白いエナジー

 

ヤマノイトモヒロは周りにいる外国選手に不思議がられていた。

今や全身タイツ型やショートスパッツ型の水着が競泳用の主流なのに、

なぜか彼はビキニタイプの旧来の競パンだった。

 

「なぜ、君はビキニタイプなんだ?」ある外国選手が聞く。

トモヒロは笑顔で答える。「エネルギーさ。」

「?」不思議がる外人選手。

しかし、トモヒロは嬉しそうだった。

 

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2日前。

練習をしていたトモヒロはいつもの泳ぎのできない自分に苛立っていた。

「くそう、いつもの力が出ない・・・」

水を進む彼の身体は少し重たさを感じていた。

彼の着ていた水着はarenaのスパッツ型。身体の圧迫感は以前より増している。

拘束されているような気がする。水着に、世間に、プレッシャーに・・・。

 

その隣のコースでトモヒロの泳ぎを心配そうな表情で見つめる男。

イトウシュンスケ。

その大きく鋭い瞳は、トモヒロの泳ぎをいつも見つめている。

その、心の中の葛藤も。

 

練習後。

トモヒロは絶対に疲れを表に出さない。

しかし、心の中の疲れは最高潮に達していた。

誰もいないプールで必死に泳ぎこむトモヒロ。

自分に触れる水の流れが物凄く重く感じる。

 

1km泳ぎきったところでタッチする。

泳ぎの終わった瞬間、一層重い・・・。

 

「大丈夫か?」

「!?」

上を見上げると、黒い競パン姿のシュンスケがいた。

ちょうど、プールに入っているトモヒロの目の前にプールサイドに腰掛けている

シュンスケの股間が目に入る。

「・・・」思わず目線をそらすトモヒロ。

 

「何一人で背負い込んでるんだ?」優しく、澄んだ瞳でトモヒロをじっと見つめる。

「・・・・」その瞳を見つめるトモヒロの瞳から、一筋の光が頬を伝って零れ落ちる。

「・・・シュンスケさん、オレ・・・」「何も言うな。」

突然トモヒロに覆い被さるかのように、プールに飛び込むシュンスケ。

驚くトモヒロを包み込むように抱くシュンスケ。

冷たい水の中でシュンスケの暖かい身体。

心の中を闇雲に泳いでいたトモヒロにようやくのゴールを与えた。

瞳を閉じ、シュンスケのぬくもりを実感するトモヒロ。

「オレが・・・開放してやる。」

シュンスケはトモヒロを拘束していた縄、スパッツ型の水着をゆっくりと摺り下ろす。

「ああ・・・・身体が・・・軽くなる・・・・」

全身を拘束していた根源がなくなり、トモヒロの身体から力が抜けていく。

 

後ろからトモヒロの唇を自分の唇で包み込むシュンスケ。

口の中で優しく愛撫するシュンスケ。

トモヒロは何時の間にかシュンスケの身体にしがみ付いていた。

そして、シュンスケの手は生まれたままの姿となったトモヒロの身体の中心でそそりたつ

肉柱を手で優しく包み込むとゆっくりと扱き始める。

「あぁうあはあああ・・・」トモヒロの口から吐息が漏れ始める。

更にシュンスケは自分の巨柱をトモヒロの秘孔にあてがうと、そのままゆっくりとトモヒ

ロの身体に収め始めた。

 

「ぐぅあああ!」誰もいないプールにトモヒロの声が響き渡る。

激しく腰を動かし始めたシュンスケ。しかし、トモヒロの口からは苦しみではなく、歓喜

と快楽の叫びが上がる。

 

「はぁあ、ああ、あぐああ・・・」先輩にされるがままのトモヒロ。

「はぁ、はぁ、はぁ・・」息をするだけで、喘ぎ声ひとつ上げず、集中しながらトモヒロ

を抱くシュンスケ。

 

「トモヒロ・・・オレの・・・エネルギー・・・受け取ってくれ!」

彼は荒い息でそう言うと眉間にしわを寄せ、自分の力をトモヒロに注ぎ込むかのように、

白いエナジーをトモヒロの身体の中に注ぎ込んだ。

「はぅあん、あぐあ、あおお!」ほぼ同時にトモヒロも果て、2人の周りを包み込むかの

ように"白い綿の華"が咲き乱れた。

 

下を俯き、激しく息を繰り返す2人。

「トモヒロ」シュンスケはそういうと、プールサイドに上がり、腰掛ける。

シュンスケはトモヒロの身体に挿入するため太腿まで下ろしていた黒いarenaのビキニを

元の位置に無理矢理戻した。

 

まだ、ギンギンになっている20cm砲を無理矢理ビキニに修める。

ビキニラインにそって、黒いテカテカとした生地越しにシュンスケの巨大な肉棒が血管や

頭を浮き上がらせている。

 

「ああ・・すげぇ・・・」トモヒロはただ、その姿に見とれていた。

シュンスケは巨大な肉砲を競パン越しに扱き始めた。「は、ああ、あああ・・・」

美しいシュンスケの顔が再び快感に歪む。

 

「ああ、はあ、ああ!」その喘ぎに比例するかのように扱かれている競パン越しの巨砲は

更に大きくなり、競パンを突き破るかの勢いで成長し始め、テカテカした生地と

シュンスケの皮膚の間に僅かな隙間を作り上げる。

 

「はぁ、ああ、ああ・・・」再びトモヒロの肉棒が吹き返し、プールの冷たい水の中で

上へ向けて成長する。

 

「ああ、いく、ああああ、ああああ!!」1発目の発射からあまり経っていないのに、

シュンスケは競パンの中に己の精子をぶちまけた。一発出る度にビクンと痙攣する身体。

トモヒロもうっとりとした表情で、何も触れず、プールの中で激しく射出し、

再び綿の花を咲かせた。

 

シュンスケは己の精子まみれになった競パンを脱ぐ。開放された巨柱がダランと下がり、

尿道に残っていた濃い精子が一筋の光を放ちながら落ちていった。

シュンスケは尿道に残っていた精子を搾り取り、競パンで拭く。

 

何も言わず、シュンスケはフラフラのトモヒロを抱きかかえると、

プールから上がらせる。

「トモヒロ。これ着て、レース出ろ。」低く優しい声が、トモヒロを包み込む。

「シュンスケさん・・・・」トモヒロは身体が熱くなった。

シュンスケはトモヒロに己のエネルギーがこびりついた水着を手渡す。

シュンスケの精子が零れ落ちないように、競パンを刷り込むような事をするトモヒロ。

すこしでもエネルギーが逃げないように。

 

ゆっくりと競パンに足を通し、穿き終えるトモヒロ。

言いようの無い、強い力が身体を包み込む。

 

「シュンスケさん・・シュンスケさん・・・・オレ・・・」

「がんばれよ・・・」

シュンスケはトモヒロを抱き寄せた。

月明かりが2人のアスリートを包み込む。

 

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「第8コース。ヤマノイトモヒロ。日本」

場内に沸き起こる声援。

普段なら緊張するのに、もう彼には恐れるものは何も無い。

 

彼は、自分自身の後ろに、シュンスケがいるような気がした。

「俺が付いてる。ガンバレ!」

彼の身体を、最大のエネルギーが包み込み、ファイナルへと導く。