
日記TOPへ戻る
2004年10月31日Sun.
鍋
引き続き、風邪引き中である。
まるまる2日間、山の中の温泉で矢傷を治す熊や鹿のようにじーっと寝て過ごしていたのだった。比喩が長いぞ。
少しは良くなったような気がするのだった。
で、そーいう長女を哀れに思ったわけではないだろうが、実家でアンコウ鍋をするという。
わーいわーいわーい。鍋だ鍋だ〜♪
昨晩からわくわくしていた住吉の元に、母から電話があった。
「風邪引いているんだから、飲んだらだめです」
えっえっえー!?
鍋ですよ? アンコウ鍋ですよ?
良識はしばしば進むべき道の邪魔をする。←こらこらこら。
………………………………………
いただいてまいりました。おいしゅうございました。
くだんのアンコウは妹さんのおみやげだったそうで。いきなり敬称付け←現金
明日のお雑炊の分ももらってきてしまったのだ〜♪
明日は休肝日にしますから。
2004年10月29日Fri.
ダウン
風邪をひいた。
のどがいたいぜちきしょう。
9月の初めにひいたやつと同じ症状である。
とりあえずどーしても今日やらねばならない仕事はなかったので休ませてもらうことにする。自分では分からなかったのだが、電話に出た同僚に
「スゴイ声だよー?」 と言われた。
ねる。
ニュースはあいかわらず中越地震が中心だったりする。
だけどもさ。
この国のマスコミって、やっぱりなんか間違ってませんか。
岩の下から奇跡的に助かった2歳児。それはそれで、たいへん喜ばしいことなのだが。
亡くなったお母さんも長女も助かった長男も、国民を感動させるために存在しているわけではない。ただでさえ心理的に負担のかかっている父親に、家族の思い出を語らせてどうする気だ。
現地のことを心配している人に、様子を知らせるのはいい。しかし、無事が分かった、あるいは残念なことに死亡が分かった時点で、あとはしばらくそっとしておけないものだろうか。
生きていた人には気力と体力を回復する時間、亡くなった人の家族は心の回復を待つ時間が必要ではないのか。暖かい場所から来て暖かい場所に帰っていく人間にマイクを向けられても、なんの救いにもならないと思うのだが。
サイトめぐりをする中で、こんなところを見つけました。
いろいろ言われる2ちゃんねるですが、こちらの方がよほど地に足が着いてます。
http://eq.maido3.com/
2004年10月27日Wed.
注意事項
続・見合いなのだった。
見合いは初めてじゃないどころか結構やってますが、そのたびにだいたい不手際があるので、ちょっと気を引き締めることにした。
注意すべき点は二つ。
・前の日にサカナを焼かないようにすること。
・ハンカチを忘れないようにすること。
見合いの注意事項としてはそこはかとなく間違っているような気がしないでもないのだが、しょせん住吉のレベルはそんなものだ。
特にハンカチ!
つねづね仕事に行くときはハンドタオルを愛用しているので、ちゃんと準備をしないとコンビニなどで買う羽目になる。
見合いのたびにそれをやっていたら、ハンカチ長者になってしまうではないか。
ちょっといや。
2004年10月24日Sun.
列島振動
朝目覚めたとき、左腕がなかった。
本当になくなってしまったかい! と思うほど感覚がなかったのだ。
頭の後ろに手を置いたまま寝てしまったのが敗因であった。
しびれきったそれを頭の下から取り出すと、いつもの倍くらいに膨らんでいたおおげさ。せき止められていた血液が勢いよく放出され、しゅうううううといった感じで縮んでいったのだった。
シュールな朝であった。
中越の地震、被害がぞくぞく明らかになっている。
震源からはちょっとはずれたところとはいえ、県内に叔父の家がある。
昨晩はしばらく電話がつながらなくて、ちょっと焦ったのだが、11時近くになって復旧したらしく、とりあえず安全を確認。叔父叔母もイトコも大丈夫の様子なのだった。
2004年10月23日Sat.
