処刑台のミラーマン

 

ミラーマンはキングザイガーとの死闘の為那須の火口に降り立った・・・・

序盤戦はお決まりの肉弾戦で、スリムな俺にとって足場の悪いこの場所では

不利な闘いが続いた。

しかし、奴はスタミナが続かなかったようだ。

フラフラとした足取りで、自分から岩肌へとぶつかり仰向けに倒れた。

俺も暫くは警戒をして少し距離を採り奴を見ていたが激しく全身を痙攣させる

だけけで、立ちあがる事もできないようだった。

岩肌でぶつけた個所が悪く致命的な結果を招いたのだろう…少なくとも

俺はそう思った。

俺は奴を宇宙の彼方へと放り投げる為奴に1歩1歩近ずいた。

奴の1級の罠とも知らずに・・・無防備に近ずいた。

奴の頭のの近くまで近寄った時だ!!!

奴の頭にある触手がヒュンと伸びたかと思っら・・・・・

次の瞬間俺の左右の太股を激痛が襲った。

俺は堪らず「うわあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」と呻き声を洩らした。

奴の触手が俺の太股に突き刺さり激痛のあまり俺の太股はガクガクと痙攣し

立っているのがやっとで歩くことが出来ない。

奴は「不様だなミラーマン!!俺様の芝居とも見破れずのこのこと自分から

死に場所を求めて近寄って着た愚か者が ハハハ・・・・・・・・・・・

これからお前を思う存分甚振ってから地獄へ連れていってやるぜガハハハ

覚悟しろよ−」と言いながら今度は両腕に尖った触手を突き刺す!!

奴の触手で四肢を突き刺された俺はまるで理科の実験の蛙の解剖のような

不様さだ。

四肢を封じられた俺は全身を襲う激しい痛みに言葉すら発せられない

奴は下からそんな俺を見ると嬉しそうな表情を満面に浮かべ、ジリジリと

自分の寝ているすぐ傍まで俺を手繰り寄せ、兆度俺の股間が奴の顔の真上

に来ると、俺の股間目掛けて吸精管を吹き上げ精巣の部分へと突き刺した!!!

ヒーローの最大の弱点でエナジーの元である部分に直接的な打撃や蹴攻撃を

受けたことは過去にも在ったが、今回はエナジーの発生源に直接管を打ちこまれたのだ。

「ぐああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・イ,イッテェ・・・・・・・・」

と悲鳴を上げたと同時に股間から急激にエナジーを吸われる疲労感に襲われる!!

俺は四肢の動きを封じられ股間から直接エナジーを吸引され立って居ることも出来ず

背中から大地に崩れ落ちた。

奴は先ず頭部を360度回し、今度は同じように体を回転させ俺を見下ろす。

四肢に突き刺さっていた触手はその時同時に奴の頭部へと収納されたが股間に刺さった

吸精管はそのままで相変わらず俺のエナジーを吸いつづけている。

全身を激しく痙攣させる俺を見下ろしながら奴は俺に「四肢の触手は抜いてやったんだ

自分の力手で股間の吸精管を抜いてみろよ ガハハハ・・」

俺は奴に言われるまでも無く、震え続ける手で管を掴もうとするが・・・・・・・

手が震えて思うように管が掴めず返って手の震えが管に伝わり淫らに悶え苦しむだけだ。

 

奴は俺を嘲りながら「ミラーマンよ速く管を抜かないとミイラにするぞガハハハ・・・」と

奴の高笑いが火口の岩盤に響き渡る。

 

しかし、触手で筋繊維を斬られエナジーの大部分を吸われた俺はもう自由に

自分の体を動かすことすら出来ない・・・・

「お、 俺は こんな…・・とこ・・ろで …・・・・」

と弱弱しい声で言い始めたところで奴が「そろそろ止めを刺して楽にして

やるぜ」と言いながら俺に近寄りさっき触手を突き刺した両足の膝の上に

のり両膝を完全に砕いたバキ・バキ。ベキ。ボキと不気味な音と共に膝から

下の足はもう俺の意思に従う事は無かった。

そして今度は両腕の肘が犠牲になった・・・・・・

もう、ミラーキックもミラーライフも繰り出せない!!!

俺の口からはもう声にならない悲鳴と呻き声が交互に漏れるだけだ。

さっきまではモッコリとしていた股間の精巣部もエナジーを吸い尽くされ

今はエナジーでなく俺の血液に代わっている。

精巣はもうエナジーを作るだけの役割を果たせずまるで梅干の種のような

惨めなものとなっていた。

俺はもう肩をゆらして激しく呼吸しその息遣いが奴にも解かるほどだ。

奴は尻尾を高々と振り上げると俺の腹部にに突き刺しそこから何か液体を噴出した。

俺は苦しい息遣いの下で「ぐうぅぅぅぅぅ・・こ・・・こ・れは・・か、から・

だ・・の ・・・・な・・・か・・・・・・・・・・・・・」

奴は苦しみ悶える俺を満足な笑みを浮かべ見下ろし「苦しいだろうミラーマン

今お前の体の中に噴出したのは俺の体で作られる強酸だ お前は生きながら

俺様に溶かされるのだ ガハハハ それも意識をを持ったままな ハハハ」

先程より激しく全身を痙攣させ断末魔の叫びを上げる俺にキングザイガーは

ミラーマンよもっと強酸が廻る様にしてやるぜそして・・・酸が溶かした

お前の体ー そう ヒーロー ミラーマンジュースとして俺が一滴残さず

飲み干してやるぜ有り難く思えよ ガハハハ・・・・」

と言い終わらないうちに、俺の両脇を抱え抱き上げると激しく上下に振り

そして、今度は両足を持つと激しく大地に叩きつける・・・・・

もう悲鳴も俺の口を突くことは無かった。

そして奴は今度は尻尾を太いストローのように変化させると俺の口に押しこんだ

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そして、数秒で俺の体の全てを吸い込んだ。

奴は満足げに夕日に向かって腹を擦って引き上げて行く。

そして那須の火口にはミラーマンのマスクと穴だらけの無残な皮膚だけが

残されていた・・…ボロボロになった銀色の皮膚はその後風に漂いながら 

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何処かへと消えた。

無謀な兆戦をしたヒーローの惨めな末路がそこにあった。