○ Gトレーラー・オペレーションルーム

  モニター、機械類が並んでいる。

  G3スーツが安置している。蒼く輝くスーツ。

  尾室巡査がスーツのメンテナンスをしている。そこへ小沢警部が不機嫌に入ってくる。

 

尾室「小沢さん。強化対策会議の方はどうでした?」

小沢「どうしたもこうしたもないわ!!北條のバカが上に取り入って、新たなシステムを

  進めようとしているのよね。上層部のオヤジどもも北條君の言葉に乗り気なの。

  だからあたしの出した“G3強化案”却下されそう・・・ああムカツク!!!」

  ガン!と壁に蹴りを入れる小沢。

尾室「北條さんの出した案ってかなり凄いらしいですね、噂に聞きました」

小沢「何ノンキな事言ってんの!!そんな事になったらあたしたちあいつの下で働かなく

  てはならないのよ!!あたしは真っ平だわ!!!」早口でまくし立てる。

尾室「そ・・・そうですね」こっそり“怖え〜〜”って顔をする。

小沢「はぁ、何か上も納得する方法がないかしら?・・・(ふと時計を見る)あら、

  もうこんな時間。尾室君、悪いけど2時間程出かけてくるわ」

尾室「デートですか?」

小沢「(ギロッと尾室を睨む)・・・氷川君は?」

尾室「氷川さんはトレーニングルームで鍛えてますよ」

小沢「そう・・じゃ氷川君の顔を見てそれから出掛けるか・・・じゃ後よろしくね」

  

○ トレーニングルーム(プール)

  華麗なストロークで泳いでいる氷川誠。

  陸上で鍛え上げた肉体が逞しい。

  いったん泳ぎを終えるとプールサイドに上がる。G3と同じ蒼のビキニ競パン。

  小沢がタオルを持ってやってくる。

 

小沢「頑張ってるようね。感心感心」

氷川「あっ小沢さん。会議の方はどうでした?」

小沢「まぁ・・・ね(タオルを渡す)」

氷川「(受け取り)あまり良くない雲行きですね。・・・スミマセン(頭を下げ)

僕が未熟で、もうすこし頑張れば・・・」

小沢「何言ってるの!!氷川君は充分に頑張っているわ!上層部のオヤジどもが

  頭が固いだけ。それに貴方はただアンノンウンをぶちのめせばいいの!!

  それだけなの!!」

氷川「はあ・・・」

  ふと、氷川の股間を見る小沢。

  蒼いビキニが豊かに盛りあがっている。氷川の肉棒・・・。

  185cmの長身、広い肩幅、細身だが引き締まった筋肉。

  一瞬、胸が高まる小沢。

小沢「(高まりを抑え)今からちょっと出掛けるから、よろしくね。ちゃんと鍛えるのよ」

○ 廊下

  カツカツと小沢が歩く。

  氷川の裸、ビキニの膨らみが頭をよぎる。

小沢「(頭を振り)部下の裸を見て興奮するなんて・・・バカじゃない!!!」

  歩みが速くなる。

○ 喫茶店

  小沢が入ってくる。

  “小沢さん”の声に振り向く。

  一人の青年が手を上げて座っている。青年に近づく小沢。

 

小沢「貴方がさっきの電話の…Jヒーロー・・・」

青年「Jヒーロープロジェクトのヨシキです。どうぞよろしく」

小沢「小沢です、よろしく」ヨシキの席に座る。ウェイトレスが注文を取りに来る。

小沢「コーヒー。さっきの電話でも聞いたのですけど、うちの氷川警部舗を主役に

  ヒーロービデオを作りたいそうですが…?」

ヨシキ「はい。私どもも氷川さんのG3の活躍を拝見しておりまして、常に新しい

  ヒーローを創造する私どもJヒーロープロジェクトとしましては現役ヒーロー

  仮面ライダーG3の新たな魅了を引出したいと思いまして企画したんです」

小沢「・・・・・(黙って聞いている)」

ヨシキ「それに我社の会員の皆様から“G3・氷川君のビデオが見たい”という要望が

  多く、ウチの社長も大変お気に入りでして、是非実現したいとおもいまして

  上司でもある小沢さんに快諾を頂きたく伺った所存でして・・・。

  じゃあ単刀直入に言います我社のビデオに氷川君を出演させては戴けないで

  しょうか?」

小沢「(顔を上げ、キッパリ)御断りします!!今忙しくてそんな事しているヒマ

  なんかないの!!」

ヨシキ「そこをなんとか・・・」

小沢「それにさぁ、ビデオなんてチャラチャラした物にウチの氷川を出すわけには

  いかないわ!!」

ヨシキ「(苦笑)チャラチャラとはヒドイなぁ」

小沢「じゃ、私は忙しいのでこれで…」

  スッと立ちあがり、出て行こうとする。

ヨシキ「そりゃお忙しいですよね。G3システム強化案が却下されそうなんですから・・・」

  小沢、驚きヨシキを見る。

  さっきの低姿勢とは違い、冷笑をうかべているヨシキ。

小沢「どうしてそんな事知ってるの?!」

  ニヤリと笑うヨシキ。

ヨシキ「まぁ座ってくださいよ。人が見てますよ」

小沢、周りをチラと見ると、椅子に座り直す。

ヨシキ「私どもの会員には様々な職種の方がいらっしゃいまして

  色々な話しを聞きます。それに貴女の所にも大勢の会員がいらっしゃります」

小沢「貴方たちの所って一体なんなの?」

ヨシキ「アハハ。私どもは新たなヒーローを創造する企業ですよ。まぁ話しを戻しますが

  如何です?貴女に損な話じゃないと思うけどな・・・北條さんに負けたくないん

  でしょ?」

小沢「北條!」

  北條の人を見下した顔、声が浮かぶ。

  “負けたくない!!”

