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2006年1月30日Mon.
遠方より依頼来たって楽しからず

げんきなはずなのに、からだが重い。土曜日には銀座にケーキを食べに行ったりして、糖分と元気を補給したはずなのに。
先週は比較的楽をして、わーいあと一件証明書出せば終わりー。テプラ借りてファイルのインデックスでも作ってよっかなー♪ などとてれてれしていたのがカミサマにばれたのか。金曜日になにやらまた依頼が入り、かったりいなーと思いつつ今日出勤してみたら、またしてもどはどば来ているではないですか!
しかもそのうちの一つは、海を越えてはるばるステーツからのブツだったりしたりして。
ひええー、ええごだよ、ええごが攻めてきたよママン!
しかも締め切りが今日の今日だよ! まじかよ!
そりゃま世界的にシェアを持ってる製品もあるんだし、想定外のことではないんだけどさ。もちっとTPOをわきまえてくれないものか。<おい
もちろん自力で訳す余裕などありはしないので、ひたすら翻訳サイトにかけて意味をとる。これも最初使った時には 「なんてスバらしいものができたのかしら」 と感動したものなのだが、表中項目に適用すると、専門用語の羅列とおかしな体言止めのせいで、どうにもうまく機能しない。「花子が犬に吠えかけて 『ばうわう』 の恐怖の郵便ポスト」 みたいになってしまい、吠えてるのは花子と犬とどっちやねん! いやそれ以前にわけわからんし! てなような状態に陥るのである。かといって肉眼で確認しても、やっぱり花子と犬のどっちが吠えているのか分かりにくいような書き方なのだ。追い打ちをかけるように、規定の最新バージョンを拾いに行ったら見つからず(当然英語のサイトである)、横文字だらけのページを前に、「うううー、死むー、脳細胞が死むー」とうめいて午後が終わったのだった。
どっちつかずの箇所は、最終的にはかちょーが解読した。ちなみにウチの島には英語の得意な人はいないらしい。少なくとも自己申告では。
なんかこう、しみじみ思うのだが、まいぱぴーさまは今までどういう切り抜けをしてきたのだろうか。英語をしゃべっているところなど一度たりとも見たことがないが、やはり製造畑で世界のあちゃこちゃを渡り歩いてきたので、当然英語であれこれやっていたはずである。会社でレッスンなどは受けていたそうだが、バリバリ音がしそうな理系の出身だし、語学が得意と聞いた覚えもないのだが。そりゃー仕事だとできるできない以前にやらざるを得ないけどもさ。こんど実演してください。

さて、そんなわけで夜までかかって仕上げたファイルをPdfに落として添付で送り、「時差があるからよゆーで納期内じゃないのさ、へへん♪」 と、一瞬気分が良かったのだが。
決裁のあるやつ、来週の締切に間に合わせるためには、明日もきりきり働かないとっつうことなんだよなー。<働けよ


2006年1月24日Tue.
一段落?

やっとこさ仕事が山を越え、今日はようやく定時ちょい過ぎに帰ることができました。
私の担当は、お客さんから調査の依頼を受けて、書いて、また戻す、てなようなものなのだが、保証がからむと決裁をせにゃならんので、結構めんどくさい。
それでもって、そのめんどくさいのが、暮れから明けにかけて、ぽぽぽぽん! と立て続けに舞い込んだのだった。
しかもどれもこれも、めんどくさい中でもランキング上位な件ばかりで、今までの記録を見ると、こんなのは二ヵ月に一度来るくらいのもんだったようなのだ。これほどどっちゃりくるとは予想外のことだったらしく、お腹の大きい前任者から「住吉さんかわいそうに」といたわられるし、他部署の同じ仕事をする人からは「たいへんな仕事だけど、がんばろうねー」と温かいメールをいただいた。うっうっ、やっぱりたいへんな仕事なのね(涙)。
加えてそのうちのいくつかが、どうも上層部で判断していただかなくてはならないような内容含みだったらしく、「ひえーひえーひえー、そんなんワタシわかりませんー(泣)」と内心パニックになったりもするのだが、頼みの綱のかちょーは超多忙で、週の半分は席にいない。
それでも前任者も上司も仕事を主軸に考えてくれる人で、とにかくフォローしてくれたので新幹線の中からメールくれるとか、なんとか乗り切りましたよ。

