「でゃーーーー!!」

無数の槍を全身に受けながら、メデューサに向かって突進する虎仮面。

突然の反撃に、メデューサはただ狼狽えるばかりだ。

だが、メデューサめがけて突き進む虎仮面を追うように、一条の光線が浴びせられた。

シオンが持っていたボルバズーカだ。

「な、なんやねん。これは・・」

立ち止まり、ビームの発射された方角を見る虎仮面。

そこには慎也の姿があった。

「メデューサ。ミサイルを撃とう」

「し、慎也様」

「20世紀の事は20世紀の人間が決める。

 虎仮面がそう言うのなら、私や君にも選択権があるはずだ。

 私はミサイルを撃つ事にしたよ。

 多分、RYO君も虎仮面同様、反対だと思うが・・」

慎也はさらに引き金を引いた。

ボルバズーカから虎仮面めがけて、さらにビームが発射される。

「ぐわー」

悲鳴とともに倒れ込む虎仮面。

「これで2対1だ。

 多数決は民主主義の原則だからね。

 尊重してもらうよ、ユニレンジャー君」

「貴様、そんなことをしたらどうなるか・・」

「人類の9割が死滅するんだったね。

 だが、残りの1割になれば良いのだよ」