北島康助・竹内寿史

 

「そんな・・・・」
プールサイドでビキニの競パン姿になったキタジマコウスケとタケウチトシフミは均整の取れた
身体を振るわせた。
彼の前に立つコーチの顔は申し訳なさそうにしょぼくれている。
「すまん・・・。仕方無いんだ。俺たちのクラブの予算では全身タイツ型の水着を購入する
ことは出来ない。」
コーチの言葉に絶句するコウスケとトシフミ。
二人を慰める言葉が思いつかないのか、コーチはその場を立ち去った。

オリンピックで今ひとつメダルに手が届かなかったコウスケ。
高校生ながら背泳での実力は全国レベルのトシフミ。

「キタジマさん、どうします・・・」トシフミは今にも泣きそうな表情で年上のコウスケを見る。
コウスケは何も言えずただトシフミの肩をしっかりと掴んだ。

コウスケはトシフミに「苛立ち」を感じた事があった。
「勝負に対する覇気がない。」もっと気合を入れて欲しい、コウスケはトシフミに願っていた。
ソレを知ってか知らずかトシフミの気合が感じられるようになってきた。
そして二人の先輩後輩という仲は、より強固なものになっていった。

しかし、ソレなのに、「憧れの全身水着を着ることが出来ない。」あの全身タイツ型の水着を着る
ことが出来れば、優勝は手に入れたも同じ。それなのに。
行き場のない怒りを何処にぶつけていいか判らず、途方にくれる2人。

そこに一人の男が声を掛けてきた。
「君達、もし良かったら、着てみないか。」
? 後ろに振り返った2人が振り返ると、そこにはコウスケと共に平泳ぎの五輪代表として活躍した
ハヤシアキラがいた。
「は、ハヤシさん!!? 何でここに・・・」驚く2人。
「そんな事はどうでもいいから、2人ともこの水着を着て出たらどうだ?」
ハヤシが差し出したものを見て、2人は少年のような表情に戻り、目を輝かせた。
「こ、これは。」それは紛れもなく2人がのどから手が出るほど欲しがっていた
全身タイツ型の水着だった。

「さぁ、これで泳いで見ないか。」その誰からも愛される笑顔で微笑みかけるアキラ。
「はい!」2人は何の不信感もなく水着を受け取る。不信感は微塵もない。

2人はプールサイドにもかかわらず、穿いていた黒のアリーナのビキニを無理矢理引き摺り下ろす。
「超高校級」の果実が喜びのためかぶるぶると震えているような気がした。

2人は全身タイツ型の水着に足を通し、手を通す。
「スゲェ、思ったより違和感が全然ない!」
「思ったとおりですよ、コウスケさん!」
先ほどの絶望的な表情とは打って変わって、満面の笑みを浮べながら水着を着る。
「企みの笑み」を浮べるアキラを知らずに・・・・。

手足を水着に通すと、2人は互いの背中にあるチャックを上まで上げる。
この瞬間、水着と肌は"1つ"になった。
と、同時に"快楽地獄"とも一体になってしまった。

「スゲエ・・・思ったより締め付け感がない・・・」感嘆の声を上げる2人。
「これがあの、憧れの・・・泳いでもいいですか?」
欲しかった玩具を与えられた子供のように喜ぶ2人。

満面の笑みを浮べながらアキラを見る2人。
「もちろん、そのために持ってきたんだから。」
2人は顔を見合わせると、有無も言わさずプールに飛び込み、一心不乱に泳ぎ始めた。

「これが最新型の水着か・・・・」
コウスケは泳ぎながら実感していた。
「水の抵抗が殆どない。これが新型の水着なんだ・・・・」
2人はまるで大海原を駆け巡るイルカにでもなったかのような姿で、
プールを泳ぐ。25m、50m、100m・・・・。
その水着を楽しむかのように2人はイルカになる。

「気持ちいい・・・ホントに・・・・あ、あれ?」
気持ちいいのは全身、のはずだが、ある一箇所が特に気持ちよくなり始めた。
ゴールについたコウスケはコースロープに捕まり、急いで下を俯くと
何も言わなくなり、ただ、真っ赤な顔をしながら、息遣いが荒くなる。
一方トシフミも同じように泳ぎを止め、ゴールに着くと、コウスケと同じように
息を荒げ始めた。