  途端、北條から氷川の姿に変わる。競パン姿である。

  逞しい身体。もっこり・・・・・

ヨシキ「それに僕から会員さんに上手く口添えしますから、小沢さんに損はさせませんよ

  因みにその会員さんからの要望なんですよ」

小沢「(苦渋・・・そして)・・・で、私は何を・・・」

ヨシキ「了解してくださるんですね。よかった」

  とたんに穏やかな顔に戻る。

  その変わりように背筋が寒くなる小沢。

ヨシキ「小沢さんの協力がなければ無理ですからね。じゃあGトレーラーに戻ったら、

  これを設置してください。(20cm大の小箱を渡す)撮影は・・・善は急げ

  今日の夜にしましょう。今日は貴女と氷川君は夜勤ですよね。きっかけとかは私の

  方でお任せ下さい」

小沢「あのビデオの内容はどういう物なの?」

ヨシキ「それは、G3・氷川君の勇姿ってだけであとは勘弁してください。アハハ」

  小沢、勇姿の言葉に淫を感じる。

ヨシキ「じゃあ今夜、よろしくお願いしますね。じゃ、失礼します!!」

  と、出て行くヨシキ。

  ぼんやりと見送る小沢。

○ Gトレーラー・オペレーションルーム・夕刻

  小沢がいる。他には誰もいない。手にはヨシキから渡された小箱。

  箱を開けるとそこには黒色の球。だが1箇所目のようなデザイン。

  レンズだ・・・。レンズの上には角が生えたようにアンテナが立っている。

  レンズの傍にスイッチがある。

  スイッチを押そうとするが躊躇う・・・。

  強引に断ればよかった・・・だが北條の事、G3強化の事

  を思うと断れなかった。

  いやそれよりも氷川の裸の方が決心に結びついたかもしれない。

  “Jヒーロープロジェクト”の事は僅かだが知っていた。

  G3・氷川の勇姿・・・・・。

  小沢の胸が騒ぐ。スイッチに手が触れる。

 

尾室「小沢さん、どうかしたんですか?」

小沢「尾室くん!!エッ!?なんでもないわ・・・氷川君は?」

尾室「もうすぐトレーニングから帰ってくるんじゃないですか」

小沢「そう。・・・ああ尾室くん、今日はもう上がっていいわ」

尾室「エッ!?でも・・・」

小沢「あとはあたしと氷川君で大丈夫だから。それに最近、忙しくて休み無かったでしょ。

  今日は何も起こりそうにないから、帰って休んでよ」

尾室「(笑顔になり)じゃあお言葉に甘えて。洗濯物溜まってたんですよ」

小沢「もし、何か起こったらすぐ連絡するから」

尾室「わかりました。じゃ、お先失礼します。お疲れさまでした」

  尾室、部屋をでる。

小沢「おつかれ・・・」

  尾室がいなくなるのを確かめると、ホッと息をつく。

  そして球状カメラのスイッチを押す。

  ブ〜〜ンと音がした途端、宙に浮く球。

小沢「(驚き)なによこれ!!??凄い技術!!」

  そこへ氷川が帰ってくる。

  氷川が帰って来るのに反応して物陰に隠れる黒い球。

氷川「おかえりなさい。あれ?尾室君は?」

小沢「ああ今日は上がらせた。」

氷川「そうですか。最近休みがありませんでしたからね。彼ぼやいてましたよ、

  あのバ・・・」

小沢「なんですって!!!」

氷川「いや、なんでもないです!。パトロールに行ってきます」

  そそくさと出て行く氷川。

小沢「まったく・・・」

  小沢は気づいていた。黒い球が氷川に近づき、消えていった所を・・・。

○ 同・夜

  Gトレーラーに夜の帳が下りる。

  小沢は夜が来るのをソワソワしながら待っていた。

  氷川はまだパトロール中だ。

  そんな小沢の心を引き裂く緊急事態発生のコール!

声「緊急事態発生!緊急事態発生!練馬区大泉町で未確認生命体出現!!

  直ちに現場へ急行せよ!!繰り返す・・・」

小沢「(無線を掴み)氷川君!今の聞こえた?!」

○ パトロール中の氷川

氷川「聞こえました!直ちに現場に向かいます!G3システムお願いします!」

  スピードが上がる氷川の車。

○ Gトレーラー・オペレーションルーム

小沢「了解。今から現場に向かうわ」

  “これはアンノンウンじゃないヨシキの仕業だ!”

  小沢の胸が騒ぐ!!

○ 氷川の車・車内

 ふと車窓から空を見ると蒼白く輝く満月。

氷川「綺麗な満月だ!こんな蒼白い満月は始めて見た・・・。

  綺麗だ・・・怖いくらい・・・・・」

○ 車庫

  シャッターが開き、サイレンを鳴らしながらGトレーラーがは出動する。

○ 夜の帳を疾走するGトレーラー

○ 練馬区・大泉町某所

  Gトレーラーが来る。

  そこへ氷川の運転する車と合流する。

  Gトレーラーに乗り込む氷川

 

○ Gトレーラー・内

  氷川、急いで着ている背広を脱ぐ。

  下着はG3と同じ蒼のビキニ。ビキニも脱ぐ。

  185cm、68kg陸上で鍛えた身体。

  広い肩幅、厚い胸板それに割れた腹筋。

  身体の大きさに比例した氷川の肉棒がブルンブルンと揺れる。

  陰毛も豊かに茂っており、筋肉美と共存共栄している。素晴らしい。

  その肉体にG3の黒のインナースーツを纏う。

  薄い生地が筋肉に張り付きテカテカ黒光りする。

  まるで黒の肉体彫刻である。

  ふと、ハッと後ろを見る氷川。何もない。

氷川「なんだ。気のせいか・・・」

小沢の声「氷川君、準備できた?」

氷川「はい、今行きます」

○ 同・オペレーションルーム

  インナースーツ姿の氷川が来る。

  小沢、黒彫刻の氷川にドキッとなる。

  “いつも見慣れているのに・・・”

  動揺を顔に出さず、G3スーツの装着をサポートする。

  胸部ユニットを装着。そして腕部、足部、腰部ユニットを装着。

  そして最後に頭部ユニット、装着。G3、変身完了。

  ガードチェイサーに乗り込むG3。トレーラーの後部ハッチ開ける小沢。

  車道へ勢いよく発進するガードチェイサー。

  複雑な表情で見送る小沢。

 

〇車道・疾走するガードチェイサー

 

〇大泉町・平野

  全身銀色の毛で覆われた狼のような怪人が二足歩行で徘徊している。

  鋭い爪。口が耳まで裂け吼えるたびに鋭く頑丈な牙が飛び出す。

  そこへG3・氷川が到着する。ガードチェイサーから降りる。

  闇夜に輝く蒼い装甲・G3ユニット。

  ニヤリと笑う狼怪人。

狼怪人「フフフ、キタナ」

氷川「狼型のアンノンウンです」

小沢の声「牙と爪に注意して。GM-01!」

  G3、GM‐01を取り出し狼怪人に向けて撃つ!!