まあでも、今から思うと (というか今だから思えるけど)、新年の怒濤の調査攻撃で職場に馴染むために悩むヒマがなかったのは、かえって良かったのかも。
新しい職場では、電話の取り方一つ、あいさつの仕方一つ、一から構築し直しである。
たとえば「お疲れさま」と人に声をかけることはたいへん良いことと普通は思うが、「それは目上が目下をねぎらう言葉だ」として、部下が上司に言ったりするのを気にする人が世間にはいる。「役職者に声をかけるときは『課長』『部長』と必ず肩書きをつけなければいけない。それが秩序を保つことである」という会社があるかと思えば、「いや、フランクな雰囲気をつくることがコミュニケーションを円滑にして、会社を元気にするのだよ。だからウチは社長を呼ぶときも『さん』付けだよん」 というようなとこがあったりする。
ささいなこととだけど、M&Aの際などに意外と大きな問題になったりするのは、やっぱり仕事の基本は「人」だから、でしょう。
そういうこともあるので慣れるまでは一挙手一投足がぎこちない。そして今の仕事はメールでのやりとりが多いのだが、ワタクシは実はこれがとーっても苦手なのである。全然知らん人だし、言いまわしも気をつけなきゃだし、初めてだとなおさらローカルスタンダードが分からない。おんなしことクドクド書いてもしつこいし。(ややもすると、文章じゅう「お願いします」だらけになってしまうのだ)
しかしもう、せっぱ詰まったら「うーんうーん、これでいいのかなー、いいのかなー、いいやぼち」で、送っちまったもんはしょうがないとあきらめる。そんなこんなしているうちに、なんとなく距離感がつかめてくるのかな、と。
多忙の功。でも忙しいのはほどほどでお願いしたい、と体力の落ちた三十路女は思うのだった。


2006年1月21日Sat.


よく降ったのであった。
一日家に籠もっていよう! と思ったのだが、ビールを切らしていることについうっかり気づいてしまったので、えっちらおっちら買い出しに。

どこのスキー場かとお思いでしょうが、ご近所です

首都圏のはずなのに、天気予報は「山間部」を参考にするような地域なのだ。


2006年1月20日Fri.
大人の科学

しょぼ眼が治らない。
通勤はメガネにすることにして、ディスプレイのハイライトも落としてみた。それでも完全に調子が戻らない。
ひどいときには 「目がー! 目がー!」 と天空の城ラピュタごっこをやってしのいでいるが、この状態が続くようだとつらいなあ。
目薬は、某量販薬局のおすすめで、ちょっと高いのを買ってみた。
ものすごく沁みる。
効いているのかヤバい状態なのか分からないが、あとで説明書を読んでみたら、
次の診断をされた人は使用しないでください
・緑内障

とあったのだった。
一部の人はご存じだが、一昨年わたくしは人間ドックに入り、そこで緑内障との結果をもらってしまった。そのあとさんざん精密検査をしてもきわだった異常は認められず、「誤診だったんじゃねえの?」ということに落ち着いたが、診断されたといえばされたわけである。なんかちょっとイヤ。
パソコンのモニターを見続けるような作業はVDT作業と呼ばれ、労基法のガイドラインでは1時間やったら10〜15分は眼を休めることとされている。しかし実際に働いていると、これを遵守するのは現実的ではない。某社会保険庁で「オンライン化された窓口では45分操作したら15分休憩」などと堂々と覚書にうたい、世間のひんしゅくを買ったことは記憶に新しい。
とにかくこの土日は眼を休めなくては。来週も働かないとだし。



そんな状況なので、こんなことをしている場合ではないのだが。
ついに買ってしまいました。大人の科学Vol.9!
メガスターの作成者が監修したという、家庭用プラネタリウムキットである。
目がー目がーでメガスター、なわけはなく(ご容赦)。
巷でちょっと噂になっていたので、気になっていたのだ。店頭であまり見かけないし、通販で買おうかどうしようかぐずぐずしていたところへ、今日の昼休みに社内の本屋に立ち寄ったら、オイデオイデをしているごとくに積まれているではあーりませんか!
しかも5パー引き。ここで会ったが百年目というやつでしょうか。
一緒に組み立てて遊ぶかい?>父