「ア・・・アキラ・・・さん。なんか・・・おかしい・・・」
「エ、何が?」
「カラダ、熱く・・・・あ、はぁ・・・・」
2人は何とかプールから上がったが、その姿は完全に全裸だった。
なぜなら、その水着は最初黒かったものの、水に濡れると透明になり、全裸同然になった。
まるで裸にビニールが張ってあるようなものだった。
そして、ヤットの事で上がると2人とも、立ち上がる事すら出来ず、その場に倒れこんでしまった。
ソレを見下ろし、ニヤ着くアキラ。

全裸同然となった水着は、明らかに2人へ"痴撃"を加え始めた。
胸板の先端の乳首の部分、股間の果実の部分、その他、水着に包まれたありとあらゆる性感帯では、
水着の形が変わり、まるで熱でも加えているようにネバネバの状態になり、性感帯を包み込んでは
人間の手のように形を変え、2人を攻め立て始めた。

「あ、はぁ、あああっ、ふおおっ!」コウスケは仰向けになり、腰を上下にさせて、責めを味わう。
既に股間は真っ赤な頭を見せながら、形を変えた"透明な触手"により、巨大化していた。
「ああ、い、あああ」コウスケより年下で何ら"経験"もない、トシフミはその痴撃に潰されるだけ。
同じように果実を真っ赤に実らせながら悶え、苦しむ。

性感帯の部分だけ形を変えた水着は、オナマシンと化して2人を襲う。
それを見て、より一層の残忍な笑みを浮べるアキラ。
全身で悶えながら、自分の肉体を見るコウスケは、やっと自分たちの醜態を見ることになった。
「な、何だよこれ。あ、これじゃ、あああ。」
「コウスケさん。あ、これ、あ、ああ、」コウスケに助けを求めるトシフミ。
既に"先走り"の液体が股間の辺りを包み込み水着の中で気泡をいくつも作る。
どれだけの快感を生み出しているのか。

「おやおや、ただ自分ひとりだけじゃどうしようもないよ。トシフミくん。
やりたいことがあるんじゃないの。」
「は、なにが、ああ」トシフミはビクッとなった。
「始めて見るだろう。自分が大好きな人がこんなに乱れてるのを」
トシフミは一番触れて欲しくない一言に触れられ、恥辱のため顔を真っ赤にしていたのを更に
真っ赤にしながら、目をきつく瞑る。

「さぁ、思いを遂げよう。」「ヤ、ヤメロオ!!」アキラはトシフミの手を引っ張り、
快感に苦しむトシフミをうつ伏せの状態にしながら、あお向けのコウスケの身体に乗せた。
水着に拘束された二人は何ら抵抗できない。
「イ、止めろ、ああ、トシフミ」必死に抵抗する、つもりのコウスケ。
しかし快楽に汚染された肉体は抵抗という言葉を失った。

恥辱の中、重なり合った2人。
その瞬間、トシフミは理性を失い、力を得る。
突然力を得たトシフミは唇を重ねようとする。「い、いやめろ・・・うぐぅ!!」
力のないコウスケを奪うのは簡単だった。無理矢理コウスケの口の中に舌を打ち入れるトシフミ。

コウスケは年下の男から受ける嬲りに戸惑いを覚え、抵抗しようとするが、できない。
と、同時にトシフミは重なり合った身体を上下にこすり始める。
ギュッ、ギュッ、ギュッ。水に濡れた水着はラバーのような感じになり、卑猥な音を立てる。
もちろん、2人の豊かな果実も重なり合い、気泡を立てながら暴れまわる。

「こんな、あ、はじめて、ああ、いい、ああ」水着のこすれ合う音と2人の吐息が響き渡る
プールサイド。全裸同然の姿で、国内トップレベルの実力を持つ若雄2人が、激しい痴態を演じる。
「ああ、ぐううううっ!」激しい叫びが上がったと思ったら2人の肉体がビクン、ビクンと震え、
股間が一瞬のうちに白い白濁に染まる。その瞬間2人は開放されたのか、仰向けになり、依然として
ビクンビクンと振るえながら、仰向けに倒れてしまった。

額からの汗を抑える事もなく、息を乱しながらその場に突っ伏すトシフミとコウスケ。
その二人を見下ろすアキラ。

「その水着、今度の日本選手権で着てくれないかな。」
「着ます・・・・絶対に・・・・」
何時もの引き締まった表情は無く、乱れきった二人の表情・・・・。
2人は快楽奴隷になってしまった。

今日から3日間、彼らは本当の雄の姿を披露する。
(ンな訳無いだろ!)