  弾丸は狼怪人の身体にめり込むが弾き出される。

  “痛くも痒くもねえよ”といったポーズを取る狼怪人。

  ハッとなる氷川。

  狼怪人、フッとしゃがむと猛スピードでG3に襲い掛かる。

  爪がG3の肩を引っ掻く!G3の肩から火花がスパークする!!

氷川「ウワアアアッツ!!!」

  GM-01にグレネードユニットを装着しGG-02が完成する。

  GG-02を発射!!ドカーン !!

  しかし、まるでキャッチボールをするかのようにGG-02の弾を受け取る狼怪人。

氷川「エエツ!!??そんな!!??」

  狼怪人、ニヤリとあざ笑うと弾丸をG3めがけて投げる。

  弾丸がG3のスーツに炸裂する!!爆発音が荒涼とした平野を引き裂く!!

氷川「ウワアアアアアアアア!!!!!!!!!!! !」

  50m位吹っ飛ぶG3。

小沢の声「胸部ユニット破損!氷川君立つのよ!!」

  立ち上がろうとするが狼怪人に捕まり馬乗りにされる。

  ナイフの研ぎ澄まされた爪で装甲を引っ掻く!!大きな火花が上がる。

  負けじと狼怪人の顔面をパンチする!

  しかしG3の腕を掴む狼怪人。

  白く鈍く光る牙。ガブリとG3の腕に噛み付く狼怪人!!

  20cm位の牙がG3の装甲を突き破り、氷川の右上腕部に突き刺さる!!

氷川「グワアアア!!!」

  噛む力が増し、装甲からバリバリと破壊音がする。

  G3、苦痛と戦いながらもう一方の手で何度もパンチを見舞う。

  しかしビクともしない。

  噛む力がより増す。牙が上腕部の筋肉を突き破り骨まで達する。

  ゴリゴリと嫌な音がG3の腕から聞こえる。

氷川「グウウウッ!!ウウウウウウウウウウッツ!!!」

  あまりの激痛に意識が遠くなる。

氷川「グウウッ!!負けるかアア!!!」

  渾身の力で狼怪人にキック!!

  “ギャオッ!!”吹っ飛ぶ狼怪人。

  フラフラと立ち上がるG3。

  装甲に穴が開き。そこから真っ赤な鮮血が滴る。装甲の蒼と血の赤。

狼怪人、サッと着地するとG3向かって突進。

  そしてG3の腰へタックルそしてしがみ付く。

今度はG3の右大腿部に噛み付く!!ガブリッ!!

氷川「ウオオオオオオオオ!!!!!」

  大地にひざまずくG3。噛む力が増しそこから火花と鮮血が吹き出る!

  噛まれた部分の装甲が割れそこから傷口が見える。

  今度は左大腿部に噛み付く!ガブッ!!

氷川「グァアアアアアアア!!!!!」

  狼怪人、噛むのをやめ、痛みにもんどりうつG3を眺める。

狼怪人「グフフフフフ」

  大地をほふく前進するG3。地面に投げ出されたGG−02を掴もうとする。

  狼怪人、G3の手を踏みつけGG−02を奪う。

  すると今度はGG−02をまるで肉塊を噛み千切るように破壊する。

氷川「そっそんな!!??」

  狼怪人“グフフ”と笑うとG3の首を掴み持ち上げる。

氷川「グウッ!!くっ苦しいっ!!」

  狼怪人のボデイに蹴りを入れるがビクともしない。

  狼怪人、長い腕でG3の顔面にパンチを見舞う。

氷川「ウワアッ!!」

○ Gトレーラー・オペレーションルーム

  モニターのG3の戦況映像が乱れる。氷川のうめき声がルーム内に響く。

  戦況を見つめる小沢の目が潤む、吐息が乱れる。

小沢「ハァ・・・氷川君・・いいわ・・・最高よ・・・」

  

○ 同・平野

  狼怪人、G3を大地に叩きつけ馬乗りになる。

  尚もG3の顔面にパンチを何度も見舞う。火花が上がる。

  次にG3の首筋に牙をたてる。

氷川「ヌオオオオオオオオオ!!!!!!!」

  何度もG3の首筋に噛み付く狼怪人。

  バリバリ!と音がしメットの接合部にひびが入る。

  すかさずひびに手を入れるとバリバリ!とメットを引き剥がす!!

氷川「ウワアアアアアアア!!!!!!」

  氷川の顔が現れる。

  氷川の長髪、クールな目、すっと伸びた鼻筋、薄い唇。

  氷川の顔が激痛と恐怖で歪む。

  メットを強引に剥がされた衝撃で額から血が流れている。

狼怪人「グギギギギ、ヒ、カ、ワ、グブブブブブ」

  メットを高く投げると淫靡に笑う狼怪人。

  よろよろ立ち上がる氷川。

  体が重い・・・メインコントロールをしている頭部ユニットが剥がされたためだ。

  それでも狼怪人に立ち向かう氷川。

  端正な顔立ちの氷川と蒼の装甲の対比が好い。

  渾身の力でパンチ、キックの連打!!