2006年1月19日Thu.
祝辞

直木賞受賞おめでとう東野さん!
今回で6回目のノミネートだとか。いやあ、辛抱しましたねえ。
聞けば今まで苦杯を舐めてきたのは、選考委員の某おじいちゃんが、「人間を書けていない」と批判しまくっていたからというではないですか。しかもその理由が、文壇バーのお気に入りのお姉ちゃんをとられたことによる逆恨みらしいではないですか。
斯界の事情は分からねど、あなたとおじいちゃんを並べたら、年齢や風貌という点は本人の咎ではないとしても、文才、実績、品性、将来性、どれをとってもあなたの方に軍配が上がると思っていますので、おじいちゃんよりモテたからといって気にすることはありません。説得力がないかもしれませんが、私の本棚にはおじいちゃんの本は1冊もなくとも、あなたの本は棚一列を占拠しています。ただ、しばらく収入がなかったため、最近は購入しておらず、せっかくの受賞作も単行本のため未読であることをお許しください。
おじいちゃんといえば、そろそろ終わりが見えてきた某新聞連載小説が、どうやら世紀の駄文として伝説になりそうな勢いです。過去にちらっとこの日記でも触れたことのあるアレです。はっきりいって突っ込みたくて仕方がないのですが、ちゃんとバカにするには、少なくとも本文を読んでいなければならないと思っていますので、残念ながらくわしくは述べられません。ネタにするために読んだろか、と思わないでもないですが、どうも読むのが苦痛になるような代物らしいです。ネタのためだけにそこまでしたくはありません。
話が逸れました。今回の受賞作「容疑者Xの献身」、文庫本になるまで購入しないかもしれませんが、いずれ必ず読みます。直木賞初の本格物ということで、たいへん楽しみにしております。
わたくしとしましては、今後も新しい境地を切り拓いていただく一方、「浪速少年探偵団」シリーズのテイストや、「あの頃ぼくらはアホでした」の続編も、ぜひ期待したいところです。
重ねて受賞おめでとうございます。今後のさらなるご活躍をお祈りしております。


2006年1月18日Wed.
遮光器

今日も今日とて28号ブーツで会社へ向かう。
ほどよくこなれてはきたが、どうも足首部分が当たるらしく、軽く靴ずれのようになってきた。この状態でダッシュしたりすると、結構痛い。
じゃあ走らなければいいじゃない、と言うのは早計である。わたくしが職場に通うためには、途中で必ず乗り換えなければならないが、その待ち合わせ時間がたいへん短いのである…! こちらの電車のドアが開くと同時に、あちらの電車がホームにすべりこんできている、といった具合で、タイミングによっては目の前で扉が閉まってしまうのだ。実際、今まで2割くらいは乗り損ねている。
じゃあじゃあ一本前の電車にすれば、と思われるだろうが、どうもわたしの出勤時間帯は、どの列車もどの列車もこーゆーよーな乗り換えダイヤらしく、朝の10分が惜しい貧乏性の人間は、つい死力を尽くして飛び乗ろうとしてしまう。ちっともことの解決にならないのだ。
いまのとこ、乗り逃がしても間に合うような時間に行ってはいるので、まあ大丈夫だけど。

新年が始まってから、仕事が妙な具合に忙しく、昨日はついに退社が10時を越えた。慣れなくてモタモタしているせいもあるのだが。
しかしこんなことは日常茶飯らしく、直接の上司はおそらく午前様したあと、今日は朝から北国へ出張である。お疲れさまである。
ただ、忙しいのは構わないのだが、どうも目の方がかなり疲れているらしく、今日は午前中からしばしばしてまともに明けていられなくなった。
細かい字を見たり、モニタを注視したりするので、気をつけてサプリを摂ったり目薬を差したりしているのだが、どうにもいかん。
眼はしぼしぼ。眉間はシワシワ。
気分は遮光器土偶なのだった。


