アマゾンライダー(1)

 

 

 アマゾンはゲドンの獣人達との死闘に精神、心身共に披露のピークに達していた。

大地に大の字になり見事な胸筋を激しく上下し荒い息で勝利の雄叫びを上げた。

 

 そんな疲れきったアマゾンを見たマサヒコとミツコはアマゾンにも休養が必要と

オヤジさんを説得し、アマゾンに静養を薦めた。

 

 アマゾンは最初は皆の薦めを頑なに拒み続けた・・・・。

「時分は未だ全ての敵を退けた訳では無い・・・それなのに静養だなんて・・・・・」と。

しかし、今のボロボロの状態の精神ではゲドンの十面鬼以上の強敵が現れたら

いくら無敵のアマゾンでも勝期に恵まれるとは限らない・・・。

それは、誰の目から見ても明らかだ。

 

 ただ、周りに無関係の人達が大勢いるようなリゾート地では今まで同様犠牲者が出る。

アマゾンは悩んだ末、静養先は無人島が良いと答えを出したのだった。

だが・・・・この判断アマゾンの判断がアマゾン自身を苦境に追い込む事になるとは・・・

誰が予期出来たことだろうか?

 

 アマゾンは皆の暖かい気持ちを受け入れて、荷造りを終え東京を離れて今は無人島へと

向かう漁船の甲板で気持ちの良い海風をその逞しい全身に受け爽やかな気持ちになっていた。

「有り難う皆んな・・・やっぱり来て正解だったぜ・・こんな爽やかな気持ちになれたのは

何ヶ月ぶりだろう?」

独り言をつぶやきながらそっと目を瞑ると今までのゲドンとの死闘は夢幻の様だ。

 

 アマゾンは無人島に近着くと、漁師に礼金を弾むと、荷物を肩に背負い船から勢い良く

浅瀬に飛びこんだ。

「ザァブーン」水飛沫が上がる。

都会の溝臭い水と違い無色透明の優しい水がアマゾンの身体を優しく包み込む。

漁船から飛び込んだところから島までは大体200メートル程あったが、アマゾンは

服を着たまま一気に島の砂浜まで泳ぎきった。

 

砂浜に辿り着くとアマゾンは確りとした足取りで島に上陸をし、濡れた衣服を雑木の枝に掛けた。

そして、衣服と同系色のエメラルドグリーンのビキニ1枚になると砂浜に仰向けに倒れこみ

胸筋やその見事な腹筋を激しく上下に動かし荒い呼吸を繰り返した。

陸上の闘いは常としたが泳ぐことはあまり無く、かえって疲れてしまった。

しかし、気持ちの良い体の疲れであった・・・・・・

 

島まで泳いで渡った疲れと心地よい日差しでアマゾンは睡魔に襲われつつあった・・・。

誰も避け難い睡魔・・ヒーローであってもこれには勝てない・・・・。

アマゾンも例外無く深い眠りに着く・・・・。

そんなアマゾンの身体に異変が現れてきた。

若い男なら誰でもそうだろうが、アマゾンのシンボルが段々と膨張し・・・

ビキニを大きく膨らます。

誰も居ない自然の中・・そんな姿を見られていないそんな心の隙があったのだろう。

 

 幼い寝顔とは反対に見事な肩幅、胸筋、そして数えてくれと言わんばかりの6つに

割れた腹筋逞しい太股・・・まるでギリシャ彫刻のような惚れ惚れする体だ。

そして、アマゾンの股間を僅かに隠す程度の小さなビキニ・・・。

それを突き破るばかりに膨張しきったアマゾンのシンボル・・・。

女性達なら誰でもそっーと触れたくなるほどの裸体だ。

 

だが・・・・そんな楽園の様に思えた時間が破られる時が近づいていた。

しかし、日ごろの死闘と慣れない水泳で疲れ切ったアマゾンは今だ寝息を立てている・・・・。

穏やかな日差し、心地よい潮風そして小鳥達の囀りが止み

凪に近かった海が騒ぎ出し晴天が一転どす黒い雲で太陽までもがその陽光を妨げる・・。

辺りの一変した空気を感じたアマゾンは反射的に身体を砂浜から起こす・・・・?。

が・・・・日頃の疲れが残っていたのか咄嗟には身体が動かない・・。

 

