読了:2004.6以前
レビュー:2005.4.4
NIGHT HEAD 1 / 飯田譲治 (角川文庫)

強力なサイコキネシスと持つ兄直人と鋭すぎるリーディング能力を持つ弟直也。
両親に見放され、長い間超能力研究所の御厨の元で育てられた2人は、結界を張っていた老人の死と共に超能力研究所を抜け出した。
普通の暮らしがしたい・・・。
だが、直也の頭には御厨に言われていたことが頭からこびりついて離れなかった。
「お前たちはマイナスのパワーをひきつける」
そして脱出後初めて人のいる場所―ドライブインに入った2人は、早速トラブルに巻き込まれる・・・。

知る人ぞ知る・・・随分昔ですが、深夜にドラマとしてもやってましたね。
とゆーか、それのノベライズのようですね。
直人がトヨエツ、直也が武田真治さんで。
にしてもこの話、何度読んでも・・・暗〜・・・。
暗澹たる気持ちになってきます。
・・・って別に嫌いなわけでも面白くないわけでもないですよ。
わたしはしっかり、当時ビデオ借りてドラマの方も見ちゃいましたしね。
印象派直人役のトヨエツはハマってたけど(んでもちょっと怖かった、表情が^^;)、直也は・・・どぉかなあ・・・。
「繊細そうな美少年」というにはちょっと・・・イメージが違うような・・・。
ま、いいんですけど。ドラマは。
小説は(そしてドラマも)、1から6まで、どこまで読んでも・・・鬱々たる気持ちになってきます。
明るい要素がない・・・。
けど面白いですよ。
超能力兄弟と言っても某「創竜伝」みたいにぶっとんでないし、それなりに現実性をもたせたオハナシですし。
わたしは結構スキ。



読了:2004.6以前
レビュー:2005.4.6
NIGHT HEAD 2 / 飯田譲治 (角川文庫)

両親が今どうしているのかを知りたい・・・。
そう願った霧原兄弟は、記憶をたよりにかつて家のあった場所を訪れる。
ここで両親は変わらず生活を続けているのだろうか。それとも・・・。
家を訪ねた兄弟が見たものは、思いがけないものだった。
思わず御厨に連絡を取った直人は、御厨からあることを告げられる。
1週間おきに全く同じ場所で同じ手段で、仲間内に次々と起こる連続自殺事件。
その事件を解決するよう言われた2人は・・・。

あとがき読んで今更知ったんですけど、元々ナイトヘッドは「世にも奇妙な物語」の1編だったんですねー。
びっくり。それは見たことないんだけど。
その時も直人と直也はトヨエツと武田真治さんだったんでしょーか。
ま、それはともかく。
2あたりから「宿敵」とも言える人物が出てきますね。
Yしかり神谷しかり・・・神谷はちと弱いか。
翔子の正体をようやくつきとめるし。



読了:2004.6以前
レビュー:2005.4.8
NIGHT HEAD 3 / 飯田譲治 (角川文庫)

「人類は滅亡する」
マスコミでも騒がれている予知能力者神谷の予言によって、霧原兄弟が人類滅亡に関係すると思い込んだ狂信者に直人と直也は襲われる。
導かれるようにして神谷と出会った2人は、人類滅亡の原因となるウィルスを発明するという研究者加奈子の元へ説得に赴いた。
しかし加奈子は2人の言うことを信用しようとしないばかりか、直人に恋心を抱き・・・。
次々と襲い掛かる強敵に、否が応にも兄弟達の超能力は強さを増していく。

とりあえず直人はよくもてるねえ。
直也はもてないねえ(笑)一応美少年って設定になってるけどなあ。
んで、この辺りからストーリー的に「人類滅亡」だの何だのと、結構大上段に構えたストーリー展開になってきますね。


読了:2004.6以前
レビュー:2005.4.11
NIGHT HEAD 4 / 飯田譲治 (角川文庫)

御厨のところへ預けられたはずの湯島昌幸が霧原兄弟の前に現れた。
だが昌幸の言動は何かおかしい。不審に思う2人だが、昌幸は心の底で直也に助けを求めて呼びかけていた。
奥原晶子率いる謎の超能力集団「ARK」によって昌幸は御厨の研究所から連れ出されたのだ。
研究所が炎に包まれる夢を見ていた直也は強い不安を覚え、直人と2人群馬の森へと赴く。
そしてそこで2人が見たものとは・・・。
これまでの敵の後ろに見え隠れしていた最後の敵がいよいよ2人に牙を向く・・・。
読了:2004.6以前
レビュー:2005.4.11
NIGHT HEAD 5 / 飯田譲治 (角川文庫)

アマモトサキエ−。
霧原兄弟の前に次々と現れる強力な超能力集団ARKがもうひとつの不確定要素として「吸収」を選択した少女。
双海と同じようにARKに逆らい、消された都築の残したメッセージは何を意味するのか・・・。
ARKで最も恐ろしい能力者とされる最強のマインドコントロール能力者が2人の前に立ちはだかる。
強力なマインドコントロールを受けた直人は・・・。
そして2人に課された使命とは・・・?
今、最後の戦いの幕が開いた・・・。

もうここまで来ると・・・話のでかさに思わず・・・や、何とも言えませんけど。
スケールでかくなっちゃいましたねえ、話が。
少し話はそれますが、先日ビデオで「NIGHT HEAD」のOTHER SIDE・・・つまり番外編というやつを見ました。
んで、トヨエツと武田真治さんのインタビューがあったんですけど。
主演の2人に「可哀想ですよねえ」を連発されてましたからね(笑)
直人演じてるのと同じ顔で「あんな弟いたら足手まといですよね」言われてるし。
直也演じてるのと同じ顔で「俺が直人もらっちゃっても困りますよね」言われてるし。
面白かったー(笑)
・・・って全然本の感想になってませんが。

読了:2004.6以前
レビュー:2005.4.11
NIGHT HEAD 6 DEEP FOREST / 飯田譲治 (角川文庫)

超能力研究所に来てから6年。
研究員達に恐れられながらもようやく研究所での生活に慣れ始めた兄弟。
ところが夏のある日、あの静寂が破られた。
御厨の親戚だということで研究所を訪れた3姉妹。
美しい2人の姉に、冴えない妹。
だが、3人の様子はどこかおかしく、姉妹が来てから、感応力の強い直也は毎晩悪夢に魘され・・・。
兄弟たちが研究所で過ごした15年間のエピソード2本と、ARKとの戦いを終えた2人を描いた1本をおさめた番外編。

個人的にはこれが一番好きかもしれない。
って言っても、本編読んでなきゃこれ単体ではどうかという気もするが。
話全体のムードが薄暗いのは相変わらずなんだけど、まだ全然話も大仰ではないしね。
・・・って、わたし、ダメなんですよ。
「人類を救う」とか「地球の為に」とかみたいなのって。
いっそ宇宙戦艦ヤマトくらいどかんと最初から規模でかきゃいいんですけど(って見たことないけど)。
なので、わたしと同じように話のスケールでかすぎるのがダメな人はこれが一番面白いかも。
2話目は結構せつないですね。
んでも、終わり方が相変わらず絶望的なのがやっぱりNIGHT HEADですけど。


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