読了:2004.6以前
レビュー:2004.11.3
■天使たちの誤算 / 唯川恵 (マガジンハウス)
流実子は、テレビや雑誌でお馴染みの美人女弁護士岸田の弁護士事務所で働いている。
そんな岸田先生の元に、若い女性を対象としたエッセイを書いて欲しいと依頼がきた。
出来上がった先生の原稿に、験し読みを頼まれた流実子はうんざり。こんなの誰も買うわけがない・・・。
先生に頼まれて、流実子は原稿の手直しをすることに。
一方、流実子の友人侑里は、幸せな結婚を控えていたが、昔の恋人透に再会。
婚約を破棄して透の元に走った侑里は、岸田の事務所を訪れる・・・。
なんつーかねえ・・・面白いです。
面白いですよ。ハラハラするし、ドキドキするし。
けどちょっと読み終わった後の・・・後味は悪いかも。
現実って・・・こうなのかもね・・・みたいな(笑)
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読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.13
■燃えつきるまで / 唯川恵 (幻冬舎)
「別れないか」
5年間付き合った耕一郎は突然そう言った。
仕事でも責任ある地位を得て頑張っている怜子が、そろそろ耕一郎との結婚を考え始めた時だった。
なぜ?どうして?2人で過ごしてきたこの5年間は一体何だったの?
別れを受け入れることの出来ない怜子は、少しずつ少しずつ、心の箍がはずれていく・・・。
30歳を過ぎた女性の揺れる心の葛藤を描く。
別れはいつも、突きつけられる方にしてみれば突然の出来事です。
空気のように、あるいは自分の分身のようになっている存在であれば、受け入れるのも尚更容易ではないでしょう。
恋というもので、人はいつ、どんなふうに壊れてしまうのかわからないものです・・・。
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読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.8
■肩ごしの恋人 / 唯川恵 (マガジンハウス) 第126回直木賞受賞作品
男っぽく、仕事をしながらサバサバとした生き方や考えをしている萌と、女であることを最大限に生かし、ついに3度目の結婚をしたるり子。
正反対の2人は、5歳の頃からの幼なじみ。
3度目のるり子の結婚相手は、萌の元恋人。
まだ10代の家出少年、崇と出会い、るり子、萌の3人は、はちゃめちゃながらも楽しい同居生活を始めるが・・・。
自立した、他人も自分も信じられない萌と、女を武器にすることにしか生きる術がわからないるり子。
生き方を模索しながら、3人の生活がどう変わっていくのか・・・。
結構いろいろ言われてるみたいですねえ、この作品。
けどわたしは嫌いじゃないなあ。読みやすいし、登場人物が周囲の影響で少しずつ変化していくのがわかるし。
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読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.8
■あなたが欲しい / 唯川恵 (大和書房)
裕福な家庭に育ち、名に不自由なく育ってきた理沙子には、やはり同じように何不自由なく育った恋人亮がいた。
婚約までもう少し・・・という二人。
亮の友人、幹也と出会ったのは理沙子の友人桐の個展の日だった。
幹也との出会いに心に疼くものを抱えながら、そんな自分を許すことが出来ず、友人の侑子と幹也がうまくいくよう心を砕く理沙子。
けれど、二人が親密になっていくほど理沙子の心は引き裂かれ・・・。
複雑に絡まった・・・というより絡まりすぎた友情と恋。
人は誰しも心の葛藤を抱えながら生きているんですね。
なんつーか・・・思いも寄らない衝撃の結末を迎えます。
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読了:2004.6以前
レビュー:2004.9.11
■恋人はいつも不在 / 唯川恵 (集英社)
奈月と時男は大学時代の同級生。
在学中、奈月はずっと時男に想いを寄せていたが、時男は奈月の友人小夜子に夢中だった。
男を弄び、女友達のいない美人な小夜子。小夜子は友達の恋人でも平気でとる女だった。
しかし、卒業して就職してから、奈月は時男と恋人同士に。
小夜子のことなんてすっかり忘れていた頃、時男が小夜子と偶然再会した。
動揺する奈月。
一方、時男は仕事のストレスに苦しんでいた。
大切なのは奈月。けれど、偶然再会した小夜子に心は揺れて・・・。
奈月と時男、それぞれの視点から同じ時期のそれぞれの気持ちを描いたラブ・ストーリー。
恋に仕事に友情に・・・男も女も、人生は大変です。
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