狼怪人「グブブブ、ソンナパンチ、キカネエゾ、ゲゲゲゲゲ」

  氷川を掴むと投げ飛ばす。あっけなく吹っ飛ぶ氷川。

  倒れる氷川の元に金色の毛の狼怪人が現れる。

  そして後ろから氷川を羽交い絞めにする。

氷川「もう一匹!?そんな!?」

  銀狼怪人が来る。

銀狼「オソイゾ!」

金狼「スマンスマン。ソレニシテモハデニヤッテルナ」

銀狼「フン。モウスコシ、テゴタエノアルヤツダトオモッタガ・・・」

金狼「デモ、カオハイイジャナイノ、グフフフ」

  金狼、長い舌をだすとベロリと氷川の頬を舐める。

氷川「ウウッ」

金狼「グフ、カワイイコエダシチャッテ、オイシソウ・・・ドウスル?

  ヤッチャウ?」

氷川(ヤル?どういうことだ?)

銀狼「ソウダナ、モウチョットイタブッテ、ソレカラ・・グブブブブ」

金狼「コンドハオレガ・・・」

  金狼の舌がズルズルと伸びる。

  舌が穴の開いた装甲に進入、傷ついた右大腿部の傷を嬲る。

  傷口に塩を塗りこまれたような激しい激痛が走る!!

氷川「ギャアアアアア!!!ウウウウウウウウウ!!!!!」

  銀狼の舌も伸び、左上腕部の装甲に浸入、傷を嬲る!!

氷川「オオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

  あまりの激痛に気を失いそうになる。

  脂汗がにじみ出る。そんな激痛を歯を食いしばって耐える氷川。

  身体を捩り逃れようとするが後ろから金狼がガッチリと羽交い絞めをしている。

  氷川の首にまわった金狼の腕がグイグイと絞める。

氷川「アアアアアア!!!やめろおおおお!!」

金狼「グブブブ、イイカオダネエ」

銀狼「ギヒヒ、マダマダ」

  金狼、銀狼の舌から電流が流れる!

  “ビリビリビリイイイイ!!!!!!”

氷川「ギャアアアアアアアアア!!!!!!!」

装甲から激しい火花が散る。まるで花火のよう・・・

  G3ベルトのエネルギーケージが減少、やがて消滅する。

  口から泡を吹き出し、失神する氷川。

  装甲から煙が出る。装甲は只の鉄の錘となる。

銀狼「ゲヘヘ、キヲウシナイヤガッタ。ゲヘヘ、ドウスル?」

金狼「ソウダナ。マズ、コノスーツヲ・・・」

  蒼の装甲を舌で突付く金狼。

 

○ 廃工場

  赤錆びたタンクや幾筋も伸びたパイプが雑然と並んでいる。

  割れた工場のガラス窓からは蒼白く輝く満月が殺風景な廃工場を

  妖しく照らし出す。

  氷川、G3スーツを着けたまま両手・両足をチェーンで繋がれ大の字で磔られている。

  目を閉じた氷川、蒼のG3スーツにも蒼白い月光が照らす。

  その氷川の端正な顔に赤黒い舌がベロベロと氷川の顔を舐める。

  “ウッ”うっすらと目を開ける氷川。

銀狼の声「グブブ、キガツイタナ・・・キブンハドウダイヒカワ」 

  氷川、ハッと見ると金狼怪人、銀狼怪人が立っている。

  氷川の顔をベロベロ舐める金狼。

  ザラつく舌の感触と唾液の臭さに顔をしかめる氷川。

氷川「ウッ、やめろ!!」

金狼「ヤメナイヨーー」

  舌が氷川の顔から口に進入する。

氷川「ウブッ・・ウウ・・・ヤ・メ・ウウッツ・・・」

  舌が喉まで進入する。えずく氷川。

  舌が口から放れ今度は氷川の首筋に伸びる。

  背筋に電流が走るような快感に声を上げる氷川。

氷川「ウウッ・・ハアアッ、アアア・・・」

金狼「グフフ、カワイイコエダシテ、カンジチャッテ」舐め続ける。

氷川「ウウッ・・・クソー・・」

銀狼「グブブ、(氷川の股間を見)オマエナカナカイイモノ、モッテルジャネエノ」

  黒のインナースーツに包まれた氷川の肉棒を掴む。ムギュ!!

氷川「アウウッ!!」

  股間を揉み扱く。ムクムク大きくなる氷川の肉棒。

  肉棒が薄いインナースーツに絡み、雁首・血管がはっきりわかる。

  巨大な黒バット。テカテカ光り、まるで黒真珠のよう。

氷川「アアッ、ヌウウウッ、オオオッ!!」

 艶やかな喘ぎが廃工場に響く。

氷川(アアッ・・・しっかりしろ氷川。こんな事でどうする?!)

  両手足に力を入れ、チェーンを引き千切ろうとする。

  しかし、パワーを司る頭部ユニットを剥がされパワーを失ったG3スーツ

  は今は只の鉄の塊である。

氷川(こんな事でくたばってたまるか!!)

  渾身の力を両手に込める。

  力を込めるたびに激痛が走る。だが痛みが淫痛を誤魔化せる。

  両腕・両腿の傷から装甲を伝って血がタラリと流れる。

氷川(ウオオオオオオオオ!!!!!!)

  するとどうだろう!僅かだがチェーンにひびが入る!

氷川(やった!微量だがパワーが残っているぞ!・・・もう少し・・・)

  金銀狼怪人を見る。舐め、扱きでチェーンの様子に気がつかない

  怪人に気付かれぬようにまた力を込める!

  右腕のチェーンの一部が千切れる。

氷川(よし!!・・・)しかし・・・

銀狼「(手を止め)キンロウ!ソロソロコノウゼエスーツヲハイジマオウゼ」

金狼「ソウダナ」

氷川(クソー!!もうすこしだったのに)

氷川「やめろ!!やめるんだ!!」

銀狼「ヤメロヤメロト、ソレシカイエネエノカヨ!」

金狼「モットチガウコトバヲ、イワセテヤルヨ!!」  

  氷川の肉棒をギュッと掴む!!

