クウガの死

クウガとの市街地での闘いに勝機を見出せない鋼鉄参謀は部下の雑魚兵・・・

自分の部隊の戦闘員達を残し、自身は逃走用の幹部専用のリムジーンへと急ぐ・・・

そんな姿を見た俺は、

「待て!鋼鉄参謀― 今日こそ貴様と決着を着けて貴様の仲間の幹部達が待つ地獄へと

送ってやるぜー    タァー・・・・・」

と気合1つで襲いくる戦闘員達を瞬時でなぎ倒し、敗走して行く鋼鉄参謀の車の屋根に

しがみついた。

屋根にしがみつき、時折車の屋根をも突き抜く勢いでパンチを繰り出す俺の攻撃に苛立ちを

覚えた鋼鉄参謀は、車の運転をする戦闘員に対し

「愚か者め!あの程度の塵ひとつ振り落とせぬのか!!もう貴様など必要でないはー」

と叫ぶと同時に右手に持っていた長剣を運転席のシート越しに突き刺す!

車の運転を担当していた戦闘員は最後の断末魔を上げる間すら無く背後から・・・

しかも、分厚いシート越しに心臓を突き刺されハンドルにのしかかる・・

当然、鋼鉄参謀を乗せた車は制御を失いガードレールにぶつかり横転をする

俺は車が横転する瞬間に車から飛び降り、道路に着地する

 

「ドォゴオ−ン」

車が凄い轟音を立てて横転し火を吹いた。

 

 横転した車からは燃料が流れ出し、瞬時に業火に包まれる。

俺は

「鋼鉄参謀よ 卑怯な貴様に相応しい呆気ない終わり方だぜ」

と言い踵を返すと、変身を解こうとし腰に手を当てた。

その時だ!

燃え上がる車の屋根が中から蹴り破られ、日本古来の侍が身につけているような鎧に身を

包んだ鋼鉄参謀が姿を現わした。

業火に包まれた車をバックにしながら長剣を振り上げるその姿は古来の武士が敵の城を火攻めにし

勝利を確信して雄叫びを上げているような姿を連想させる。

「クウガよ、よくも俺が大首領から拝領した大事な車を灰にしてくれたなァーこの償いは貴様の

身体を持って償ってもらうぞ!覚悟は出来ているな?」

と睨みを利かせながら俺ににじり寄って来る。

俺は

「化物の幹部クラスは往生際が悪い奴等ばかりで嫌になるぜ!!今すぐおまえの仲間が沢山いる

ところへ送ってやる これがその引導だ!! 」

と必殺のライダーキックの体制に入り、腰を屈めて鋼鉄参謀と対峙する位置についた。

すると、鋼鉄参謀は

「くくく・・・・・馬鹿の1つ覚えめ!  我が呪いの剣の恐ろしさをたっぷり

味合わせてやるぜ!」

と言うなり、鋼鉄参謀は俺の両目に奴の持つ妖しげな刀が放った光を当てる

「ピッカ」

一瞬の出来事だ。

「うぅぅぅぅぅぅ・・・うわぁぁぁぁぁぁ・・・く、クソー・・どうしてだ?な、何なんだ

今の光は? め・・・目が霞んできた・・・」

俺は思わず方膝を地に付き両手で自分の目を覆いその場から動くことが出来ない!!

鋼鉄参謀は

「ワハハハ・・・・見たかクウガ!!!我が呪いの剣の放った妖光はお前の視力を奪うのだ

程なくお前の目は完全に見えなくなる・・・死ね−クウガー」

と剣を頭上高だかと振り上げて、正面から切りつけてくる!

俺は奴の気配を感じ取りながら、鋼鉄参謀からの攻撃を寸での所でかろうじて交わしながらも

微かにしか見えなくなった目を使って鋼鉄参謀の間合いから逃れ距離を取れる場所を探す・・

「よし!あそこだ」と思った瞬間鋼鉄参謀の横一文字斬りの剣が胸に迫る・・・

 

 見ずらい目で、紙一重の差で奴の太刀筋を交わしバク転で後ろへと逃げ、その場所へと

ジャンプをするクウガ・・・そして、それを見ながら歯軋りをし悔しがる鋼鉄参謀・・・・

「おのれ!クウガチョロチヨロと逃げ居って!だが逃げ回れるのも今のうちだ!今度の是は

交わせるかなぁ〜〜〜?」と兜の下に不気味な笑顔を覗かせ、背中に手を廻すと黒々と光る

盾を取りだし、俺に向け

「さぁー今度はこの盾の素晴らしい音を聞いて貰おう・・・そして・・・・フフフ・・・」

と盾が鈍く不気味で言葉では表しにくい音が空気を伝わり俺を襲う!!!

