薔薇十字団(11)

 

 

相手の心を捕らえ、操り人形とするダチュラの妖術「邪眼」

より強くスパイダーマンの心を捕らえるために、ダチュラは屈辱の顔面騎乗で

スパイダーマンを責めたてていく。

ダチュラの長い脚は仰向けに倒れるヒーローの側頭部をフトモモでしっかりと挟み込むと

首の自由だけでなく、その柔肉で耳を完全に塞ぐとその聴覚を封じてしまった。

そして、顔面に強く押し付けられた彼女の雄大なヒップはスパイダーマンの視界を奪い、

やわらかなヒップの感触が彼の触覚を満たす。

鼻腔は女陰に挟み込まれ、女の芳香が嗅覚を満たす。

五感のうち4つの感覚を支配されたスパイダーマンはより深くダチュラの術に落ちていく

以外になかった。

 

外部からの刺激を遮断し、術の効果を強めたダチュラの邪眼はスパイダーマンの本能を

照らし始める。どんな男手も逆らう事のできない、雄の本能を。。。

「ホホホ、私の声が聞こえる、スパイダーマン?」

ダチュラの声は、フトモモに耳を塞がれ何も聞こえないはずのスパイダーマンの精神に

直接響いてくる。

「むぶ、むぶぶ。。。(あぁ、聞こえる。。。)」

相手が敵である事を忘れたかのように素直に答えるスパイダーマン。

(フフ、完全に落ちたわね。さあ、もっと素直になってもらうわ)

邪悪な笑みで口元を歪めるダチュラ。

そして、ヒーローを魅了したヒップを大きくゆっくりと前後に動かし、スパイダーマンの

顔をより深く咥えこんでいく。

コスチュームに包まれた四肢は力なく弛緩しまったく抵抗を示さず、股間は大きくそそり

立ち喜びに奮え、ダチュラの妖術への敗北の証明と化していた。

 

「今の気分はどう、スパイダーマン?フフ、強がっても無駄よ。身体の方は私の言いなり

アナタを苦しめていた媚薬は私 が解毒剤を注入しておいたわ。今、アナタが興奮してい

るのは紛れも無い本心なのよ!」

ダチュラは勝ち誇ったように言い放つと、スパイダーマンの顔をさらに深く股間に埋めよ

うと腰を激しくグラインドさせる。

スパイダーマンは息苦しさに呻き声を上げるも、柔らかな肉の感触に彼の股間は大きくそ

そり立ち、新たな先走りの汁でブルーのスーツを汚しながら喜びに震えていた。

(あぁ、これが俺の本心。。。)

精神に直接響いてくるダチュラの言葉がスパイダーマンを、さらに狂わせていく。

 

と、同時に酸素を求め大きく息を吸った時に、蒸れた女の香りがスパイダーマンの鼻腔を

満たした。

_どんな男でも狂わせるような、甘い濃密な官能の香り

刺激に弱い者なら、香りを味あわせるだけで、絶頂に導く事さえ可能なダチュラの秘儀_

甘い香りは、スパイダーマンの体内に進入し、すぐさま猛威を振るう。

正義の心をピンクの霞で覆い尽くし、理性を麻痺させ、「邪眼」によって心を剥き出し

にされたスパイダーマンを淫らな一匹の雄へと堕落させた。

スパイダーマンはビクリッと身体を大きく痙攣させると、己の欲望に狂い敵の女の股間の

香りを求めて、自分から敵の股間に顔を深く押し付けていく。

(あぁぁ、、、あぁ!イイ、イイっ!!)