氷川「ヌグワアアアアアア!!!!!!!」

金狼「ソウソウソレダヨ」

銀狼「サテト・・・」

  G3肩部ユニットを掴み引き剥がそうと手をかける。

  激しい火花が上がる。

氷川「ウワア!!!」

  バリバリ音を立て剥がれる肩部ユニット。

氷川(体が重い・・・僅かなパワーが無くなってゆく・・・)

  絶望が氷川を支配する。

金狼「オレモテツダウゼ」

  大腿部ユニットを掴み引き剥がす。バリバリバリ!!!!

  次々と装甲が剥がされてゆく。

氷川「ウワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

  そしてG3スーツ全て剥がされ、黒のインナースーツのみの姿となる。

  剥がされた装甲が辺りに散らばり無残さを物語る。

  うつむく氷川、目からうっすらと涙が浮かぶ。

銀狼「グギギ、サッキノイセイハドウシタンダイ、ヒカワ」

金狼「サゾ、ショックダロウヨ。イマノキブンハドウダ。・・・オイミロヨ、コイツ

ナイテヤガルゼ、ブハハハ!」

銀狼「ケイシチョウガカイハツシタG3スーツガコンナニナッチマッタカラナ

  ソウトウショックジャナイノ」

金狼「イヤ、ジョウシノオネエチャンニ、オコラレルノガコワイカラジャナイノ」

銀狼「ブハハハ!!オシリペンペンサレルノガコワイノカ?ブハハハ・・・・・

  ナンナラ、オレガカワリニペンペンシテヤルヨ」

  銀狼、氷川の尻めがけて叩く。パシン!パシン!

氷川「アッ!アッ!アッ!アッ!アアアアアッツ!!!」

  淫痛が氷川の尻から身体へ貫く。口から唾の飛沫が上がる。

銀狼「コイツヨガッテヤガル。コノスケベG3」

氷川「うるさい!!」

  尻を叩く力が強くなる!パシーン!パシーーーン!!

氷川「アウウウッ!!アウン!アッウ〜ン!!」

銀狼「グハハハハ!!!オモシレエ〜」

金狼「オイ、ソノヘンデイイダロウ」

  金狼、手を伸ばすと巨大爪が伸びる。

  月明かりに照らされて蒼白く輝く爪。

  息を呑む氷川。

  爪が氷川の胸元に伸びる。

  爪が氷川の胸を撫でそしてスパッと降ろす。

氷川「ウワアアアアアア!!!!!」

  氷川の悲鳴と共に引き裂かれる黒のインナースーツ。

  陸上で鍛え上げられた大胸筋が現れる。

  胸に紅い爪痕が浮かびそこから鮮血がウッすらと流れる。

  鮮やかな手つきでインナースーツを引き裂く。

  無残に曝け出した上半身。あちこちに出来た紅い爪痕。

  鮮血が筋肉の溝を通り地面に落ちる。

  氷川の上半身が鮮血で紅く染まる。

  曝け出した氷川の乳首を爪でツンツンと突付く金狼。

氷川「ウウッ!!アアアツ!!!」

銀狼「ホホ〜、イイカラダシテルナ」

  金狼、裂かれていない氷川の股間を突付く。

金狼「グフフフ・・・・」

  目をつむる氷川。

  手を上げ振り下ろそうとするその瞬間!!ピカーーーッ!!!

  3人の前に眩いばかりの閃光が広がる。

  突然の閃光にひるむ金狼、銀狼。

銀狼「ダッ、ダレダ??!!」

  光の方を見る金狼、銀狼。

  閃光が収まると一人の青年が近づいてくる。腰からは先程の光。

  光が逆光となって顔が解らない。唯一解るのは長髪の髪と長身の姿。

  身構える金狼、銀狼。

  ゆっくり近づく青年。するとまた大きく光を放つ。

  青年の姿が変わる・・・。尖った両肩、2本の角・・・。

金狼、銀狼「グググ、ア・ギ・ト」

氷川「アギト!?」

  光りが収まる。そこには金銀のボディの仮面ライダーアギト!!

銀狼「グワッ!」長舌がアギトに迫る!!。

  簡単に長舌を掴む。チョップで長舌を切断する!!

銀狼「ギャオオオ!!」もんどりうつ。

  サッとジャンプすると銀狼の鳩尾を踏みつける!!

  “グブッ!”口から血を吐き出す銀狼。

金狼「オノレエエエ!!」アギトに襲いかかる。

アギト、スッと構えるとジャンプする。

アギト「オオオオ!!!トリャアアアアアア!!!!!」

  アギトキックが炸裂!!

金狼「ギャアアアアアア!!!!!」大爆発!!

氷川「す、凄い!」唖然となる。

  銀狼、ヨロヨロと立ち上がるとアギトに襲いかかる。

  アギト、銀狼の攻撃をかわすとベルトに手をかざす。

  するとアギトの体の色が青に変わる。“ストームフォーム”

  そしてベルトから“ストームハルバード(槍)”を取り出す。

  そして襲いかかる銀狼を鮮やかに斬る!!

銀狼「ウギャアアアアアアア!!!!!!」大爆発!!