お嬢さん
住吉にしては、ちょっとシックでカジュアルな香りのする格好で出勤したのだった。当社比。
乗った電車に、偶然にも同僚のお姉さんがいらしたので、 「おはよーございますー」 と挨拶したのだった。
お姉さん曰く、 「びっくりしたー。どこのお嬢さんに声をかけられたかと思った」 そうだが。
急行に乗り換えるとき、ふいに、笑い出したのだった。
「住吉さん、ほっぺたにシーツの跡が付いてる!」
んが。
起きてすぐ出かけているのがバレバレである。
「どこのお嬢さんかと思ったけど、住吉はやっぱり住吉だね(大笑)」
職場に着く頃には消えましたが。
2004年10月21日Thu.
弱い
住吉は試食販売に弱い。
デパ地下などで、 「ちょっと味だけみてって〜!」 などと言われてついうっかり手を伸ばそうものなら、それはすなわち商品を買っちゃうこととほぼ同義であるのだ。
自分でもデモンストレーターと言われる販売員のアルバイトをしていたせいかもしれない。身につまされるのだ。
しかし、デパートの食品売り場で差し出される物をすべて食べてすべて買っていたら、たちまち財布が底をつく。だから、いつもなるべく目を合わせないようにしているのだ。
が。
今日はなぜか、いつも目を合わせない中でももっとも目を合わせないお茶屋さんから、ついうっかり試飲の湯飲みを受け取ってしまった。日本語へんかも。
延々20分。
上等なお茶を、たっぷり1週間分飲ませていただいたのだった。
ちょうど間がいいというか、例の漏水騒ぎで大家さんにお世話をおかけしたので、お礼になにか包もうかと考えていたので、販売のお姉さんに相談して、深むし茶のよいものを買うことにした。
それはそれでよかったのだが、気が付いたら自宅用にもすごくよいお茶を買ってしまっていたのだった。
ついうっかりお姉さんに乗せられてしまった模様。
太平のー、世を揺り返す、上喜撰〜(汗)
2004年10月19日Tue.
どちらにしても
帰りのバスの中。
「漏水って言われちゃってさー」
と、後輩に報告したら、
「誰がですか…?」
不審な顔をされた。
老衰と聞き違えたらしい。
台風、台風、また台風…。
沖縄は今年13個目だというではないか。
進路を見ると、見事に島づたいに北上しているんだもの。自然現象とはいえ、いいかげんにしてくれ、と言いたくもなるだろう。
なるべく、被害がないことを祈っているのだが。ホント。
2004年10月18日Mon.
ショッキングス
あいかわらず、よれよれしているのだった。
よれよれしながらしかし、疲れて帰っても晶さんに借りた少林サッカーというつええ味方があるのだ!
と、気力をふるいおこしながらよれよれ仕事していたのだが。
ことのおこりは対馬に旅行に行った頃にさかのぼる。
水道検針で、 「漏水の恐れがあります」 との指摘があり、近々検査に行きます〜、と水道会社から言われたのだった。
なんだかんだで、検査日の相談をしたのが先々週。なにしろ昼間は住吉が家にいない。仕方ないので、大家さん立ち会いで鍵を開けてもらって、結果をメモで入れてもらうことにした。
「じゃー、水曜か木曜に伺いますー。大家さんにはこちらから電話入れますんで」
はいはい。んじゃーまー、玄関と水回りをきれいにしとかねばね。と、先週はかなり気をつかって、ユニットバスに置いてあるシャンプーやら歯ブラシやらを片づけ、玄関の段ボールを移動し、洗濯物も干さずにいたのだった。
で、週が明けた今日。いいかげんもう終わっただろう、と水道会社に連絡してみたのが夕方。
「ああ、やっぱりちょっと漏水しているようですねー。大家さんが工事するっておっしゃってました。郵便受けにメモを入れさせていただいたのですが」
メモ? いつ?
「今日です」
ええええっ! 今日ですか〜!!?
すっかり油断していた今日は、水回りの道具もすっかり戻して、玄関にはビールの缶が並んでいたのだ!
うう、アレを見られらのか。
どよどよと落ち込みながら帰宅し、大家さんにごあいさつ。明日かあさってには工事が入るらしいので、また片さねばならん。
部屋に戻ると、蛍光灯が明滅していた。
そういや、切れかけているので買ってこなくては、と思ってたのだったっけ。
ショックですっかり忘れてたわ。さらに落ち込み。
2004年10月17日Sun.