もはやそこには、正義の使者として燦然と輝いていた男の姿はなく、敵の妖術にはまり、

淫らな欲望に囚われ、あわれな姿をさらす醜い男の姿しかなかった。

 

香りに酔いしれ何度も何度も大きく息を吸うスパイダーマン。

その哀れなヒーローをチュラの言葉が更に責めたてていく。

「ハハハ、そんなに私の匂いが気に入ったの?」

(あぁ、たまらない、イイ香りだ・・・・)

今まで経験したことのない精神への攻撃にスパイダーマンは耐える術も無く、より深みに

堕ちていく。

「そう、ならタップリとお嗅ぎなさい」

ダチュラはスパイダーマンの鼻に自らの割れ目をグリグリと押し付けていった。

 

(はぁぁぁ...あぁっ!)

クンクンと鼻を鳴らすように敵の女の香りを貪るスパイダーマン。

鼻は女の割れ目に咥え込まれ、呼吸もままならない状況だが、酸素を求める身体の要求を

無視して、呼吸する事も忘れ甘い芳香を求め続けた。

酸素を求め続けた肉体は1度、一瞬何かを求めるかのように腕が虚空を激しくかきむしるが、

腕の力が抜けるとともに沈黙し、同時にスパイダーマンは意識を失ってしまった。

 

ダチュラは気を失ったスパイダーマンからゆっくりと腰を上げると、邪悪な笑みを口元に

浮かべて、スパイダーマンを見下ろした。

「さあ、これからアナタの心の全てを見せてもらうわ」

そうつぶやくと、力なく横たわるスパイダーマンの胴を跨ぎ、再びスパイダーマンの身体に

身を降ろしていく。

念のために長い脚をスパイダーマンの弛緩した脚に絡ませて自由を奪い、上半身はスパイ

ダーマンの鍛えぬかれた上半身にピッタリと押し付けられ、豊かな胸が横から溢れてきている。

両腕で耳を塞ぐようにスパイダーマンの頭部を固定すると、マスク越しに口付けを開始した。

 

ふっくらとした唇がマスクに密着し、マスクの上から長い舌を器用に操りスパイダーマンの

口に滑り込ませると、大量の唾液を流し込んでいく。

(お飲みなさい)

ダチュラが念じると意識を失っているはずのスパイダーマンの喉が動き敵の女性の唾液を

嚥下し始める。

喉の動きを感じたダチュラは満足そうに目を細めると、どんどん唾液をスパイダーマンの

口内に流し込んでいく。

 

しばらく唾液を与え続けたが、スパイダーマンが咽るかのように呼吸を乱したのを合図に

ダチュラはこの奇妙な口付けを終了させた。

マスクの口元は敵の女の唾液にまみれ、ダチュラの唇と細く光る唾液の糸で結ばれていた

ダチュラは満足そうな笑みを浮かべ、艶めかしい動きで舌舐めずりをし、唾液の糸をプツンと

切った。

スパイダーマンは、唾液責めから開放され荒い呼吸を繰り返していたが、未だに意識は無く、

身体に力が戻った様子もなかった。

「今の口付けでアナタの五感は全て私に支配されたわ。これでアナタはもう私の精神侵食

を拒めないはず、、、いかなるピンチにも屈しなかったアナタの鋼の精神でもね」

ダチュラはそう言うと再び顔を近づけると、まるで体温でも計るかのように、今度は自らの

額をスパイダーマンの額の辺りにに押し当てた。

 

ダチュラはしばらくそのまま状態で静かにスパイダーマンの呼吸に自らの呼吸のリズムを

合わせていく。

やがて呼吸が完全に一致すると精神を集中させ、自らの念をスパイダーマンの精神に送り込む。

スパイダーマンは意識を失ったまま、イヤイヤをするように頭部を左右に振った。

(まだ、抵抗できるというの!!)

ダチュラの顔に一瞬、驚きの表情が浮かぶが、すぐさまダチュラはふぅ−っと甘い吐息を

マスクに吹きかけた。

吐息の香りを嗅いでしまったのか、スパイダーマンの抵抗はすぐさま終わってしまった。

ダチュラは再び額を当てると、念を集中し始める。

(さぁ、まずはアナタの戦いの記憶でも見せてもらおうかしら、、、)

正義の精神にピンク色の触手ががっちりと絡み付いていく。。。