     写真はウィキメディア・コモンズより

明日は私も遮光器を持っていこうと思う。


2006年1月16日Mon.
功名が辻

大石静さんは、別にきらいではない。
単に「ふたりっ子」の印象が悪くなかったという程度のことであるが。
それでもって「功名が辻」 は真剣に見ていない。晩ご飯を作りながら、横目でチラ見した程度である。
そんな状況で、シナリオの出来について言及するのはどうかと思うが。
すみませんやっぱりちょっとだけ言わせてください。

どこのバカ織田方の武将が、「明日、織田の軍勢が美濃を攻めるかも知れんのだぞー!」と、美濃との国境で声の限り叫ぶかな(涙)。

ドラマはドラマであって、出てくる事象はある程度は記号として扱われる。それは承知であるけどもさ。
だけどもさ、脱力するほどリアリティがないのって、やっぱりどおよ(溜息)。

YAHOOニュースに、「功名が辻」の視聴率が低迷していることについての考察があった。以下引用。
……NHK大河ドラマ「功名が辻」が意外な低空発進だ。主人公の山内一豊の歴史的知名度が低いことや仲間がまだ本格的に登場してないこともあるが、不振の大きな理由は他にもあった…。(中略)
前作「義経」は誰もが知る歴史上の人物だっただけに、NHK側は「タイトルが喚起する主人公のイメージが、歴史に詳しい人以外には若干わかりにくかったかも」(中略)
だが、それだけが低空発進の理由なのか。的確なドラマ批評で知られる作家、麻生千晶氏は初回のドラマを見てこう感じたという。「出演者に年配者が多いので雰囲気が地味。子役に華がなく
<ひでえ、視聴者は『この子が本当に目のクリクリッとした仲間由紀恵になるの』と思う人がいたかもしれません」(中略)
「脚本の大石静氏は『ふたりっ子』のような庶民の心の機微を描くのはうまいが、歴史物のような大局をみるドラマの脚本は少し荷が重いのでは…」(テレビ関係者)という声もある。
(夕刊フジ)


なんかさ、地味とか知名度がないとかいう以前に、もう少し根本的な問題があると思うのは私だけか。
昨日の最後、竹中半兵衛に連れられて墨俣に遠乗りに来た千代が、川越しにばったり一豊と再会したシーンは、頭を抱えてしまった。笑いを取りたいのかと思ったくらいだ。
すでに斎藤家中に並びなき軍師と知られた半兵衛が 「ここから攻められたらひとたまりもありません(うろおぼえだが)」 などと言っている要衝の地に、物見も細作もおらんちゅうのはどういうこっちゃ。ていうか、そんなとこに女連れで来るかな。しかも、あははうふふなシチュエーションで。
で、そこにはお約束で、対岸の尾張側には一豊と木下藤吉郎だけ偶然いたりする。

私は何も、ドラマを盛り上げるなと言っているわけではない。ただ、筋の上で格段必要とも思えない捏造シーンを作りたいなら、せめて最低限納得できるようなリアリティだけは持たせてくれ、と思うのだ。ありえないようなことが 「これはドラマだから」 の一言で終わってしまったら、シナリオの良し悪しなんて関係なくなってしまうではないか。
でなければいっそ、ドラマということを逆手にとって、逆に突き抜けてしまってくれた方がよほどいい。
今後の展開については、
「派手ではないが、じっくりみてもらうドラマなので共演者はベテランをそろえた。徐々に盛り上がるはずです」(大加CP)とNHKサイドは自信をみせる。
麻生氏も「仲間さんが『ごくせん』でみせたようなキメ台詞を出すそうだから、そのころには視聴率も上がるのでないか」と期待する。
(同)

ということらしいが、もうそれならそれで、「おまえらのやったことはまるっとお見通しだ!」とか言っていただいた方が、「おお!」と思うかも。<無茶な。


2006年1月15日Sun.
浅草



昨日は友人と浅草へ。
名目上は初詣であるのだが、要するに遊びに行ったわけである。
しぐれているような空模様だった。
昼前に雷門の前でKさんと待ち合わせ。そのまま仲見世をさまよい歩き、浅草寺にお参りする。
そして花屋敷通りに流れ、しゃべくりながら、ぐるりを散策。
もう一人昼頃に合流する予定だったので、甘酒をすすりツブ貝串を食べながら時間をつぶす。
浅草界隈は、物価が安いのだろうか。途中の八百屋では大根1本100円で、かなり心が動いた。雷門近くの肉屋では、和牛の小間が100グラム290円で、主婦のKさんと力強くうなずき合う。帰りに寄ろう。
1時過ぎに、もう一人のKさんが到着。とにかくお昼を食べようということで、もんじゃ焼きのお店を探して上がり込む。明太子餅と鶏ガーリックと豚チーズ、それに当然ビールを注文。
このころから、雨脚が強くなってきた。