  炎上をバックに立つアギトの勇姿。

  唖然とアギトを見る氷川。

氷川「アギト・・・お前は一体・・・・・」

  アギト、氷川の方を見る。ビクッとなる氷川。

  氷川の方へゆっくり近づくアギト。

  氷川の前に立つと無言でチェーンを切る。

  地面に倒れる氷川。

氷川「(立ち上がり)ありがとう、アギト・・・一体、君は誰なんだ?」

アギト「大丈夫ですか、刑事さん」

氷川「エッ!?」声に聴き覚えがある。

  アギト、マスクに手をかける。プシューと音がしてマスクが外れる。

  180cmの長身、人懐っこい目、ポッテリとした唇そして長髪。

氷川「きっ君は、美杉さんとこの・・・たしか翔一君・・?」

  “ヘヘッ”と笑う翔一。

氷川「君がどうしてアギトに?」

翔一「そんな事はどうでもいいじゃないですか・・・それにしても派手に

  やられましたね」

  ヘヘッと笑うと突然氷川に抱きつく翔一。

氷川「何をするんだ!!翔一君!!??やめなさい!!」

翔一「ヘヘッ、いいじゃないですか。俺、初めて逢った時から刑事さんの事、

  好きだったんだ。それでいつかは・・・」

  氷川の唇に熱いキスをする。

氷川「ムグッ・・ヤ・メ・・ムウウウ・・・」

  翔一の舌が氷川の唇の中を撫で回す。翔一の熱い鼻息が氷川の顔を撫でる。

  氷川、翔一の腕を解こうとするが離れない。

  徐々に翔一のキス攻撃に目がトロ〜ンとなってくる。

翔一「(唇を放し)あれえ?刑事さんの唇にホクロがあるんだ。なんか可愛い」

  ホクロを舐めるとまた熱いキスをする。そして片手で氷川の背中を撫でる。

  突然、ガブッと唇のホクロに歯を立てる翔一。

氷川「ウッ!!グウッ!!イ・・タ・・ウウウ・・・」

  痛みに苦しむ氷川の顔を見上げる翔一の目が嫣然と笑っている。

翔一「エヘヘヘ、刑事さんの唇ってやわらか〜い・・・ハムッ!!」

  何度も氷川の唇を噛む翔一。唇から血が流れる。

氷川「ウウウッッ・・・や、やめろ!!!」

  渾身の力で翔一を突き飛ばす。離れる二人。

氷川「君!こんな時に何をするんだ!今、どんな状況か分かってるのか?」

  質問に答えず、自分の唇に付いた血を舐め、ただ氷川を見つめる翔一。

  その姿が蒼白い月明かりに照らされて不気味に映る。

  その姿が血に飢えた狼のように見え背筋がゾッとなる氷川。

氷川「とりあえずこの事を報告しなければ・・・」

  踵をかえし廃工場を出ようとする。

  突如、氷川の背後から襲い掛かる翔一。羽交い絞めにする。

氷川「あっ何をする!!??やめないか!!」

翔一「(耳元で)刑事さんだって興奮してたくせに・・・」

  氷川のうなじを舐める翔一。

氷川「アッ!!」ビクッと電流が流れたような感覚が走る。

翔一「ほら感じちゃってるじゃない」

  舌がヌメヌメとうなじ、首筋を舐めたりくちづけをしたりして氷川を責める。

  その度に翔一の熱い吐息がかかり声を上げる氷川。

氷川「アアッ!!やめ・・アッ・・ウウッ!・・な・さ・・ハアッ!!」

翔一「ウフフフ」唇が首筋から耳へと伸び、そして舐める。

  痺れるような快感で足元がグラグラと覚束なくなる。

  翔一、氷川の耳たぶを口に含んで舐めたり軽く歯を立てたりして責める。

氷川(ハハアッ!!どう・し・て・?こんなに・・きも・ちいいんだ・・・

  アアッツ!!僕は・・いったい・・・)

  快感に身体を捩る。その度にアギトの装甲にゴツゴツと当たる。

  翔一、氷川の耳たぶに強く歯を立てる!ハムッ!!

氷川「イイッツゥ!!!ウウウウッツ!!!」

翔一「エヘッ刑事さんって噛まれるのがいいんだ・・・」

  尚も耳たぶに噛み付く。淫痛が激しい電流となって氷川を貫く。

  今度は氷川の肩に噛み付く!激しく声を上げる氷川。

  肩を噛みながら手で氷川の乳首を摘む翔一、コリコリとした氷川の乳首。

  そして強く摘む!!

氷川「ヌワアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

  噛みと摘みのダブル攻撃に失神しそうになる。

翔一「刑事・・いや氷川さんのアソコビンビンじゃん!」

  黒のインナースーツに包まれた肉棒を扱く。

  巨大な氷川の肉棒。20cmもあろうか・・・。

氷川「アアアッ!!ウウン!ハアハア・・・」身体を捩る。

翔一「俺も興奮してきた。氷川さん、俺のも凄いだろう」

  アギトスーツに包まれた翔一の巨大肉棒を氷川の腰に押し付ける。

  翔一の熱い感触がより激しい快感を呼ぶ。声をあげ身体をよじる氷川。

  あまりの快感に膝をつく氷川。

  その氷川をよつんばにして背後から乳首を摘みながら肉棒を扱く翔一。

氷川「やめ・・やめろ・・・・やめ・てくれ・・・」

翔一「やめろと言ったって氷川さんのビンビンで“もっと苛めてくれ”って言ってるん

  だもん。止められるわけないじゃん」

  尚も肉棒を責める。氷川の艶やかな喘ぎ声が廃工場にこだまする。

  翔一、強引に氷川を寝かせ腕を頭上に上げ両拳を掴む。氷川の腋毛があらわになる。

翔一「わあ!氷川さんのボウボウに生えてる!たまんない!!」

  腋毛に唇を這わせる。そこから漂う氷川のヒーロー臭が翔一をより興奮させる。

  腋毛を舐めたり、咥えたりする。その度“ジョリジョリ”と音がする。

  すると翔一、腋毛を摘むとおもいっきり引っこ抜く!!ブチブチブチィッ!!!

氷川「グワアアアアアアアアアア!!!!!!」

  翔一、ニヤリと笑うと引っこ抜いた腋毛をフッと吹き飛ばす翔一。

  氷川、翔一を無理に振りほどき逃げようとする。

翔一「逃げんなよ」

  腕を氷川の首に巻き仰向けにし足を絡め逃げないようにする。

  腕の閂を外そうともがく氷川。だが翔一の力が強大でびくともしない。

  苦しげに息を吐く氷川。

翔一「そろそろ、残りのスーツを剥いじゃおうかな」

氷川「やめろ・・・翔一君、やめてくれ!!・・小沢さん!尾室君!!」

翔一「もう往生際がわるいなぁ氷川さん。そんなに叫んでも誰も助けにきや

  しないよ。諦めて俺のものになってよ。そしてもっと自分を曝け出して

  盛り合おうよ」

氷川「黙れ!!どうして、僕が君なんかに・・・」

翔一「ウフフ、そうやって強がる氷川さんも好きだよ。でも・・・」

  激しいピストン運動で氷川の肉棒を扱く。

  肉棒から淫液を滴らせ、グチョグチョと卑猥な音を立てる。

氷川「ヌワアッ!!アアアン!!オオオオッツ!!」涎を垂らしよがる。

翔一「こういう氷川さんがもっと大好き!!」

  そう言うと氷川のインナースーツを引き裂く!ビリビリイイ!!

