「でゃーーーー!!」

無数の槍を全身に受けながら、メデューサに向かって突進する虎仮面。

突然の反撃に、メデューサはただ狼狽えるばかりだ。

虎仮面はメデューサの身体に食らいつくと、そのまま床に倒れ込んだ。

「今や、撃つんや、RYO」

「分かった、虎仮面。

 ユニシュート!!」」

ユニシュートが虎仮面をかすめてメデューサに命中する。

「ぐぇー」

メデューサはわずかに身体を震わせたが、すぐに魂の抜け殻となった。

「虎仮面」

虎仮面に駆け寄るRYO。

「し、死ぬなよ。虎仮面」

「アホ、阪神はこんな事で死んだりするかい!。

 シーズンに入ってみぃ。

 何べん『阪神不随』いうて言われるか」

その時、エレベータのドアが開き、慎也が長野博と吉岡毅志を連れて入ってきた。

長野博と吉岡毅志は再生光線のセットを持っている。

「虎仮面、ご苦労だった。

 君の体力なら、再生光線で復活できるはずだ。

 君にはメデューサの後任として、頑張ってもらうよ」

慎也の指示で、虎仮面に再生光線が浴びせられる。

すると、虎仮面の出血が止まり、傷口がみるみるふさがっていく。

物の10分もしないうちに、虎仮面は元の体力を取り戻した。

「さて、すこしばかりゴタゴタしたが、

 結局、メデューサと虎仮面が入れ替わっただけだ。

 さぁ、今日の予定を続けようか」

「えっ?、何のこ・・」

RYOは最後まで言い終わらないうちに、頭に激しい衝撃を受ける。

「ケッ。こいつ、やっぱ甘い奴やのぅ」

消えゆく意識の中で、RYOは虎仮面の声を聞いたような気がした。