ぼんやり
今週は1日少なかった。
のに、なんだかみょーに疲れて、この週末は平均10時間睡眠してしまったのだった。
で、それだけ寝たのにまだぼんやりしているのだった。
それなのに、明日はまた仕事に行かねばならない。
その前に実家に行って、夏物を預けて冬物とってこなくては。
ううう、かったりー。
とか思いつつ、家に電話を入れたら、買い物のついでに迎えに来てくれるという。
ありがたいことだった。
親としては、夏物を山ほど抱えた娘のみっともない姿を衆目にさらしたくないだけかも知れないが。
2004年10月13日Wed.
いくら2
いちおう余裕を持って出勤したのに、バスが混んでいて職場に着いたのは始業時間ぎりぎりだった。
あせっていると、ろくなことがない。
ロッカーの無○空間を転がして、中の消臭剤をぶちまけてしまったのだ。
散乱する透明のいくら!
すごくものがなしかったのだが、時間がないのでとりあえずそのまま放っておいて、昼休みに始末した。
そばにいた同僚に、「いくらの産卵です〜!」と報告したのは言うまでもない。
それを言うならサケの産卵でわ。
2004年10月11日Mon.
火事場とは
午後おそく、表通りを走る消防車のサイレンがやけに耳に付いたのだった。
細いけれど一応幹道なので、消防車や救急車はけっこうひっきりなしに通る。
どこぞで火事でも〜? と思ってあまり気に留めなかったが、それにしてもどうも鳴りやむ気配がない。
おやおや? とベランダから身を乗り出してみれば。
二軒先の家に、消防隊がはしごをかけているではありませんか!
うーむ。近所でボヤかい。多少えらいこっちゃ。
と、様子を見に行ってみたが。
ぜんぜん煙を吹いている様子がない。しかしあれあれ、と思う間に消防隊が二階から突入して窓を開け放つと、おお、煙が出てくるわさ。
うちや隣のアパートからも人々が出てきて見守る中、家人らしいおばあちゃんが救出されて出てきたりしたが。
もしかして火事場泥棒って、こーゆー時に起こるんではないかしらん、と思ったのだった。
火事だと聞けば、近所の人はまず見に行くし、火の手が近いとなればとるものもとりあえず外に出る。で、
「ちょっとそこだし」 と鍵をかけずに出てしまって、結局一部始終を見てしまうと結構な時間がたっている。
まー、今回の場合はわたくしも冷静に、窓も玄関も閉めてきたけどな、と、そちらは一応心配せずに見守っていると。
消防からマイク放送があった。
「火事の原因はナベの煮こがしでした。なお、すでに鎮火しました」
……わたし、そっちをやっちまう心配の方が大きいかも。
2004年10月10日Sun.
まだこれから
そんなわけで、サカナの臭いは落としていったつもりなのだが、一応先方にお伝えして、了解していただいた。
なんとか大丈夫だったらしい。社交辞令かもしれないが。
で、トンボで帰ったあとには、祖母の卒寿のお祝いである。
当年とって九十です。しみじみ。
どうも長寿の家系らしく、祖母の姉君も九十の半ばにならんとして、なおかくしゃくとしているのだ。
一つの伝説がある。
先年、祖母が入院した折、姉君がお見舞いにいらしたことがあった。
そもそも九十を過ぎて、一人でちゃっちゃかお見舞いに来てしまうところからして驚異なのだが、ちょうどお医者さんが回診に来たところに居合わせて、 「妹がお世話になっております」 とやったらしい。
いや、まったくもって事実だし、正しい対応だと思うのだが。
挨拶されちゃった方もめんくらっただろう。
最初に外套を着込んだ姉君を見たとき、お医者さんは一瞬祖母が脱走しようとしていると思ったらしい。そっくり、とまではいかないが、そこはやはり姉妹だし。
ともあれ。これからも元気でいてください〜。
2004年10月9日Sat.
青魚は焼いておくと大丈夫
台風で午後の仕事は中止。まあいろいろありましたが。
直撃する前には帰れたので、たいへんな目にはあわずに済んだ。
で、帰ってから昼寝をしている間に、もっとも暴風している時間は過ぎ去ってしまったのだった。
のそのそ起き出して晩ご飯の準備。
帰りがけに寄った、なじみの魚屋さんは、もうみごとなほどの開店休業状態で。
ついほだされて、赤イカの下足のほかに、サンマを2本も買ってしまったのだった。
焼いて冷蔵庫に入れておけば保つのだが、そういう問題ではなく。見合いの前日にサカナを焼くというのはいかなることか。
相手の方は、おサカナの臭いのする女と見合いすることになるのね。気の毒に。 ←最低じゃお前。
2004年10月8日Fri.
