読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.20
ベター・ハーフ / 唯川恵 (集英社)

大手代理店に勤務する文彦と美人でそつなく生きてきた永遠子は2年越しの交際を経て結婚へ。
祝福され、中古だがマンションも買い、幸せな結婚生活を送るはずだった。
結婚式のその日、永遠子が控える部屋に一人の女性が。
「そこにいるのはわたしのはずだったのに・・・」
そこから全てが狂い始める。
結婚生活とは夢見るほど甘いものではない。けれど、もしかすると、思うほど悪いものでもないのかもしれない。
幸せとは。男と女とは。生活とは。そして生きることとは。
様々な疑問を投げかけ、そして生きていく、ベストではなくベターであるということ。
面白いと思います。


  

読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.20

永遠の途中 / 唯川恵 (光文社)

同期の薫と乃梨子は親友でありながらライバルだった。
薫は、仕事が出来て上司からも後輩からも信頼の厚い乃梨子を羨ましく思い、乃梨子は女らしく可愛がられる薫を羨ましく思っている。
そんな2人が共に好意を寄せる郁夫。
乃梨子が郁夫に好意を持っていることに気が付いた薫は、捨て身のアプローチで郁夫の気持ちを掴んだ。
結婚して会社を辞め、専業主婦におさまった薫。
そして仕事に生きる乃梨子。
結婚と仕事、それぞれの道を選んだ女たちのそれぞれの行く先は・・・。

これは視点が面白いですね。
結婚したらきっと「あの時もっと頑張っていれば」と仕事での成功を夢見、仕事に生きれば「あの時結婚していたらどうしていただろう」と想像する。
人生は往々にして二者択一。
そしていずれを選んでも、後悔と満足を繰り返すものだと思うんです。


読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.13
29’s イブの憂鬱 / 唯川恵 (集英社)

仕事に生きがいもなく、結婚しているでもなく、恋人がいるでもなく、ぼんやりと生き、そして29歳になってしまった。
情熱を期待した年下の男にはあっさり騙され、結婚を期待して臨んだお見合いでは先方に断られた。
とりあえず続けてきた仕事も、まさかのリストラに遭い・・・。
けれどシングルマザーの母の3度目の結婚、そして友人さつきの熱い生き方の中で、少しずつ自分が見えてきた真緒は・・・。

読了:2004.6以前
レビュー:2004.9.11
愛しても届かない / 唯川恵 (集英社)

七々子には、友達に羨ましがられるような素敵な彼氏がいる。
しかし人数あわせに誘われた合コンで、七々子は恋に落ちてしまった。
沢島駿。
しかし彼には大切な恋人が。
七々子は思い切って、駿の恋人美咲の働くファミレスにアルバイトに入る。
美咲から駿の情報を仕入れながら、少しずつ、少しずつ・・・。

女って怖いですね。
なんだかしみじみそう思ってしまうお話です。
別に全ての女がこうだというわけではないけれど・・・もしかすると「女」である以上持ち合わせている一面かも?

          
  



読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.13
22歳、季節がひとつ過ぎてゆく / 唯川恵 (大和書房)

大学四年生の征子はやりがいのあるアルバイトと楽しい学生生活、そして大切な恋人と充実な生活を送っている。
そんな征子の親友、絵里子と早穂。
お嬢様で天真爛漫、ワガママだけど憎めない絵里子と、おっとりして引っ込み思案な早穂とはとてもうまくいっていた。
けれど、仕事先での本城との出会い、絵里子の婚約、何かを胸に秘めていそうな早穂、そして恋人広基の部屋で偶然見つけてしまった片方だけのダイヤのピアス・・・。
傷つき、悩み、そして大人への階段を上っていく22歳の青春。



           
読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.13
孤独で優しい夜 / 唯川恵 (集英社)

会社の同僚入江と美帆の結婚式の夜、荒れた粧子は後輩宗吾の部屋へと泊まってしまった。
そう、粧子は入江のことが好きだった。
けれど、以前フラれて以来、ずっと忘れたフリを決め込んでいたのだ。
なのに友人の美帆が、その入江と結婚してしまった・・・。
「遊びで終わらせるつもりはない」という宗吾だが、男を感じることの出来ない粧子は、宗吾をふってしまう。
そして、ふとしたはずみで、入江にあの頃の本当の気持ちを聞いて・・・。

これはね〜宗吾がオイシイですねえ。
土壇場で男をあげたなって感じで。
どーでもいいけど、不倫は嫌いです・・・。

 
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