  スーツの圧迫から開放され氷川の巨大な肉棒が出現する。

  亀頭からジワジワと淫汁が流れる。陰毛も程よく茂っている。

  氷川の肉棒を尺八する翔一。クチュクチュ音をたてて肉棒を貪る。

氷川「アアッ・アアッ・アアッ!!!」

  亀頭の先端をペロペロ舐めると先端から白い淫汁が滴り落ちる。

  他に雁首の裏側などあらゆる所を舐めまわしたり、ピストン運動したり

  して氷川の肉棒を嬲る。

  そして先程と同じように氷川をよつんばにする。さっきとは違い

  抵抗が弱い。フフと笑う翔一。

  スーツを引き裂く!!プルンと氷川の尻が現れ全裸になる。

  程よく締まりツルツルとした尻。まるで熟れたピーチのよう。

翔一「おいしそうなピーチだ。食べちゃおう・・・ハムッ!!」

氷川「ノアアアアアアアア!!!!!!」

  尻の果肉を噛み貪る翔一。噛んだところから鮮血の果汁が流れる。

  淫痛に顔を歪め身体を捩る氷川。

翔一「ああうめえ〜や・・・ここも美味いんだよな」指をぺろりと舐め、

  ピーチの割れ目を指でなぞると中心の秘孔にたどり着く。指で秘孔を弄ぶ。

  途端、弄ぶ指が秘孔を突き入れる。

氷川「ギャアアアアアアアアア!!!!!!」燃えるような淫痛が脳天を直撃する!

  突き入れた指で中の果肉を嬲る。グチュグチユと音が出る。

  そんな翔一の顔は、ピーチに指を入れかき回して悪戯する子供のように無邪気。

  指が1本から2本そして3本と増える。指で果肉の中の襞を刺激する。

喘ぎ声をあげ身体をよじる氷川の目に蒼白い満月が映る。

  いままでの痴撃を冷ややかに見つめている様に光る月。輝きが増す。

  月を見ているうちに氷川の奥底に眠る淫獣が目を覚ます・・・。

氷川「アアッ!アア!もっ・・と・・・」

翔一「何?聞こえないよ!もっと大きな声で言ってよ!!」

氷川「アアーーツ!!もっと、もっと!!」

  翔一、指を奥深く入れグチュグチュ捏ね回す。

氷川「アアーーッ!!!イイッ!!」

  こみ上げてくる淫痛に答えるように尻をふる氷川。

翔一「そろそろ俺も・・・」

  ベルトに手をかざすとフッとアギトスーツが消え、翔一の全裸が現る。

  細身だが引き締まった身体。ムックとそそり立つ肉棒。

  肉棒の先端から淫汁が滴り落ちている。

翔一「氷川さん。どうだい俺のモノは?」

  翔一の巨大肉棒をうっとり見つめる氷川。その肉棒に触れようとする。

翔一「(手をパシンと叩き)ダ〜〜メ!!」

  氷川をよつんばにすると秘孔に自分の肉棒を押し当て・・・

  そして思いっきりぶち込む!!ズブズブズブ!!!と氷川の秘孔の中に浸入する。

氷川「グワアアアアアア!!!!」身体が引き裂かれそうな位の淫痛が

  脳天を直撃する。余りの強烈な淫痛に涙を流し失神しそうになる。

翔一「ウオオ!!これで氷川さんと一緒になられた・・・スゲエ・・オオ!!」

  獣のような声で喘ぐ翔一。

  腰を上下に動かす翔一。ジュブジュブと卑猥な音がする。

  こみ上げてくる淫痛に大声で喘ぐ氷川。翔一もそうだ。

  妖しく輝く満月をバックに叫ぶ2人の声はまるで満月に叫ぶ狼男のよう。

  翔一、色々な体位で氷川を責める。それに応えるかのように喘ぐ氷川。

  職務を放棄し快楽を貪る氷川。淫獣に成り下がる。

  腰を動かしながら氷川の肉棒をクチュクチュと嬲る翔一。

氷川「アアッ・・アアッ・・イイッ・・オオオッ・・アアアアッ!!!イ・ク!!」

翔一「オオオッ!!!氷川さん・・まだイッチャだめだよ・・・アアアッツ・・・

  オオオオオ!!!」

  氷川を正面に向かせる。見つめあう2人・・・途端激しくキスを交わす。

  舌が絡みあう。肉棒を挿入したまま抱き合い、地面を転げまわる。

  そんな淫獣の絡み合いが長きに渡る・・・

氷川「アア・・イ、イク・・・」

翔一「俺もだ・・・氷川さん・・一緒にイコウ・・・」

  腰の動きが氷川の肉棒をシコル手と共に激しくなる。

  2人のオルガズムが最高潮に達した瞬間!!

2人「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

  淫獣の断末魔のような声と共に氷川の肉棒から白い淫液がドピュドピュと発射する。

  氷川の身体にかかった淫液の白が月明かりに照らされ蒼白く輝く。

  翔一、秘孔から肉棒を引き抜くとそこからも淫液がドクドクと流れる。

  一時の静寂が漂う・・・

翔一「(氷川を見つめ)ハアハア・・・良かったよ、氷川さん・・・またね・・・」

  氷川の頬に軽くキスをするとクルリと背を向け歩き出す。途端まるで映像が

フェードアウトするかのように翔一の姿が消える。

  快楽の後の虚脱感が氷川を包む。肉棒がヒクヒクと動く。

  虚ろとした氷川の目に蒼白い満月が写る。

氷川「ハアハア・・・これは・・ゆ・夢・・・夢なんだ・・・」

  スーーーッと意識が遠のく・・・

  氷川が意識を失った途端、黒い球の姿が現れ、氷川の周りを飛ぶ。

  蒼白い月が妖しく輝く・・・・・

 