台風とアシュケナージ
またしても台風が来るらしい。で、なんだ? 史上最強かも?
あのなあ、と思うのだった。
よりによって、土曜日なのに明日仕事で、しかもそのあとまた見合いだ。いやまあ、お話をいただけるだけありがたいことなんですけど。
台風の被害に遭われた方達に比べてこれしき、とは思うのだが、ただでさえめり込みそうに疲れるのだ。この上台風が直撃したらどうなるというのか。うんざり。
とか思っていたら、先方から連絡があって、繰り延べになった。まあそうだろう。
しかし明日は全国から学生さんが来るスクーリングだったりするのよね。交通機関止まったらどう処置すればよいんだべさ。
などなど考えながら台風情報を拾うべくぼーっとニュースをつけていたら。
アシュケさん!? アシュケさんがN響の音楽監督に就任!!?
おおお、ひさしぶりに見たよ。ていうか、いつのまに指揮者になってたんだ。本業はピアニストですよね。
最近あんまクラシック聴かないからな。私がうとくなっているだけか。
2004年10月6日Wed.
メトロ
わけあって麹町に行った。職場からは地下鉄で行くのが近い。
東京23区をくまなく網羅する(除く皇居の下)地下鉄営団線は、今年の4月に東京メトロというちょっとおしゃれをねらった名称に変更したが、会社名は東京地下鉄(株)というストレートに地味なものだ。しかし前身は帝都高速度交通営団という派手なものだったことを、何人の人が覚えているだろうか。
とか書いていたら、地震がきた。23区は震度4で、地下鉄は全線ストップしたのだとか。
帰っててよかった・・・。
2004年10月4日Mon.
いくら
職場の住吉のロッカーには、消臭のために無○空間を置いている。
ちょっとまえに揮発しきってしまったので、詰め替え用の中身を補充した。
ニロニロニロニロニロニロ。
その丸いツブツブは、その大きさ、形状といい、ヌトっとした感触といい、まさに透明ないくら!!
なんだか嬉しくなったので、そばの人たちみんなに 「いくらだよ〜ん 」と見せてまわり、
いやがられた。
で、帰りがけにMりちゃんとお寿司を食べたのだった。いくら効果♪
2004年10月3日Sun.
検定試験
疲れた。
いやこんなに疲れるものだとは。
この数年、仕事ではたいそう疲れているが、また別種の味わいがある。
まあまあ手ごたえがあったので、受かるかどうかはボーダーだろう。
しかしすでに、日本語科目のミスをいっこ発見(涙)。
実技試験ではあがってしまって手が震え、内心 「ダメかも」 と泣きながら力ずくでキーを叩き、なんとか時間内に終わった時には心臓が止まるかと思いました。
普段なら10分800字なんて楽勝だし、だいたい緊張するほどのことではないのに。そういえばあたしって昔から本番に弱かったよなーとしみじみ思い出したのだった。試合とか発表会とか、面白いほどガッチガチになってたもんな。自分でも信じられないが、蚤の心臓なんだろうか。
でもま、IPとドメインの関係とか、シリアルとパラレルの違いとか、TCP/IPとかSMTPとかPOP3とはなんぞやとか、いまさらなことが結構分かったので、結果がどうであれよしとしよう。ITの基礎をおさらいしたい人には意外とおすすめの資格かも知れません。
ともあれ、これで常識問題集とはおさらばである。ちょっとガマンしていた 「ヴァンパイヤー戦争3」
解禁だ。しばらく積んでいた福井晴敏週間にしてもよい。
「亡国のイージス」 も映画化されるらしいし。
しかしその前に、パパから預かったテープ起こしの宿題を終わらせなければ。あうー。
2004年10月2日Sat.