両耳を劈くようなその音は両手で耳を押さえても・・・まして丈夫なマスクを被っていても

ダイレクトに俺の耳にその音が届き、今にも頭が破裂しそうな苦しみに襲われ俺は地面を

ゴロゴロとのたうちまわり苦しむ

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・あ。頭が・・・・・・ぐぅぅぅぅぅ・・・・

わ、割れてしまいそうだーーーーー・・」

と仰向けになり足をバタバタさせながらもがき苦しむ俺に鋼鉄参謀は

「ガァハハハ・・・ハハハ・・・どうだクウガ?さっきまでの威勢はどこへいった?

もっと苦しめ もっと・・・さぁーもっと苦しめ ハハハ・・・ガァハハハ・・・・」と高笑いを

しながら俺のマスクのすぐ前ぐらいまで盾をちかずけると、俺の悶絶は最高潮を迎える・・・

俺は地面に背をつけ悶え苦しんでいたが盾を近ずけられると今度は、逆海老に反り股間を

鋼鉄参謀に

奉げるように突き出し悶える。

そんな攻撃が10分も続いただろうか・・・・

俺は両手で耳を押さえ、逆海老に反った状態で失神していた・・・・・

が、そんな失神から現実に俺を引き戻したのは股間に走る不快感と激痛だった・・・・

俺はもう見えなくなった目で虚ろな方向を見、手で探りながら奴の所在を探りながら

「や、止めろー止めてくれー て、手を放せー・・・い、痛ッテェーーーー」

と叫びながら俺自信の股間を鷲掴みして揉みほぐす鋼鉄参謀の手を振り払おうとした。

が、俺が抵抗し鋼鉄参謀の手を自分の股間から振り払おうとすればするほど指先に力を込め俺の

抵抗力を奪う・・・・

そして、

「フフフ・・・ハハハ・・・どうした?クウガ?俺のフィンガーテクは ハハハさっきよりデカく

なって、ピクピクしてるぜ これでよくヒーロー面してられるぜ!」

と笑いながら手を放し、今度は今まで握り潰すぐらいの勢いで握っていた俺の股間から手を放し

大きく怒張し屹立した俺の股間にエルボーを叩きこむ・・・・

MAX迄に怒張した俺の股間に鋼鉄参謀の肘が食い込む(ガッン・・『ムニュウ』)

「うおぉぉぉぉぉぉぉ・・・・」

それまでの逆海老状態から一気に地面に背中を叩きつけ自分の股間を確りと覆い今度は海老の様に

身体を丸め、地面を転がり悶えまくるクウガ・・・・・・・

今まで、多くの敵を倒し人々の平穏な暮らしを守ってきた英雄の姿も今は無く、自身の最大の

急所である局部に集中した攻撃を受けただ苦しむばかりの男がいるだけだった・・・

そんな惨めな姿を満足そうに見やった鋼鉄参謀は、天空高く両手を伸ばすと何やら呪文を唱えだし

同時に空気を掴むような・・・こね回すような仕草をしやがて空気中より自分の頭と同じぐらいの

大きさの鎖の付いた鉄玉を取り出した。

そして、鎖を掴むと徐に鉄球を振り回し始め

「ガァハハハ・・・惨めな英雄クウガよ今でに多くの仲間達の恨みを今晴らさせてもらうぞ」と

言うが早いか海老の様に丸まっていた俺の背中に鉄球を振り落とす・

「ドッカ」

「うわあぁぁぁ・・・」

俺は堪らずまた逆海老に身体を反らし背中を地面に付ける・・・

鋼鉄参謀はそれを待っていた様に容赦無く顔面、腹筋、胸、両腕、両足に次々と鉄球を振り落とし

そのたびごとに俺は凄まじいまでの悲鳴を上げる・・・

そして・・・・

鉄球の振り落としに依りそれまで俺の胸部を守っていてくれたプロテクターは粉砕され

肋骨が砕かれる鈍い音がする

「ボッキ・・・・ボッキ・・バッキ・・・・」

「う・・・・ぐぅ・・・・はあぁぁぁ・・・・」

そして・・・次に砕かれたのは両腕、両足だった・・・・・・

「ボッキ・・・ミシ・・・・・グッシャ・・・・」

「あ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・」

俺の口を突いて出るのはもう声じゃなかった・・・

両手、両足の骨という骨を無残にも砕かれて、丸で大地に大の字に磔けられたような格好の

俺に鋼鉄参謀は

「これで最後だ!クウガ!!死ねーーーーー」

と叫ぶと

大の字に開いた俺の豊かに膨らんだ股間の上に頭上高だかと抱え上げた鉄球を叩き落す・・・

「ドッカ」

「グシャ」

肉が潰れる嫌な音と同時に・・・・

「ぎやああああぁぁぁぁぁ・・・あああああああ・・・・」

頭を激しく左右に振り全身を激しくピクンピクンと痙攣させ・・やがて1度だけ小さくピクっと

体を振るわせやがて全く動かなくなった・・・

鋼鉄参謀は動かなくなった俺に近づき、踵でマスクを壊し、白目を剥いて苦悶の表情で意気絶えた

事を確認すると、今度は俺の体を頭上高く抱え上げたまま崖淵に立つと躊躇いもなく足下の

暗い深い海の底目掛けて放りこんだ。