読了:2005.7.17
レビュー:2005.7.25
■トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons T フロム・ジ・エンパイア / 吉田 直 (角川スニーカー文庫)
【FLIGHT NIGHT】
出張帰りのアベル・ナイトロード神父の乗る豪華旅客機が吸血鬼に襲われた。
乗務員はたった1人の少女を残し、全員死亡してしまい・・・。
【WITCH HUNT】
吸血鬼が仲間同士で虐殺しあった・・・?
その現場にたった一人残されていた短命種の少女とは・・・。
【FROM THE EMPIRE】
帝国から、ある事件の捜査に来た帝国貴族アスト。
教皇庁から派遣された『腕利き』の神父と共に、仇敵を追うが・・・?
【SWORD DANCER】
派遣執行官―ソードダンサー。
聖職者が吸血鬼により惨殺された事件の為に派遣されたユーグは、この地方・・・アムステルダム及び四都市同盟とは浅からぬ因縁があった。
己の為に剣を取ったユーグは・・・。
これ、短編集って言っちゃっていいんでしょうかね?
ってかそうですよね?
時期的にいつ頃なのかはよくわからないんですけど、エステルとアベルが出会う前だろうってことは言えると思うんですけど。
でもカテリーナとかもいるから、何百年も前でもないと思うんです。
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読了:2005.7.19
レビュー:2005.7.25
■トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons U サイレント・ノイズ / 吉田 直 (角川スニーカー文庫)
【NEVER LAND】
子供たちが攫われた島・・・ネバーランド。
調査の為その島に降り立ったアベルとレオンだが、アベルはお茶に薬を混入され・・・。
【SILENT NOISE】
ネバーランド島の一件がらみの調査でバルセロナにて元同僚ノエルの協力を受けていたアベル。
サグラダ・ファミリア・カテドラルにてとんでもないものことに・・・。
【OVERCOUNT】
ローマが破壊される・・・。
バルセロナの二の舞にならない為に、大切な人々を守るために、アベルは・・・。
【SLING BLADE】
復讐の為に裏切った幼馴染の元を訪れたユーグ。
そこで見たのは、かつての友人の妻となったかつての婚約者の姿だった・・・。
一応、この辺はずっとつながってますね。
んでも、ソードダンサーだけ、何だかずっと独走つーか、別もんみたいな感じですけど・・・。
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読了:2005.7.25
レビュー:2005.7.25
■トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons V ノウ・フェイス / 吉田 直 (角川スニーカー文庫)
【MIDNIGHT RUN】
アルフォンソ率いる新教皇庁勢力の一団の行方はわからないが、その勢力に加担した者のリストがあるという。
リストを手に入れたのはヒスパニア王国宰相子息アントニオ・ボルジア。
新教皇庁からアントニオを、そしてリストを守るため派遣されたアベルだが・・・。
【JUDAS PRIST】
カテリーナとアレッサンドロをお忍びで乗せた車が襲われた。
アベルとワーズワースが苦戦する中現れた今一人の派遣執行官・・・「ノーフェイス」ヴァーツラフ神父。
穏やかなヴァーツラフにアレッサンドロは心を開くが・・・。
【KNOW FAITH】
フランチェスコたちは攫われた教皇の身柄確保よりミサイル処理を優先させた。
このままではアレッサンドロの命が危うくなる・・・。
派遣執行官たちは・・・。
【GUN'S SWORD】
カウント・フォーのうち、カレル、メムリンクを屠ったユーグは次なる標的・・・ダルザスの元へ・・・。
しかしそこへ派遣執行官「ガンスリンガー」トレスが現れ、強制送還を要請する。
ううん・・・やっぱソードダンサーだけ一人別もんですねえ^^;
結構この「ノーフェイス」一連にまつわる話は切ないですね。
んでもって、規模でかいつーか、根の深い話になりそうな展開です。
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読了:2005.7.26
レビュー:2005.8.6
■トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons W ジャッジメント・デイ / 吉田 直 (角川スニーカー文庫)
【LADY GUILTY】
ノーフェイスの一件における会議の為ローマに戻ったカテリーナ。
カテリーナ反逆の証拠を握ったという異端審問局によって裁判で追い詰められるカテリーナだが、異端審問局が手に入れた証拠の裏では騎士団の策動が・・・。
カテリーナを救うべくAxはアルフォンソを追ってエストニアへ向かうが・・・。
【BRAVE HEART】
アルフォンソたち新教皇庁の潜伏するエストニア。
民に慕われるエストニア伯爵ユリウスらと協力し、アルフォンソを、ひいてはアルフォンソのそばにいるはずの『智天使』を捕獲するべくエストニア伯爵邸に襲撃を仕掛ける。
【JUDGEMENT DAY】
異端審問官がこちらへ向かっている!?