もんじゃはおいしかった。
ビールもおいしかった。
そしてよくしゃべったのだった。
しかし、雨は止む気配なく、気温もぐんぐん下がってくる。天候が回復しないかと長っ尻をしていたが、なにしろ昼時を過ぎると鉄板焼の火が落ちて、店内でも寒くなってくるのだ。
らちがあかないし、とにかく河童橋の方に行ってみるか、と腰を上げた。
まだ日は沈んでいないはずなのに、とっぷり暮れてしまったような空模様。河童橋のアーケードの店を順に見て回り、精巧な食品サンプルに感嘆したりしながら、おのおのの買い物をする。
わたくし、お皿を4枚も買ってしまいました。こんな天気だというのに。

そして雷門の方に戻り、お肉屋をのぞいたのだが、なんということだ、牛小間はご好評につき売り切れてしまっていた…!
大ショック。
さてこれからどうしよう、とスタバで小休止。
外はますますエラいことになっている。天気予報によると、低気圧が通過中らしい。どちゃめちゃの雨風が吹き荒れているのだ。
すごくお腹が空いているわけでもないし、軽く飲みに行くかね、てことで神谷バーをめざすことにした。
ようよう雨も小やみになってきた。
浅草の老舗だそうで、古き良き時代の空気の残るバーである。
コロッケなどをつまみつつ、電気ブランを飲むのだ。
いやあ、いいもんだなあ…。

ハーフボトルを買い求めてしまいました

追記:Kさんには、小さいおやすみを差し上げ、もといほとんど押しつけたのだが、そのかわりにかわいい根付けをいただいた。ありがとでしたー。


2006年1月12日Thu.
まじすか!

優作さんが、広島に移籍ですってよ奥様!
…わたくしのタオルマフラーの番号、11だったのよー! これからどうしたらよいのだ?

とあるサイトさんで、「私の脳内では、再来年からアルビの指導者の予定だったのだが」 とのコメあり。
期限付きだし、来年には帰ってくる、よね? よね?


2006年1月11日Wed.
英会話行かいえ(回文)

なんということだ、英語を習い始めてしまった。
もともと、勤め先が決まったら習いごとをするという約束を、親としていた。親(特に母)の思惑ははっきりしている。ずばり出会いの場を増やせ、ということなのだが、これに関するワタシのコメントは避けたい。

前にも書いたが、私は英語が苦手だ。できればお近づきになりたくない。
しかし住吉を取り巻く世界情勢は、もはやそれでは通用しないのだよ明智くん、と、いやらしくささやきかけてくるのである。なにしろ年齢も年齢だし、いっこでもスキルを増やしておかねばならん。
昨年夏にTOEICを初めて受けて惨敗し(460点)、これではいかんという気がないわけではない。ある、というほどではない。<おい
そんなわけで、先週末の寒い寒い寒い日、会社帰りにふらふらと英会話学校の門をくぐったのであったが、実は、その日家を出るまでは、英語ではなくボクシングを習うつもりでいた
英語ならわんきゃならねー、でもヤだなーと思っていたところ、正月に妹と母から、「中年太りをなんとかしなさいー」 とオドされ、じゃあ英語やめて運動系にしよーと嬉々として方向転換していたのだ。
ところがその朝のあまりの寒さに、「あかん、家の外でお着替えなんざでけん。脂肪があった方が防寒になるし」 とあっさり断念。つい英語教室方面にさまよいこんでしまった、と。
それでちょっとパンフだけもらいに寄ったところ、まあなんだな、お一人様ご入学コース、有無を言うまもなくいっちょあがり。いっそ感心したほどみごとな手際である。入ってもよいとは思ってたけど、いやなんだかもう。

