読了:2004.6以前
レビュー:2004.8.10
年下の男 / 内館牧子 (角川)

結婚して仕事をやめたい千華子。千華子には最近気になる男性が出来た。
スポーツジムで知り合った伊崎。
伊崎はいつも通う弁当屋の元気なオバチャン、花江に励まされ、想いを寄せるようになり、花江も情熱的な年下の男に魅力を感じ始めた。
しかし・・・花江は千華子の母だったのだ・・・。
千華子の弟の友達、謙吾。最初は「年上女をオトしてみたい」というペースだったのがいつの間にか本気に・・・。
複雑にすれ違う想い。

これもドラマ化したんですよね。
面白かったです。元気になれるかも。





読了:2004.6以前
レビュー:2004.9.14
寝たふりしている男たち / 内館牧子 (幻冬舎文庫)   

松岡と窓子は3年間の結婚生活を経て、離婚した。
あれから16年。松岡を忘れられず、窓子はハイ・ミスとして楽しむことのない生活を送っていた。
一方松岡は、26歳の部下ユリ子に猛烈なアタックを受けているが、心の中に窓子を抱いたまま、恋愛をせずに仕事に熱中する日々を送っていた。
2人の離婚の原因は、松岡の元恋人で窓子の友人だった玲子。
玲子より窓子を選んだ松岡を忘れられないまま、玲子は父芝山の勧める縁談で、芝山の部下小田と結婚した。
小田は、義父である芝山にいつも松岡、そして部下の中井と仕事の能力に関して比較をされて屈辱を感じていた。
芝山の会社、芝山地所にはある問題が。
夢を叶える為に芝山が手に入れた50億の島によって、経営危機に追い込まれていたのだ。
芝山は経営危機を乗り越える為に、松岡を芝山地所に呼び寄せた。
仕事を巡り、男たちの熱い戦いが繰り広げられる。
一方、窓子の隣の部屋には偶然ユリ子が引っ越してくることに。
思いがけないユリ子の出現に、松岡を忘れられない窓子の心は揺れ動く・・・。
ここに女たちの戦いも幕を開けた。

これ、ドラマ化してたみたいですね。いつ頃かは知らないけど。
まあ内館さんは脚本家ですから、どっちが先かはよくわかんないんですが。
主旨は恋愛ではないですかね。どちらかというと、仕事に賭ける男たちの生き様って感じででしょうか。
タイプの違う松岡、中井、小田、権太、洋一、そして芝山の、それぞれの想いへのそれぞれのやり方を描いています。



読了:2004.6以前
レビュー:2004.9.14
義務と演技 / 内館牧子 (幻冬舎文庫)   

お互いに愛し合い、家庭仲も円満な夫婦だがセックスレスなみさきと謙次。
お互いに愛し合っているが、同じ相手とのセックスに飽きながらも夫は義務で、妻は演技で10日に一度のセックスを続ける祥子と芳彦。
みさきは、愛しているならどうして抱いてくれないのかと思い悩み、謙次は愛しているのにどうしても妻を抱きたくない自分に苦悩する。
愛しているが夫とのセックスが苦痛で仕方ない祥子と、妻を満足させたいだけにセックスを続ける芳彦。
それぞれの夫婦が、それぞれの苦悩と葛藤を背負い、そしてそれぞれの結論に辿りつく。
果たして行き着く先はどこなのか。
夫婦とは、家族とは、そして男と女、2人をつなぐセックスとは一体何なのか。

これはねえ・・・テーマとしては結構重いかと。
リアルに苦悩してる方には相当重い話なんじゃないですかねぇ・・・。
つーか、やだな、こんな夫婦。両方。浮気すんのもされるのも、すっごく嫌だし。
けど意外と現実だったりして・・・なんて。いろいろ考えちゃいます。
果ては「結婚って何なのよッ!!!」とまで叫びたくなっちゃうかも、わたし(笑
当たり前ですけど、結論なんて本当は出ません。
この物語の夫婦の結論はあくまで一例に過ぎず、夫婦の数があれば、同じだけの結末があるはずなんですから。
いずれにしても、誰にも感情移入出来なかったなあ・・・。
だってわたしなら、本当に全く違う行動に走っちゃうもん^^;



読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.30
BU・SU すべてのプリティ・ウーマンへ / 内館牧子 (講談社文庫)

麦子は焼きノニギリを連想させる不細工な顔。
その上運動も出来ない、勉強も出来ない、明るくない、母親がとんでもない美人ときている。
もっと綺麗に生まれたら違う人生だったはずなのに・・・。
悩む麦子は母親の元を飛び出して、神楽坂で芸者置屋をしている叔母の元に身を寄せることにした。
転校して人生やり直してやる。
芸者になって、変わってやる。
果たして現実は・・・!?

 

読了:2004.6以前
レビュー:2004.10.30
出逢った頃の君でいて / 内館牧子 (講談社文庫)

物凄い美人の母親を持つナナは、顔も並、勉強も並、性格も特に特徴のない平凡な女の子。
何一つドラマチックなことが起きない人生を歩み、恋もしたことがなかった。
短大を卒業して就職が間近に迫った春、ナナは一大決心をしてエジプトへ旅行する。
母が死ぬほど憎む、死んだ父が魅せられていたエジプトという国をこの目で見てみたい・・・。
そこで出会った圭介は、同じ会社の現地駐在員だった。美しい妻と可愛い子供もいる。
けれど、ナナは苦しいくらい圭介に惹かれていった。
どうしてもアナタが好き・・・!!
そして迎える衝撃のラスト・・・涙です。



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