全面戦争を避けられないと踏んだアベルたちは、民を避難させるべく二手に分かれる。
だがアルフォンソを探すアベルたちの前には『騎士団』氷の魔女ヘルガが、そして避難する民と共にあるトレスの前には狂気の異端審問官たちが迫っていた・・・。
【HOWL ON THE EDGE】
カレルとメムリンクを失った四伯爵。
ソードダンサーの手を逃れるべく地上を離れたダルザスを追うため、ギィがダルザスの元に到着するその日を狙ったユーグ。
だが、共に戦ってきたローデンバックを失い・・・。
Axの派遣執行官がかなり出てきますねぇ〜。まさかユーグくんまで出てくると思いませんでした。
んで、アレッサンドロ、頼りないんだけど結構好きです。なんか可愛くて。
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読了:2005.7.28
レビュー:2005.8.6
■トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons X バード・ケージ / 吉田 直 (角川スニーカー文庫)
【ROMAN HOLIDAY】
ミラノでレオンを待つ『この世で一番佳い女』に会うためプレゼント選びに余念のないレオンとそれに付き合わされるアベル。
そんな2人の前に突如現れた令嬢は、2人に自分を誘拐しろと命じる・・・。
【BIRD GAGE】
ミラノの自分の居城に戻ったカテリーナ。その夜はカテリーナの支援者を集めてパーティが催されていた。
そこへ訪れていたアベルが残り物を恵まれていると、偶然不自然な死体の山を発見し・・・。
【RADIO HEAD】
氷の魔女ヘルガの元を訪れるべく船旅に出たケンプファーとディートリッヒ。
その船の船倉でディートリッヒは「私を殺して」と呟きながらさまよう女性の姿を見つける・・・。
【BROKEN SWORD】
ギィの差し金で襲われているヤンの家族を救ったカテリーナと派遣執行官『ジプシークィーン』。
一方、四伯爵最後の1人ギィを倒すべくユーグは一人・・・。
個人的に「RADIO HEAD」が好きです。
ってか、ディートリッヒが結構好きです。
なんかケンプファーとディートリッヒのコンビは良いなあ、好きだなあ。
んで、何でアベルがいっつも貧乏なのかがわかった(笑)聖職者だなあって言うか・・・馬鹿だなあ・・・。
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読了:2005.7.30
レビュー:2005.8.6
■トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons Y アポカリプス・ナウ / 吉田 直 (角川スニーカー文庫)
【PUBLIC ENEMY】
ケルピムから得た情報を元にヴィエナを訪れたアベルとユーグ。
だが目的地は目の前で崩壊、トラブルに巻き込まれ憲兵にとらえられるハメになる。
一方、ヘルガを訪れたケンプファーはその罠にはめられようとしていた・・・。
【NIGHT HOSPITAL】
重傷を負ったワーズワースの入院する病院を訪れていたカテリーナ。
ところが、ワーズワースに個人的な恨みを抱く吸血鬼がワーズワースを襲い・・・。
【APOCALYPSE NOW】
レジスタンスに捉えられたユーグ。そしてケンプファーと共に行方をくらましたアベル。
『サイレント・ノイズ』を制止する為にケンプファーと共にプラーター公園を訪れたアベルだが・・・。
うぅ・・・何だかとんでもないところで終わっちゃってます(涙)
ここで永遠に続きが出ないとは・・・つらすぎる。
結構ケンプファー好きだなあ。
ケンプファーとアベルが、何だってこんな切羽詰った状態で遊園地訪れてんだろって何かおっかしいなあー。
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読了:2005.8.2
レビュー:2005.8.6
■トリニティ・ブラッド 神学大全 / 吉田 直 (角川スニーカー文庫)
第一部 聖典
【GUNMETAL HOUND】【HUMAN FACTOR】
外伝です。トレス君のお話。なんかねえ、好きですね。
ひたすらトレス君が主人公って、良いですね。
【Reborn on the Mars 極光の牙】
R.O.Mの続編として書かれるはずだった物語です。
イオンとアベルという、一風変わったコンビで進められるはずだったこのお話。序章のみが掲載されています。
第二部 神学
ここでは、本来物語の中で解かれていくはずだった、数々の「トリ・ブラ」の謎について、わかる範囲で触れています。
もちろん、吉田先生の心の中のみにしまわれていたもの、また進める上で考えられていくものなど失われたものもあるでしょうが、残された資料の中からスタッフが必要最低限のフォローを加え、「トリ・ブラ」の謎に迫っています。
わかりやすいです。
第三部 大聖典
辞典でしょうかね。わかんない単語はここで調べれば一発です。
「カボチャパイ」なんてのも載ってます(笑)
「ナノマシン」や「クルースニク」についても載ってますよもちろん。
この「神学大全」を読んで驚きました。
吉田先生は急逝されていたんですね。お悔やみの言葉を申し上げると共にご冥福をお祈りいたします。
・・・って言うか!!!!
非常に残念です。たくさんの謎やアベルとカインんの決着もつけられぬまま続きが読めないのがとても残念ですね。
せめてもの、角川スニーカー文庫編集部のスタッフのご尽力であるこの「神学大全」があることで救われますか。
それにしても返す返すも惜しい話です。続きを待っていた人もたくさんいたことでしょう。
遺された本を読み返し掘り下げることで、「トリ・ブラ」の世界を理解していくしかありません。
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