鎌倉アルプス
鎌倉の市街地は、東・北・西の三方を山で囲まれ、南は相模湾に面した天然の要害です。鎌倉七口と呼ばれる切通を通る古道があります。鎌倉アルプスは、普通大平山などの北側の尾根を言いますが、東側にも西側にも眺めの良い、とても素晴らしいコースがあります。古い歴史と自然を楽しめるお得なハイキングです。
タイトル
 大崎公園から庭園住宅を通って10分ほどで披露山公園に着きました。登ると目の前に猿舎があってビックリしました。展望台に登って富士山を眺めます。江ノ島の向こうにうっすらと富士山が望めました。レストハウスもあり、子供連れと犬の散歩が多かったようです。
 次は、小坪漁港から天照大神社に向かいました。長くて急な階段が続きます。踊り場もなく、下を見ると足がすくむようです。
 この神社は、小坪神明宮とも呼ばれ、室町時代初期にはあった古い神社です。
 参道からは、小坪漁港が眼下に見下ろせます。素晴らしい景色です。
2018.2.12(月)
日本橋駅8:22---(浅草線)---9:14金沢八景駅9:36---(京急バス)---9:47朝比奈バス停9:50……9:55朝夷名切通……10:15熊野神社……10:55十二所果樹園展望台(149m)11:00……11:43久木大池……12:10鎌倉市子ども自然ふれあいの森(昼食)12:45……12:50パノラマ台……13:26名越切通……14:07小坪漁港……14:17天照大神社……14:25大崎公園14:55……15:07披露山公園15:20……15:30浪子不動……16:15新逗子駅16:24---16:31金沢八景駅16:36---17:26日本橋駅
 十二所果樹園から久木大池公園への道は池子の森のフェンスに沿った山道を辿ります。途中には不思議な鉄扉とコンクリート塀、竹のトンネルなど変化があって楽しい道です。
 十二所果樹園から40分ほどで急な道を右に下り、久木大池公園に着きました。やまなみルート入口です。

大崎公園からの逗子湾

 逗子湾沿いに新逗子駅を目指して進みます。距離が長いので少々かったるくなってきました。しかし、振り返ると、披露山公園や大崎公園が目の前に広がり、遠く江ノ島や富士山も見えます。海にはたくさんのウインドサーフィンが走っていて目を楽しませてくれます。
 海岸から左に入る道が分かりにくく、大分余分に歩いて、新逗子駅まで40分もかかってしまいました。
 披露山公園からは、浪子不動ハイキングコースの表示に従って逗子海岸に下りました。10分ほどの下りです。下りきった所が浪子不動です。ここを舞台にした徳富蘆花の『不如帰』にあやかって名付けられたそうです。海中には、昭和8年に建てられた不如帰の碑が見えます。風が強く、波が荒く、海側に出ると波しぶきがかかるほどでした。
 小坪漁港から15分ほどで大崎公園に着きました。大崎公園、披露山公園、逗子海岸は、関東の富士見百景の81番です。小坪漁港と逗子マリーナを見下ろし、江の島と富士山の眺望がすばらしい。岬の先端まで行くと逗子湾の眺めも素晴らしいものでした。
 早咲きの河津桜でしょうか。満開でした。
 市境道路の突き当りを左に下ると、鎌倉市子ども自然ふれあいの森に着きます。テーブルやベンチがあり、そばにはトイレもあって、ランチには便利です。もちろんここでランチにしました。
 森の中を進むとパノラマ台の標識があります。急な階段を登りきると、素晴らしい眺めが目の前に
広がっています。絶対のお薦めスポットです。
 古道を10分ほど登ると熊野神社との分岐に出ます。分岐から6分ほどで熊野神社に着きます。
 朝比奈バスで降り、少し戻って最初に道を右折します。5分ほど歩くと国史跡朝夷名切通の説明板があり、右に旧道を辿ると間もなく朝夷名切通に着きます。鎌倉七口の中で最も距離が長い切通です。
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パノラマ台からの展望

 名越切通から25分ほどで小坪漁港に着きました。この漁港は、鎌倉時代から続く古いものです。新嘗祭には小坪の海松(ミル)が献上されるそうです。また、小坪の帰帆は逗子八景の一となっています。時間があれば名物の海鮮丼も食べてみたいです。
 道端に、今も使われていそうな手押しの井戸を見つけました。とても懐かしいです。
 まんだら堂のやぐら群です。公開日が決まっていて、残念ながら扉が閉まっていて見学できませんでした。 やぐらとは、崖に掘った横穴に石塔などを立てて供養する施設で、13世紀から16世紀ごろまで使われていたようです。ここには150以上のやぐらが良い状態で残されていて、鎌倉でも大変貴重な遺跡だということです。
 小坪漁港へ向かう道端にも、石碑が集められていました。
 パノラマ台から40分ほどで、国史跡名越切通に着きました。第三切通です。第二切通、第一切通と下って亀ヶ岡団地へ出ます。
 説明板によると、『吾妻鏡』に名越坂として見えるのが初出で、明治16年にトンネル道路が開通するまで、幹線道路としての役割を果たしていたとされています。
 パノラマ台から10分ほど下るとお猿畠の大切岸に出ます。お猿畠という地名は、日蓮上人が法難の際に3匹の白猿の案内で避難したという話によるもので、法性寺の山号も猿畠山です。大切岸は、長さ800mにわたる高さ3〜10mの断崖で、近年の発掘調査で大規模な石切り場の跡であることが確認されたそうです。ここも、日溜まりの気持ち良いところです。
 久木大池公園からハイランドに登ると、民家の庭に咲く梅の花が見事でした。
 ハイランドの市界道路を進みます。見通しが良ければ正面に富士山が見えるところです。関東の富士見百景の82番、ハイランド住宅道路です。
 バス停から1時間ほどで、十二所果樹園展望台に着きました。標高は149mですが眺めがよく、また、広々としていてベンチやテーブルも整備されているので、ランチにはもってこいです。
 十二所果樹園は、緑地保全と生物の多様性を確保するため、鎌倉風致保存会が買い取って管理しているそうです。
 熊野神社は、源頼朝が鎌倉の鬼門に当たるこの地に、朝比奈切通しの開鑿に際して守護神として熊野三社大明神を勧請したとされていて、とても古い神社です。
 途中、東朝比奈からの道、六浦からの道を合わせて、十二所果樹園へ向かいます。