囚われのスパイダーマン
悪の要塞に単独で潜り込むスーパーマン。その要塞は、今まで倒して来た怪獣を生み
出して来た秘密基地だ。
スーパーマンは自信満々にさっそうと登場した。青いレオタードと赤いもっこりビキ
ニが筋肉質の体をピッタリと包んでいる。
要塞の前に立つと、ドアが自動的に開いた。「スーパーマンよ、待っていたぞ」
スーパーマンは中に入って行った。
突然、戦闘ロボットがうじゃうじゃ出て来た。しかしスーパーマンは、ひるむこと無
く次々と倒して行った。
「さすがだなスーパーマン。しかしこれはどうかな。」次の瞬間、スーパーマンは突
然頭を抱えてかがみ込んだ。
「お前の弱点は超音波や電磁波を敏感に探知するその頭だ。この強い超音波で、お前
の特殊能力は全て使えなくなった。もはやお前は赤子同然だ。覚悟するんだな。」
戦闘ロボットが集まってきて、スーパーマンに襲い掛かり、冷凍ガスを浴びせた。
「お前のもう一つの弱点は低い温度だ。抵抗できまい。」
完全に罠にかかった。弱点を研究されていたのだ。
苦しむスーパーマンの体に触手のような細長い機械が何本も絡み付いていった。スー
パーマンはエネルギーを吸い取られ、もがき苦しみ意識を失い、
動かなくなった。
気がつくと、カプセルのようなベットに寝かされていた。起き上がろうとしても起き
上がれない。手足を金属の拘束具で固定されていた。
「気がついたかスーパーマン。お前もこれまでだな。」
カプセル内にガスが吹き出る。必死にもがくがどうすることもできない。
スーパーマンは冷凍冬眠状態にされた。