ひらきなおり
明日は検定試験である。
が。
自慢じゃありませんが、
まったく自信がありません。(おおいばりっ)
日本語文書処理技能検定、というえらそうな名称であるが、実態はワープロ検定である。
もともと勉強しなくても受かるもんを受けようと思っていて、ワープロ検定だからまあ軽いだろう、と申し込みをしたのはよいのだが。
情報処理の基礎知識が
こーんなにあるとは知らなんだ。
というより知ってから申し込めよ。
私が大学に在籍していた頃、パソコンは一般家庭には普及していなかった。ぼちぼちレポートをワープロで書く科目が出始めたくらいで、卒論も手書きだった。いわば情報処理を体系的に学んでいない最後ぐらいの世代なのだ。
仕事柄、アプリケーションは使うけどさー、ハブとスイッチングハブとルーターの違いを知らなくったって給料もらえてたのに(涙)。もはや常識のレベルなんですね(涙)。
いや、これくらいならまだ何とかなりそうだが、Perlの書き方とか聞かれたらどうしよう。
しかも1級の参考書が書店にない。ネットで取り寄せるには時間が惜しい。こういう時に限って仕事やプライベートでいろいろあるし。
結局、2・3級の参考書を1冊やっつけて、あとはアスキーのデジタル用語辞典でぼちぼちのぞき見。日本語科目は文学部の意地とホコリをかけて、勉強なしで本番にのぞむことにした。
<言葉の使い方間違ってます。
なお住吉がぼーぜんとしたのは、早さと正確さを見る入力実技。用意されているマシンにはIMEしか搭載されていないということが判明したのだ。
わたしATOK使いなのよー! よー! よー!
叫んでもATOKが入るわけでもないので、知ってからこっち、職場でもコレ書くときも、IMEに切り替えました。前より少しましかもしれん。
人事を尽くさず天命を待つ。とは使い古された言い回しだが、もはやなにをどうしてよいやら分からないので、心静かに本番を待つのだった。
というか、こんなとこで現実逃避してないで、さっさと寝なさい。
2004年10月1日Fri.
ちぢめる
「カリ改」 という言葉をご存知だろうか。ちなみに 「カリカイ」 と読む。
ご存知ならば、同業者か、そっち方面の公務員である確率7割以上。たぶん。
要するに略語です。正式には 「カリキュラム改革」 。
90年代、大学設置基準の大綱化を受けて、各大学で吹き荒れた改革の嵐。
うちでは日常的に使っていますが、よそはどうか知らず、しかしまあどこも同じもんだろう。
ほかにも、
ザイエン = 在延。在籍延長のこと。
ソツハン = 卒判。卒業判定のこと。
ドスク = 土スク。土曜スクーリングのこと。
フユソナ = 冬ソナ。職場でブレイクした某韓国ドラマのこと。
響きだけで聞けばなんのこっちゃというようなコトバが飛び交っていて、目下こういった仕事で頭がイタいのだった。いや一部別に痛くないのもあるが、今はそういうことが言いたいわけではない。
日本人て、どうしてこう、略すのがすきなんだろう?
「日本人は略すことに関して天才的です」
かつて教わった中世日本文学史の先生のお言葉である。
単語の中の文字と文字をつまんで、4文字以下の響きにしてしまう。そしてほぼ瞬時に全国的に敷衍してしまう。
考えてもみてください、と、先生はおっしゃる。
「エアコン、パソコン、リモコン、ゼネコン、生コン、合コン、マザコン、etc……。同じ
『コン』 でもぜーんぶ違う意味ですが、みんなちゃんと聞き分けるし使い分けるでしょ。こんな国あると思う?」
ただし。
「わたし略し方に不満がある言葉がひとつあるんですよ。スーパーマーケットは 『スーパー』 と略しますが、あれは日本の略語法則に従えば 『スパマケ』 になるはずです!」 ←握りこぶし!
先生先生、それって 「スパ負け」 に聞こえますがな。よわっちそうで使いたくなかったのでは。
あの講義から十数年。日本はどんどん言葉を略し続け、ワープロとかデジカメとかゆうちょとか、なかば公式に使用してもOKなくらいに定着しつつあるものもある。
元の言葉が分かりづらいのはちょっと困らないでもないが、そのものの意味するところさえ分かればまあ、そんなに悪いもんでもないかもしれない。
しかし 「世界の中心で愛をさけぶ」 を略して 「せかちゅう」 というのはどうかと思う。某光るネズミみたい。