読了:2005.10.14
レビュー:2005.10.17

アルバイト探偵 / 大沢在昌  (講談社文庫)  

「うさんくさい大人の代表といえばウチの親父」。
ずぼらで女好きの私立探偵冴木涼介。犯罪事件以外はいっさい受けない。
涼介の1人息子隆は、高校生だが涼介にとっては頼りになる仕事のパートナーだ。
親子共々狙いを定める美人だが元ヤンキーの家庭教師麻里さんがある依頼を持ち込んだ。
その依頼とは・・・?
「アルバイト・アイは高くつく」「相続税は命で払え」「海から来た行商人」「セーラー服と設計図」の4話をおさめた短編集。
アルバイト探偵シリーズ第1弾。

やっぱし短編だと短いから、わたし的にはちょっと物足りないかも〜。
でもアルバイト探偵シリーズは長編も出ているようなので、それを読むための前フリとでも思っております。
主人公が高校生なだけあって、他のハードボイルドとはいささか趣が違う感じ。



読了:2006.1.12
レビュー:2006.1.21

アルバイト探偵 調毒師を捜せ / 大沢在昌  (講談社文庫)  

誰もが振り返るような金髪美女ジョーンが冴木の元を訪れた。
『業界』で有名な調毒師を捜せという。ジョーンがどういう人物か知る冴木は依頼を拒否するが、その時には既にジョーンによって冴木に毒が盛られていた・・・!?
48時間後に氏を迎えるよう調合された毒だというジョーンの言葉に、隆は康子の協力を得て調毒師の行方を追うが・・・。
表題作『調毒師を捜せ』他3話。

表題作の『調毒師を捜せ』が一番面白いかな。
でもやっぱし短編は物足りない〜。



急げ!急いでさらわれろ!

読了:2006.1.XX
レビュー:2006.2.4

女王陛下のアリバイト探偵 / 大沢在昌  (講談社文庫)  

忘れていたが、アルバイト探偵冴木隆くんも受験生。
進路に悩む隆だったが、内調の島津が涼介の元に持ち込んだ依頼に目をキラリ。
これを引き受けたら報酬として国立大学への裏口入学を保証してもらおう!!
ヨコシマな気持ちで引き受けたその仕事とは、東南アジアの島国ライールの王女の護衛だった!!
王位継承に絡む陰謀で命を狙われる王女ミオに恋をした隆は命を懸けて彼女を守る・・・。

あまりと言えばあまりに急に規模がでかい話になりましたけど。
シティハンターみたいですね(笑
国を股にかけた大騒動、命がいくつあっても足りないアクションです。面白い。



「いいか、女の子ってのはな、一度もらえると思ったプレゼントが手に入らないとなると、ひどくがっかりするもんなんだ」


読了:2006.1.XX
レビュー:2006.2.4

不思議の国ののアリバイト探偵 / 大沢在昌  (講談社文庫)  

不良中年探偵涼介親父の銃撃戦に巻き込まれ意識を失った隆。
目が覚めてみると、見知らぬ部屋に寝ており、見たこともない『母親』と『妹』がいた・・・!?
混乱した隆は町を探るが、今町には殺人鬼が暗躍しているという。
深夜、状況を探るべく町に出た隆は偶然殺人鬼の姿を目撃してしまい・・・。

もはやめちゃくちゃと言えばめちゃくちゃか(笑
いやー、スケールがでかいっすー。
「女王陛下・・・」の方が個人的には好きかな。
舞台が舞台なだけに「箱庭」みたいなイメージがあって。
面白いけど。




「もし、生きてここを出られたら・・・もし東京で会えたら・・・約束を忘れないで」
読了:2006.1.XX
レビュー:2006.2.4

アリバイト探偵 拷問遊園地 / 大沢在昌  (講談社文庫)  

サンタテレサアパートを追い出されるかもしれない・・・!?
突然の話に驚いた涼介と隆がママの相談に乗ると、以前亡くした夫に1億円の借金があったという。
どういうことか話を聞きに出かけた涼介と隆だが、借金をチャラにする代わりにある依頼を引き受けてくれと頼まれた。
依頼通りある品物を受け取りにある男に会いに出かけた2人だが、その男は2人の目の前でもがき苦しんで突然死亡し、託された物とは赤ん坊だった・・・。
依頼人も行方不明になり、赤ん坊を受け取った手前調査に乗り出すアルバイト探偵。
ところが何者かに拉致されて・・・。

前2冊に比べれば、スケールはいつも通りくらいまで戻りました。
一番ハラハラするかも。何度死に掛けたやら・・・って感じで。
アルバイト探偵シリーズの中で、今んトコ一番のオススメ。




「・・・終わりたくない。終わりたくないよ」