「虎仮面、私にミサイルを撃たせてはくれまいか。

 その代わり、甲子園に向かうミサイルだけは撃たない。

 これでどうだろうか」

「あっ、そんならえぇよ」

虎仮面はアッサリと妥協した。

「そ、それはないだろ、虎仮面」

「じゃーしい、ボケ。

 阪神が生き残ったら、後はどうなってもえぇんじゃい。

 お前かてそうやろが。今の世界が残れば、22世紀で戦争が起きようが、

 30世紀が滅ぼうが、どうでもえぇ思もたから、ミサイルを止めようとしたやろ」

「ははは。話は決まった。

 まずは、邪魔なユニレンジャーをボコボコにしてやろう」

「よっしゃ。やっぱ、こいつはやられてなんぼの男や」