それでもいくつか、ここでよいか、というポイントがあって、それがなかったら申し込まなかったかもしれない。
まず、通勤経路にあって、なおかつ家に近いこと。勤め帰りに通うことになるのでこれは必須だ。
そして、次は大事な条件だが、企業優待が使えること。なにしろ入学金免除で授業料10パーセントオフである。ちなみに入学金は3万円。これを使わない手はない。
さらに。受講カウンセリングを受けた時の対応が、非常に感じがよかったのだ。
英語の勉強に関しては、私はたいへんにモチベーションが低く、正直好きではないし、何度やってもすぐに忘却の彼方である。こういったことを、最初に包み隠さず申し立てた。半年ばかりグループでレッスンを受けていたことも話した。
そうしたとき、彼女たちは 「今までのレッスンは、絶対無駄にはなっていないはず」「最初はみんな知っていることでも出てこない。苦手で忘れやすいのであれば、1回のところ10回反復すれば忘れにくくなる」 というようなことを言っていた。
そういう応対マニュアルなのかもしれないが、少なくとも 「ウチとこはヨソよりこんなに優れているから、ここでばっちりですよ」とか「ウチに入るだけで魔法のように身に付きます」 とか言っちゃうよりも、信用してもよいかも、と思ったのだった。嵌められてる?

というわけで、グループレッスンとTOEIC講座と2つもとっちゃって、大丈夫なんでしょうか住吉さん。
さっそく今日行ってきましたが、いやー、英語しかしゃべれないって、本当に不便ですねー。しみじみ。いっそ古文でコミュニケーションした方がなんぼか通じる気がするのだが。「あなかまー」とか「なめげー」とか「ほいなしー」とかー♪ 本気で聞かないでください。
ただでさえ対人恐怖気味の今日この頃、もう内心 「きゅーっ、きゅーっ、きゅーっ」 と泣きっぱなしでございましたのことよ。
こんな思いをして、なおかつ大枚はたいて、スコアが上がらなかったらなにするものぞ。
ええ、先月の稼ぎがふっとびました。とっても悲しかったです。
せめて元をとろう。ていうか、そう思わないとやる気が持続しなそうな。


2006年1月10日Tue.
ヤクちゅう

朝起きても、ちょっとふらついていたのだった。
うー、風邪認定か?
とりあえず薬を飲んで、出社する。

そして午後すぐのことであった。
課のミーティングの途中、どうやらどんどん熱が上がってる。そしてダルくて眠い。
ヤクが切れた…。
いかんー、これはいかんかもー。とうめきながら、それでもひとふんばり。
それでなくとも、どういうわけかめんどくさい案件が立て続けに入って、「泣いてもいいですか」状態なのだ。
どうも初心者の手に余るようなもので、前任者も 「やっかいなのが来たネー」 と。
ただ、泣いても自動的に成分表が書きあがるわけでないので、泣きながらやるしかない。
しょうがないので、べそべそしながらやっていたら、なぜか体調が復活してしまった。
調子に乗って残業までしてしまった。
なんだったんだろうか。よく分からん。


2006年1月9日Mon.
三連休

風邪をひいた、かもしれない。
背筋に寒気がして、頭が痛いというのは、やっぱり風邪の症状でしょうか(涙)。
連休中はのべーんと暮らしていて、どこにも体調を崩す要素はなかったはずなのに。

しかし働き初めてから1ヵ月もしないのに、今回が3度目の連休である。
去年の暮れ、2日行ったら3連休、そのあと4日行って年末年始で5日休み、そして年明けで2日行ってまた3連休。
休みはうれしい。確かにうれしいんだが。
これでは仕事を覚えるなと言ってるようなもんではないか。
明日はまた忙しい。忘れてくれてるなよ私の頭脳ちゃん。

とにかく風邪で休みということは、なんとしても避けたい。産休前の人が引き継ぎに来る貴重な日なのだ。
体をあっためるために、夕飯は鶏肉とネギと白菜と椎茸を鍋にぶち込んで、ショウガ仕立ての汁にした。
薬を飲んで、寝ます。


