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2008年6月21日Sat.
おかげさまで
父は順調に回復して、点滴も全てはずし、身の回りのことは自分でやるほどになっています。
放射線治療が始まったので、ちょっと食欲が落ちてますが、人相も元に戻ってきました。
いやー、人間てすごい。
2008年6月7日Sat.
父の闘病
おかげさまで、父の手術は大成功でした。
今まであまりはっきりとは書いてなかった気がするのですが、父は要するに癌なわけです。
03年暮れに大腸の癌が発覚して手術。
その後肝臓に転移して手術。
肺に転移して、抗癌剤による化学治療。
そして今回、脳に転移しておりました。
2週に一度の抗癌治療を続け、肺の腫瘍も、なくならないまでも大きくなることなく、なんとか消えてくれよな、と思っていたところへ、いきなり体調を崩し、寝たきりに。
ふらつきと吐き気で起きあがれなくなり、ほとんど物を食べられなくなりました。
叔父が病院まで送ってくれて入院、MRIを撮ったところ、小脳に2.5センチほどの腫瘍があるのが分かりました。
どうやら腫瘍が圧迫して周囲の脳が腫れあがり、それが原因で具合が悪くなったらしく、腫れ止めを点滴で入れたら、だいぶん気分が回復していました。
で、一週間後に開頭手術とあいなったわけです。
当日は母の友人が来てくれました。私たち姉妹も小さい頃ずいぶんお世話になった人です。
「大丈夫」とは思っていたものの、手術中はやっぱり気が気ではないところ、その人の孫の話など面白く聞いているうちに、あっという間に時間が過ぎました。
家族がつらいところへ立ち会うのは精神的にもしんどいはずなのに、駆けつけてきてくれた上に上手に気分をほぐしてくれて、大感謝です。
手術の結果は、執刀の先生も笑顔で報告に来たぐらいで、会心の出来だったようです。
腫瘍だけきれいにとれて、手足の麻痺もありません。その日のうちに麻酔から覚めて、手指や足先をワキワキ動かしていました。
今ほど医学の進歩に感謝したことはありません。
これで父は3回癌を除去したわけですが、毎回本当に平静に手術に臨んでいて、我が父ながらしみじみ見習いたいと思ったことでした。
今までの執刀医が、そろいもそろってインフォームドコンセントまっしぐらで、「最悪の事態」までキッチリ本人に宣告するヒトビトばかりだったわけです。
今回も、「腫れがひかず脳圧が高いと、切った途端にびゅっと出てきて、そうなると戻って来れない」
と言われていましたが、内心はどうあれ、まことに落ち着いて手術室に吸い込まれていきました。
それが一昨日。
そして昨日、ICUを出て回復室に入り、今日会いに行ったら、もう一般病棟に移っていました。
昼ご飯をほとんどたいらげ、明日あたり、自力でトイレに行けるかもしれない、とのことです。
なんちゅう回復の早さ! いや良いことなのですが。
仮にも脳みそをを切った病人なのですから、無理はしないようにね。
闘病も、まだまだ続きます。これからもがんばるべし。