アマゾンの野生の本能が危険を感知し自身に襲いくる危険に対し本来なら瞬時に身体を

動かしていただろう・・。

だが、この時は一瞬の戸惑いがあった・・・。

そう・・・ここはゲドンやゼロ大帝の襲撃をうけない自分だけしか知らないはずの

楽園だからだ・・

だがこの一瞬の戸惑いがアマゾンにとってこの先の自身の身に起きる不幸の予兆で

あった。

 

 

アマゾンが休養を満喫している楽園であったはずの孤島の天候が一変した

気持ちが良いまでの雲1つないスカイブルーの空は一面の黒雲に覆われ太陽の日差しも

雲の隙間から弱弱しく差し込む程度だ。

海は穏やかな小さな波がアマゾンの足下の砂浜に届いていたぐらいだったが、段々と

波が強くなり風は木々の葉を大きく揺らし始めた。

アマゾンが周囲の異変に気づき、「アーマーゾォ−ン!!」と絶叫し全身を光に包ま

せて変身を終えると、それまでとは比べ物にならない位の突風がアマゾンを襲う!。

 

 すると、俺(*変身後はアマゾンとは記さず、俺に統一します・・・無念にも敗れ

て嬲者にされるヒーローになりきってみるもの面白いかも?)の全身を覆い尽くすような

砂塵が巻き起こり視界を塞がれる・・・。

俺は「クソー何時まで隠れている気だ姿を現わせー」と見えない敵に向かって叫んだ。

一瞬、砂嵐が弱まると

「フフフ・・・・ハハハ・・・・アマゾンよそんなに死に急ぎたいのか?」と

見えない敵の不気味な声が辺りに響き渡ると、再び砂嵐が巻き起こりファイテングポーズで

構えている俺を砂埃が今まで以上に激しく叩きつける。

俺は視界を塞がれた上に激しい砂埃で次第に呼吸もしずらくなってくる。

そして、俺の全身をを覆い尽くしていた砂埃はやがて大きな手と姿を変えつつ

その大きな手は俺の首を締めつけながら地表から俺を吊り上げ始めた・・・・。

「ぐあぁぁぁぁ・・・・・・・・」堪らず俺は呻き声を洩らし両手で首を締めている

砂の手を激しく掻き毟った。

そして、空中に吊り上げられた両足をバタバタとバタツカせて窒息攻めに悶える・・・・・。

すると今度は、バタバタとさせていた両足が俺の意思とは反対に強制的に左右に大きく

限界まで開かされた・・・・・。

そう・・新たな手が両足をグッと掴み股関節が外れるまで広げ続ける・・・・。

俺は見えざる敵の手に依って不様にも空中で「人」型に吊るされてしまったのだ・・・・・。

大きな手で首を締められ意識が朦朧とする中で見えない敵は

「アマゾン こんな事ぐらいで楽に死なしてもらえると思っているのか?」と大地に

響くぐらいの声がしたと時を同じくして首を締めていた手は俺の首を右側に捻りだし、

両足を掴んでいた手は今度は強制的に閉脚させると同時に足首を再び掴むと

左側に捻り出す・・・。

そう・・・まるで掃除の際に「雑巾」を絞るが如く・・・・。

「ぐがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・」

全身の神経を捻じ切られるような激痛に俺の絶叫が轟く・・・。

全身を捻じ切られる恐怖と全身の激痛・・・・・。

それと反比例して薄れて行く意識・・・・・。

しかし、薄れゆく意識の中で俺は必死にもがき,俺の必殺「大切断」で自分の首に

めり込んでいる手を瞬時に切断し、前屈しながら両足の手も切り落とす。

「ぐぎゃーーーーーーー」俺の絶叫を遙に上回る大絶叫と大量の血液が無人島の

美しかった砂浜を真っ赤な血の色に染め上げ、俺は長時間窒息攻めに晒されていた

所為で上手く着地できず不様に血の海と化した砂浜に尻から叩きつけられた。

 