2006年1月6日Fri.
ブーツ

ブーツを選んだのは妹だ。
私をだっさい格好から脱却させるために、どーしてもどーしても買わせたかったようである。
だっさい格好のくせに、「買うんだったら、踵の低いやつ」「でもペタンコはイヤ」「黒がいい」「長めのがいい」「つま先が尖っているのはイヤ」「全力疾走できるヤツでないと困る」 と、注文だけは多い姉の希望を満たすべく、辛抱強く見て回ってくれたのだった。
で、せっかくなので、本日初めて履いてみた。
思ったよりずっと暖かいものである。
全力疾走もなんとか可能だった。
しかしまだ新しい上、寒い寒い真冬におろしたせいもあってか、皮がギプスのように固い。
コキコキと動く感覚は、竹馬に乗ったときの感じに似ているかもしれない。または膝から下が鉄人28号、でもよいかも。

帰ってみると、妹が購入したカバンやキャミなどが、改造計画の追加で置いてあった。
よくできた妹さんである。
のだが、まともな格好をしてくれないと恥ずかしいのよ〜、というぷれっしゃあもひしひし感じたりするのだった。
すまんの妹よ。姉ちゃんも28号とかゆわないことにするよ。なるべく。


2006年1月5日Thu.
仕事始め

今日は寒かった…。
寒かったが、しょうがないのでへろへろ働きに行った。

産休に入りかけの前任者は、今度は連休明けに出社する予定である。
「なにかあったら、休み中でも遠慮なく聞いてください」 とのことで。いやーほんとにありがたい。実際の仕事のこと以上に精神的に。
年末押し詰まったときに、いきなりやっかいな案件が飛び込んできていて、今日からそれに手をつける。
(かちょーいわく、「みんな、依頼出しちゃってすっきりして年を越したいからね〜」 だそうだ)
今日はまあなんとかなるかなと、新年の挨拶がてら進捗状況を彼女にお知らせして 「明日までは乗り切れそうです」 と伝えたのだが、夕方になってやっぱりヘルプを頼んだ。「○○のデータが見あたらないんですけど、どのファイルを見ればよいでしょうか〜 (泣きはいり)」

そんなこんなしながらでも、課長や前任者には、一応のことはできていると認めてもらっているらしい。いつまでそう思ってくれてるだろおか。
転職2回で、自分の長所と短所がなんとなく見えてきた、気がする。
どうやら私、仕事の理解は早い方らしい。もともと業務の目的を考えることは心がけていたので、出口を押さえて逆にたどっていけば、仕事の流れは自ずと見えてくる。そんなことが多少は身に付いているようだ。
ところが問題はそこからで、どういうわけか、「なんでこんな」 というミスが結構多い。いわゆるケアレスミスというやつである。詰めが甘いのである。
かつて元の職場で、経理課のお姉さんから 「ウチ(経理)に来ない〜?」 と言われたことがあった。「ゼロいっこ間違えてもよいなら〜」 と冗談で答えたものだったが、今思うとそのあたりで気がつくべきなのである。
それなのに、自分ではそこそこきちんとやっているつもりで、むしろ仕事の流れはどうあるべきか考えねば、などとそっち方面の思考だけをせっせと磨いていたのだった。まあそこそこくらいはやっていたとは思うが。
それが無駄だったわけではない。ただ、これからは 「ミスしないこと」 の方によけいに力を注がないといかん。と思った仕事始めでした。


2006年1月3日Tue.
新年

どうもみなさま謹賀新年
本年もわたくしこと住吉と当サイトをよろしくお願いいたします。

本日実家から帰って参りました。
しっかり正月しました。
なのに。どういうわけかやっぱり年を越した気分になっていません。
おせちを食べ雑煮を食べ初詣に行って箱根駅伝を見たのに。なにが不足だというのだ。
とりあえず三が日を振り返ってみる。

元旦。
おせちと雑煮を食べて祖母のところに行った後、隣の叔父一家と合同で墓参り。
餅撒きの時間を微妙に逃す。
夜はやはり叔父一家と発作的に新年会。会場に住吉の部屋を提供し、なぜか「行列のできる法律相談」をみんなで見ながら、すき焼きとピザで飲む。
(てなわけで、実は一度帰ってきているのです。そのあとまた実家に戻りましたが)