 

○ Gトレーラー・オペレーションルーム

  モニターに倒れこんでいる小沢。

  こちらも快楽の後の虚脱感に包まれている。着衣が乱れている。

 

小沢「・・・氷川君、あなた最高よ!!さすが私が見込んだだけあるわ・・・」

  すると外から声がする・・・尾室の声だ。

  サッと着衣の乱れを直す。尾室が入る。

尾室「小沢さん!!氷川さんは!!??」

小沢「(冷静に)アンノンウンの攻撃を受けてかなりのダメージを受けたわ。

  今から救出に向かうから、あなたはここに残って本部に連絡して・・・」

  その顔はいつもの小沢澄子警部の顔に戻っている。

○ 大泉町・廃工場そば

  一台の車が停車している。

○ 車内

  車内にモニターが設置してある。モニターには倒れている氷川が写っている。

  モニターを見つめるヨシキ。

  フーっと息をつくと煙草に火をつけ吸う。満足そうな表情だ。

  そこへノックがして青年が入ってくる。翔一だ。

ヨシキ「ごくろうさま。良かったよ、これで良い物が出来そうだ・・・」

  翔一、ヨシキに2対の人形を渡す。それは金狼、銀狼の怪人である。

  それを透明のカプセルのような物に入れるヨシキ。

  そして翔一に熱いキスを贈る。絡み合う舌と舌。

  ヨシキの手が翔一の鼻に伸び、まるでスイッチのように押す。

  途端、翔一の姿がのっぺらぼうのようになり、ぬいぐるみ位に縮む。

ヨシキ「(モニターを見)フフフ・・・氷川君・・最高だよ」

○ 警察病院・病室

  氷川が眠っている。

  身体の至る所に包帯が巻かれてある。

  氷川を見守る小沢と尾室。ウウッと氷川が目を覚ます。

尾室「あっ気が付いた!大丈夫ですか?」

氷川「ここは・・・ウウッ!!」起き上がろうとするが激痛に顔が歪む

尾室「駄目ですよ、安静にしてなくちゃ」

氷川「(横になり)すみません、小沢さん。G3システムを破壊されてしまって

  ・・・」

小沢「そんな事はどうでもいい事よ」笑みを浮かべる。

尾室「アッもしかして強化案、小沢さんの方が採用されたのですね」

小沢「まぁそういう事になるわね」

尾室「やったあ!!」

小沢「氷川君も2、3日はゆっくり休んで今後に備えてね」

氷川「わかりました」

尾室「さっき病院の先生に聞きましたけど。あれだけの攻撃を受けたの2、3日の

  入院だけだなんて。氷川さんの身体って凄いですね」

小沢「そりゃそうよ。あなたと違って、ちゃんと鍛えているからね」

尾室「ひどいなぁ小沢さん・・・」

  笑う氷川、小沢。

小沢「これから新しいシステムの打ち合わせがあるから先に署に戻るわ。

  尾室くんはもう少し氷川くんの側についてあげて・・・じゃ」

  病室を出る小沢。

○ 病室の外・ドア

  ドアを閉める小沢。

小沢「(小声で)氷川君にはもっと攻撃を受けてもらわなくちゃね・・・

  ウフフ」

○ 病室

  氷川、ぼんやりと窓の外を見ている。

尾室「どうしたんですか、氷川さん?」

氷川「エッ!いやなんでもないです」また外を眺める。

氷川の声「思い出せない・・・アンノンウンの攻撃を受けて磔にされた所までは

  憶えているのだが、その後が・・・たしかあの時・・・まぁいい、新システムの

  事を考えよう・・・」

○ 病院・廊下

  歩く小沢。ふと後ろに気配を感じ後ろを見る。

  目の前にヨシキが笑みを浮かべ立っている。ビクッとなる小沢。

小沢「貴方は!?」

ヨシキ「この前はご協力有難うございました。おかげでいい物が撮れました」

小沢「そう・・・で次はどうするの?・・・」

ヨシキ「ええ、もう貴女に用はありません」

  と言うと突如、片手で小沢の顔を掴む!!

小沢「アッ!!」催眠術にかかったように動けなくなる。

ヨシキ「女性の貴女に我々の事を知られるのは何かと困るので、我々の事は貴女の

  記憶から削除させていただきます。ただ、例の物をセットして貰うために貴女を

  利用させて頂いただけですから・・・・・・」

 

 

尾室の声「小沢さん、小沢さん!!」

  ハッとなる小沢。

尾室「ボ〜っと立ってどうかしたんですか?」

小沢「エッ!な、なんでもないわ」又、歩き出す。

小沢の声「あたし、今何を考えていたのかしら?・・・・まぁいいわ、それより

  新しいシステムを完成を急がなくては」

  いつものように颯爽と歩く小沢。

○ 病院の外・道路

  一台の乗用車が止まっている。

  座席にはヨシキ。誰かと携帯で話している。

電話の声「予告を見たよ!最高だよ!!凄く興奮した!!」

ヨシキ「(冷静に)それは有難うございます。で、前に話した件は大丈夫でしょうか?」

電話の声「それなら心配いらんよ。さっき話をつけてきた」

ヨシキ「有難うございます。苦労したかいがあります。それでは特別に氷川くんの

  特別映像をお付けしましょう。氷川誠の生着替え」

電話の声「本当かね!?うれしいねぇ!!」

ヨシキ「いえいえ、貴方様には色々ご贔屓にして頂いていますから」

電話の声「それにしてもこの怪人リアルに出来ているけど、どうやって撮ったの」

ヨシキ「それは企業秘密でご勘弁ください」

電話の声「まさかアンノンウンは?・・・・・」

ヨシキ「ハハハ、ご冗談を。私どもは只の新たなヒーローを創造する企業です。

  (強く)あまりご冗談が過ぎますと・・・」

電話の声「(あわてて)これは失敬した・・・完成ビデオ楽しみにしてるよ」

ヨシキ「完成次第、お届けいたします。それでは失礼します・・・

  警視総監殿・・・」