああもう分からんっ! めんどくさいっ!」 となると、がりがりとかじり出すのである。
根本的な解決にならないのは百も承知だが、赤ん坊が乳首をくわえるのと同じで、口腔内の適度な刺激というのは、神経を沈静化させる作用があるのに違いない。
もちろん、間食はそれにとどまらない。どこからともなく「腹へった」という言葉とともに、各自備蓄のせんべいだの準チョコレート菓子だのが飛び交うのは、ありふれた光景である。
(しかし周りを見渡すと、うちの課の間食率って、ダントツに高いような…)
業務は完全なデスクワークで、1日12時間以上椅子に座っていることも珍しくない。そして栄養補給はおさ怠りなく。

太るわけである。

追記:
さすがにこの日がピークだろう、と思っていたら、次の日は真夜中まで居残りだった。
タクシー2台に分乗し、私は課長と途中まで一緒だったのだが、彼は自宅に帰ってから仕事を再開したらしい。
次の日、メールを立ちあげてみると、業務指示等が送られた発信時刻には、2:30とマークされていた。

さらにその次の日。
「今日はなるべく残業せずに帰ろうね」 と言い合い、課長からもそう指示が出ていたのだが。
結局会社を出たのが10:00PM。
しかし同僚と交わした言葉は、「いやー今日は早いねー」であった。もはや感覚は麻痺している。
そのままの勢いで、経理のおねえさんも合流して、焼肉屋へなだれこんだ。
なんとういう生ビールうまさであろうか!
もちろん、この日も終電だった。


2008年10月15日Wed.
管理部点景・5

配列数式に限ったことではないが、最近わたしのパソコンは疲れ気味である。
去年買ってもらったばかりのノートなので、そんなに老朽化はしていないはずなのだが。

ちょっと大きなファイルをいくつか開けただけで、やたらとレスポンスに時間がかかり、数式をいくつか同時にコピペしたら、しばらくグツグツ言ったあげくに、「(応答なし)」

……この根性なし。

もしかしたら製品自体に問題があるかもしれないと思わないでもない。
ちょっと複雑な計算をすると、あっという間にCPUのキャパを使い切るのはまあいいとして、まずその間のモーター音が尋常ではない。
運動不足の高校生がとつぜん校庭30周走らされたときのように、「ぜーぜーひゅーひゅー」 てなもんである。

そして、一番の問題は「熱」なのだ。
知恵熱を出してやがるのだ。
もともとパソコンなどのIT機器は、演算の際に熱を出すので、それを以下に放出するかというのも大きな課題となる。内臓ファンで空冷したり、フレームを熱を逃がしやすい材質にしたり。
しかし、MYパソはどうやら、課題をこなしきれていないらしい。
駆動時に裏面に手をあてると、熱い。
ちょっと温かいなどというレベルではない。熱い。
ホカロンよりも熱い。机を天板を通して下まで熱が伝わるほどである。
触れ続ければ、低温やけどだ。
CPUで目玉焼きを作るこころみは、すでに余人が行っているが、このPCもいける。半熟などという生やさしいものではなく、軽くオーバーハードまでいく。ためしてはいないが。

よいのだ。目玉焼きになろうと何だろうと、ちゃんと動いて計算さえしてくれれば。
しかし前述の通り、苦悶した挙げ句に止まる。止まってしまう。
こういう場合、あきらめて強制終了が一般的な早道かもしれないが、ちょっと待て。
人力空冷の出番である。
すなわち、ノートパソコンを持ち上げて、裏側の熱を持っている面を、ウチワであおぐのだ。

ばたばたばたばたばたばた………。

いっそここに、鰻でも置いておきたいくらいのものである。
しかし驚くべきことに、4回に1回くらいは、これで息を吹き返す。
冷やしてどうにかなるのならば、いっそ熱さまシート貼ったろか。