2日。
おせちと雑煮を食べて箱根駅伝をちょっと見た後、近所の神社にお参りして、午後はひたすら 「天下騒乱〜徳川三代の陰謀〜」 を見る。
一挙8時間放送くらいの時代劇で、ダレがこんな長い時間見るか、と思っていたのに、結局家族全員、おしまいの方まで見てしまったのだった。
これについては、あとでちょっと解説。

3日。
非おせちの朝食の後、母と妹に連れられてバーゲン会場へ。
あんまりにも私が「ダサい格好」をしているので、改造してくれようというのだ。えーと。私は本郷猛でしょうか。らいだー、きっく♪
二人の見立てで、冬物衣料を物色。間に「でぶった」というせりふが300回くらい挿入されたが、下腹の脂肪が隠れるスカートや二の腕のタルみが目立たないカットソーなどを無事購入する。
なんと生まれて初めてロングブーツも買った。ふくらはぎの肉がつかえたが、なんとか履けた。
こと外殻装備に関しては、妹に多大な世話をかけているが、彼女に言わせると 「やる気のない人間にいくら言ってもだめ」 だそうで、性格やらセンスやら、根本から変えないといけないらしい。
よーわからんが、ちゃんと社会人している妹が言うからにはそうなんだろう。多分。

……そののち、バーゲンから住吉の部屋に帰って、家族でお昼を食べてライスボウルなどを見、みんなが帰って今に至る。
なんだか、気分は平常の休日モードそのままである。
正月アイテムはそれなりにあるのに、なんかこう、特に感慨がないような。
もしかして、しばらく浪人生活をしていたために、メリハリがきかなくなっているのかも。一応 「平日には昼間から酒を飲まないこと」 という制約は守っていたのだが、週日も週末も旗日もない生活を送っていたからなあ。やばいなあ。
よし。今年の目標はこれにしよう。
メリハリのある生活、休日のありがたみ。
よしよしよし。なんだかありがたくなってきたぞ。


で、蛇足。
新春時代劇、「天下騒乱〜徳川三代の陰謀〜」(原作・池宮彰三郎)ですが。
内容はまあこんなもん、というか。対立構図を単純化しすぎるきらいがあり、正直言って家光母子の確執などはツマンネかった。そもそも広告に偽りありで、どこが徳川三代陰謀、なんですか。
それなのにずるずる見続けたのは、 「鍵屋の辻」 のくだりが気になったからである。
実はこの鍵屋の辻、「日本三大仇討ちの一つ」 とまで言われているらしいのだが、くわしい顛末はとんと不案内だった。今回ドラマで解説してもらい、ようやく概要が分かったのだ。
要するに、備前岡山藩中で河合又五郎という人物が、渡辺源太夫なるお小姓を斬殺し、源太夫の兄である渡辺数馬が仇討ちをすることになった。で、それぞれに河合甚左衛門と荒木又右衛門が親戚のよしみで助太刀につくのだが、この二人、実は大和郡山藩で剣術指南の同輩だったと。すんごくはしょればこういうこと。
一言で言うと、ぐーぜんてコワいね、てことでしょうか。
ドラマでは、原因である又五郎の乱行は、「不義の子」 とからかわれたからなどと、視聴者の同情を誘うような理由になっていたが、実際にはどうやら痴話喧嘩の果ての刃傷だったらしい。おいおい。迷惑なやっちゃ。
たぶんいろいろ知っていれば、ドラマの瑕瑾はもっと目についただろうが、柳生十兵衛役の中村獅堂の好演もあって、とりあえずのところは面白く見ていられたのだった。

で。ここからは住吉の趣味の話。
脚本、長坂秀佳。ひょえー。
特に好き、というわけではないが(というより作品として読んだのは1コきり)、乱歩賞受賞者となれば気にしないわけにはいきません。この人は多芸というかなんというか、特撮や刑事ドラマの脚本やらミステリやホラーの小説やら、実にバラバラバラエティに富んだ活動をしている人で、そういう意味でもちょっと注目していたのだった。私あんまり業界にくわしくないんですが、こういう横断の仕方はめずらしくないんでしょうか。
とりあえず、今年は 「浅草エノケン一座の嵐」 を手に入れて読んでみます。ものすごく今さらですが。