読了:2004.9.4
レビュー:2004.9.4
■東亰異聞 / 小野不由美 (新潮文庫)
うーん・・・小野さん作品にしては、意外性が甘かったような・・・。
あと、小野さんの作品らしいストーリーのスピード感というんですか。
じわじわと、いつの間にか「始まって」いて、気がついた時には坂を転がすように引き込まれていく感じが・・・なかったように思われますね。
淡々と行きつ戻りつ・・・というか。
あとキャラクターの個性があまりたってないかなあ・・・。
概ね、「ホラー調の探偵モノ?」のような空気感でストーリーは展開していきます。
江戸から都の名前は東亰へ。
御一新を経て、時代は新しい時代へと進もうとしていた。
そんな最中、帝都東亰では奇妙な噂が。
闇御前、火炎魔人、人魂売り、奇妙な読売り。
その東亰の一角、帝都新聞の記者新太郎は万造と共にその噂の正体を見定めようと乗り出す。
闇御前に襲われたという華族の鷹司家次男常。
彼の元を訪れて、いろいろ話を聞き込むが、後日今度は常の家人左吉が火炎魔人に襲われた。
辛うじて一命は取り留めたものの、これは鷹司家の家督問題になにやら関係があると見て・・・。
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