 「く・・・・・う・・・・・・・・・」俺は受け身も取れず仰向けになり砂に半身を

埋めながらも辛勝出来たが窒息と尾底骨を強打したダメージから立ち直れず

「ぜーぜー・・・くぅ・・・・・・・」と苦しいく弱々しい呼吸しかできなかった・・・・。

しかし、そんな不様な俺の姿を見ながら再び奴の高笑いが俺の周りの空気に

木霊するかのように響き渡る・・・・・。

「ふわあぁ ハハハ・・・・・。アマゾン俺の作り出した幻影に梃子摺って

本当に俺とバトルする気か?」

奴の言葉も終わらないうちに俺は鳩尾に食い込むような激しい痛みに襲われる・・・。

「ぐう・・・はぁ・・・・ああぁぁぁぁぁ・・・・・・」

そうだ。奴は遙上空から仰向けに倒れてガラ空きになっていた俺の鳩尾にダイビング

ヘッドバットのように頭から落ちてきた。

俺は堪らず、反射的に前に屈みこむような体勢になり大地をゴロゴロとのたうち回るしか

できない。

グリーンと赤のコスチュームを土埃で汚しながら、大地で苦しむ俺の頭上で俺を嘲る

奴の声がした

「もう、お終いなのか?  えーアマゾン?」

そして、同時に奴のトゥキックが何発も何発も右のわき腹に決まり蹴られるたび

肋骨がギシギシと不気味な音と筋肉を抉られるような激痛が走る。

全身をガクガクと振るわせなんとか、脚をM字に開き力を込め大地から身を起こしかけると

無防備にもがら空きの俺の股間に激痛が走る・・・・。

「うぅぅぅ・・・・・や  めろ・・・放せ・・・」

そう・・・。

奴のゴツゴツとした手が俺の股間を鷲掴みにして、揉みしだきしだした。

男に触られたところで、違和感が在るだけで決して反応しない・・・するわけが無い!!。

俺はその時までそう思っていた!!!。

「!!!!!」

だが、現実は違った!!!

俺の意思とは正反対に股間は徐々に大きくなりつつある・・・

俺は敵の醜い手に俺の・・・・・男の最大の急所を鷲掴みされ、揉みしだかれてか

感じてしまい不様にも敵の手の中で今MAXに達するまでの状態にされた。

敵は「アマゾン!良いザマだぜ ガアハハハ・・・・・敵に急所を掴まれて良いように

玩具にされる・・感想を聞きたいぜ ハハハハ・・・・・」

と相変わらず俺を虐げ嘲り笑う・・・・・。

が、しかし長い腕と指が俺の急所を確りと握っているだけで敵の姿は未だ見えない・・・・。

今まで、色んな敵と戦ってきたがこんな事は始めてだ・・・。

まして・・・・・男として最大の急所を攻められた事なんかなかった・・・。

俺は、男の・・いや・・・自分の最大の急所をこんな姿すら見せない敵に好き放題

触られて、怒りと恥ずかしさに頭に血が上り、密林の戦士の本能で

俺の股間を掴んで放さないコイツの腕をつかむと力任せに腕と肘を掴むと

思いっきり引っ張った!!!!。

「ぐごおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・・・・・・・」

見えざる敵の凄まじいまでの断末魔のような悲鳴が再び響き渡った。

しかし、引き千切られた奴の腕はトカゲの尻尾の様にピクピクと激しく痙攣をしていた

俺の股間に爪を立てて握ったまま・・・・。

そしてこの千切られた腕はまるで意識を持っているように規則的に俺の股間を

先程の様に揉みしだく・・・。

その、指の動きや腕から伝わってくる痙攣の震えが俺の股間に伝わり

完全にMAXの状態になり、グリーンと赤のコスチュームを破かんばかりの

状態になってしまった・・・・・。

悶えながらも大地に仰向けになり俺は必死に自分の股間に食い込んでいる

不気味な腕を外そうとしていた。

すると、先程の血煙の背後から不気味な・・・そう・・地の底から響き伝わってくるような

笑い声がする

「ククク・・・・ククク・・・・イヒヒ・・・・クククク・・・・」

俺は股間の淫痛に悶えるながら敵を探る様に叫んだ。

「お前は誰だ!!!。クソー姿を現わせ!!!!!」

霞む目を凝らして、不気味な笑い声のする方を観ると

薄ボンヤリとシルエットが浮かぶ・・・・。

そのシルエットを見て俺は

「???・・・・!!!」

まさか・・・お前は・・・・・・・。